研究者データベース

中川 敦子 (ナカガワ アツコ)

  • 人間文化研究科人間の成長と発達分野(「こころ」の発達) 教授
メールアドレス: nakagawahum.nagoya-cu.ac.jp
Last Updated :2021/12/04

研究者情報

学位

  • 筑波大学第二学群心理学/博士(心理学)・修士(理学)

ホームページURL

J-Global ID

研究キーワード

  • 注意   発達   気質   脳   

研究分野

  • 人文・社会 / 教育心理学

経歴

  • 1996年 - 現在  名古屋市立大学人間文化研究科
  • 1994年 - 1996年  金沢医科大学神経精神医学教室講師
  • 1982年 - 1994年  金沢医科大学神経精神医学教室助手

学歴

  • 1988年09月 - 1991年04月   オレゴン大学   心理学部
  • 1978年04月 - 1982年03月   筑波大学   第二学群   心理学

所属学協会

  • 日本小児保健協会   赤ちゃん学会   日本認知心理学会   米国心理学会(American Psychological Association)   日本心理学会   日本高次脳機能障害学会   日本神経心理学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • 脳と遊び 脳とアート ―感覚と表現の脳科学(分担)
    医学書院 2012年 ISBN: 9784260014816
  • 注意と自己制御 日本児童研究所編児童心理学の進歩(分担)
    金子書房 2011年

MISC

  • 社会性発達評価装置(Gazefinder)におけるヒト関連ターゲットの呈示視野の検討
    中川 敦子; 宮地泰士; 永井幸代; 野村香代 第42回高次脳機能障害学会 2018年12月 [査読有り]
  • 乳幼児期のphasic(一過性)覚醒ネットワークをOverlap課題を用いて検討する
    中川 敦子; 鋤柄 増根 日本神経心理学会総会プログラム・予稿集 42回 142 -142 2018年06月
  • 乳幼児期の気質と社会性発達評価装置(Gazefinder)による指標の関連を検討する
    中川 敦子; 宮地 泰士; 永井 幸代; 野村 香代; 鋤柄 増根 日本神経心理学会総会プログラム・予稿集 41回 147 -147 2017年09月
  • 先行手掛かり法を用いた脅威刺激に対する注意バイアスの検討
    中川 敦子 日本神経心理学会総会プログラム・予稿集 40回 100 -100 2016年08月
  • Atsuko Nakagawa; Masune Sukigara INTERNATIONAL JOURNAL OF PSYCHOLOGY 51 394 -394 2016年07月
  • 一般乳幼児における運動バリエーション頻度調査研究の中間報告
    宮地 泰士; 中川 敦子; 鷲見 聡; 今枝 正行; 齋藤 伸治; 上島 通浩 脳と発達 48 (Suppl.) S381 -S381 2016年05月
  • 乳児期における注意覚醒の検討
    中川 敦子; 鋤柄 増根 日本心理学会大会発表論文集 79回 655 -655 2015年08月
  • 【無痛治療を目指して-イタイのイタイの飛んでけ-】 注意の初期発達 「イタイのイタイの」は本当に飛んでいくのか?
    中川 敦子 小児歯科臨床 20 (2) 21 -26 2015年02月
  • 3歳児の気質 不器用さならびに感覚処理との関係
    中川 敦子; 鋤柄 増根; 宮地 泰士; 中井 昭夫 日本心理学会大会発表論文集 78回 1002 -1002 2014年08月
  • 発達初期の睡眠覚醒時間と気質の発達について 生後1年間の縦断研究
    中川 敦子; 鋤柄 増根 小児保健研究 72 (講演集) 155 -155 2013年08月
  • 乳幼児期の注意発達に関する研究より 痛い痛いを飛ばしてやろう
    中川 敦子 小児口腔外科 23 (1) 50 -50 2013年06月
  • 脅威刺激への注意バイアスと気質の発達
    中川 敦子; 鋤柄 増根 日本心理学会大会発表論文集 76回 975 -975 2012年08月
  • 注意解放とエフォートフル・コントロールの初期発達について
    中川 敦子; 鋤柄 増根 神経心理学 27 (4) 355 -355 2011年12月
  • 注意解放(disengagement)機能の初期発達の検討
    中川 敦子 高次脳機能研究 31 (1) 91 -91 2011年03月
  • 幼児期の頭部-眼球運動に関する縦断的検討
    中川 敦子; 鋤柄 増根 日本神経心理学会総会プログラム・予稿集 34回 98 -98 2010年08月
  • 発達初期における注意機能と気質に関する検討
    中川 敦子; 鋤柄 増根; 水野 里恵 神経心理学 25 (4) 317 -317 2009年12月
  • 乳児の注意機能と気質(temperament)の発達について
    中川 敦子; 鋤柄 増根; 水野 里恵 神経心理学 24 (4) 308 -308 2008年12月
  • Atsuko Nakagawa; Masune Sukigara; Rie Mizuno INTERNATIONAL JOURNAL OF PSYCHOLOGY 43 (3-4) 798 -798 2008年06月
  • 視覚的注意課題における眼球運動と乳児の気質について
    中川 敦子; 鋤柄 増根; 水野 里恵 神経心理学 23 (4) 306 -306 2007年12月
  • アンチサッカード課題における乳児の頭部・眼球運動
    中川 敦子; 鋤柄 増根; 古賀 一男 神経心理学 22 (4) 308 -308 2006年12月
  • 【知の発達と環境】 遊びの発達
    中川 敦子; 鋤柄 増根 Brain Medical 18 (3) 231 -236 2006年09月
  • 眼球運動(サッカード)の初期発達を定量的に探る試み
    中川 敦子; 鋤柄 増根; 古賀 一男 神経心理学 21 (4) 275 -275 2005年12月
  • 12ヵ月齢児を対象にした情動制御機能と行動的抑制傾向における気質的個人差測定
    水野 里恵; 中川 敦子; 鋤柄 増根; 長谷川 美佳 乳幼児医学・心理学研究 14 (1) 33 -33 2005年12月
  • 中川 敦子; 鋤柄 増根; 古賀 一男 名古屋市立大学人文社会学部研究紀要 (17) 250 -252 2004年11月
  • 乳児の眼球運動を定量的に計測する試み
    中川 敦子; 鋤柄 増根; 古賀 一男 日本心理学会大会発表論文集 68回 677 -677 2004年09月
  • 乳児の注意機能発達の指標としての眼球運動を考える
    古賀 一男; 中溝 幸夫; 本田 仁視; 中川 敦子 日本心理学会大会発表論文集 66回 S35 -S35 2002年09月
  • 眼球運動を指標とした乳児の注意機能に関する検討
    中川 敦子; 鋤柄 増根 日本心理学会大会発表論文集 66回 1046 -1046 2002年09月
  • 生後1年未満の乳児における注意の抑制機能の発達と模倣行為の関係について
    中川 敦子; 鋤柄 増根 神経心理学 17 (4) 302 -302 2001年12月
  • 漢字の部分読み(例えば"然"をイヌと読む)に関する左右大脳半球機能の検討
    中川 敦子 神経心理学 14 (4) 250 -250 1998年12月
  • 注意の左右視野バランスと一般認知機能について
    中川 敦子 北陸神経精神医学雑誌 10 (1〜2) 57 -58 1996年12月
  • 仮名表記語の視覚的および意味的符号化における左右半球機能分化の検討
    中川 敦子 神経心理学 9 (4) 277 -277 1993年12月
  • 脳・認知システムとしての注意 語彙検索における注意を中心に
    中川 敦子 脳と精神の医学 4 (4) 467 -476 1993年10月
  • 鋤柄 増根; 中川 敦子 臨床心理学の諸領域:金沢大学臨床心理学研究室紀要 (7) 21 -36 1988年12月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 乳幼児期の"見る"から"こころ"へ:就学前後における発達予後を検討する
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2019年04月 -2023年03月 
    代表者 : 中川 敦子; 野村 香代; 永井 幸代; 宮地 泰士; 鋤柄 増根
  • 乳児期前半の浅い眠りが脳を育てる:よく眠る赤ちゃんは必ずしも理想的ではないのか?
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)
    研究期間 : 2017年06月 -2021年03月 
    代表者 : 中川 敦子
     
    乳児の睡眠と感覚運動機能の発達については、月齢10か月時の就寝時刻と月齢24か月までの神経発達の関連を検討した結果, 遅く寝る子どもほど粗大運動や微細運動が発達しにくいという報告(奥村・高貝, 2016)がある一方, 乳児期に夜間の睡眠時間が長いことや, 断続的な睡眠が必ずしも発達に良い影響を及ぼすとは限らないという報告 (e.g.,中川・鋤柄, 2016) があり, さらなる検討が必要と考えられる。そこで本研究では、睡眠・覚醒リズムの形成段階にある月齢3か月から6か月にかけて, 睡眠と感覚運動機能の関連を縦断的に検討した。睡眠は加速度センサー(アクチグラフ)を各月齢の最初の5日間、児の足首に装着して調べ, 感覚運動機能は,月齢6か月時点で確認できる9項目(寝返りの頻度とそのパターン, リーチングの頻度など)について質問紙を用いた。 30名の乳児について相関分析を行った結果、月齢3か月では, 睡眠効率(昼間期)と哺乳時の吸い付きの程度に正の相関 (r=.428, p<.05) が認められた。月齢4か月では, 動睡眠時間 (昼間期),睡眠時間 (昼間期) と視性立ち直り反射 (右) に正の相関 (r=.401, p<.05 ; r=.369, p<.05), 最長覚醒時間 (昼間期) と視性立ち直り反射 (左・右) にそれぞれ負の相関 (r=-.594, p<.01 ; r=-.487, p<.01) が認められた。月齢6か月では, 睡眠効率 (昼間期) と寝返りのパターンに負の相関 (r=-.429, p<.05), 睡眠効率(夜間期)と寝返りの頻度に正の相関 (r=.550, p<.01)が認められた。本結果から、乳児期前半と後半では良好な睡眠が異なる可能性が示唆された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2016年04月 -2020年03月 
    代表者 : 中川 敦子; 鋤柄 増根
     
    眼球運動計測より、修正1歳の極低出生体重児はヒトや指差し先など社会的刺激に一般1歳児と同様な注視点分布パタンを示したが、一般児に比べ注視率が低かった。また一般1歳児の視覚手がかり課題で、恐怖表情手がかりでは幸福表情に比べ注意シフトが有意に減少し、情動覚醒による注意の狭まりが示唆された。さらに大規模縦断調査より、気質などの心理的な発達と協調運動などの身体運動の発達が相互作用することが明らかになった。以上の結果から子育てのヒントを探った。
  • 乳児期前半の浅い眠りが脳を育てる:よく眠る赤ちゃんは必ずしも理想的ではないの か?
    日本学術振興会:挑戦的研究(萌芽)
    研究期間 : 2017年04月 -2019年03月 
    代表者 : 中川 敦子
  • 注意の個人差を理解する:基礎研究から子育て支援の糸口をつかもう
    日本学術振興会:基盤B
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 中川 敦子
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2013年04月 -2016年03月 
    代表者 : 中川 敦子; 鋤柄 増根; 宮地 泰士
     
    よく泣く/泣かない、よく動く/動かないなどの出生直後からみられる行動の個人差は,気質と呼ばれ,近年の神経科学的な研究ではそれを,不変で永続的なものではなく、環境からの働きかけによってある程度変化するものと考える。本研究では乳幼児を対象に,眼球運動計測によって注意機能を計測し気質質問紙を併用しながら、定位注意の初期発達が気質の自己制御機能にいかに関わるかを検討した。さらに、大規模縦断研究(環境省エコチル)に加わり月齢6か月齢と24か月を対象に追加調査を行った。これらの研究において,気質の発達と,あやし方や遊び,感覚運動機能との関連を検討した。
  • 気質の初期発達に関する基礎的研究: “見る”を理解し適切な関わりを探る
    日本学術振興会:基盤B
    研究期間 : 2013年 -2016年 
    代表者 : 中川敦子; 鋤柄増根
  • 日本学術振興会:基盤C
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 中川敦子; 鋤柄増根
     
    注意機能の初期発達を気質研究の枠組みで検討する目的で、生後 1 ヶ月からアクティグラフによる睡眠状態の査定を、生後 4 ヶ月から気質質問紙や眼球運動計測を縦断的に行った。その結果、月齢 4 ヶ月時に睡眠時間(%)が長いほど負の情動が弱かった。一方、月齢 1、2 ヶ月の夜間睡眠時間(%)が長いほど、月齢 6 ヶ月の眼球運動の反応時間が短かった。また調査結果のパス解析より、くすぐり遊びと高潮性との関わりが示唆された。
  • 日本学術振興会:基盤B
    研究期間 : 2005年 -2008年 
    代表者 : 中川敦子; 鋤柄増根; 水野里恵; のみ
     
    自分の順番が来るまで待つというような自己を制御する力は、3歳以降おもに認められるが、本研究では、それ以前の子どもの注意力や、内気・臆病・引っ込み思案といった傾向、環境(育児文化)などが影響を及ぼすと考え、月齢12ヶ月から36ヶ月にかけて縦断研究を行った。その結果、月齢36ヶ月時の自己制御行動には月齢18ヶ月時の内気・臆病といった傾向が関連すること、発達初期の注意機能は負の情動と関わることが示唆された。
  • 生後1年未満の乳児における注意の抑制機能の発達と模倣行為の関係
    日本学術振興会:萌芽研究
    研究期間 : 2001年04月 -2002年03月 
    代表者 : 中川敦子
     
    生後4ヶ月と9ヶ月の2群を対象とし、模倣実験は4ヶ月児のみに行った。模倣実験では、1分の観察期間のあと、実験者が被験児に対面し、刺激を提示した(口を開ける、舌を出す、口をとがらす、手を開いたり閉じたりする、順に指を折る)。これらの刺激は各15秒間に4回示され、各30秒の反応時間が与えられた。実験者、被験児の動きが録画され、後に被験児のビデオ記録は、実験に直接関わらない3名によって、それぞれの動きの頻度、その明瞭度が評定された。眼球運動測定においては、被験児は3つのモニタに65cm離れて対面した。眼球運動は児のすわったチャイルドシートの下方より録画された。各試行ではまず中央モニタに注視刺激(動きや音をつける)が提示され、その後、課題によって(回帰の抑制課題、カウンタサッケイド課題)それぞれの手続きで、左右モニタのいずれか(中央から視角にしてそれぞれ30°の位置)にキュー刺激、タッゲト刺激が提示された。実験に直接関わらない2名の評定者が、被験児が注視刺激から最初にサッケイドした方向とその潜時(ターゲットのオンセットから眼球運動が始まるまでのフレーム数)を計測した。回帰の抑制、カウンタサッケードそれぞれに関する指標の採り方を検討したのち、月齢による差異を検討した。その結果、回帰の抑制について、反応時間による抑制の指標に月齢差が認められた。4ヶ月児の模倣行為と眼球運動の関係に関しては、模倣行為の少ない児にはターゲットが出現する前にanticipationエラーが多くみられた。 これらと並行して、養育者に対して"乳児の行動に関する調査紙"を実施した。これは、昨年度実施した日本語版IBQ-Rの調査結果をもとに、成人が乳児の行動をどのように意味づけるかについて日米比較を行うことを目的とした。現在データを分析中である。
  • 生後3ヶ月以降の泣きに関する注意機能の神経発達と育児文化の相互作用について
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 萌芽的研究
    研究期間 : 1999年 -2000年 
    代表者 : 中川 敦子
     
    乳幼児の行動に関する質問紙(Gartstein & Rothbart,2000)を日本語に訳して、12ヶ月未満の乳児3群(3ヶ月児〜6ヶ月児、6ヶ月児〜9ヶ月児、9ヶ月児〜12ヶ月児)の養育者に協力を得て実施した。この質問紙はRothbart(1981)の改訂版であり、認知・情動システムに対し、コントロール(注意)機能がどのように発達するかを調べようとするものである。同質問紙は、Sackler Institute,New Yorkの発達心理生物学国際ネットワークにより、米国、ロシア、イタリア、インドでも実施中である。結果の国際比較を進め、脳の可塑性の高い生後1年間に、注意機能の神経発達と環境(文化)がどのように相互作用するかを検討していく予定である。 また今後、上記の質問紙と並行して乳児を対象に注意機能に関する実験的研究を進めていくため、実験環境を整え、予備実験を行った。実験は回帰の抑制能力に関するもので、Clohessy et al(1991)にならった。各試行ではまず中央スクリーンに強力な視覚的アトラクターを提示。その後、左右2つのスクリーンのいずれか(視角にして30゜)に視覚刺激を提示し、彼らの目を引きつける。乳児がこの視覚刺激に目を向けたら、中央のアトラクターを再提示して、視覚刺激を消す。次に同じ視覚刺激を同時に左右のスクリーンに提示し、回帰の抑制(最初の視覚刺激と反対側に目を向ける傾向)が効いているかどうかを調べた。実験中の眼球運動を録画し、コード化の基準を設け、さらに回帰の抑制の指標について検討した。
  • 生後3ケ月以降の泣きに関する注意機能の神経発達と育児文化の相互作用について
    日本学術振興会:萌芽研究
    研究期間 : 1999年 -2000年 
    代表者 : 中川敦子
  • 単漢字認知と大脳半球機能分化:左半球の役割を中心に
    日本学術振興会:奨励研究(A)
    研究期間 : 1997年 -1998年 
    代表者 : 中川敦子
     
    単漢字の部分読み(例えば“然"をイヌと読む)に関して,健常者を対象に,一側視野提示による形態的,意味的プライミング実験を行った. 手続き:手続き:各試行では,視野中央に注視点,プライム(以下P)が提示された後,左右の視野にランダムにターゲット(以下T)が提示された.被験者は,実験中は視野中央を凝視し,Pの部分漢字(例えばP“凍″の“東")に注意を払った後,Tに対して.正しい漢字であるか否かの判断をボタン押しによってできるだけ速くかつ正確に行うよう求められた.注視点の提示時間は300ms,Tの提示時間は150msで,Pの提示時間は実験1では250ms,実験2では350msであった. 刺激:PとTの関係は,global下位条件として,TがPと同一である条件(例えばP“凍"に対してT“凍"),TとPに意味的関連がある条件(例えばP“凍"に対してT“氷")を,local下位条件として,TがPの部分漢字と同一である条件(例えばP“凍"に対してT“東"),TとPの部分漢字に意味的関連がある条件(例えばP“凍"に対してT“南")の4種類を設けた.中立条件として,P“々"の後,Tを提示した.YES条件160試行のうち,global条件を40試行,local条件を80試行,中立条件を40試行とした. 結果:部分漢字の形態的プライミング効果に関し,P提示時間が長くなると,左半球においてより効果が生じる可能性が示唆された。部分漢字の意味的プライミング効果は,本実験のいずれの条件においても有意に認められなかった。
  • 単語認知における視空間注意と視覚的熟知性(familiarity) :半球機能分化の観点から
    日本学術振興会:奨励研究(A)
    研究期間 : 1996年 -1996年 
    代表者 : 中川敦子
     
    被験者は矯正視力1.0以上の右利き大学生21名.課題は、半視野提示の語彙判断課題であった.実験計画: 2×2×3の3要因計画で、いずれも被験者内要因.第1の要因は刺激提示視野で左視野と右視野の2水準、第2の要因は刺激の視覚的熟知性で高い(例:おでん、カメラ)と低い(例:オデン、かめら)の2水準、第3の要因は刺激提示時間で、40ms、100ms、160msの3水準であった.刺激材料: YES反応用の刺激として、通常平仮名で表記される24語と通常カタカナで表記される24語の計48語を用いた.これらの語が熟知度の高い条件ではそのままの見慣れた表記で、一方熟知度の低い条件では表記の変化された見慣れない表記で提示された.手続き:ブザ-音に続いて注視点が視野中央に提示され、その後、仮名文字列が縦に、注視点から視角にして左あるいは右5°の位置に提示される.刺激提示時間は40ms、100ms、160msのいずれかで、被験者は、視野中央を凝視したまま、左あるいは右視野に提示される文字列が単語であるか(YES)否か(NO)の判断をできるだけ速くかつ正確に、ボタン押しによって行うことを求められた. 結果:反応時間に関しては、視覚的熟知性の主効果、刺激提示視野×視覚的熟知性×刺激提示時間の3要因の交互作用が有意であった。正答率については、視覚的熟知性の主効果、刺激提示時間の主効果、視覚的熟知性×刺激提示時間の2要因の交互作用、刺激提示視野×視覚的熟知性×刺激提示時間の3要因の交互作用が有意であった。これらの結果は、仮説(高熟知性刺激の提示時間の効果には半球機能差は認められず、一方低熟知性刺激の提示時間の効果には半球機能差が認められる)を支持するものであった。
  • 分裂病の連想障害について:意味プライミング実験による検討
    日本学術振興会:奨励研究(A)
    研究期間 : 1995年 -1995年 
    代表者 : 中川敦子
     
    被験者は外来通院の分裂病患者10名。各患者の症状評価は精神科医2名によって行われた。課題は、プライム、ターゲットともに視野中央に提示する語彙判断であった。実験計画;プライム条件(反対、遠隔連想、無関連、中立)×SOA(67msec,750msec)の被験者内2要因実験。反対、遠隔連想という意味関係は、意味ネットワーク上のターゲットとの意味距離がより近い、より遠いことをそれぞれ示した。刺激:各試行はプライムとターゲットの平仮名表記の文字列ペアより成った。1つの刺激リストは,YES反応用の4つの異なった意味的関係を含む24ペア、およびNO反応用の非単語(単語の1文字を入れ替えて作られた)を含む24ペアによって構成された。4つの刺激リストを設け,1つの刺激リスト内で同じターゲットが繰りかえされることはなかった。例えば,リスト1で反対語条件(さむい-あつい)のターゲットは,リスト2では遠隔連想条件(あせ-あつい),リスト3では無関係条件(ゆずる-あつい),リスト4では中立条件(くうはく-あつい)であった。手続き;各被験者に、練習の後,4ブロックをとおして4つの刺激リストが与えられた。各試行では、視野中央に注視点そしてプライム60msecの提示後、ISI(SOA条件によって7msecまたは690msec)の後、ターゲットが示された。被験者は、実験中は視野スクリーンの中心を凝視し、ターゲットが有意味な文字列(単語)であるか否か(非単語)の判断をボタン押しによってできるだけ早くかつ正確に行なうよう求められた。 結果;分析は単語に対する正反対時間およびエラー率について行ない、反応の促進および抑制効果は,各プライム条件での反応時間が中立条件(くうはく)での反応時間よりも早いか遅いかによって決定された。外来通院の予後良好な分裂病患者の意味プライミングパタンは、コントロール群のパタンと同様であった。各症状と意味プライミングパタンの関係について検討したが、明らかな結果は得られなかった。
  • 仮名表記語の視覚的符号化及び意味的符号化における半球機能分化の検討
    日本学術振興会:奨励研究(A)
    研究期間 : 1993年 -1993年 
    代表者 : 中川敦子
     
    これまでの実験結果(Nakagawa1991:in press)から言葉の視覚的符号化と意味的符号化における左右半球機能分化について以下のことが示唆されてきた。大脳半球後部が関わっているであろう視覚的符号化においては、文字体系によって左右半球の関与の仕方が異なる。すなわち、左右視野に示される刺激が有意味語か否かの判断においては、アルファベットでは有意な左半球優位、漢字1文字では有意な右半球優位が観察されたが、漢字2字熟語では有意な半球差は認められなかった。一方、大脳半球のより前部が関わっているであろう意味的符号化においては、アルファベット、漢字1文字、漢字2文字熟語で同様な左右半球の非対称性が観察された。すなわち、ある言葉(プライム)が与えられてから左右視野提示の刺激について有意味語か否かの判断を求められた場合(語たく判断課題)、プライムと関連の弱いあるいは関連のない刺激への反応の遅れは文字体系の違いに関わりなく左半球のみで観察された。これは、プライムによって意味のネットワークが自動活性化した後、右半球はその活性化を維持する役目を、左半球は関連の弱いものの活性化を次第に抑制し意味を選択していく役目を担うことを示唆する。 本研究では仮名表記語を刺激語に用いて、Nakagawa(1991)と同様なプライミング条件を設定した一側視野瞬間提示の語たく判断課題を行った。その結果、言葉の視覚的符号化では文字体系により左右半球の重要性が異なるが(平仮名では左半球優位の結果となった)、意味的符号化においては文字体系の違いにかかわりなく左右半球が一定の役割を担うことが確認された。
  • 日本語における表記の親近性による,意味把握に至る二重回路神経モデルの検討
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 奨励研究(A)
    研究期間 : 1992年 -1992年 
    代表者 : 中川 敦子
  • 日本語における表記の親近性による、意味把握に至る二重回路神経モデルの検討
    日本学術振興会:奨励研究(A)
    研究期間 : 1992年 -1992年 
    代表者 : 中川敦子

委員歴

  • 高次脳機能学会、評議委員・研究倫理委員
  • 神経心理学会、 評議員、研究倫理委員

担当経験のある科目

  • 認知心理学名古屋市立大学
  • 神経心理学名古屋市立大学

社会貢献活動

  • 名古屋市立東部医療センター倫理委員会外部委員
    期間 : 2014年 - 現在
    役割 : 助言・指導
    主催者・発行元 : 名古屋市立東部医療センター
     名古屋市立東部医療センター 倫理委員会への参加

その他のリンク

researchmap



Copyright © MEDIA FUSION Co.,Ltd. All rights reserved.