日本学術振興会:科学研究費助成事業
研究期間 : 2019年04月 -2022年03月
代表者 : 志馬 寛明; 山崎 小百合; 小田中 瑞夕; 今井 優樹
紫外線の照射を受けた皮膚では、CD4陽性Fopx3陽性制御性T細胞(regulatory T cell, Treg)が選択的に増加する。リンパ節や他の組織に浸潤する制御性T細胞や通常型T細胞と発現遺伝子を比較し、紫外線で増加した皮膚の制御性T細胞に特異的な遺伝子発現パターンを同定した。紫外線により増加した制御性T細胞は、プロエンケファリン(proenkephalin, PENK)やアンフィレグリン(amphiregulin, AREG)などを産生してケラチノサイトの増殖性および運動性を高め、皮膚の創傷治癒を促進することを見出した。