研究者データベース

熊本 奈都子 (クマモト ナツコ)

  • 医学研究科機能組織学分野 講師
Last Updated :2024/06/11

研究者情報

J-Global ID

研究キーワード

  • 感覚器   酸感受性イオンチャネル   一次繊毛   成体脳神経新生   

研究分野

  • ライフサイエンス / 解剖学

所属学協会

  • 日本神経科学学会   日本神経化学会   日本解剖学会   

研究活動情報

論文

MISC

  • 脳における一次線毛の機能と異常
    熊本 奈都子 腎と透析 87 (5) 713 -716 2019年11月 [招待有り]
  • 脳の一次繊毛
    熊本 奈都子 実験医学 36 (6) 938 -943 2018年04月 [招待有り]
  • シリア(神経細胞のヒゲ)
    熊本 奈都子 脳21 15 (3) 98 -102 2012年 [招待有り]
  • 繊毛異常と神経難病
    熊本 奈都子 脳21 16 (3) 78 -82 2012年 [招待有り]

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2027年03月 
    代表者 : 鵜川 眞也; 岩崎 真一; 柴田 泰宏; 島田 昌一; 熊本 奈都子; 村上 信五; 植田 高史
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 熊本 奈都子; 鵜川 眞也; 澤本 和延
     
    ASIC1aは水素イオンで開く陽イオンチャネルであり、脳では、神経細胞に発現し、シナプス小胞から神経伝達物質とともに開口放出された水素イオンをシナプス後膜にて受容することで、神経情報伝達に関与している。一方、虚血時には、嫌気性解糖の亢進により病変局所に水素イオンが蓄積するが、これに応答して開いたASIC1aは、細胞内へ陽イオンを流入させ、細胞の興奮に働く。虚血時に活性化されたASIC1aが成体脳海馬神経新生にどのような影響を与えるかを明らかにする。我々はまず、新生ニューロン特異的ASKC1a欠損マウスを用い、ASIC1aが虚血脳において神経幹/前駆細胞の増殖、生存に与える影響を検討した。新生ニューロン特異的ASIC1a欠損マウス(Nestin-CreERT2/lox-ASIC1a-loxマウス)にTMX(タモキシフェン)を5日間連続腹腔内投与し、神経幹/前駆細胞のASIC1aを欠損させた。最後のTMX投与の3日後に左側中大脳動脈永久閉塞MCAOを行って梗塞巣を作製した。その3日後にBrdUを単回腹腔内投与し、2時間後に脳を摘出、BrdUの蛍光免疫染色を行い、BrdU陽性(増殖)細胞の数を評価した。同様の脳虚血モデルマウスを用い、12時間ごとにBrdUを計6回 腹腔内投与し、BrdU最終投与から28日後に脳を摘出、BrdUの蛍光免疫染色を行い、BrdU陽性細胞(生存細胞)の数をカウントした。MCAOでは中大脳動脈支配領域である線条体と大脳皮質に梗塞巣が形成されるが、C57BL6系マウスは梗塞巣の大きさにばらつきがあり、データに個体差があるため、現在N数を増やして野生型マウスの脳虚血モデルマウスと比較検討中である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2017年04月 -2021年03月 
    代表者 : 鵜川 眞也; 宇佐美 真一; 柴田 泰宏; 島田 昌一; 熊本 奈都子; 野口 佳裕; 村上 信五; 植田 高史
     
    酸感受性イオンチャネル(ASIC: acid-sensing ion channel)は、哺乳類機械刺激受容チャネルの有力候補分子である。我々は、本研究において、サブタイプ1a、1b、4の3種類がマウスの内耳有毛細胞に発現していることを見出した。また、ASIC1bが感覚毛の先端付近に局在していることを示唆する形態学的知見が得られ、これらのサブタイプが、何らかの形で、機械刺激電流の惹起に関与していると思われた。それぞれの遺伝子欠損(KO)マウスにABR(聴性脳幹反応)検査を施行したところ、ASIC1bおよびASIC4 KOマウスに、軽度から中等度の難聴を認めた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2016年04月 -2020年03月 
    代表者 : 熊本 奈都子; 鵜川 眞也
     
    酸感受性イオンチャネル1a(acid-sensing ion channel 1a: ASIC1a)は、水素イオンで開く陽イオンチャネルである。我々は、TagRFP-V5-ASIC1aノックインマウスを免疫組織染色することで、ASIC1a蛋白質が成体脳海馬神経新生初期から発現してることを見いだした。また、ASIC1a発現抑制やASIC1a阻害剤が海馬新生ニューロンの発達を抑制することが明らかになった。これらのことより、正常成体脳において、ASIC1aが海馬神経新生の制御に関与することが示された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2017年06月 -2019年03月 
    代表者 : 鵜川 眞也; 柴田 泰宏; 島田 昌一; 熊本 奈都子; 植田 高史
     
    われわれは、マウス蝸牛有毛細胞に発現する新規メカノセンサー候補ASIC-Xの解析に着手した。電気生理学的に検討したところ、ASIC-Xのリーク電流は、強い水流刺激によって増大したが、浸透圧刺激には応答しなかった。また、ASIC-Xを強制発現させた細胞に直接、機械刺激を加えたが、チャネル活性は増強しなかった。ノックアウトマウスを作出し、蝸牛有毛細胞の機械刺激電流を測定したが、特に異常は認められなかった。その一方で、ASIC-Xはナトリウムイオンに選択性を示すことが明らかとなり、メカノセンサーとしてではなく、リーク型ナトリウムチャネルとして何らかの生理機能を果たしていることがわかった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2013年04月 -2016年03月 
    代表者 : 熊本 奈都子
     
    成体脳における神経新生は、脳虚血時に活性化するが、その分子機序は明らかになっていない。 ASIC1aは、水素イオンによって活性化される陽イオンチャネルである。我々は、形態学的解析と生理学的解析により、海馬の新生ニューロンに発現するASIC1aが樹状突起とスパインの形成、さらに既存の神経回路との間のシナプス形成に重要であることを見出した。この結果は、ASIC1aが脳虚血に伴う水素イオン濃度の上昇を感知し、神経新生の制御に深く関わっている可能性を示唆している。海馬神経新生におけるASIC1aの役割が明らかになれば、内在性幹細胞の賦活化による非侵襲的神経再生法の開発につながると期待される。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2011年 -2012年 
    代表者 : 熊本 奈都子
     
    レトロウイルスを用いた選択的遺伝子導入を用いてマウス成体脳海馬神経幹細胞の DISC1 をノックダウンし、プライマリーシリア形成不全が起こることを in vivoレベルで見いだした。また、プライマリーシリア形成不全新生神経細胞では Wnt 活性が亢進していることより、DISC1 ノックダウン新生神経細胞で機能喪失型βカテニンを用いて Wnt 活性の亢進を抑えたところ、細胞遊走異常や樹状突起の発達異常が回復傾向を示すことがわかった。

その他のリンク

researchmap



Copyright © MEDIA FUSION Co.,Ltd. All rights reserved.