日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
研究期間 : 2012年04月 -2015年03月
代表者 : 安岡 砂織; 矢野 久子; 酒井 謙; 遠藤 英子; 舘田 一博
皮膚常在菌侵入による透析用カテーテルにおける血流感染(catheter- related bloodstream infection,CRBSI)発症には,貧血(Hb,Alb)や栄養(TP・RBC)状態が低率であった.危険因子がある患者に対するより厳重な感染予防策の実施が重要である.
伝播経路解析した結果、2例の感染経路としてカテーテル刺入時や透析回路接続時の消毒,接続部開閉時の無菌操作の不備,医療従事者の手指の皮膚常在菌が,接続時の無菌操作の破綻により伝播したと示唆された.アルコール製剤による手指衛生,接続時の無菌操作の徹底が重要である.