研究者データベース

相羽 久輝 (アイバ ヒサキ)

  • 医学研究科整形外科学分野 助教
Last Updated :2024/04/26

研究者情報

科研費研究者番号

  • 70793834

J-Global ID

研究分野

  • ライフサイエンス / 細胞生物学 / エクソソーム
  • ものづくり技術(機械・電気電子・化学工学) / 材料力学、機械材料 / 3Dプリンター
  • ライフサイエンス / 血液、腫瘍内科学 / 薬物療法
  • ライフサイエンス / 整形外科学

経歴

  • 2017年08月 - 現在  名古屋市立大学大学院医学研究科 整形外科学分野
  • 2024年01月 - 2024年03月  Department of Orthopedic Oncology, St Vincent Hospital in Melborne
  • 2022年10月 - 2023年10月  Istituto Ortopedico RizzoliClinica Ortopedica e Traumatologica III a prevalente indirizzo OncologicoClinical fellow
  • 2022年04月 - 2022年09月  国立研究開発法人国立がん研究センター腫瘍内科
  • 2016年04月 - 2017年07月  金沢大学整形外科・医学系免疫学
  • 2015年04月 - 2016年03月  名古屋市立大学大学院医学研究科 整形外科学分野

学歴

  • 2015年04月 - 2019年03月   名古屋市立大学医学研究科大学院
  • 2005年04月 - 2011年03月   名古屋市立大学医学部医学科

所属学協会

  • 日本義肢装具学会   Connective Tissue Ongology Society   日本骨軟部肉腫治療研究会   日本化学療法学会、抗菌化学療法認定医   日本サルコーマ治療研究学会   日本癌治療学会、癌治療認定医   日本小児血液・がん学会   日本ハイパーサーミア学会、学会認定医   日本リウマチ学会   日本骨粗鬆症学会、学会認定医   日本臨床腫瘍学会、がん薬物療法専門医   日本リハビリテーション医学会、リハビリテーション科専門医   日本整形外科学会、整形外科専門医、骨軟部腫瘍治療医、リウマチ治療医   

研究活動情報

論文

書籍

  • 日本ハイパーサーミア学会 金原出版 2023年03月 ISBN: 9784307071260 55p
  • Arthroscopy and Endoscopy of the Shoulder
    Masaaki Kobayashi; Isato Sekiya; Hisaki Aiba (担当:分担執筆範囲:Endoscopic Curettage of Bone Cysts of the Proximal Humerus)Springer Singapore 2023年01月 ISBN: 9789811978869
  • Hyperthermic Oncology from Bench to Bedside
    (担当:分担執筆範囲:Combination by Hyperthermia and Radiation and Chemotherapy: Soft Tissue Sarcoma)Springer Singapore 2016年06月 ISBN: 9789811007170

MISC

受賞

  • 2022年 公益財団法人渡邉財団 第3回渡邉利三国際奨学金事業
  • 2020年04月 整形災害外科学研究助成財団 日本シグマックス賞
  • 2018年 公益財団法人がんの子どもを守る会 研究助成
  • 2014年 中部日本整形外科災害外科学会 学会奨励賞

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2020年04月 -2025年03月 
    代表者 : 村上 英樹; 鈴木 伸幸; 加藤 賢治; 近藤 章; 水谷 潤; 相羽 久輝
     
    癌治療の進歩により長期成績が向上する一方、転移性骨腫瘍を有する担癌患者の数が増加している。転移性骨腫瘍に関してはこれまでADL改善や骨折予防のために手術が行われることが多かったが、一般的に予後の改善効果はない。骨転移診療ガイドラインでは、骨転移に対する手術療法は脊髄圧迫症状を呈する脊椎腫瘍に対する麻痺の改善・予防効果や、四肢骨長管骨に対し骨折予防・除痛効果がある場合に推奨されると述べている。しかしながら一般的に一部の単発骨転移を除き予後改善効果はないとされており、姑息的な治療として位置付けられている。現在の骨転移の標準的な治療としては、脊椎腫瘍に関しては、後方侵入による除圧術および固定術が行われることが多いが、発生部位において多様である。一方当院で行われている腫瘍脊椎骨全摘術(TES)は局所制御率を向上し、長期予後を改善すると考えられるが、高度な専門性を要する。さらに当院では切除した脊椎を用いて凍結処理を行った凍結腫瘍骨による椎体再建を行っているが、凍結された腫瘍組織からがん抗原が放出され(凍結免疫)、癌免疫の賦活化が起きていることが期待されている。本研究では、液体窒素処理骨を用いた再建術により、凍結免疫による免疫賦活化効果の有効性に関するバイオマーカーを検討することを目標とする。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 亀井 美智; 岩田 宏満; 武田 理沙; 木村 浩明; 高木 大輔; 相羽 久輝
     
    本研究は、小児がん治療における陽子線照射時に安全に吸収性スペーサーを用いるため、ラットモデルを構築し、化学療法併用時の生体への影響について検証することを目的としている。 2021年度までに我々は、ラットモデルの構築のためのパイロット研究を終了し、研究方法を確立した。また既に本試験を開始している。 パイロット研究では、①ラットモデルに適切なスペーサーの大きさと手術手技の確立、②エンドキサン経口投与による化学療法のプロトコル確立、③安全性評価のための、血液毒性、炎症反応、病理組織による微小環境変化評価、CT撮像の画像解析の時期と項目の妥当性を検証した。成熟前のラットでは挿入可能なスペーサーの大きさが小さくなるため、吸収速度が速くなり評価が困難であった。さらにスペーサー留置部位、癒着防止シートの有無、大きさ、固定方法の検討を試みてプロトコルを確立した。実際には、成熟雄ラットを用い、留置術当日からエンドキサン投与を行い安全に解析が可能となっている。血液毒性については、エンドキサン投与の3-4日後に骨髄抑制が最も著明な傾向があり、28日以降は大きな変化が認められなかった。血液毒性、炎症反応の評価スケジュールを投与後3日後、1週間後、その後は1週間ごとに28日サイクルでの化学療法を実施することとした。Albの変化はラットモデルでは変化が認められず、中止とした。CT撮像については、撮像時期とともに、撮像スライス間隔、解像度の検討を行った。CT評価スケジュールは28日間隔とし、スペーサー断面の評価と減少率の解析が可能であった。 今後は、病理組織による微小環境の評価と合わせてスペーサー吸収形態の評価、二酸化炭素の産生、最終の吸収時期についても確認していく。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究
    研究期間 : 2020年04月 -2024年03月 
    代表者 : 相羽 久輝
     
    がん凍結免疫は、がん細胞を凍結することによりがん抗原が全身に放出される現象として報告された。さらに破砕されたがん細胞が全身の免疫を賦活化するAbscopal効果もこれまで報告されている。凍結された組織では細胞内や細胞外の水分が凍結することにより、適切な浸透圧の維持が困難となり細胞が破裂することや、細胞内脱水によるネクローシスが生ずるとされている。破壊された組織は、細胞周囲に腫瘍抗原(ネオアンチゲン)を放出し、樹状細胞などの抗原提示細胞表面のMHC上に提示され、結果的にT細胞を活性化すると考えられている。 自験例では、2010年から2017年に転移性脊椎腫瘍97例に対して腫瘍脊椎全摘術(TES)と同時に凍結処理骨移植による椎体再建を行ったところ、46例で肺転移やリンパ節などの遠隔転移を有していたが、このうち約10%程度の症例で術後全身治療を行わず、転移巣の自然縮小を認め、凍結免疫によるAbscopal効果が関与していた可能性を報告した(Spine Journal, 2014, Murakami H, et al)。一方で、腫瘍細胞は様々な免疫応答から回避するメカニズムを有し、臨床的には凍結免疫のみでは十分な効果が得られているとは言えない。そこで、転移性骨腫瘍に対する凍結腫瘍骨移植よる凍結免疫の賦活化作用、及び免疫チェックポイント阻害薬による併用療法の上乗せ効果検討し、メカニズムを明らかにすることを目的に研究を行う予定である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(A)
    研究期間 : 2016年04月 -2021年03月 
    代表者 : 松田 浩一; 中村 卓郎; 中山 タラントロバート; 竹中 聡; 高阪 真路; 松本 嘉寛; 植田 幸嗣; 穴澤 卯圭; 比留間 徹; 河野 博隆; 阿江 啓介; 小林 寛; 堀内 圭輔; 河本 旭哉; 平賀 博明; 土屋 弘行; 坂本 昭夫; 朴木 寛弥; 秋山 達; 片山 琴絵; 大隈 知威; 元井 亨; 西田 佳弘; 中川 英刀; 平田 真; 米本 司; 馬場 一郎; 小田 義直; 末原 義之; 國定 俊之; 山田 聡; 相羽 久輝; 松原 大祐; 川井 章; 筑紫 聡; 山口 類; 綿貫 宗則; 王谷 英達; 吉川 秀樹; 中 紀文; 岡本 健; 五嶋 孝博; 岩田 慎太郎
     
    本課題では、骨軟部腫瘍の多様性の分子メカニズムの解明と新規治療方法の開発を目的として、骨軟部腫瘍のゲノム解析・機能解析を進めた。国内28医療機関、14研究機関からなる骨軟部腫瘍ゲノムコンソーシアムのネットワークを通じて、腫瘍、正常検体の収集と対象20疾患(脱分化型脂肪肉腫、腱滑膜巨細胞腫、類上皮肉腫、類骨骨腫、骨芽細胞腫など)について400例を超えるゲノム解析を実施した。その結果、疾患特異的な融合遺伝子として、CTDSP1/2-DNM3OS fusion(脱分化型脂肪肉腫)などを同定した。また腱滑膜巨細胞腫における高頻度のCBL変異やDesmoid腫瘍の有用な予後マーカーを同定した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究
    研究期間 : 2018年04月 -2020年03月 
    代表者 : 相羽 久輝
     
    骨肉腫制御において局所の進展・転移のメカニズムを解明することが臨床的に求められています。私たちは骨肉腫の進展機構において、小型膜小胞として分泌されるエクソソームに着目し、これまで研究をおこなってきました。その結果、1)骨肉腫由来エクソソームにて破骨細胞の分化が阻害され、2)骨肉腫周囲の破骨細胞が少ない方がより遠隔転移能を有していることを見出しました。また、エクソソームの分泌に重要なタンパクであるTSG101ノックアウト骨肉腫細胞株を作成し、骨肉腫由来エクソソーム減弱モデルを作成することで、エクソソームが腫瘍の転移や破骨細胞の分化に影響を及ぼしているかを調査しました。

委員歴

  • 臨床腫瘍学会   国際委員会
  • JJCO reviewer board
  • 小児血液がん学会   Ewing肉腫委員会

社会貢献活動

  • 日本DMAT隊員
    役割 : その他

その他のリンク

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