山崎 小百合 (ヤマザキ サユリ)
|
パンデミック、温暖化、災害などに見舞われる中、世界のSDGsのため、多くの病気に関わる免疫の基礎研究がますます重要になっています。色々な免疫反応を抑制する制御性T細胞を発見した坂口志文教授(令和元年文化勲章受賞)の下、制御性T細胞が自己免疫を抑制するのみでなく腫瘍免疫も抑制するという発見に貢献しました。さらに、樹状細胞を発見した米国ロックフェラー大学Ralph Steiman教授(2011年ノーベル医学賞受賞)、樹状細胞と制御性T細胞のクロストークの研究を世界に先駆けました。これまでの研究成果を、自己免疫疾患、アレルギー、移植、がん、創傷修復、新型コロナウイルス抗原に対する免疫誘導、光サイエンスの開拓など、多様に発展させてきました。ロックフェラー大学で築いたネットワークを元に、ダイバーシティに富んだ国内外の研究者と共同研究・国際交流を行い、国際的な次世代の育成にも力を入れています。患者様に貢献する免疫学Immunology of Humanityを目指し、「臨床へのフィードバック」と、「臨床の疑問を研究で明らかにする」、という二刀流の基礎研究を志しています。