日本学術振興会:科学研究費助成事業
研究期間 : 2015年04月 -2019年03月
代表者 : 喜田 聡; 長谷川 俊介; 石川 理絵; 芹田 龍郎; 森下 良一; 長葭 大海; 福島 穂高; 谷水 俊之; 三浦 大樹; 稲葉 洋芳; 宮原 瑞希
時計遺伝子BMAL1のコンディショナル変異マウスを用いた解析から、BMAL1によって産生される海馬の時計機能が社会認知記憶及び恐怖条件づけ文脈記憶などの海馬依存性記憶想起を制御すること、さらに、記憶想起の効率が時間帯によって変化することが本研究によって初めて明らかとなった。この海馬時計による想起には神経伝達物質ドーパミンからドーパミン受容体D1/D5、そして、cAMP産生に至る情報伝達経路の活性化が必要であることも明らかにされ、記憶想起を担う分子機構も解明された。