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中津海 洋一 (ナカツミ ヒロカズ)

  • 薬学研究科分子生物薬学分野 准教授
メールアドレス: nakatsumiphar.nagoya-cu.ac.jp
Last Updated :2025/04/29

研究者情報

学位

  • 博士(生命科学)(京都大学)

ホームページURL

科研費研究者番号

  • 20596837

J-Global ID

研究キーワード

  • 細胞生物学   分子生物学   マクロファージ   mTOR   がん   

研究分野

  • ライフサイエンス / 機能生物化学

経歴

  • 2022年06月 - 現在  名古屋市立大学大学院薬学研究科准教授
  • 2018年07月 - 2022年05月  名古屋市立大学大学院薬学研究科講師
  • 2018年04月 - 2018年06月  名古屋市立大学大学院薬学研究科助教
  • 2018年01月 - 2018年03月  九州大学生体防御医学研究所特任助教
  • 2009年06月 - 2017年12月  九州大学生体防御医学研究所学術研究員
  • 2008年04月 - 2009年05月  京都大学生命科学研究科

学歴

  • 2004年04月 - 2008年03月   京都大学   生命科学研究科博士課程
  • 2002年04月 - 2004年03月   京都大学   生命科学研究科修士課程
  • 1997年04月 - 2002年03月   京都大学   理学部

所属学協会

  • 日本免疫学会   日本プロテオーム学会   日本分子生物学会   

研究活動情報

論文

講演・口頭発表等

  • 定量的リン酸化プロテオミクスによるmTOR下流の大規模シグナル解析  [招待講演]
    中津海 洋一
    第1回 シロリムス新作用研究会 2020年10月 口頭発表(一般)
  • 定量的大規模リン酸化プロテオミクスによるmTORC1下流の新規シグナル解析  [招待講演]
    中津海洋一
    基礎生物科学研究所部門公開セミナー 2019年11月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
  • 定量的大規模リン酸化プロテオミクスによるmTORC1下流の新規シグナル解析  [招待講演]
    中津海洋一
    第209回久留米大学分子生命科学研究所セミナー 2019年06月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
  • 大規模リン酸化プロテオミクス解析による腫瘍随伴マクロファージ浸潤メカニズムの解明  [招待講演]
    中津海 洋一
    第15回名古屋市立大学若手イブニングセミナー, 2018年09月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
  • mTORC1依存的な転写因子の脱リン酸化メカニズムとその生物学的意義  [招待講演]
    中津海 洋一
    第91回日本生化学会大会 2018年09月 口頭発表(招待・特別)
  • 定量的大規模リン酸化プロテオミクスによるmTOR下流の新規シグナル解析  [招待講演]
    中津海 洋一
    京都大学生命科学セミナー 2018年01月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
  • Nutrient signal induces inflammation via the mTOR-FOXK1-CCL2 pathway  [招待講演]
    中津海 洋一
    The 24th Hot Spring Harbor International Symposium, Recent Advances in Immunology and Inflammation 2014年11月 口頭発表(招待・特別)
  • リン酸化プロテオミクス解析から明らかになったmTORC1による癌微小環境の制御  [招待講演]
    中津海 洋一
    蛋白研セミナー キナーゼ・シグナリング研究の進展 2014年03月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等

MISC

受賞

  • 2021年10月 鈴木謙三記念医科学応用財団助成金
  • 2021年08月 武田科学振興財団研究助成金(薬学系研究継続助成)
  • 2020年10月 シロリムス新作用研究会 研究奨励賞
  • 2017年01月 武田科学振興財団生命科学シンポジウム 慢性炎症:序と制御 Excellent Poster Award
     
    受賞者: 中津海 洋一
  • 2013年08月 第25回 高遠・分子細胞生物学シンポジウム ポスター発表 最優秀賞
     
    受賞者: 中津海 洋一
  • 2013年06月 The 8th International Symposium of Institute Network Best Poster Award
     
    受賞者: 中津海 洋一

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • mTORC1によるP-body形成制御メカニズムの解明
    豊秋奨学会:
    研究期間 : 2023年02月 -2025年01月
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 中津海 洋一
     
    「液-液相分離」は特定のタンパク質とRNAが集合し、液滴と呼ばれる膜のない細胞内構造体を可逆的に形成することで、細胞機能を制御する重要な現象である。本研究は、リン酸化酵素mTORC1の下流で制御される液-液相分離を新規に同定し、その分子メカニズムをの解析を行うものである。新たに同定した液‐液相分離制御と疾患との関連を見出すことを目的としている。本年度は、mTORC1の下流で形成が制御される液―液相分離の探索を行った。既知の液‐液相分離について複数の候補を対象に、蛍光免疫染色解析により検証した結果、mTORC1の活性に依存して形成が変化する液‐液相分離を同定に成功した。次に同定した液‐液相分離の制御について、mTORC1からのシグナルに起因した分子メカニズムの同定を行った。申請者の過去の解析から見出したmTORC1の下流でリン酸化を受ける分子群を対象とし、それぞれの遺伝子破壊細胞を調製したところ、同定した液‐液相分離が起こらなくなる分子を同定した。同定した分子のリン酸化修飾の変化が、液‐液相分離に影響を与えるかを検証する実験系の構築を現在は進めている。
  • mTORC1による液 -液相分離制御の解析
    武田科学振興財団研究助成金:
    研究期間 : 2021年08月 -2023年08月
  • mTORC1による液-液相分離制御の解析
    薬学研究奨学財団:
    研究期間 : 2022年04月 -2023年03月
  • mTORC1による液―液相分離の摂動を介したシグナル伝達の研究
    市原国際奨学財団:
    研究期間 : 2022年04月 -2023年03月
  • 栄養シグナルによる液-液相分離制御機構の解明
    鈴木謙三記念医科学応用財団助成金:
    研究期間 : 2021年10月 -2022年09月
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 中津海 洋一
     
    申請者はFOXK1はmTORC1の下流で活性化を受けるとともに、がんの慢性炎症に促進的に機能することをこれまでに報告してきた。mTORC1は栄養シグナルによって活性化するため、下流のFOXK1についてもmTORC1と同様に高栄養状態において活性化状態にある。このことからmTORC1の異常活性化がみられる肥満脂肪組織の慢性炎症についても、がんと同様にFOXK1が寄与するという仮説を立て、脂肪組織とマクロファージについてFOXK1を欠損したマウス(FOXK1 floxマウスとaP2-Creマウスとの掛け合わせたマウス)を作製した。その結果、通常食投与時には体重、耐糖能ともに野生型マウスと比べて違いがみられず、長期的な高脂肪食投与時においても体重に違いは見られないものの、耐糖能の変化について有意な改善が見られた。この結果を受けて脂肪組織のみでFOXK1を欠損したマウス(Adiponectin-Creマウスとの掛け合わせ)を作製した。このマウスはaP2-Creマウスと同様に通常食投与条件下では体重や耐糖能に特に違いは見られなかった。しかしながら長期的な高脂肪食投与を試みたところ、aP2-Creマウスとは異なり耐糖能の改善には至らなかった。この結果は高脂肪食負荷時の耐糖能に関与しているのは脂肪組織ではなく、マクロファージのFOXK1である可能性を示唆するものである。2020年度はこの可能性を検証するため、マクロファージ特異的にFOXK1を欠損したマウスを作製し、高脂肪食負荷実験を行い、検証を進めるする。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2014年04月 -2016年03月 
    代表者 : 中津海 洋一
     
    さまざまながんにおいて、PI3K-AKT-mTORC1の異常活性化が高頻度に観察され、がん促進効果が報告されてきた。しかしながらmTORC1の異常活性化によるがん促進の分子メカニズムについては不明な点が多かった。今回我々が同定したmTORC1-FOXK1-CCL2経路について、がん促進作用があることを明らかにし、またそのメカニズムとして炎症性マクロファージの腫瘍浸潤を促進することを明らかにした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2012年04月 -2014年03月 
    代表者 : 中津海 洋一
     
    mTORC1キナーゼ阻害剤であるラパマイシンは、抗がん剤としての作用に注目が集まるものの、mTORC1抑制以下の詳細な作業機序は不明であった。申請者はリン酸化プロテオミクス解析により、のべ20000を超えるリン酸化を解析し、mTORC1キナーゼによって制御されるリン酸化を新規に約30分子同定した。その中でも転写因子FOXK1に着目して解析した結果、mTORC1-FOXK1-CCL2というシグナル経路の存在を明らかにした。

委員歴

  • 2020年06月 - 現在   シロリムス新作用研究会   幹事

その他のリンク

researchmap



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