日本学術振興会:科学研究費助成事業
研究期間 : 2018年04月 -2024年03月
代表者 : 間瀬 光人; 山中 智康
リポカリン型プロスタグランジンD合成酵素(L-PGDS)は髄液中の輸送蛋白で,くも膜下出血患者ではヘモグロビンの代謝産物であるビリベルジンをスカベンジしている.本研究の目的はその排泄経路をマウスおよびヒトで明らかにすることある.しかしマウスくも膜下出血モデルは生存率が極めて低く,未だ十分なサンプルが得られてない.研究は継続して遂行する予定である.
ヒト正常コントロールのリンパ系ドレナージを確かめるため,O15でラベルした水PETによる検討を追加で行った.その結果,水分子のくも膜下腔へのきわめて速い移動が明らかとなるとともに,脳幹からくも膜下腔への水分子動態は他部位とは異なることが明らかとなった