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谷向 仁 (タニムカイ ヒトシ)

  • 看護学研究科精神保健看護学 教授
Last Updated :2025/06/11

研究者情報

学位

  • 博士(医学)(2000年03月 大阪大学)

J-Global ID

研究分野

  • ライフサイエンス / 精神神経科学

研究活動情報

論文

書籍

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2027年03月 
    代表者 : 奥山 徹; 長谷川 貴昭; 藤澤 大介; 谷向 仁; 貞廣 良一
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2021年04月 -2025年03月 
    代表者 : 金子 眞理子; 小谷野 康子; 谷向 仁; 山内 典子; 佐瀬 満雄
     
    本研究の目的は、医療従事者を対象に心理教育アプリとメンタルヘルスケアシステムを開発し評価することである。ウィズコロナ時代において医療従事者には心身共に大きな負荷がかかっている。医療従事者がWellbeingを保ち、安心して医療に従事できるようメンタルヘルスケアシステムを構築することは重要である。本研究は心理教育アプリを通じて医療従事者の疲弊を予防し、必要なメンタルヘルスケアをいつでもうけられるシステムをめざす。 研究方法について、当初はゲームの要素を取り入れたものを開発する予定であったが、予算的に厳しいことや手軽にアクセスできるものとして心理教育アプリを開発することとなった。 初年度は、文献検討と関連する研修を受け、心理教育アプリの内容を検討した。具体的には、日本及び海外の文献レビューを行った。その後、マインドフルネスやセルフコンパッション、Search Inside Yourself,コンパッションフォーカストセラピーの研修を受け、効果的な心理教育アプリの開発に反映できる内容を検討した。 また、アプリについては、マインドフルネスに関する関連アプリをリサーチし、アプリ開発会社と具体的な内容を検討した。アプリの設計に関しては、医療従事者が日常生活の短時間で継続的にストレスマネジメントを学べる工夫について検討した。 心理教育の内容について、ストレスに気付くこと、マインドフルネスやセルフコンパッション、コンパッションフォーカストセラピーの観点から心理教育アプリを作成し、精神医学および精神看護学・心理学の視点から内容を吟味を重ねた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2019年04月 -2023年03月 
    代表者 : 平井 啓; 足立 浩祥; 谷向 仁; 本岡 寛子; 山村 麻予; 中村 菜々子
     
    2020年度はWEBを利用した調査を1件(メンタルヘルス不調に対する受診勧奨メッセージの効果検討)実施し、これまでの対象とは異なる産業分野での介入研究の準備のため、計画立案を行ない、ベースライン調査を完了した。 WEB調査では、メッセージの種別によって受診行動に変化は見られなかったものの、半年間で新規受療した者の特徴が明らかとなった。たとえば、メンタルヘルスケアの重要性を理解していたり、他者への相談や下調べなどの準備行動が多かったりと明確な特徴が見られた。これらは、受療促進を適切に促すために、Transtheoretical-Modelに基づき、ステップごとに行動変容を促すといった介入の可能性を示唆したといえる。 介入研究は、2021年春に、上記の知見を生かした個別メッセージを送信し、その後の受療行動について追跡することで、その効果検討を行う予定である。 新型コロナウイルス感染症の影響によりWEB調査はやや進捗に遅れが出た。メッセージのさらに詳細な検討を追加調査として実施する予定であったが、調査対象者の生活実態の変化により、メンタルヘルスへの影響が考えられるため、次年度に持ち越しとした。その一方で、介入プログラムの開発準備を進め、いくつかのフィールドにおいてテストを実施することができた。また21年度の繰越分において、介入研究で使用するストレスマネジメント心理教育教材の作成、配布を行った。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2017年04月 -2021年03月 
    代表者 : 谷向 仁; 井上 真一郎; 中川 俊作; 武田 朱公; 大井 一高; 片山 泰一
     
    昨年までの取り組みを基礎として、パレイドリアテストを用いた視線計測のせん妄予測因子の有用性についてパイロット的に少数例を追加検討した。その中で、せん妄発症例において、認知障害が軽度(MMSE 21点程度)であっても、記憶力の低下の自覚はあるが視空間認知の低下(Wペンタゴンでの失点有)についての自覚のない場合、パレイドリアテストにてノイズに対して「顔がある」との誤答が多く認められる傾向が強く、回答の際に迷うそぶりも見られなかった。その誤答の際の視点に一定の特徴がみられていた。これらのことから、このようなノイズを応用した新たな課題によるスクリーニング法が検討できるのではないかと考えている。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2015年04月 -2019年03月 
    代表者 : 平井 啓; 佐々木 淳; 谷向 仁; 山村 麻予; 中村 菜々子; 足立 浩祥
     
    本研究は、こころの健康(メンタルヘルス)に問題がおきたとき、専門家の治療を受けるまでの期間をできるだけ短くするにはどのようにすれば良いかを明らかにすることを目的に実施した。インターネット調査の結果、年齢や所属、思い込みの程度によって、専門家が早く受療するように促す時に伝える内容やその方法が異なることがわかった。とくに学生については「こころの問題」と言わずに「脳が疲れている」と文言を変えて伝えることで、受療するまでの期間が短くになることを確かめることができた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2013年04月 -2016年03月 
    代表者 : 谷向 仁; 津金 麻実子; 工藤 喬; 山森 英長
     
    非定型抗精神病薬は臨床領域で頻用される薬剤の一つであるが、耐糖能異常や脂質代謝異常、体重増加などメタボリック症候群類似の症状を引き起こすことが問題となっている。申請者らは、メタボリック症候群の原因の一つである細胞内コルチゾール再活性化酵素(11β-HSD1)に注目し、臨床的に体重増加や耐糖能異常などを引き起こしやすいと考えられているオランザピン(OLZ)および代謝異常を引き起こしにくいと考えられているアリピプラゾール(ARP)、定型抗精神病薬のうちハロペリドール(HPD)、クロルプロマジン(CP)の4剤を代表として、これらの薬剤による11β-HSD1の誘導について肝細胞を用いて検討した。 初年度には、HPD(1.8ng/ml~180ng/ml)、CP(90ng/ml~9μg/ml)、OLZ(2.5μM~100μM)、ARP(0.1μM~10μM)を用いてマウス由来肝細胞株刺激による11β-HSD1のmRNA及び蛋白レベルでの発現について検討したところ、全薬剤において11β-HSD1が誘導される傾向を確認した。ただ、発現には濃度依存性は認められていなかった。さらなる検討を行うため、2年目にはHepG2細胞(肝細胞)を新たに用いて11β-HSD1の発現をWestern blotおよびELISAにより検討した。初年度の結果と同様に濃度依存的ではない発現誘導の傾向が確認された。本年度は昨年度の結果を参考に、HPD(1.8ng/ml), CP(90ng/ml), OLZ(7.5μM)、ARP(8μM)に濃度を絞り、HepG2細胞に連続3日間の薬剤刺激を行い11β-HSD1の発現を検討した。その結果、全群において発現が上昇する傾向が確認された。各薬剤間の発現レベルの差異や発現誘導によるCortisol値の変化などの詳細はいまだ検討中である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2012年04月 -2016年03月 
    代表者 : 平井 啓; 谷向 仁; 佐々木 淳; 中村 菜々子; 山村 麻予
     
    メンタルヘルスに関する専門家による介入やサービスの最適化を目的とした心理教育プログラムの開発を目的とし、研究を実施した。 インターネット調査を実施し、回答数817名について量的・質的に解析を行った。調査結果を元に、メンタルヘルスケアの適切な受診勧奨を行なうための心理教育プログラムとして、対象者の心理的特性に対応した情報提供WEBサイトの開発をソーシャルマーケティング手法により行なった。開発したWebサイトにターゲットに近い5人を対象にインタビュー調査を実施し、Web サイト改善のための情報を得た。 メンタルヘルスケアに関して対象者の心理的特性に基づいた適切な情報提供のためのコンテンツが開発された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2009年 -2011年 
    代表者 : 谷向 仁; 工藤 喬; 森原 剛史; 岡本 禎晃; 津金 麻実子
     
    化学療法による認知機能障害の機序を検討するため、パクリタキセル(Px)、フルオロウラシル(5-FU)、シクロフォスファミド(CPA)を用いて、神経系細胞(SY5Y細胞、SK-N-SH細胞)への毒性及び小胞体ストレス(ER stress)との関連性を検討した。Pxと5-FU負荷では濃度依存的に毒性が確認されたがCPAでは明らかではなかった。またPxと5FU負荷ではリン酸化eIF2α及びGRP78/ 94の誘導が認められた。さらにBip inducer X(BIX)にてこれらの細胞を前処理し、同様の負荷を行ったところ、Pxでは神経毒性が有意に減じていた。今回の結果は、Pxによる神経毒性にはER stressが一部関与し、その神経毒性はBIXにより予防できる可能性が示唆された。

委員歴

  • 日本認知症の人の緩和ケア学会   理事
  • 日本神経精神医学会   評議員
  • 日本総合病院精神医学会   評議員
  • 日本サイコオンコロジー学会   理事

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