研究者データベース

谷田 諭史 (タニダ サトシ)

  • 医学研究科共同研究教育センター 教授(診療担当)
Last Updated :2024/03/19

研究者情報

学位

  • 博士(医学)

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J-Global ID

プロフィール

  • 1992年4月-1992年12 月 名古屋市立大学 第一内科


    1993年1月-1994年3 月 旭労災病院 内科


    1994年4月-1995年3 月 知多厚生病院 内科


    1995年4月-2000年12月 磐田市立総合病院 消化器科


    2001年1月-2006年3 月 名古屋市立大学大学院医学研究科


    臨床機能内科学 臨床研究医


    2006年4月-2007年11月 Louisiana State University Health Science Center,


    Stanlay S. Scott Cancer Center, CSRB, Department of Pathology,


    New Orleans, Louisiana, USA  postdoctoral Fellow


    2008年1月- 2008年10月 名古屋市立大学大学院医学研究科 消化器・代謝内科学分野 臨床研究医


    2008年11月- 2010年5月 名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学分野 助教 


    2010年6月-2013年3月 名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学分野 病院講師


    2013年3月-現在 名古屋市立大学病院消化器内科副部長


    2013年4月-2019年12月 名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学分野 講師


    2017年8月-現在 名古屋市立大学病院臨床研究戦略部副部長


    2018年4月-2018年10月 名古屋市立大学病院消化器内科 部長代理


    2020年1月-現在  名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学分野 准教授


     

研究分野

  • ライフサイエンス / 消化器内科学

研究活動情報

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 谷田 諭史; 前川 大志
     
    1.胃癌細胞株におけるPD-L1蛋白発現量の検討。11種類の胃癌細胞株においてPD-L1蛋白量を比較し、PD-L1発現量の変化を検討した。NUGC3細胞がPD-L1をconstitutiveに多く発現しており、CUL3欠失により、PD-L1発現が増加していることを確認し、以後NUGC3を使用した。2.CUL3-ANKFY1結合の確認。 NUGC3細胞をlysisした後、抗ANKFY1抗体で免疫沈降した後、抗CUL3抗体でブロットした。CUL3-ANKFY1の結合を確認し、ANKFY1 siRNAオリゴにてノックダウンするとその結合が消失することを確認した。3.PD-L1の細胞内膜輸送を制御するCUL3-ANKFY1の基質探索。 CUL3-ANKFY1の基質の同定は、本申請課題の最重要課題である。各種培養消化器がん細胞株において、アスコルビン酸ペルオキシダーゼ変異体を用いた生細胞でのin vivoビオチン標識法を行い。CUL3-ANKFY1の基質の一つは、Rab5だということを同定した。4.CUL3-ANKFY1の基質欠失時のPD-L1の細胞内膜輸送変化の検討。 NUGC3細胞にANKFY1 siRNAオリゴまたは、コントロールオリゴをトランスフェクション施し、ANKFY1欠失後、蛍光標識したPD-L1抗体処置後、細胞膜から細胞内への輸送系をmicroscopeにて観察した。また、細胞膜、細胞質、細胞核のフラクションでのPD-L1の局在発現も確認した。ANKFY1欠失により、ウェスタン解析および免疫染色により、PD-L1は、コントロールに比較して細胞膜に多く局在することが明らかになった。5.Rab5欠失時のPD-L1の細胞内膜輸送阻害効果の検討。 Rab5の欠失後ウェスタン解析および免疫染色により、PD-L1は、局在は、細胞質に留まり細胞膜へ移動が阻害されることが明らかになった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 谷田 諭史; 日吉 裕美; 前川 大志; 城 卓志; 東山 繁樹
     
    細胞内膜輸送経路を可視化する系の構築を試みた。最初に胃癌細胞株(NUGC3)において細胞内膜輸送経路を可視化する系を構築した。さらに、Cullin3は、integrin β1の細胞膜への輸送制御することを見出した。integrin β1の細胞膜への輸送制御するメカニズム関わるBTB結合タンパク質の見出すため、175種のBTB結合タンパク質を欠失させ、ANKFY1がintegrin β1の細胞膜への輸送制御に関わることを見出し、細胞内でCullin3に結合し、integrin β1の細胞膜への輸送制御している。今後PD-L1細胞内膜輸送の制御にこれらの分子メカニズムが関与するかを検討する。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2018年03月 
    代表者 : 溝下 勤; 谷田 諭史; 城 卓志
     
    長期培養可能なin vitro腺管三次元培養系での検討により、胃の筋線維芽細胞が胃の腺管上皮の分化・増殖に重要な役割を演じていることを確認した。胃の筋線維芽細胞に高発現しているGAS1と腸の筋線維芽細胞に高発現しているHoxC8、Notch 1、Sox10が、上皮間葉相互作用により、それぞれ上皮系の「胃」・「腸」への分化に関与していると考えられた。胃粘膜上皮に特異的に発現するMUC5ACの腸上皮での異所性発現が、クローン病と腸管ベーチェット病の臨床症例の内視鏡的な再燃あるいは寛解の予測因子となる可能性が考えられた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2013年04月 -2016年03月 
    代表者 : 谷田 諭史; 城 卓志; 東山 繁樹
     
    TNF-αを産生するADAM17は、その活性化に介在蛋白としてAnnexin A2が必要であることを見出した。Annexin A2遺伝子改変マウス(Annexin A2-/-マウス)を作製し、炎症性腸疾患(実験腸炎)モデルにおいて、Annexin A2の果たす役割を検討しようとした。Annexin A2-/-ES細胞を偽妊娠C57Bl/6雌マウス子宮に移入し、キメラマウスを得たが、精巣や子宮付属器の発育が悪く、ノックアウトマウスを作製することができなかった。Annexin A2は、生殖器の発育に関与していることが明らかになった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2012年04月 -2015年03月 
    代表者 : 城 卓志; 谷田 諭史; 東山 繁樹
     
    大腸上皮細胞、単球細胞で多く発現がみられるARP 36-2に着目した。大腸上皮細胞株および単球細胞株をIL-1β、TPA刺激すると、培養液中のTNFα濃度が経時的に増加した。さらに、KB-R7785、siRNAによりADAM17を欠失すると、大腸上皮細胞、単球細胞でのIL-1β、TPA刺激時TNFαsheddingによる濃度上昇が、有意に抑制された。さらに、siRNAによりARP36-2を欠失しても、同様にIL-1β、TPA刺激時TNFαsheddingによる濃度上昇が、有意に抑制された。ARP36-2は、TNFαsheddingを制御する炎症性腸疾患新規治療ターゲットになりうると思われた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2011年 -2013年 
    代表者 : 溝下 勤; 谷田 諭史; 城 卓志
     
    我々の開発したin vitroマウス胃腺管三次元培養系は、1)2か月以上の長期にわたり安定的に培養可能、2)胃の形質を保持したまま培養可能(腸の形質は発現しない)、以上の2点が特徴である。胃から腸への形質転換(腸上皮化生の出現)が観察されるヘリコバクターピロリ感染スナネズミモデルに、我々の開発した上記の三次元培養系を応用することで「胃幹細胞の腸型化」のメカニズムが明らかになると考えられた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 谷田 諭史; 城 卓志; 片岡 洋望; 東山 繁樹
     
    【目的】近年進行大腸癌の罹患率は上昇し治療法の開発は急務である。進行大腸癌化学療法において、上皮増殖因子 (EGF)を標的とする薬剤の効果は限定的である。HB-EGFを介した細胞増殖機序には、HB-EGF-C末端 (HB-EGF-CTF)の核移行後promyelocytic leukemia zinc finger (PLZF)の核外へのくみだしによる増殖シグナルがある。HB-EGF-CTF核移行シグナル抑制薬を網羅的に探索し、HB-EGF-CTF核移行細胞増殖シグナルが大腸癌細胞増殖に果たす役割を検討した。【方法】GST-pull downおよびSurface plasmon resonance アッセイにてPLZFとHB-EGF-CTFの結合部位を特定した。HB-EGF-CTFとPLZFの結合阻害候補化合物探索のために、Alphascreen assayを確立した。細胞増殖は、増殖カーブにて検討し、HB-EGF-CTF、PLZF細胞内局在は蛍光免染を用いた。【結果】PLZFzing finger構造5-8がHB-EGF-CTF蛋白との特異的結合部位であった。Alphascreen assay解析結果から12種類の候補化合物、telmisartanおよびcandesartanが得られた。telmisartanは、濃度依存的にTPAによる細胞増殖を抑制した。一方、candesartanは、細胞増殖を抑制しなかった。HB-EGF-CTFおよびPLZFの局在は、telmisartanとcandesartanで前処置後TPA刺激を行うと、TPAによるHB-EGF-CTF核移行は、telmisartanのみで阻害できた。【結論】telmisartanやその誘導体によるHB-EGF-CTF核内移行シグナル抑制は、新たな大腸癌治療戦略になりうると考えられた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2009年 -2011年 
    代表者 : 城 卓志; 片岡 洋望; 谷田 諭史; 東山 繁樹
     
    HB-EGF-CTF結合核内リプレッサー探索するためマイクロアレー法を用いBCL6を同定した。HB-EGF-CTFは、核移行後BCL6と結合し, BCL6とともに核外輸送されユビキチン化分解される。リプレッサー機能が低下し, cyclinD2発現が増加した。ヒト胃癌切除標本での、HB-EGF, BCL6, cyclinD2の免疫染色学的検討でも、HB-EGF陽性胃癌では、BCL6発現陽性でのcyclinD2発現抑制が認められた。HB-EGF-CTF核移行抑制が、BCL6の機能維持となり、胃がんの増殖進展を抑制すると考えられる。
  • 炎症性サイトカイン・上皮増殖因子(EGFファミリー)を介した発癌メカニズムの解明
  • 炎症から発がんのメカニズム
  • 炎症性腸疾患治療の開発

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