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安岡 砂織 (ヤスオカ サオリ)

  • 看護学研究科感染予防看護学 准教授
Last Updated :2024/03/19

研究者情報

J-Global ID

研究分野

  • ライフサイエンス / 基礎看護学

研究活動情報

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2026年03月 
    代表者 : 安岡 砂織; 吉川 寛美; 田中 太一郎; 新田 汐里
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2021年04月 -2025年03月 
    代表者 : 福井 幸子; 大西 香代子; 安岡 砂織; 矢野 久子; 中原 純
     
    令和3年度は、感染症患者に対する看護師の倫理的行動および倫理的行動に影響する組織的要因を明らかにするための第一段階として、感染症看護の専門・感染管理認定看護師、看護管理者、感染症病棟の看護師等等に対し、感染症患者への看護における倫理上の問題や、必要な倫理的行動、倫理的行動に影響する個人的・組織的要因等についてインタビューする計画であった。 計画実施のため、対象者の選定と用語の定義、インタビューガイドの内容等について、計5回のweb会議を実施し、研究者間で認識の共有を図った。また、感染管理の認定看護師1名と看護管理者1名にプレテストを実施し、目的達成に合致したデータが得られているか確認した。その結果、看護スタッフが抱えている倫理的な問題や、組織的な対応と問題に関するデータを得ることができたが、COVID-19に関する内容に偏重する危険性がみられた。また、倫理的問題を時系列の中でどこに軸を置くのか検討が必要となった。 本研究は、COVID-19患者に特化した問題を明らかにする性質のものではないため、再度インタビューガイドを見直し修正を加えて、研究倫理審査に再申請し承認を得た。 令和3年度は、感染管理認定看護師1名と看護管理者1名に対するプレテストと、修正したインタビューガイドを用いて看護責任者1名にインタビューを実施した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究
    研究期間 : 2019年04月 -2023年03月 
    代表者 : 安岡 砂織
     
    本研究の目的は、血液透析アクセス感染予防のためにカテーテルやシャントの管理の実態を明らかにすること、更に微生物(皮膚常在菌)の自己融解や死滅などの可視化メカニズム(生化学的な反応)に着目した新たな皮膚消毒及び保護材の開発に向けての基礎資料として示唆を得ることである。 当初の計画では、「ヒトを対象としたカテーテルやシャントの管理の実態」を明らかにするための実態調査を予定し、各施設倫理審査委員会への申請・承認/フィールド調整/調査を計画していた。対象施設の協力者へは研究概要を説明し、内諾を得ている。フィールド調整を進めるにあたり、病院機能の変更に伴う診療体制の変化や対象患者の変動により、フィールド調整の推進に支障があると判断し計画を変更するに至った。 さらに、微生物(皮膚常在菌)の自己融解や死滅などの可視化メカニズムを明らかにするために、微生物・薬学の博学者との面談・ディスカッションをとおして、人体にとって害のない反応として「生化学的な反応」に着目するに至った。 よって、もう一つの研究目的である「微生物(皮膚常在菌)の自己融解や死滅などの可視化メカニズム(生化学的な反応)」について、重点的に取り組んだ。具体的内容として、生化学的反応についての実験計画の立案のために、pHと微生物の反応や有用性を既存資料を基にまとめた。さらに、現在市販されている皮膚保護材について学術担当者より、開発経緯や性能についてヒヤリングを行った。予備調査として、皮膚保護材とpHの変動を調査した。実験計画の立案や予備調査および今後の方策については、微生物・薬学の博学者のスーパーバイズ(3回)を受け実施した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2016年04月 -2021年03月 
    代表者 : 福井 幸子; 大西 香代子; 矢野 久子; 安岡 砂織
     
    昨年度末にHBVキャリアを対象に実施した医療従事者の倫理的行動に関する質問紙調査結果について、3回にわたる研究会議で検討し、2つの視点でデータ分析を進めた。 1.HBV感染の診断時期を標準予防策(SP)の普及前と普及後に分け、感染対策の基本である標準予防策実施による影響を分析した。Mann-WhitneyのU検定で医療従事者の倫理的行動に関する24項目を比較した結果、HBV感染に伴う区別や、医師による病気についての説明と告知後のサポートに関する8項目に有意差が見られた(p<0.05~0.01)。 2.調査結果を因子分析し、第Ⅰ因子【不安な心に寄り添う看護】(5項目)、第Ⅱ因子【病気を受容できる説明】(4項目)、第Ⅲ因子【差別的対応】(4項目)、第Ⅳ因子【前を向いて生きていくための支援】(5項目)の18項目を得た(Cronbachのα係数0.902)。次に体験場面を≪診断当時≫と≪最近の受診≫に分け、対応のあるt検定、またはWilcoxonの符号付順位和検定で比較した。総点平均では《診断当時(中央値1990年)》53.0点、《最近の受診(中央値2018年)》59.8点であった(p=0.000)。有意差(p<0.05~0.01)が見られた項目は、「①説明なく他の患者と違う対応をされた、②病気が理由で、物(もの)のように機械的に対応された、③根拠のない差別的対応(診察や処置の順番)があった、④病気が理由で、接するのを怖がられたり嫌がられたりした、⑤病気や治療について医師から理解できる説明があった、⑥標準予防策は感染の有無に関わらず同じ対応をするので、周りの人に自分が感染症であったことを知られずにすんだ、⑦感染させる病気であることをわかりやすく説明してくれた、⑧看護師は相談しやすい雰囲気だった、⑨看護師が病気とともに生きていく自分の力になってくれた、他7項目を含む16項目であった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2015年04月 -2020年03月 
    代表者 : 安岡 砂織; 矢野 久子; 酒井 謙; 舘田 一博; 金子 典代
     
    透析患者は易感染状態(ALB2.7、Hb8.6)にあり、疾患の急性憎悪により、ADLが低下し皮膚の清潔ケアが実施されずカテーテル挿入処置を行っていた。医師の感染予防行動遵守率は、緊急的に術者が交代する場合のMBP遵守の徹底が示唆された。皮膚試料は158検体を収集した。検出細菌の総数は83菌株であり、26菌種(属)に分類された。検出細菌の80%以上が皮膚常在菌であった。短期型血液透析用カテーテル関連感染症を予防するためには、患者の皮膚常在菌のコントロールが今後の課題と考える。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2012年04月 -2015年03月 
    代表者 : 安岡 砂織; 矢野 久子; 酒井 謙; 遠藤 英子; 舘田 一博
     
    皮膚常在菌侵入による透析用カテーテルにおける血流感染(catheter- related bloodstream infection,CRBSI)発症には,貧血(Hb,Alb)や栄養(TP・RBC)状態が低率であった.危険因子がある患者に対するより厳重な感染予防策の実施が重要である. 伝播経路解析した結果、2例の感染経路としてカテーテル刺入時や透析回路接続時の消毒,接続部開閉時の無菌操作の不備,医療従事者の手指の皮膚常在菌が,接続時の無菌操作の破綻により伝播したと示唆された.アルコール製剤による手指衛生,接続時の無菌操作の徹底が重要である.
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 野崎 真奈美; 菊地 由美; 小島 真二; 三家 礼子; 安岡 砂織
     
    看護基礎教育における実践能力の育成をめざして、看護の基盤作りを担う専門分野I(基礎看護学領域)3 科目について、効率的に学習を積み上げるための統合的な科目構築を行い、質の管理のためにマネージメントシステム(HACCP)を組み込んだ教育プログラムを構築した。結果として、教育内容の一貫性が保持でき、学習者の習得度を把握し、満足度の高い授業運営ができた。全体を通して、PDCA サイクルの概念を教育活動に持ち込むことができた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2009年 -2011年 
    代表者 : 安岡 砂織
     
    我が国において慢性透析患者数は約30万人と年々増加の一途をたどっている。これは、欧米と比べると極めて多い現状にある。我々は研究の成果として、以下の事を明らかにした。1.透析用カテーテル関連血流感染率は1.95(per 1,000 catheter day)と高値であり、カテーテル留置期間が3.0日と非常に短期であることを明らかにした。2.透析用カテーテルの管理は、医師と看護師と臨床工学技士が行っていた。それぞれの感染予防策遵守状況は、職種により差があった。3.我々は、更に感染疑い例において、伝播経路の推察を行った。その結果、患者の皮膚から採取した常在菌とカテーテル先端部検体から検出した細菌が分子疫学的解析により相同性の高い菌株であることを検証した。

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