前田 伸治 (マエダ シンジ)
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私は膠原病内科医として診療に従事しながら、自己免疫疾患の病態解明と新規治療標的の探索を目指し、基礎免疫学と臨床免疫学を橋渡しする研究を継続してきた。
2006年4月から2009年6月まで、京都大学再生医科学研究所生体機能調節学分野、坂口志文教授研究室に研究生として在籍し、制御性T細胞、T細胞受容体シグナル、Th17細胞、自己免疫性関節炎モデルを中心とした基礎免疫学研究に従事した。同研究室では、Th17細胞の炎症関節への集積機構や、補体を介したTh17細胞分化促進機構に関するJournal of Experimental Medicine掲載論文に主要共著者として参画した。さらに、T細胞受容体シグナルの減弱が、胸腺でのT細胞選択異常と末梢制御性T細胞機能低下を介して自己免疫疾患を多段階的に誘導することを示した研究に共同第一著者として参画し、同成果はJournal of Experimental Medicineに掲載された。
その後は、膠原病・自己免疫疾患患者の末梢血および免疫細胞解析を基盤として、関節リウマチや全身性エリテマトーデスにおけるT細胞サブセット解析、治療反応性バイオマーカー探索、血清反応陽性・陰性関節リウマチの免疫学的層別化に取り組んできた。これらの成果を、PLOS ONE、Lupus Science & Medicine、Frontiers in Immunologyなどに筆頭著者・責任著者として発表し、患者検体を基盤とした臨床免疫研究を継続的に主導している。
近年は、患者検体を用いた免疫学的解析に加え、文献マイニングやデータ駆動型解析も取り入れ、膠原病関連肺病変を含む複雑病態の俯瞰的理解と仮説創出にも研究の幅を広げている。自己免疫・膠原病領域において、基礎免疫学、臨床検体解析、情報学的解析を横断し、病態理解から治療標的探索へつながるトランスレーショナル研究を推進している。