研究者データベース

髙野 学 (タカノ ガク)

  • 医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野 講師(診療担当)
Last Updated :2025/04/25

研究者情報

学位

  • 医学博士(2021年03月 名古屋市立大学)

J-Global ID

研究キーワード

  • 腫瘍溶解ウイルス   頭頚部癌   

研究分野

  • ライフサイエンス / 耳鼻咽喉科学

経歴

  • 2021年04月 - 現在  名古屋市立大学医学部附属西部医療センター耳鼻咽喉科病院講師
  • 2020年04月 - 2021年03月  名古屋市立大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科学病院助教
  • 2017年04月 - 2020年03月  名古屋市立大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科学臨床研究医

学歴

  • 2002年04月 - 2008年03月   浜松医科大学   医学部   医学科

所属学協会

  • 日本ウイルス学会   日本頭頸部外科学会   日本頭頸部癌学会   日本耳鼻咽喉科学会   耳鼻咽喉科臨床学会   

研究活動情報

論文

講演・口頭発表等

  • 名古屋市立大学関連施設におけるレンバチニブ療法の臨床的検討
    髙野 学、川北 大介、的場 拓磨、蓑原 潔、松村 綾乃、原田 生功磨、欄 真一郎、小澤 泰次郎、三矢 昭治、森部 一穂、岩﨑 真一
    第45回日本頭頸部癌学会 2021年06月
  • 名古屋市立大学周術期ケアセンターにおける頭頸部がん患者に対する周術期栄養指導の取り組み
    高野学; 川北大介; 的場琢磨; 岩城翔; 今泉冴恵; 岩﨑真一
    第82回耳鼻咽喉科臨床学会 2020年12月
  • 口腔癌マウスモデルにおける腫瘍溶解ウイルスHF10の抗腫瘍効果
    高野学、江崎伸一、五島典、今泉冴恵、岩城翔、的場琢磨、川北大介、村上信五、岩﨑真一
    第44回日本頭頸部癌学会学術集会 2020年06月
  • 頭頸部癌マウスモデルにおける腫瘍溶解ウイルスHF10の抗腫瘍効果
    高野学; 五島典; 江崎伸一; 渡辺崇弘; 佐藤好隆; 村田貴之; 西山幸廣; 木村宏
    第67回日本ウイルス学会学術集会 2019年10月
  • マウス口腔癌における腫瘍溶解ウイルスHF10とオキサリプラチンの抗腫瘍効果
    第43回日本頭頸部癌学会学術集会 2019年06月
  • マウス扁平上皮癌における腫瘍溶解ウイルスHF10とIL2搭載アンプリコンの抗腫瘍効果  [通常講演]
    高野学、江崎伸一、五島典、波多野芳美、的場琢磨、澤部倫、川北大介、村上信五
    第42回日本頭頸部癌学会 2018年06月 口頭発表(一般)
  • 小唾液腺癌における頸部リンパ節転移と予後について  [通常講演]
    高野学、鈴木秀典、花井信広、福田裕次郎、西川大輔、小出悠介、寺田星乃、小栗恵介、長谷川泰久
    第27回日本頭頸部外科学会総会ならびに学術講演会 2017年02月 口頭発表(一般)
  • 頭頸部原発悪性粘膜黒色腫症例の検討  [通常講演]
    高野学、鈴木秀典、花井信広、福田裕次郎、西川大輔、小出悠介、寺田星乃、小栗恵介、長谷川泰久
    第117回日本耳鼻咽喉科学会学術講演会 2016年05月 ポスター発表
  • 眼窩悪性腫瘍の臨床的検討  [通常講演]
    高野学、鈴木秀典、花井信広、福田裕次郎、西川大輔、小出悠介、寺田星乃、的場拓磨、長谷川泰久
    第26回日本頭頸部外科学会総会ならびに学術講演会 2016年01月 口頭発表(一般)
  • 頭頸部非扁平上皮癌の臨床的検討  [通常講演]
    高野学、花井信広
    第28回日本口腔・咽頭学会総会ならびに学術講演会 2015年09月 口頭発表(一般)
  • 高齢者頭頸部癌におけるセツキシマブ併用IMRT療法の有効性と安全性  [通常講演]
    高野学、川北大介、別府慎太郎、伊地知圭、村上信五
    第25回日本頭頸部外科学会総会ならびに学術講演会 2015年01月 口頭発表(一般)
  • 甲状腺原発扁平上皮癌の1例  [通常講演]
    高野学、小山新一郎
    第46回日本甲状腺外科学会学術総会 2013年09月 ポスター発表

MISC

受賞

  • 2023年06月 頭頸部癌学会 優秀論文賞
     名古屋市立大学関連施設における根治切除不能甲状腺癌に対する レンバチニブ療法の臨床的検討
  • 2020年12月 第82回耳鼻咽喉科臨床学会 優秀ポスター賞

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2025年03月 
    代表者 : 高野 学
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2020年04月 -2024年03月 
    代表者 : 江崎 伸一; 高野 学; 大黒 徹; 波多野 芳美
     
    頭頸部癌は原発巣やリンパ節転移ともほとんどが皮下、粘膜に発生し、腫瘍内への局所注入が容易であるため、腫瘍溶解ウイルスの治療対象として適性が高いと考えている。 現在までに臨床試験が2件報告されているが、継続した治験が行われていない。 腫瘍溶解ウイルス療法とは腫瘍細胞のみで増殖し、破壊すると同時にウイルスを放出し、周囲の腫瘍細胞が感染することにより腫瘍を縮小させることを目指したウイルスである。腫瘍溶解ウイルス療法の有力な候補である単純ヘルペスウイルスは、2本鎖DNAウイルスで遺伝子的には安定しているが、それでも違う研究室で継代された同じウイルス株の遺伝子配列が異なることが示されている。この遺伝的な不安定性を利用して、腫瘍溶解ウイルスの抗腫瘍効果を増強できる可能性を考えた。 そこで、本研究は頭頸部癌の患者毎に最適化した腫瘍溶解ウイルスを作成することと、そのメカニズムを解析することを目的とする。具体的には、患者由来の初代培養細胞株を用いて腫瘍溶解ウイルスを馴化させ、抗腫瘍効果と遺伝子変化を検討する。本研究により最適な抗腫瘍ウイルスに馴化することができれば、将来臨床の場において、腫瘍溶解ウイルスに人為的な遺伝子変異を行うことなく抗腫瘍効果を強化できる手法に応用できる。がん細胞の有する遺伝子変異に基づき症例毎に最適化したがんの治療法が「個別化医療」として注目されているが、本治療法も腫瘍溶解ウイルスを症例毎に最適化できるため、「個別化医療」に向けた腫瘍溶解ウイルス療法になることが期待できる。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 高野 学
     
    本研究では頭頸部癌細胞株を樹立し、抗腫瘍単純ヘルペスウイルスHF10の抗腫瘍効果につき検討した。我々はタール等に含まれる発癌作用を持つ薬剤に着目し、マウス口腔内に投与して口腔癌を作成した。得られた腫瘍を培養して細胞株を樹立し、NMOC1細胞と名付けた。in vitroにおけるNMOC1細胞でのHF10の増殖を確認するためにNMOC1細胞にHF10をMOI3で感染させ、plaque formation assay法にて評価すると、HF10は良好に増殖することが確認できた。またin vitroにおけるNMOC1細胞でのHF10の殺細胞効果を検討するためにMTS assayを施行すると、ウイルス量(MOI)依存的に殺細胞効果を示した。次にNMOC1細胞を皮下及び口腔に接種し、マウスへの腫瘍形成能を確認した。接種細胞数の検討を行い、口腔癌マウスモデルを作成した。この口腔癌マウスモデルを用いてin vivoにおけるHF10の抗腫瘍効果を検討した。まずGFP発現型HF10を腫瘍内に接種したところ、腫瘍内のみでGFPの発現が確認でき、HF10がin vivoにおいても増殖可能であり、また腫瘍内のみで増殖することを確認した。続いてHF10を腫瘍内に接種したところ、HF10治療群はにおいてコントロール群と比較して、腫瘍成長の抑制効果や生存率の改善を認めた。さらにHF10治療後の腫瘍を採取し、免疫染色を施行すると対照群と比較してCD8+T細胞の増加を認めた。我々は独自の口腔癌マウスモデルを樹立し、HF10の抗腫瘍効果をin vitro、in vivoの両面から証明した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 五島 典; 江崎 伸一; 木村 宏; 渡邉 大輔; 高野 学
     
    本研究では自然肺転移するマウス乳癌細胞株を用いて、抗腫瘍ウイルスHF10の抗腫瘍効果を検討した。まず腫瘍細胞を用いてHF10の増殖性、殺細胞性を確認したあと、マウスモデルを用いた検討を行った。両側背部に皮下腫瘍を作成し、HF10を片側の腫瘍にのみ8回接種したところ、両側の皮下腫瘍にも縮小が認められた。また自然肺転移の抑制も確認された。治療中のマウスの脾臓を採取し、腫瘍細胞で刺激したところ、抗腫瘍サイトカインであるIFN-gの分泌が認められた。以上の結果から、HF10治療により抗腫瘍免疫の誘導と転移性腫瘍の抑制効果が認められた。

その他のリンク

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