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保嶋 智也 (ヤスジマ トモヤ)

  • 薬学研究科薬物動態制御学分野 准教授
メールアドレス: yasujimaphar.nagoya-cu.ac.jp
Last Updated :2025/04/29

研究者情報

J-Global ID

研究キーワード

  • 薬物動態   トランスポーター   

研究分野

  • ライフサイエンス / 医療薬学

経歴

  • 2023年06月 - 現在  名古屋市立大学大学院薬学研究科 薬物動態制御学分野准教授
  • 2018年04月 - 2023年05月  名古屋市立大学大学院薬学研究科薬物動態制御学分野講師
  • 2019年10月 - 2020年04月  カリフォルニア大学アーバイン校医学部特別研究員
  • 2015年02月 - 2018年03月  名古屋市立大学大学院薬学研究科薬物動態制御学分野助教
  • 2013年01月 - 2015年01月  National Institute of Environmental Health Sciences (NIEHS, NIH)PharmacogeneticsVisiting Fellow
  • 2012年04月 - 2012年12月  名古屋市立大学大学院薬学研究科Graduate School of Pharmaceutical Sciences日本学術振興会特別研究員(PD)
  • 2011年04月 - 2012年03月  名古屋市立大学大学院薬学研究科Graduate School of Pharmaceutical Sciences日本学術振興会特別研究員(DC2)

学歴

  • 2009年04月 - 2012年03月   名古屋市立大学   大学院薬学研究科   博士後期課程
  • 2007年04月 - 2009年03月   名古屋市立大学大学院   薬学研究科   博士前期課程
  • 2003年04月 - 2007年03月   名古屋市立大学   薬学部   薬学科

所属学協会

  • 日本薬剤学会   日本薬物動態学会   日本薬学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • 【高尿酸血症Update】尿酸の全身動態を支配する代謝酵素・トランスポーター
    保嶋 智也; 湯浅 博昭 (担当:単著範囲:)日本腎臓病薬物療法学会誌 2022年08月
  • 【生活習慣と免疫異常】痛風の分子病態
    保嶋智也; 湯浅博昭 臨床免疫・アレルギー科 2022年06月

産業財産権

  • 特願2017-152034:小腸上皮細胞特異的な尿酸トランスポーター及びその利用  
    湯浅 博昭, 保嶋 智也, 井上 勝央, 山本 俊輔

受賞

  • 2018年 The Academy of Pharmaceutical Science and Technology, Japan (APSTJ) The APSTJ Global Education Seminar Presentation Award 2018
     
    受賞者: 保嶋 智也
  • 2011年 American Society for Pharmacology and Experimental Therapeutics (ASPET, USA) James R. Gillette Drug Metabolism Best Paper of 2010
     
    受賞者: 保嶋 智也
  • 2010年 第5回トランスポーター研究会年会 優秀発表賞
     
    受賞者: 保嶋 智也

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2026年03月 
    代表者 : 湯浅 博昭; 保嶋 智也; 山城 貴弘
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2026年03月 
    代表者 : 山城 貴弘; 湯浅 博昭; 保嶋 智也
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 湯浅 博昭; 保嶋 智也; 山城 貴弘
     
    細胞膜で働く新規ポリアミントランスポーターとして見出されたpolyamine transporter 1 (PAMT1)の分子機能解析において、一過性発現系COS-7細胞でのヒトPAMT1によるspermidine輸送に対する生体内因性ポリアミン類(spermine、putrescine、agmatine、cadaverine)の特異的阻害効果がみられ、それらがPAMT1の基質となっている可能性が示唆された。一方、カチオン性生理活性物質群(histamine、thiamine等)、カチオン性薬物群(cimetidine、diphenhydramine等)は阻害効果を示さず、PAMT1に対する親和性はないとみられた。以上の結果は、PAMT1がポリアミン類に対する特異性の高いトランスポーターであり、その細胞内取込の制御において生理的に重要な役割を有している可能性を示唆するものである。 また、LNCaP細胞(前立腺モデル細胞)において、ポリアミン取込誘導効果が知られているアンドロゲン類(testosterone、dihydrotestosterone)の影響を検討した結果、何れについても、PAMT1のmRNA発現及びspermidine取込を上昇させる傾向が認められた。引き続いての検証を要するが、PAMT1のポリアミントランスポーターとしての生理的役割を示唆する知見である。 他のポリアミントランスポーター等の探索にも平行して取組んだ。ポリアミントランスポーターを見出すことはできなかったが、腎尿細管上皮細胞で働くアニオントランスポーターとして知られるorganic anion transporter 10(OAT10)が核酸代謝等に関わる生理活性物質であるorotateに対する輸送活性を持つことが新たに見出され、その再吸収に関与している可能性が示唆された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 保嶋 智也; 湯浅 博昭; 山城 貴弘
     
    生体における尿酸結晶の可溶化機構がリソソームに存在するとの観点から申請者らが同定した新規トランスポーターlysosomal urate efflux transporter 1(LUET1)の詳細な機能解析を行った。解析には、前年度に確立した細胞膜局在型LUET1(LUET1-LLAA)を利用した簡易評価系を採用した。 まず、LUET1を介した尿酸輸送は顕著な飽和性を示し、Michaelis-Menten式にあてはめ計算を行ったところ親和性を示すKmは0.98 mMと算出された。この値は、尿酸の溶解度に近いことから、リソソーム内に取り込まれた尿酸結晶を効率的に可溶化させるには、有利な機能的性質であると考えられる。また、既知の尿酸トランスポーターやアニオントランスポーターの典型的な阻害剤(benzbromarone、probenecid、DIDS、PAHなど)は、LUET1の尿酸輸送に対して臨床上問題となるような強い阻害効果は認められなかった。 さらに、LUET1の一塩基多型は、難病を含めた様々な疾患を誘発することが報告されている。そこで、現在までに疾患の発症と関連していると報告されている19個の一塩基多型を導入したLUET1を作製し、尿酸の輸送活性を検討した。その結果、すべての一塩基多型で有意な尿酸輸送活性の低下が見られ、そのうちの17個については、ほぼ尿酸輸送活性を消失していた。LUET1の一塩基多型に起因した疾患の発症と血中尿酸レベルの因果関係については現在までに不明であることから、そのメカニズムの解明は、今後の重要な検討課題である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究
    研究期間 : 2018年04月 -2020年03月 
    代表者 : 保嶋 智也
     
    ビタミンは生体内において主に補酵素として機能しており、細胞の正常な機能維持のために重要な役割を担っている。ビタミン欠乏により様々な代謝系の機能不全が惹起されるが、ビタミンは生体内で合成されないため、生体内への供給は食物からの摂取に依存している。それゆえ、簡単にビタミン欠乏に陥らぬよう、生体にはビタミンを細胞内にプールする機構が備わっていると考えられている。そのプール機構の実体は、リソソーム内への蓄積による可能性があり、さらにリソソーム膜でのビタミンの輸送過程が制御機構として重要な役割を担っている可能性が考えられる。申請者は、その輸送過程を担う分子実体として、チアミンを輸送するトランスポーターの同定に成功した。 2018年度の研究活動により、上記の新規トランスポーターは、チアミンの他にビタミンB6の一つであるピリドキシンの輸送活性を有することを見出した。このことから、本トランスポーターをlysosomal multivitamin transporter 1(LMT1)と命名した。ビタミンB6は、ピリドキシンの他にピリドキサールとピリドキサミンがあるが、それらの親和性は低く、ピリドキシン特異的な認識機構を有していることが分かった。さらに、その輸送駆動力を調べた結果、プロトンとの共輸送を駆動力としていることが分かった。このことから、生体内においてはリソソーム内から細胞質内にピリドキシンを供給している可能性が示唆された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
    研究期間 : 2018年 -2020年 
    代表者 : 保嶋 智也
     
    ビタミンは、生体内において補酵素としての機能を有し、三大栄養素である脂肪・糖質・タンパク質の代謝を助ける働きをしている。それゆえ、ビタミンが欠乏した状態が持続すると、代謝系の機能不全に起因した様々な疾患が惹起される。一方、ビタミンは基本的に生体内で合成されず、その供給は食物からの摂取に依存しており、また、腸管から吸収されたビタミンは、循環血によって全身の細胞に供給された後、腎臓から尿中へ排泄される。そのため、日常的なビタミンの摂取が必要である。しかし、食生活の乱れ等により、ビタミン摂取が不足しても、すぐには生体内のビタミンは枯渇しない。このことから、ビタミンを生体内にプールする機構が存在すると古くから考えられている。 申請者は、これまでの研究からリソソーム膜でチアミンを輸送する新規トランスポーターの同定に成功した。さらに、基課題(若手研究)の研究において新たにビタミンB6の一つであるピリドキシンの輸送活性を有することを見出した。このことから、本トランスポーターをlysosomal multivitamin transporter 1(LMT1)と命名し、その機能解析を進めている。in vitroにおける検討については進んでいるが、 in vivo評価については検討出来ていないのが現状である。そこで、LMT1の生体におけるこれら水溶性ビタミンのプール機構に対する寄与を解析するために、LMT1ノックアウトマウスの作製を準備している。渡航先であるカルフォルニア大学アーバイン校のHamid M. Said教授とディスカッションを重ね、今後の研究計画の策定も進めている。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2016年04月 -2018年03月 
    代表者 : 保嶋 智也
     
    硫酸抱合エストロゲンは、細胞膜に発現する種々の有機アニオントランスポーターによって細胞内に輸送される。硫酸抱合エストロゲン自体はエストロゲンレセプターに結合できないため、細胞内でsteroid sulfatase (STS)により硫酸抱合が外される。しかし、STSは小胞体膜の内側に活性部位を有しているため、その生理活性の発現には硫酸抱合体を小胞体内に運ぶ必要がある。今回、その役割を担っているsteroid sulfate transporter 1 (SST1)の同定に成功した。SST1は甲状腺ホルモン等により阻害されることから、これらにより機能が制御される可能性があることが分かった。

委員歴

  • 2024年08月 - 現在   活性アミンに関するワークショップ   世話人
  • 2023年06月 - 現在   トランスポーター研究会   監事・世話人
  • 2021年 - 現在   日本薬物動態学会   代議員

その他のリンク

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