MTX抵抗性関節リウマチに対するStatins系薬剤併用の臨床的効果 [通常講演]
松本 美富士; 前田 伸治; 坂野 章吾; 難波 大夫; 杉浦 芳樹
中部リウマチ 2003年08月 中部リウマチ学会
メトトレキセート(MTX)抵抗性となった関節リウマチ(RA)症例25例(高コレステロール血症合併例)に対し,HMG-CoA還元酵素阻害薬であるstatin系薬剤の併用を行い,臨床効果を検討した.ARCコアセット20%改善率での評価は68.0%で,従来の抗リウマチ薬に匹敵する結果が得られた.8%に軽微な有害事象が認められた.Statin系薬剤は単独使用例でも効果があったが,他のリウマチ薬との併用療法ではMTXとの併用が有用であり,関節破壊の非進行例に有効であることが推測された.また,MTX抵抗性RAのエスケープ現象を回復させる可能性も考えられた