日本学術振興会:科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)『学術研究支援基盤形成』
研究期間 : 2016年 -2021年
代表者 : 今井 浩三; 若井 建志; 村上 善則; 松尾 恵太郎; 三上 春夫; 鈴木 貞夫; 喜多 義邦; 渡辺 能行; 田中 恵太郎; 嶽崎 俊郎; 栗木 清典; 古庄 憲浩; 有澤 孝吉; 玉腰 暁子; 今田 恒夫; 武林 亨; 三浦 克之; 成松 宏人; 鈴木 康司; 村山 繁雄; 高尾 昌樹; 赤津 裕康; 齊藤 祐子; 矢部 博興; 中杤 昌弘; 清水 厚志; 醍醐 弥太郎; 高橋 隆; 宮城 洋平; 渡邉 俊樹; 安井 寛; 田中 英夫; 内藤 真理子; 大中 佳三; 森 満; 川崎 良
①総括支援活動 : 10.2万名の健常人コホートにより、経時的生活情報とともに血清、DNA等のバイオリソースを、また、がん組織、脳疾患や高齢者の脳組織等から、倫理面に十分配慮された、1万件に達する生体試料を、それぞれ収集してきた。これらの研究基盤リソースを提供するとともに、これをさらに全国規模で発展継続させ、生命科学研究者の独創的な基盤的研究に貢献しようとする、この分野における我が国最大規模の支援である。当プラットフォームの支援活動自体は国民一人ひとりとの関わりが強い活動であることから、総括支援活動においては、その支援内容や知見について広く市民の理解を得られるよう、青少年を含む一般市民に向けた公開講座を、シンポジウム等とならんで首都圏以外の各地でも積極的に開催してきた。
②コホートによるバイオリソース支援活動 : 従来の血清、血漿、DNA、生活習慣・健診データ、ゲノムワイド関連解析(GWAS)用タイピングデータに加え、追跡調査で判明したがん罹患症例についても、GWAS用タイピングを開始し、研究支援準備を進めた。
③ブレインリソースの整備と活用支援 : ブレインバンク生前ドナー登録を剖検がほぼ零の沖縄に拡大した。RIN、apoE genotypingによるリソース品質管理を生前同意登録全例に拡大した。広島大学ブレインバンク拠点構築に着手した。
④生体試料による支援活動 : 205課題に生体機能分子の高感度解析・技術支援と連携構築支援を実施した。135課題にがん試料・情報(組織、血液)を提供、5,513試料を収集。解析支援・連携支援・試料支援体制を強化。普及・啓発講演を実施した。