研究者データベース

明智 龍男 (アケチ タツオ)

  • 医学研究科精神・認知・行動医学分野 教授
Last Updated :2024/05/25

研究者情報

学位

  • 博士(医学)

ホームページURL

科研費研究者番号

  • 80281682

ORCID ID

J-Global ID

プロフィール

  • 身体疾患、主としてがん患者の精神症状緩和に資する臨床研究を中心に取り組んでおります。

研究キーワード

  • 心理社会的介入   サイコオンコロジー   Psychooncology   

研究分野

  • ライフサイエンス / 精神神経科学

経歴

  • 2011年06月 - 現在  名古屋市立大学大学院医学研究科精神・認知・行動医学分野教授
  • 2017年04月 - 2024年03月  名古屋市立大学大学病院副病院長
  • 2015年04月 - 2017年03月  名古屋市立大学病院病院長補佐
  • 2013年04月 - 2015年03月  名古屋市立大学大学院医学研究科副研究科長
  • 平成21年4月 名古屋市立大学病院緩和ケア部 部長(併任)
  • 平成19年4月 名古屋市立大学大学院医学研究科 精神・認知・行動医学分野(准教授に名称変更)
  • 平成16年4月 名古屋市立大学大学院医学研究科 精神・認知・行動医学分野(助教授)
  • 平成7年 国立がんセンター精神腫瘍学研究部および国立がんセンター精神科

学歴

  • 1984年04月 - 1991年03月   広島大学医学部   Faculty of Medicine

所属学協会

  • 日本緩和医療学会   日本総合病院精神医学会   日本サイコオンコロジー学会   

研究活動情報

論文

書籍

MISC

産業財産権

  • 特願2020-135195:自己抜去発生予測装置、自己抜去発生予測方法、プログラム、転倒転落発生予測装置、転倒転落発生予測方法および医療安全性向上支援方法  2020年08月
    明智龍男
  • 特願2019-017498:サービス提供支援装置及びプログラム  2019年02月01日
    明智 龍男

受賞

  • 2022年10月 第35回日本総合病院精神医学会 最優秀演題賞
  • 2022年10月 日本サイコオンコロジー学会 教育功労賞
  • 2019年04月 名古屋市立大学医学部 ベストティーチャー賞
     
    受賞者: 明智 龍男
  • 2007年 広島精神神経学会奨励賞
     JPN
  • 第1回日本サイコオンコロジー学会学会賞
     JPN
  • 広島大学第7回更井賞
     JPN
  • 第15回日本総合病院精神医学会金子賞
     JPN

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2027年03月 
    代表者 : 明智 龍男; 遠山 竜也; 橋本 大哉; 内富 庸介; 酒井 美枝
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2027年03月 
    代表者 : 酒井 美枝; 内田 恵; 杉浦 健之; 遠山 竜也; 武藤 崇; 明智 龍男
  • がんサバイバーの精神・身体的苦痛に対するスマホ用マインドフルネスアプリの効果検証
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2024年04月 -2027年03月 
    代表者 : 音羽 健司; 明智 龍男
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年06月 -2026年03月 
    代表者 : 明智 龍男; 香月 富士日; 市川 太祐; 古川 壽亮
     
    本研究では、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を融合させ、患者の苦痛症状緩和をはかり、生活の質を向上するための包括的支援法を開発する。加えて、その有用性を検証するための臨床試験をサイバー空間で実施するための研究開発を行う。これを実現するため、思春期・若年成人(AYA)世代のがん患者を対象に、スマホを通して苦痛症状のスクリーニング、セルフケアを含めた必要な情報の提供、精神療法に加え、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を用いた多職種サービスを受けられるような支援システムを開発し、その効果を分散型臨床試験基盤に基づく多施設無作為化比較試験にて検証する。 初年度の2022年度は下記を実施した。 1.スマホを用いた苦痛のスクリーニングとセルフケア情報の提供システム:AYA世代に頻度の高い苦痛、アンメットニードをスクリーニングし、セルフケア情報を提供するホームページ(HP)を構築した。2.スマホを用いた問題解決療法(『解決アプリ』):我々が開発した構造化された問題解決療法(PST)プログラムを基盤としたスマホによる『解決アプリ』をAYA世代がん患者用に改編した。3.SNSを用いた多職種支援:メディカルケアステーションという医療用チャットツールを用いて多職種支援を実施するシステムを構築した。4.分散型臨床試験基盤構築:来院しなくても臨床試験に参加できるシステム(研究紹介HP、eConsent、ePRO等)を構築した。5.臨床試験の実施:15-39歳のがん患者を対象として、上記1-3に基づく介入の予備的有用性を検討する臨床試験を開始した。なお本試験は厚生労働科学研究費補助金(AYA世代のがん患者に対する医療・支援モデル介入効果を検証する研究(21EA1201))を引き継ぐ形で実施している。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2026年03月 
    代表者 : 内田 恵; 樅野 香苗; 明智 龍男
  • がん患者の不安、抑うつに対するスマートフォン精神療法の有効性:無作為割付比較試験
    文部科学省:科学研究費補助金 基盤(B)
    研究期間 : 2019年04月 -2024年03月 
    代表者 : 明智 龍男
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2019年04月 -2023年03月 
    代表者 : 明智 龍男; 山口 拓洋; 内富 庸介; 古川 壽亮
     
    がんはわが国の死因の第一位であり、年間100万人以上が罹患する最大の健康問題である。その致死性のため、患者の30-40%にうつ病と適応障害を代表とする不安、抑うつがみられる。がん患者の不安、抑うつに対しては薬物療法と認知行動療法を代表とする精神療法双方の有用性が示されているが、患者の大多数は精神療法を好む。一方、莫大な患者数に対し治療者の不足のため、適切な精神療法はほとんど提供されていないのが現状である。以上のような背景を受け、本研究では、情報通信技術を駆使した革新的な臨床試験体制を構築するとともに、広くがん患者の不安、抑うつに対するこれらアプリの有効性を無作為化比較試験で検証することを目的とする。 2019年度中にスマートフォンを用いた問題解決療法の治療プログラム(「解決アプリ」)および行動活性化に基づく治療プログラム(「元気アプリ」)を開発し、本研究に即した形に改良した。 我々が他の研究で開発した臨床試験システムをもとに(特願2019-017498)、対象者の募集、説明と同意、評価項目の入力等のほぼすべての研究プロセスをインターネットをはじめとした情報通信技術を介して行う臨床試験体制を本研究に即した形で構築した。これにより、臨床試験参加に対する患者の来院負担、医療者の参加者リクルートに関する説明および同意取得等の負担を軽減することが可能となる。そのために研究概要の説明のためのホームページ、同意取得のためのelectronic Informed Consent、自動割付プログラム、評価項目を患者自身のスマートフォンから入力可能とするelectric patient reported outcomeなどを含んだelectronic data capturing (EDC) systemを構築した。
  • AYA世代のがん患者に対するスマートフォンによる 医療・支援モデル介入効果の検証
    厚生労働省:科学研究費補助金
    研究期間 : 2021年07月 -2023年03月
  • がん患者の抑うつ・不安に対するスマートフォン精神療法の最適化研究革新的臨床試験システムを用いた多相最適化戦略試験
    日本医療研究開発機構:革新的がん医療実用化研究事業
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 明智龍男
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)
    研究期間 : 2019年06月 -2022年03月 
    代表者 : 明智 龍男; 市川 太祐; 戸澤 啓一
     
    超高齢社会を迎え、病院内では、フレイルやせん妄等を背景とした転倒・転落、ドレーンや点滴類の自己抜去などの医療事故が多発している。これらによる身体状況の悪化は時として深刻な転帰をとり、骨折は寝たきりの最大の要因である。医療事故が発生すると、医療者は、患者の処置など多くの労力を費やすことになり深刻な負担となっている。 以上のような背景から、医療事故を予測するチェックシート等が開発されているが、精度は不十分で、実用には程遠い。例えば、メタ解析により転倒予測に関して最も高精度であることが示されたSTRATIFYスケールは、感度0.63、特異度0.71にとどまっている(Metarese M et al, J Advancing Nursing 2014)。 せん妄については、感染、電解質異常等に加え、向精神薬、オピオイド等の薬剤などが原因となる。一方、先行研究においては、個々の要因が医療事故やせん妄発現に寄与するオッズ比を算出することは可能であるが、多くの変数を組み合わせて高い精度で予測することは不可能であった。以上のような背景のなかで、申請者は、ディープラーニングに着目した。本研究では、患者の血液・生化学、バイタルデータなど電子カルテに含まれる膨大な患者情報をディープラーニングを用いて解析し、世界にさきがけ、高齢者の医療事故防止および医療者の負担軽減に資する自動予測システムを開発することも目的とする。 研究開始年度である2019年度には、病院執行部の研究実施の許可を得て、各部門の長が集まる会議で、研究の内容を紹介し、データの利用について許可を得た。 また当該医療機関の所属する地域の条例などに照らし合わせ、電子カルテのデータの抽出方法や抽出したデータの管理方法などを決定した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 横山 清子; 鈴木 賢一; 内田 恵; 梅谷 智弘; 塙 大; 渡邊 裕司; 明智 龍男; 奥山 徹
     
    アンビエントセンサとして、ベッド面に敷く面圧分布センサ、病衣に装着する加速度センサ、布団に装着する温湿度センサの情報を連続的に収集し、機械学習あるいは信号処理により、仰臥位を保つ人の行動や心身状態を推定して、その結果に応じてSlackにメッセージを送信、もしくは照明の照度・色温度を制御するシステムを試作した。また、立体物の凹凸情報を測定する赤外線深度カメラの情報から、ベッド上の人の寝返り、起き上がりなどの動作を、深層学習に基づき推定する手法を開発した。 ベッド面における面圧センサと病衣に装着した加速度センサ情報の信号処理により、寝返り、起き上がり、ベッド上での軽い動き(スマートフォンの参照など)の識別が可能であることを確認できた。今後、夜間覚醒の検出やせん妄発症予測に展開するために研究分担者が収集を始めている臨床での面圧センサデータと、同時に得られる夜間覚醒、せん妄発症などの記録データを用い、機械学習により夜間覚醒やせん妄発症を検出・予測する学習機を作成して試作システムに組み込む予定である。これにより、夜間覚醒やせん妄発症あるいは予測情報の検出時に医療スタッフの携帯端末に情報を伝達するシステム実装の可能性を今年度の研究により検証できたと考えている。寝具に装着した温湿度センサを用い、実験室実験では布団のめくれ上がりやベッドからの離脱の検出が可能であることが確認できており、病棟での活用だけでなく、介護施設や保育所などでの見守り、体温異常の自動検出などへの応用の可能性も得ることができた。 デプスカメラと深層学習を用いたベッド上での人の動作推定については、深層学習のパラメータ設定と得られる結果の特徴との関連などを明らかにすることができた。しかし、寝返りの仕方などに個人差が大きいため、汎用的な利用のためには、今後さらなるデータ収集が必要と考える。
  • 実装を視野に入れたがん患者の精神心理的な支援に関する診療ガイドラインの開発研究
    厚生労働省:厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん対策推進総合研究
    研究期間 : 2020年04月 -2022年03月 
    代表者 : 吉内 一浩; 内富 庸介; 明智 龍男; 奥山 徹; 藤森 麻衣子; 秋月 伸哉; 藤澤 大介; 小川 朝生; 島津 太一
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 岡本 有子; 藤田 淳子; 福井 小紀子; 明智 龍男; 村上 義孝
     
    本研究では現在開発中の専門看護師(以下、CNS)主導型の「患者と家族への診断から看取りまでの継続的な意思決定支援を主軸とした地域包括ケアプログラム」を用い、非ランダム化比較試験にて、主要評価項目はがん患者のQOLとし、家族のQOL等により効果検証する。対象は膵がん4期の患者と家族で、CNSに紹介された患者に対して地域包括ケアプログラムを実施した群を介入群、CNSに紹介されない患者を対照群とし、傾向スコアを用いて群間比較を行う。本研究の目指すところは、これまで欧米で実証された早期緩和ケア介入について日本の臨床現場での有用性の検証、予後不良の方のデータ収集を多施設にて行うため実際の臨床現場での効果推定、および診断から看取りまでの患者家族への継続的な看護支援の実践知の可視化により、がん患者と家族へのケアの質向上に寄与することである。 2018年度に見直した主要評価指標をもとに、2019年度は研究プロトコールの完成およびCNSへの研修プログラムの作成、所属施設および研究実施施設の研究倫理委員会より承認の取得等、調査実施に向けて準備を進める予定であった。Real World Dataを用いた臨床研究はよりよい社会システム構築に役立つエビデンスとしての重要性が認められ始めた一方で、本研究は複数の職種や部門ががん患者と家族に関わることからリクルートの具体的な手順、研究協力依頼の際の説明者の確保、高齢の対象への対応等々、検討すべき課題があった。また、研究代表者の体調により研究に取り組む時間を捻出することができず、これらを進められなかった。次年度は最終年度としていたが、調査実施までの諸手続きに要する時間、対象者の追跡可能な期間の減少などから、十分な成果をあげる調査の実施が難しいと判断し、やむなく本年度末にて本研究を中止することとした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2016年04月 -2020年03月 
    代表者 : 中口 智博; 明智 龍男; 奥山 徹; 中野 有美
     
    先行研究は、看護師の職業性ストレスが他職種よりも大きく、適切なケアがなされないと精神医学的な問題やバーンアウト症候群に繋がるおそれがあることを指摘している。しかし看護師のストレスケアに関する介入研究は我が国において非常に少ない。本研究では、身体心理学の技法を取り入れて看護師が単独で行うことのできるストレスケアプログラムの開発を行い、2か所の総合病院で看護師を対象に単群の前後比較研究を実施した。現在、データ解析中である。
  • 乳がん患者の再発不安・恐怖に対するスマートフォン問題解決療法および行動活性化療法の有効性:無作為割付比較試験
    日本医療研究開発機構:新的がん医療実用化研究事業
    研究期間 : 2017年04月 -2020年03月 
    代表者 : 明智 龍男
  • 慢性の痛みに関する領域
    文部科学省:大学教育再生戦略推進費 課題解決型高度医療人養成事業
    研究期間 : 2016年04月 -2020年03月 
    代表者 : 明智 龍男
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
    研究期間 : 2015年04月 -2018年03月 
    代表者 : 明智 龍男
     
    本研究では、終末期せん妄患者の家族に終末期鎮静に関して説明する際に、医師に求められる望ましいコミュニケーションを明らかにすることを目的とした。終末期せん妄に関して2つの異なる患者-医師関係を反映させた説明スタイル(1. Paternalistic style、2. autonomy style)を表現したビデオを作成し、医師、看護師を対象として本ビデオを視聴してもらい、いずれのスタイルを好むかを評価した。251名から有効なデータが得られ、autonomy styleを好むものが有意に多く、その理由について、多くの参加者が、家族が好ましい治療を決めることができるためと答えた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2013年04月 -2018年03月 
    代表者 : 明智 龍男
     
    がん患者の精神心理的苦痛の中でも頻度が高く患者のケアニードが高いものに再発/転移の不安、恐怖があげられる。一方では、内外を通して、本症状に対する適切な介入方法は存在しない。本研究では、乳がん患者の経験する再発・転移の不安を評価する方法としてConcerns About Recurrence Scale (CARS)日本語版を標準化するとともに、新たな心理学的な治療プログラムとして費用対効果のすぐれたスマートフォンを用いた問題解決療法を開発した。また、38名の乳がん患者を対象にした臨床試験でその予備的有用性を示した。
  • 致死的疾患の再発・転移の不安、恐怖の評価法の確立および新規心理学的介入方法の開発
    文部科学省:科学研究費補助金 基盤(B)
    研究期間 : 2013年04月 -2018年03月 
    代表者 : 明智 龍男
  • 致死的疾患に罹患した高齢者に対する適切なインフォームド・コンセントの阻害要因の検討
    文部科学省:科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究
    研究期間 : 2013年03月 -2018年 
    代表者 : 明智 龍男
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2013年04月 -2017年03月 
    代表者 : 川口 彰子; 守田 知代; 定藤 規弘; 岡本 泰昌; 仲秋 秀太郎; 根本 清孝; 明智 龍男
     
    本研究は社交不安障害(社交不安症)の病態の解明を、脳画像を用いて行うことを目的として行った。機能的MRIでは特に社交不安障害(社交不安症)患者が自己顔写真を見て恥ずかしさを感じる「自己反省(self-reflection)」に注目した。社交不安障害(社交不安症)では、健常者に比して、自己顔に対する恥ずかしさが強く、それに対応する部位として左腹内側前頭前野が同定された。また脳構造画像研究では、島体積が小さいことを発見した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2012年04月 -2015年03月 
    代表者 : 中野 有美; 明智 龍雄; 北川 眞理子; 杉浦 真弓
     
    反復流産を経験し抑うつ感や不安感を自覚している女性の心理的苦痛を軽減する最適な支援を認知行動療法の原理を用いながら工夫し形作ることが本研究の目的であった。 まず、対象の女性達に生活場面で抑うつ感や不安感が生じる具体的な状況についてインタビューを重ねるとともに、認知行動療法個人セッションを開始し、抑うつ感、不安感のある一般的な患者と比較した場合の特徴について模索した。対象患者が抑うつ感や不安感を感じる状況や考え方の特徴が概ね明らかとなったが、分析手法は、質的記述的分析に及ばなかった。一方、それらの情報をよりどころとしながら進めたCBT個人セッションでは、抑うつ感、不安感が軽減することが確認された。
  • がん患者のニードに基づく多職種コレボレイティブ・ケア・アプローチの開発
    文部科学省:科学研究費補助金 基盤(B)
    研究期間 : 2010年04月 -2013年03月 
    代表者 : 明智 龍男
  • 高齢がん患者の治療開始および中止における意思決定能力の評価およびその支援に関する研究
    厚生労働省:科学研究費補助金
    研究期間 : 2010年04月 -2013年03月 
    代表者 : 明智 龍男
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
    研究期間 : 2011年 -2013年 
    代表者 : 明智 龍男; 奥山 徹; 菅野 康二
     
    本研究では、まず同意能力の評価面接法であるStructured Interview for Competency and Incompetency Assessment Testing and Ranking Inventory-Revised(SICIATRI)のがん患者に対する有用性を示した。そのうえで、65歳以上のがん患者を対象に、修正したSICIATRIを用いて同意能力を評価し、軽度のものを含めると17%に同意能力障害が存在することおよび、短い教育経験、認知機能の低下、抑うつ状態といった異なる領域の要因が同意能力障害に関連することを示した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2009年 -2012年 
    代表者 : 明智 龍男; 樅野 香苗
     
    本研究では、がん患者のニードを元に、看護師が中心となり、適宜他の医療スタッフと連携をとりながら患者の個別的なニードに対処する介入法を開発し、その有用性を検討した。対象は術後乳がん患者とし、27 名の参加を得た。最も取り扱われる頻度が高かったニードは再発不安で 46%であり、家族との関係 23%と続いていた。介入前後のアウトカムの比較においては、再発不安(P=0.19)と医療に対する満足感(P=0.18)に関しては有意な変化はみられなかった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2009年 -2011年 
    代表者 : 大川 明子; 梅田 徳男; 大西 和子; 明智 龍男
     
    終末期医療について、厚生労働省は、「(看取りについて)自宅を希望している国民が約6割」という調査結果をもとに、「患者の意思を尊重した適切な終末期医療を提供する」として、2025年までに自宅等での死亡割合を現在の2割から4割に引き上げることを目標に掲げた。末期がん患者や家族が在宅で安心・安楽に療養することができるためにはがん患者を支える家族への支援と地域での他職種間の連携・情報提供が必要である。そこで本研究では在宅末期がん患者の家族を対象とした在宅末期がん患者を抱える家族への在宅療養支援システムを構築した。本システムは介護内容や情報提供、疼痛表をシステムに組み入れた。また在宅と訪問看護ステーション、他職種、施設間との連携には申請者らがこれまでにおこなってきた電話回線やインターネットを用い、バイタルサインを始めとした映像情報や文字情報の患者情報を双方向で伝送可能とし、遠隔看護実践可能なリアルタイム在宅看護支援実験システムや外来がん患者の化学療法における遠隔看護支援教育システムを利活用し、在宅末期がん患者の家族に対する在宅療養支援システムを構築した。
  • がん患者に対するリエゾン的介入や認知行動療法的アプローチ等の精神医学的な介入の有用性に関する研究班
    厚生労働省:科学研究費補助金
    研究期間 : 2007年04月 -2010年03月 
    代表者 : 明智 龍男
  • せん妄の早期発見、早期治療のための医療スタッフ向け教育プログラムの開発
    文部科学省:科学研究費補助金 萌芽研究
    研究期間 : 2006年04月 -2009年03月 
    代表者 : 明智 龍男
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2007年 -2008年 
    代表者 : 和田 信; 明智 龍男; 柳原 一広; 大西 秀樹
     
    外来にてがん化学療法を受ける患者の必要としている支援(ニード)を把握するため、質問票を用いた調査を行った。SCNS-SF34(ニード評価尺度)、EORTC QLQ-C30(QOL 評価尺度)、HADS(不安抑うつ評価尺度)の各日本語版を含む質問票に対し、埼玉医科大学国際医療センター通院治療センターで222 名、名古屋市立大学外来化学療法室で216 名の患者から、有効な回答を得た。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 萌芽研究
    研究期間 : 2006年 -2008年 
    代表者 : 明智 龍男
     
    【目的】看護師を対象とした「せん妄教育プログラム」を開発し、本プログラムが看護師のせん妄患者のケアに対する自信の改善に寄与するか否かを検討した。 【方法】以下の様なせん妄教育プログラムを施行した。 ・対象:地域の中核病院の病棟勤務の看護師を対象とした。なお、本プログラムの対象は、「せん妄担当看護師」として各病棟から1-2名程度選抜されたものとし、最終的には計20病棟から32人の参加を得た。 ・せん妄トレーニングワークショップの開催:「せん妄担当看護師」を対象として、せん妄に関する講義、せん妄のスクリーニングツール、事例検討、総合討論などの内容を含めたワークショップを2回開催した。 ・Q&Aコーナー:「せん妄担当看護師」の疑問に答えるため、計10回、1回につき2時間のせん妄に関するQ&Aコーナーを設け、せん妄に詳しい精神科医および看護師が質問に応じた。 ・せん妄担当看護師の役割:各病棟にてせん妄への取り組みを行った。 プログラムの前後においてせん妄患者に対するケアの自信を評価した。評価項目は、せん妄に際して必要な検査項目、薬物療法、看護ケアの提供、適切な療養環境など15項目について、10段階リカートスケール(1:全く自信がない、10:とても自信がある)で評価した。 【結果】本プログラム不参加の看護師(n=21)に比べて、参加した看護師(n=359)のせん妄患者に対するケアの自信が15項目中12項目において有意に向上した。
  • n-3系多価不飽和脂肪酸摂取と致死的疾患罹患後の心理的ストレスの関連
    文部科学省:科学研究費補助金 萌芽研究
    研究期間 : 2003年04月 -2006年03月 
    代表者 : 明智 龍男
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 萌芽研究
    研究期間 : 2003年 -2005年 
    代表者 : 明智 龍男
     
    目的:本研究では、わが国において頻度が高い難治がんの代表であり、かつ患者の抱える心理的ストレスが高いことが知られている肺がん患者を対象として、肺がんの告知後・治療前の時期における心理的ストレスとn-3PUFA摂取量との関連を明らかにすることを目的とした。 対象:国立がんセンター東病院呼吸器科にて新規に未治療原発性肺がんの患者と診断された患者を対象とした。 方法:対象症例が入院後、がんに対する治療開始前に、心理的ストレスと食事習慣について調査を行った。心理的ストレスは、不安、抑うつの自己記入式の評価尺度であるHospital Anxiety and Depression Scale(HADS)にて評価した。がん診断告知以前のn-3PUFA摂取量は、半定量食物摂取頻度調査票がんセンター臨床疫学研究部版を用いて評価した。なお、研究に先立ち、施設の倫理審査委員会に研究プロトコールを提出し、研究の科学性、倫理性の審査を受け、承認を受けた。 結果:最終的に771名から有効なデータが得られた(平均年齢64±9歳、男性72%、病期IIIa-IV期が53%)。HADSのカットオフ値から、対象の56%に介入が望まれる抑うつ状態が存在することが示唆された。n-3PUFAの摂取量を4分位を用いて4群に分け、最も摂取量が少ない群を対照群として、各群の抑うつ罹患のオッズ比(年齢、性、身体的機能、痛み、喫煙、アルコール摂取量、BMI等を調整)を算出したところ、n-3PUFA摂取量が多くなるに従い、抑うつへの罹患率が有意に減少することが示された(p for trend=0.022)。n-3PUFAを構成する個々の脂肪酸の摂取量と抑うつの罹患を検討したところ、EPA、DHAと抑うつとの有意な関連は認められなかった一方、α-リノレン酸と抑うつとの間には有意な関連が認められた(p for trend=0.004)。 結論:n-3PUFA摂取、中でもα-リノレン酸の摂取が、肺がん診断後の抑うつ状態への罹患に関連する可能性が示唆された。本結果は、n-3PUFAの摂取が、致死的疾患罹患後の心理的ストレスを軽減するうえで有用である可能性を示唆している。
  • 死を望む終末期がん患者における身体的・心理社会的・実存的苦痛に関する研究
    文部科学省:科学研究費補助金
    研究期間 : 2001年04月 -2003年03月 
    代表者 : 明智 龍男
  • 治癒不能な難治疾患に罹患した患者の自殺念慮に関する研究
    財団法人 精神・神経科学振興財団:平成13年度調査研究助成
    研究期間 : 2001年04月 -2002年03月 
    代表者 : 明智 龍男
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2001年 -2002年 
    代表者 : 明智 龍男
     
    【目的】本研究では、死を望む終末期がん患者の背景に存在する身体的・心理社会的・実存的苦痛など様々な苦痛を明らかにすることにより、終末期がん患者が希望を失うことなく生活を送ることが可能となる包括的な介入方法を確立するうえでの基礎的知見を得ることを目的とした。 【対象と方法】対象は、国立がんセンター東病院緩和ケア病棟に登録した終末期がん患者のうちがん告知を受けている、面接調査が可能な身体状態にあるものとし、緩和ケア病棟登録時および入院時に、面接により希死念慮および安楽死要請の意思を評価した。併せて、これらの関連要因および予測要因を検討するために、緩和ケア病棟登録時に、身体的苦痛(痛み、呼吸困難、全身倦怠感)、精神的苦痛(うつ病、心理的苦痛、認知機能)、実存的苦痛(依存、尊厳の喪失など)に関して調査を行った。解析に際しては、多重検定の問題を考慮し、Bonferroniの修正を行った。 【結果】研究期間中、緩和ケア病棟に登録し、同外来への受診を開始した764名のうち、適格症例は257名であったが、研究参加への拒否例、6ヶ月以上の生存例等を除き、最終的に登録時140名、入院時57名が解析対象となった。緩和ケア病棟登録時/入院時の希死念慮、安楽死要請の意思の頻度は各々8.6%/4.0%、5.0%/5.0%であった。多変量解析の結果、緩和ケア登録時の希死念慮発現に関連する有意な要因は心理的苦痛のみであった(P=0.0001)。また、緩和ケア病棟入院時の安楽死要請の意思の出現に関する有意な予測要因は見出せなかったが、希死念慮に関しては、低い認知機能が予測要因となり得る可能性が示唆された(P=0.04)。 【考察】以上の結果より、わが国の終末期がん患者においても希死念慮や安楽死に対する要請の意思は無視できない割合に認められることが示された。また、標準的な緩和ケアを受けている患者に対しては、今後、心理的苦痛を含めたより包括的なケアが必要であることが示唆された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 奨励研究(A)
    研究期間 : 1998年 -1999年 
    代表者 : 明智 龍男
     
    難治がん患者の有効なコーピングを明らかにする目的で、国立がんセンター東病院呼吸器科に新規入院した進行非小細胞肺がん患者を対象として、コーピングと感情状態の関連をprospectiveに検討した。 適格症例のうち129名から初回調査参加への同意が得られたが、告知後6ヶ月時点の追跡調査が施行できた症例は84名であった。84症例の背景(告知後の初回調査時)は、平均年齢61+9(SD)歳、男性69%、10年以上の教育経験を有するもの54%、雇用状況は退職者が30%と最も多く、91%が既婚・再婚者であった。医学的背景(告知後の初回調査時)は、腺がんが71%と最も多く、臨床病期はIV期が51%、performance Statusは1以上(何らかの身体的機能障害を有する)の患者が88%で、痛みを有する患者が54%、呼吸困難感を有する患者が52%であった。初回調査は告知後初期治療前に行われ、病名告知から初回調査までの平均期間は18+12(SD)日であった。病名告知から2ヶ月後追跡調査までの平均期間は71+15(SD)日、6ヶ月後追跡調査までの平均期間は177+16(SD)日であった。 初回調査時のコーピングと2ヶ月後追跡調査時の感情状態との関連を検討したところ、Fighting spirit(前向き)のみが抑うつおよび不安と有意な逆相関p<0.01)を示した一方で、抑うつ、不安と最も高い正相関を示したコーピングはHelplessness/Hopelessness(悲観)であった(p<0.05)。同様に、初回調査時のコーピングと6ヶ月後追跡調査時の感情状態との関連を検討しても同様の結果が得られた。また、初回調査時における年齢、教育経験、日常生活上の身体的機能の状態(Performance status)、疼痛の程度および呼吸困難感の程度を調整しても、これらの結果はほぼ同様であった。 本結果より、進行非小細胞肺がん患者においては、Fighting spiritが高く、Helplessness/Hopelessnessが低いコーピングが安定した感情状態と関連していることが示され、がん告知後のコーピングはその後の精神的苦痛の予測因子となりうることが示唆された。
  • 致死的疾患における有効な心理的取り組み方(コーピング)の開発に関する研究
    文部科学省:科学研究費補助金 奨励研究(A)
    研究期間 : 1996年04月 -1998年03月 
    代表者 : 明智 龍男
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 奨励研究(A)
    研究期間 : 1996年 -1996年 
    代表者 : 明智 龍男
     
    がん患者の有効なコーピングを明らかにする目的で、国立がんセンター通院中のがん患者を対象として、コーピングおよび感情状態の質問紙を用いて両者の関連を検討した。また、あわせて比較文化的な検討を行った。 647名の適格症例のうち524名から同意が得られたが、69名は質問紙の完全回答が得られなかったため、残る455名を解析対象とした。対象455名の背景は、平均年齢(±SD)59(±12)歳、団53%、10年以上の教育経験を有するもの71%、雇用状況はフルタイムが29%と最も多く、85%が既婚・再婚者であった。医学的背景は、頭頚部がんが最も多く22%、次いで肺がん19%、乳がん19%と続いており、Performance statusは0(身体的機能障害なし)の患者が76%で、初診日からの平均期間(±SD)は730(±558)日であった。 コーピングと感情状態との関連を検討したところ、Fighting spirit(前向き)のみが抑うつおよび不安と有意な逆相関を示した一方で、抑うつ、不安と最も高い正相関を示したのはHelplessness/Hopelessness(悲観)であった。また、確認的因子分析により、今回得られたデータを先行研究で示されている英国と米国のコーピングの因子モデルにあてはめると、米国より英国のモデルにより適合することが示された。 これらの結果より、Fighting spiritが高く、Helplessness/Hopelessnessが低いコーピングが、苦痛の少ない感情状態と関連していることが示唆された。本知見は、欧米を中心とした海外での報告と一致しており、わが国のがん患者においても、欧米諸国と同様のコーピングが有効であることが示唆された。一方で、わが国のがん患者のコーピングは米国よりむしろ英国の患者に類似している可能性が示唆されたが、これは比較文化的に興味深く、今後より一層の検討が望まれると考えられた。
  • がん患者の精神症状緩和に関する研究

委員歴

  • 2019年10月 - 現在   日本サイコオンコロジー学会   第二副代表理事
  • 2015年09月 - 2019年09月   日本サイコオンコロジー学会   代表理事   日本サイコオンコロジー学会
  • 日本総合病院精神医学会   代議員   日本総合病院精神医学会
  • 日本サポーティブケア学会   代議員
  • 日本精神病理学会   評議員
  • 日本精神神経学会   代議員

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