研究者データベース

布井 雅人 (ヌノイ マサト)

  • 人間文化研究科 准教授
Last Updated :2025/07/24

研究者情報

学位

  • 博士(教育学)(2017年03月 京都大学)

J-Global ID

研究分野

  • 人文・社会 / 実験心理学

研究活動情報

論文

書籍

MISC

受賞

  • 2017年 日本心理学会 日本心理学会優秀論文賞
     表情の快・不快情報が選好判断に及ぼす影響――絶対数と割合の効果――

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2021年04月 -2025年03月 
    代表者 : 鈴木 美佐; 布井 雅人; 流郷 千幸; 平田 美紀; 村井 博子
     
    学童後期・思春期にある食物アレルギー児の療養行動の自立・自律のためには,食物アレルギーの疾患管理のための知識の獲得やセルフケア能力を高めることだけではなく,子どもが自身の属する社会的集団生活のなかで,肯定的な自己像を基盤とし“食物アレルギーをもちながらもうまくできる”と感じて健康に生きることができるために必要な社会的集団生活スキルを獲得することが重要である. 本研究は学童後期・思春期にある食物アレルギー児に求められる社会的集団生活スキルの獲得過程の解明と,そのサポートプログラムの構築を目指し、2021年度~2024年度にかけて【①学童後期・思春期のFA児への社会的集団生活スキルに関するインタビュー調査】,【② 研究①の結果を踏まえた社会的集団生活スキル尺度の開発】,【③ 学童後期・思春期の食物アレルギー児の社会的集団生活スキル獲得のためのサポートプログラムの構築】の課題に取り組む. 研究初年度の2021年度においては、【①学童後期・思春期の食物アレルギー児への社会的集団生活スキルに関するインタビュー調査】の実施準備を進めた。学童後期・思春期にある食物アレルギー児が、自身の病気の療養行動をとりながら社会的集団生活を営むために必要なスキルについて、インタビュー調査で明らかにするために、アレルギー疾患を含む慢性疾患をもつ学童後期・思春期の子どもを対象とする療養行動に関する研究論文について文献検討を進め、インタビュー項目の抽出およびインタビューガイドの作成に取り組んでいるところである。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2010年 -2011年 
    代表者 : 布井 雅人
     
    本研究では,他者が選好判断にどのように影響を及ぼすのかに焦点を当てた。先行研究より,ポジティブ表情の他者が視線を向けた対象が,ネガティブ表情の他者が視線を向けた対象よりも好まれることが示されている(Bayliss et al., 2007)。さらに,高魅力人物と対呈示された対象が,低魅力人物と対呈示された対象よりも好まれることも示されている(Strick et al., 2008)。そこで選好判断への他者の影響を確認するために,他者の視線・表情・魅力度がどのように選好判断に影響しているのかについて検討を行った。昨年度の実験の続きとして,魅力度によって他者の視線方向の効果が異なるのかどうかについて検討を行った.その結果,視線方向に呈示されたターゲットの選好が上昇した.さらに,魅力度による影響も追認されたが,魅力度によって視線方向の影響に差は生じなかった.次に,対象と対呈示される顔画像の視線・表情・魅力度を同時に操作し,三要因間の関連を直接検討した。その結果,視線・表情・魅力度の影響がそれぞれ見られ,視線が向けられた対象,ポジティブ表情と対呈示された対象,高魅力人物と対呈示された対象が好まれた。また,三要因間の交互作用は見られず,それぞれの要因が独立に好みに影響するという結果となった。しかし,顔画像と対象に接触する際の課題を変更した実験や,動画を用いて視線方向・表情の変化を行う実験を行ったところ,これらの視線・表情・魅力度の影響を安定的に確認することは出来なかった。これらの実験より,周囲に存在する他者が対象の好みに影響を及ぼしていることは明らかになった。しかし,各要因が相互にどのような関連をもって影響をしているのかについて全てを明らかにすることは出来なかった。今後,他者が選好判断に及ぼす影響を検討していく上では,視線・表情・魅力度といった基本的な要因の影響をより明らかにすることが求められる。

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