研究者データベース

赤津 裕康 (アカツ ヒロヤス)

  • 医学研究科地域医療教育学分野 教授(診療担当)
Last Updated :2024/04/18

研究者情報

学位

  • 医学(名古屋市立大学医学研究科)

J-Global ID

研究キーワード

  • 地域コホート   腸内細菌   アルカディイン   歩行解析   フレイル予防   認知機能   運動機能   第12染色体短腕   中隔核   対角核   アポリポ蛋白E   第21染色体   施設入所   レビー小体型認知症   アポリポ蛋白C1   アポリポ蛋白C2   アセチルコリン   アルツハイマー病   リスク遺伝子   ダイナミン   海馬   アルツハイマー型認知症   

研究分野

  • ライフサイエンス / 内科学一般 / 老年医学/神経病理学/臨床栄養学/フレイル予防/認知症早期診断・予防

経歴

  • 2024年04月 - 現在  国立研究開発法人国立長寿医療研究センターロコモフレイルセンターセンター長
  • 2023年08月 - 2024年03月  名古屋市立大学 医薬学総合研究院大学院医学研究科・医学部総合診療医学・総合内科

学歴

  • 1992年 - 1996年   名古屋市立大学   大学院   医学研究科
  • 1985年 - 1991年   名古屋市立大学   医学部   医学科

所属学協会

  • 日本病院総合診療医学会   日本内科学会   日本老年学会   日本認知症学会   日本静脈経腸栄養学会   日本神経病理学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • 特集 アルツハイマー病の早期診療法の現状
    赤津 裕康 (担当:編者(編著者)範囲:特集にあたってIntroduction)BIO INDUSTRY 2018年06月
  • 治療が劇的にうまくいく 高齢者の栄養 はじめの一歩
    赤津 裕康 (担当:分担執筆範囲:長期療養型病床における高齢者の栄養管理)羊土社 2013年
  • 老年期認知症ナビゲーター
    赤津 裕康 (担当:分担執筆範囲:αシヌクレインと認知症)メディカルレビュー社 2006年

MISC

産業財産権

受賞

  • 2020年 名古屋市立大学 名市大トップ1%論文表彰
  • 2012年 第2回日本認知症予防学会 浦上賞
     
    受賞者: 赤津 裕康
  • 2011年02月 日本静脈経腸栄養学会 フェローシップ賞
     
    受賞者: 赤津 裕康

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2025年03月 
    代表者 : 宮部 勝之; 赤津 裕康; 吉田 道弘; 井之上 浩一
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的研究(開拓)
    研究期間 : 2020年07月 -2024年03月 
    代表者 : 遠山 育夫; 赤津 裕康; 柳沢 大治郎; 水上 民夫
     
    倫理委員会の承認を得て、プリオン活性を検出するバイオアッセイ系を構築し、アルツハイマー病患者および対照例の剖検脳および鼻粘膜サンプルを用いてプリオン活性を測定した。 あず、EGFPタグをつけたL266V, V337を持つ3リピートタウを発現するHEK293T細胞と、P301L and V377M変異を持つ4リピートタウを発現するHEK293T細胞を作成し、予備実験を行い、プリオン活性を検出するバイオアッセイ系を構築した。ついでアルツハイマー病患者10例と非神経疾患対照例10例の剖検脳および鼻粘膜サンプルを用いてプリオン活性を測定した。ピック病の症例1例の剖検脳サンプルも検討した。同時にELISA法でタウタンパク量やリン酸化タウタンパク量を測定した。これらの剖検試料は、福祉村病院ブレインバンクから供与された。研究分担者の赤津裕康教授が、倫理委員会手続きや病理診断を担当した。3リピートタウでも、4リピートタウでも、アルツハイマー病患者からの試料で強いプリオン活性を認めた。蛍光強度は、いずれもアルツハイマー病患者で優位に強かった(p <0.05)。ELISA測定では、特に鼻粘膜サンプルでは、タンパク量が少なく、アルツハイマー病患者と対照例の間に優位な差は、認めなかった。これらの結果から、ヒトの鼻粘膜サンプルを用いたアルツハーマー病診断には、プリオン活性を測定する方がELISA法で測定するよりも診断能力が高いということを示している。 これらの結果は、Journal of Alzheimer Disease Report誌に受理され、発表した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2020年04月 -2024年03月 
    代表者 : 赤津 裕康; 間辺 利江; 渡邊 航平; 加藤 昇平; 明石 惠子; 村上 里奈; 山口 知香枝; 松川 則之; 井之上 浩一; 望月 直樹; 川出 義浩; 正木 克由規; 大原 弘隆
     
    A-1a,c,d: ”歩行波”の標準化:波形解析において名工大 加藤教授と波形分析を進めた。地域高齢者の介入研究で取得した波形データの解析を進めた。また、同時に取得した筋量、筋力情報等のデータも加味し現在解析を進めている。ただ、同期解析を進めたことで、重力方向での正確な波形取得が困難であることが判明し、2022年度は歩行波の解析に対して方針転換を行う必要が生じた。しかし、3次元各方向の加速度データに対して時間領域特徴量と周波数特徴量を算出し、時間領域特徴量として最大値,最小値,算術平均,標準偏差、尖度,歪度の6種類の統計量を算出し,3軸より計18種類を特徴量として抽出できた。周波数領域特徴量はハニング窓で短時間フーリエ変換後に,25Hz分 の周波数を1Hzごとの帯域で等間隔に分割した各周波数ビンの平均値であるパワーバンドを25種とし,各周波数ビンのパワー値の合計値であるエネルギーを1種とし,3軸の計78種を特徴量として抽出できた。 A-1b/B-1:療養者、歩行不全者のデータ取得に関しては進捗が滞っている。
    B-2a, b: 栄養評価表を用いて地域高齢者の栄養摂取状態の把握を行った。現在、胆道系疾患を持つ群との比較解析を進めている。地域高齢者に対して行った血液採取のデータ、サンプル整理を進めた。 B-2c:国立循環器病研究センターでの研究体制の構築を進め、吹田コホートとの連携体制も出来た。 トレーニングメニューの開発全体に関しては、今年度新たに名古屋市健康福祉局の委託事業との関連でアンクルウェイトを用いた高齢者向けの体操プログラムの概要を策定した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(A)
    研究期間 : 2019年04月 -2024年03月 
    代表者 : 加藤 昇平; 赤津 裕康; 渡辺 宏久; 高野 映子
     
    本申請研究課題では、従前の研究において開発してきた、高齢者の発話音声ならびに認知課題遂行時の脳血流データを解析することで認知症の臨床診断ラベルと高い一致度を持つ認知症の早期スクリーニングの基本原理と基礎アルゴリズムを発展させることで、認知機能障害の疾患・地域多様性の横断的研究を展開する。 初年度の研究では、疾患多様性の研究項目においては、前頭側頭葉変性症 (FTLD)とよばれるアルツハイマー型とは異なる疾患タイプのスクリーニングを試みた。研究分担者および連携研究者の協力の下、名古屋大学医学部附属病院ならびに大阪大学医学部附属病院にて臨床データと音声記録を収集した。これらから、日時見当識の認知課題ならびに風景画について説明する自由発話課題の発話音声の音響的特徴に着目し、FTLDの簡易識別モデルを試作した。加えて、WAB失語症検査における復唱・音読課題の回答音声の音響的特徴を抽出・分析することで、FTLDおよびALSの検出モデルを試作した。 地域多様性の研究項目としては、上記技術の多言語応用を展開する環境構築のために、研究分担者が滞在するフランス・トゥールーズにおいて認知課題遂行時の音声・脳血流の測定環境と実験デザインを模索した。加えて、名古屋市立大学コミュニティ・ヘルスケア教育研究センターに来訪した高齢者に対して生活環境、健康状態、日常生活能力等の状況調査ならびに認知課題の回答音声の録音、ならびに、脳血流データの測定を実施した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
    研究期間 : 2020年10月 -2023年03月 
    代表者 : 間辺 利江; 野原 康弘; 中村 晃久; 小谷 和彦; 畠山 修司; 藤倉 雄二; 赤津 裕康; 神林 弾
     
    2019年12月に中国から報告された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は瞬く間にパンデミックとなり世界中の人々の生活や生命を脅かし続けている。一方、国や地域により感染者・死亡者数は大きく異なり、更なる重症者増加の阻止、将来の新興感染症対策として、各国の感染や重症化を左右した要因の解明、継続した感染モニタリング(流行監視)と迅速な情報発信のシステム化は必須である。本研究は、COVID-19の感染者・死亡者数や過去の新興感染症経験の異なる三ヶ国(ベトナム、メキシコ、日本)の国際共同研究により、①各国COVID-19の空間的・時間的疾病集積性、②現地調査による発生・重症化の学際的要因、③医学的重症化要因の比較・検討を行い、リアルタイムの流行監視と迅速な情報発信を可能とするシステムを構築し、システムが実生活で使えるアプリの開発とその実装を目的とする。 2020年度は研究実施計画に基づき、ベトナムのCOVID-19感染者状況をベトナム保健省等から公表のデータを収集し、死亡者が未だいなかった7月末までの症例の要約と空間・時間解析を実施、ベトナムでの感染者発生要因の検討と、感染流行予測数理モデルを検討した。ベトナムの共同研究者らの協力を以て、地域住民を対象とした、WHOのガイダンスであるRCCE (Risk Communication and Community Engagement) Action Plan COVID-19 preparedness and responseに基づく知識・態度・行動(KAP)調査を実施すべく、現地共同機関のバクマイ病院のIRB申請の研究計画書を作成した(ベトナム語、英語)。COVID-19の重症化要因の解明研究としては、学術論文のシステマティックレビュー&メタアナリシスから、致死率、合併症、基礎疾患、症状発生頻度、治療方法を整理・検討した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 田中 創始; 津田 洋幸; 赤津 裕康; 大原 弘隆; 兼松 孝好; 正木 克由規; 荒川 和幸
     
    潰瘍性大腸炎やCrohn病などの炎症性腸疾患 (IBD) は難治性疾患であり、抗TNF-α製剤などの生物学的製剤により治療は大きく前進したが、治療抵抗性の患者の増加や医療費の増大、寛解状態における良好なQOLの維持が新たな問題となってきた。ウシラクトフェリン(bLF) には強い抗菌作用や、免疫系への直接作用および抗炎症作用による発がん予防が報告されており、本研究では、IBDモデルマウスへのbLFの経口投与による発症予防・寛解維持・大腸発がん予防効果とメカニズムの解明を試みる。IBDの寛解維持と治療後の発がん予防効果が明らかになれば、bLF は食品添加物であるので直ちに臨床応用が可能となる。マウスモデルで効果を認めれば、bLFは食品添加物・サプリメントとして日本, US, EUで安全性が認められて、大腸ポリープ介入試験でも1年間摂取で何ら有害事象が認めなかったことからも、施設倫理審査委員会の承認を経てヒトへの臨床応用に進める。まず5-ASA製剤のみで寛解維持されている患者へのLF投与で治療増強および寛解維持を評価する。さらに、寛解維持困難例への免疫調節薬や生物学的製剤とのbLF併用で上乗せ効果をみる。(1) NOD2-KOマウス(DSS (dextran sulfate sodium)と発癌物質azoxymethane (AOM)投与により腸炎と大腸発がんを誘導)と(2) dnTGF-βRIIマウス(腸炎と大腸がん自然発生モデル)を用いて、bLFによるIBDにおける抗炎症機序、IBDの発症予防・治果・寛解維持、大腸発がん予防効果と機序について明らかにしていく。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 篠原 充; 赤津 裕康; 菊地 正隆; 齊藤 祐子; 村山 繁雄
     
    アルツハイマー病の原因とされるAβが「なぜ」、「どのように」ヒト脳内で蓄積するのか未だ不明である。我々は脳内のAβの特徴的な領域分布に着目し独自に剖検脳を解析することで、①シナプスがまず全長型Aβの蓄積に関与し引き金となり、②ついで何らかの別の因子がN末端の断片化したAβの蓄積を引き起こし臨床病理症状と結びつくこと、を見出し、提唱した(Shinohara et al., Brain 2017)。その分子的実態や臨床的意義をさらに解明するため本研究では、①シナプスがどのような機序で全長型Aβの蓄積に関与するのか、②断片化Aβがどのような機序で蓄積するのか、の分子的な詳細について、これまでの領域分布に着目した剖検脳解析とともに、新規in vivoマイクロダイアリシスを用いた動物モデル解析や、新規結合因子の同定、領域横断的な遺伝子ネットワークの構築、独自のex vivo分解系の導入、高感度ELISAの開発と臨床検体の解析などを通じて明らかにすることを目的とする。 当該年度は、動物モデルや臨床検体の解析を進め、一部結果が出つつある。特に断片化Aβに対する高感度ELISAの構築は興味深いと考えている。しかし当初予定していた研究仮説に対する答えについてはまだ得られていない。残り1年で研究成果が得られるように、本研究に尽力したいと考える。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2017年04月 -2021年03月 
    代表者 : 遠山 育夫; 赤津 裕康
     
    アルツハイマー病の病態は、ベータアミロイドペプチ(Aβ)オリゴマー形成、老人斑の形成、神経原線維変化の形成と進んでいくと考えられている。しかしながら、それぞれの異常蛋白相互の関連については良く解っていない。これらの異常蛋白相互の関連を明らかにするためには、複数の異常蛋白をin vivoで同時に画像化する技術が不可欠である。我々はこれまで、超高磁場MR画像装置を用い、フッ素MR画像法による画像化技術の開発に取り組み、最近、試薬の出す19F-NMR信号のケミカルシフトの違いを利用して、複数の脳内異常蛋白を同時画像化(多重フッ素MR画像法)することに成功した。本研究では、Aβオリゴマー、老人斑、神経原線維変化、の3つの標的に的を絞り、多重フッ素MR画像法を用いて同時解析を行う。アルツハイマー病の遺伝子改変モデルマウスに対して、経時的に多重フッ素MR画像を試み、Aβオリゴマーや老人斑、神経原線維変化がどのように脳内で形成されて伝搬していくか、in vivoで解析する. アルツハイマー病は、本来、この3つの主要病変が相互作用しながら進展しており、ひとつの病変(たとえばアミロイド病理)を標的にした薬であっても、3病変に対して影響を及ぼしていることは、十分に考えられる。したがって、動物を生かしたまま複数の病変を解析できる技術は、治療薬開発にとっても極めて重要と考える。そこで、多重フッ素MR画像法を治療薬開発研究に応用する。とともに、治療薬の効果を検証することも研究計画に加える。 2019年度は、Aβオリゴマーに特異的に結合する化合物の新規合成に成功し、特許を出願した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2017年04月 -2021年03月 
    代表者 : 兼松 孝好; 赤津 裕康; 田中 創始; 正木 克由規; 大原 弘隆
     
    本研究では,終末期における医療・介護に関する事前指示(アドバンス・ケア・プランニング:以下ACP)をオンライン・クラウド型の事前指示書に記載し,それを多施設で情報共有する為のシステムを試験的に構築し,評価することを目的とするものである.初年度の計画では,これらのシステム構築を図る事を目標とし,第1段階として,ACPに関する事前指示書をオンラインで登録できるよう,Webシステムの開発を目指した.本システムの主たる利用者は一般者であるが,予備的なアンケート調査により,ACP全般についての理解が不足していた.このため,本システムを利用する際には,ACPそのものの趣旨や意義についても平易な表現で解説し,追加資料などの閲覧により補助できるようなwebコンテンツが必要と考えられた.初年度は,試験的にwebコンテンツを開発し,複数の医療機関の医療関係者によりチェックを受けた後,その後複数の病院を訪問中の一般者を無作為に選出し,試験的に閲覧した後のアンケート調査を実施した.計43名分のアンケート結果が得られ,解析を行った.2年度は,本webシステムを改良したが,利用者の認証確認システムやアクセス制限の管理,さらに保存される個人情報の保管や,利用時の情報漏洩防止システムなどに時間を要した.更に,3年度は本システムの更なる改良を行ったが,その中で利用者に高齢者や認知症患者が多いことから,システムの利用支援者が必要となったが,その為には一定の水準を保つ為に育成システムが必要であると議論され,現在教育カリキュラムを準備中である.本システムは,医療・福祉関係者による情報利用の共有がテーマであるが,本研究に協力して頂ける医療・福祉施設の選定を勧めており,次年度の試験運用に向けて準備を始めている.
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)『学術研究支援基盤形成』
    研究期間 : 2016年 -2021年 
    代表者 : 今井 浩三; 若井 建志; 村上 善則; 松尾 恵太郎; 三上 春夫; 鈴木 貞夫; 喜多 義邦; 渡辺 能行; 田中 恵太郎; 嶽崎 俊郎; 栗木 清典; 古庄 憲浩; 有澤 孝吉; 玉腰 暁子; 今田 恒夫; 武林 亨; 三浦 克之; 成松 宏人; 鈴木 康司; 村山 繁雄; 高尾 昌樹; 赤津 裕康; 齊藤 祐子; 矢部 博興; 中杤 昌弘; 清水 厚志; 醍醐 弥太郎; 高橋 隆; 宮城 洋平; 渡邉 俊樹; 安井 寛; 田中 英夫; 内藤 真理子; 大中 佳三; 森 満; 川崎 良
     
    ①総括支援活動 : 10.2万名の健常人コホートにより、経時的生活情報とともに血清、DNA等のバイオリソースを、また、がん組織、脳疾患や高齢者の脳組織等から、倫理面に十分配慮された、1万件に達する生体試料を、それぞれ収集してきた。これらの研究基盤リソースを提供するとともに、これをさらに全国規模で発展継続させ、生命科学研究者の独創的な基盤的研究に貢献しようとする、この分野における我が国最大規模の支援である。当プラットフォームの支援活動自体は国民一人ひとりとの関わりが強い活動であることから、総括支援活動においては、その支援内容や知見について広く市民の理解を得られるよう、青少年を含む一般市民に向けた公開講座を、シンポジウム等とならんで首都圏以外の各地でも積極的に開催してきた。 ②コホートによるバイオリソース支援活動 : 従来の血清、血漿、DNA、生活習慣・健診データ、ゲノムワイド関連解析(GWAS)用タイピングデータに加え、追跡調査で判明したがん罹患症例についても、GWAS用タイピングを開始し、研究支援準備を進めた。 ③ブレインリソースの整備と活用支援 : ブレインバンク生前ドナー登録を剖検がほぼ零の沖縄に拡大した。RIN、apoE genotypingによるリソース品質管理を生前同意登録全例に拡大した。広島大学ブレインバンク拠点構築に着手した。 ④生体試料による支援活動 : 205課題に生体機能分子の高感度解析・技術支援と連携構築支援を実施した。135課題にがん試料・情報(組織、血液)を提供、5,513試料を収集。解析支援・連携支援・試料支援体制を強化。普及・啓発講演を実施した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2017年04月 -2020年03月 
    代表者 : 赤津 裕康; 正木 克由規; 兼松 孝好; 田中 創始; 大原 弘隆; 間辺 利江
     
    年間30例程の病理解剖症例の蓄積が継続され、臨床・病 理解剖記録の臨床 記録のデータ収集が終了した。蓄積された症例の臨床神経病理検討で確定した高齢者タウオパチー症例での免疫染色を補体関連、鉄代謝関連マーカーを中心に行った。 血液診断マーカー探索は新たなコホート体制を構築できた。血液マーカーにおいて、アルツハイマー病の診断の新たな候補因子を共同研究で同定した。これらも含めて臨床的高齢者タウオパチー症例でも診断的意義があるかの検討を開始した。さらに、変性タウ蛋白の精製、それらの炎症起点の可能性を検討するため、試験管レベルでの実験の展開を開始している。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 道川 誠; 赤津 裕康; 橋詰 良夫; 佐藤 聡; 両角 祐子; 白野 美和; 吉岡 裕雄
     
    歯周病を惹起させたADモデルマウスを使った研究から、歯周病における慢性炎症が脳内に波及し、それによって脳内Aβ産生増加、サイトカインレベルの上昇を来たし、AD病態悪化と認知機能障害を誘導することを明らかにした(NPJ Aging Mech Dis, 2017)。 また、認知症患者に対して歯周病治療・口腔ケアの介入によって認知症進行を抑止するかどうかを検証する臨床研究を認知症患者40名を対象に行った(文部科学省基盤研究B-当該研究)。その結果、歯周病治療・口腔ケア介入群では、認知症の進行が予防されることを示唆するデータを得た。
  • センサー内臓アンクルウエイトの開発とフレイル予防への効果の検証
    日本医療研究開発機構:平成30年度 IoT等活用行動変容研究事業
    研究期間 : 2018年 -2019年

委員歴

  • 2021年12月 - 現在   日本プライマリ・ケア連合学会   中部ブロック支部代議員
  • 2020年09月 - 現在   日本老年医学会   国際誌編集共同委員
  • 2020年09月 - 現在   補体学会   理事
  • 2021年01月   日本補体学会   学会誌編集副委員長

社会貢献活動

  • 名古屋市立大×名古屋市科学館 サイエンスパートナーシップ締結記念 イベント「魅力あふれる生命科学の世界」(高校生対象)
    期間 : 2016年11月 - 2017年09月
    役割 : 企画
    種別 : 講演会
  • 名古屋市立大学蝶ガ岳診療班ボランティア医師
    役割 : その他
    種別 : その他

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