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飯田 真介 (イイダ シンスケ)

  • 医学研究科血液・腫瘍内科学分野 教授
メールアドレス: iidamed.nagoya-cu.ac.jp
Last Updated :2024/04/09

研究者情報

学位

  • 名古屋市立大学医学部/博士(医学)

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J-Global ID

プロフィール

  • リンパ系腫瘍の診断と治療に繋がる共同研究を歓迎します。

研究キーワード

  • 分子標的療法   白血病   骨髄腫   リンパ腫   

研究分野

  • ライフサイエンス / 血液、腫瘍内科学

経歴

  • 1991年〜1994年 愛知県がんセンター研究所 研究員1994年〜1997年 米国コロンビア大学病理学教室(Riccardo Dalla-Favera教授)、研究員/ポストドクトラルフェロー

学歴

  •         - 1987年   名古屋市立大学   医学部   医学

所属学協会

  • 欧州血液学会   米国血液学会   日本臨床腫瘍学会   日本造血細胞移植学会   日本癌学会   日本血液学会   日本内科学会   日本骨髄腫学会   

研究活動情報

論文

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 飯田 真介; 李 政樹
     
    本研究では、骨髄腫の病勢進行や薬剤感受性に関わる因子を同定する目的にて、骨髄および末梢血から、単核球DNAおよび血清中のcell free DNA: cfDNAを抽出し、病態や薬剤感受性に関わる遺伝子の変異を検索し、病勢の進行や治療薬の反応性との関連を調べることを目的としている。 これまでに、初発未治療の多発性骨髄腫患者さんの末梢血血清から、cfDNAを抽出し、約40-200ngほどのライブラリー作成に十分な量が得られることを確認し、得られる末梢血cfDNAの量はステージ進行や腫瘍量と相関があることを見出してきた。これまでに作成したターゲットキャプチャーシクエンスの基盤となる、多発性骨髄腫の薬剤や病態に関連する遺伝子パネルリストを用いて、実際にシークエンスを行い原データを収集を行なった。なかでも、ハイリスク染色体異常であるIgH-MAF転座症例を中心に、病態に関わる遺伝子変異を骨髄腫細胞と末梢血cfDNAの双方のdry解析を行なっている。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 三田 貴臣; 飯田 真介; 鈴木 智貴
     
    二年度においては、成人T細胞性白血病(ATL)、二次性形質細胞白血病(PCL)と多発性骨髄腫(MM)、びまん性大細胞性リンパ腫(DLBCL)を対象として、エンハンサー解析、遺伝子発現解析、ゲノム解析を行った。COVID-19に関連した移動制限・活動制限のため、主にデータ解析並びに予備データの作成に努めた。 まず、ATLに関して、細胞株並びに患者検体を用いた遺伝子発現解析・エンハンサープロファイリングを行い、ATL特異的に発現亢進している遺伝子を同定した。これらのうち、患者検体の多くでCD28-CTLA4、IKZF2、TP73遺伝子領域にスーパーエンハンサーが認められ、幾つかの検体では同領域に遺伝子・染色体異常を伴っていることが確認された。これら3つの遺伝子は、T細胞の発達あるいは腫瘍細胞の増殖に関与していることが知られており、スーパーエンハンサー形成並びに遺伝子異常がATLの病態と関わっていることが示唆された。一方、ATL細胞において特異的に発現している転写産物の解析も行い、新規long non-codingを同定した。これらに関して、遺伝子ノックダウンや強制発現系を用いて機能解析を行っている。 次に、PCLに関して、患者検体を用いて全ゲノム解析、遺伝子発現解析、シングルセル解析を行い、MMからPCLへ発展する段階で認められる遺伝子異常を同定した。興味深いことに、MMにおいて以前から知られている1q21領域の増幅がPCLのサンプルにて認められ、これらがPCLの病態形成、並びにクローン進化に関与している可能性が示唆された。 加えて、DLBCLの多数患者検体を用いて全エキソームシーケンス解析を行い、遺伝子異常と病態との関連性について解析を行っている。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2016年04月 -2020年03月 
    代表者 : 飯田 真介; 桶本 和男; 前川 京子
     
    多発性骨髄腫患者の病態や進展、および分子標的薬の感受性を事前に予測する血液中バイオマーカーを探索した。患者末梢血中の遊離核酸や脂質代謝物を網羅的に測定し、臨床情報との関連について解析した。プロテアソーム阻害剤のボルテゾミブ感受性を予測する血清マイクロRNAを複数同定した。末梢血cell free DNAを用いた同一患者の経時的な解析によって、骨髄腫の病勢増悪に関与する変異遺伝子群を同定した。血清中リピドミクス解析によって、ボルテゾミブとデキサメタゾン併用療法の臨床効果と末梢神経障害の発症を予測する脂質バイオマーカー候補分子を同定した。今後、これらの因子を多数例での解析で検証する必要がある。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2008年 -2010年 
    代表者 : 小松 弘和; 飯田 真介; 楠本 茂
     
    がん薬物療法施行外来患者において、制吐対策は、予期性嘔吐を含めた対応、及び個別化した制吐対策が必要であること、口内炎の対策は初期からの口腔ケアが有効である可能性が判明した。分子標的薬を含め皮膚障害は、多職種連携チームによるマニュアルに基づき予防的治療が有効であることが分かった。医療スタッフが十分に患者の症候を把握しきれていない可能性が示唆された。精神腫瘍学からの支援、多職種による適切な患者指導の重要性が示唆された。家族支援、在宅医療への展開等、社会的な視点を含めた支援が求められる。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2005年 -2009年 
    代表者 : 上田 龍三; 佐藤 滋樹; 小松 弘和; 石田 高司; 吉川 和宏; 飯田 真介
     
    ケモカインレセプターCCR4が難治性T細胞性リンパ腫に特異的に発現していることを見出し、CCR4に対する低フコース型治療抗体の抗腫瘍効果をin vitro及びin vivoで示した。の開発研究を行った。さらに、これらの前臨床研究を基盤とし、CCR4陽性末梢性T 細胞性リンパ腫患者を対象としたフコース除去ヒト化抗CCR4抗体 (KW-0761)の第I相及び第II 相臨床試験を欧米諸国に先駆け日本で実施、本薬剤の承認申請のための臨床データを得た。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2007年 -2008年 
    代表者 : 花村 一朗; 仁田 正和; 飯田 真介; 谷脇 雅史; 後藤 麻友子
     
    ヒト骨髄腫細胞株を用いた検討では、染色体1q21領域の増加/増幅の多くは1番染色体そのものまたは長腕の増多に伴って起きたものであり、jumping/tandem translocationといった複雑な転座様式をとったものは約30%であった。未治療MM例とは異なり細胞株においては1q21の増加の有無や増幅様式の差と、13q14欠失、17p13欠失、Ig領域との染色体転座で脱制御されるCCND1やFGFR3、c-MAF、MAFBなどとの間に有意な相関は認めなかった。このことは、細胞株は進行期の病変から樹立されることが多いためと思われるが、MMにおいて1番染色体長腕その中でも特に1q21は特異な領域であることが改めて示唆された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2005年 -2006年 
    代表者 : 小松 弘和; 上田 龍三; 飯田 真介
     
    我々が、世界に初めて報告した血小板増多因子トロンボポエチンの受容体c-mpl遺伝子変異による家族性血小板増多症につき、膜貫通領域にある本変異Asn505がいかにシグナル活性化をおこし、疾患発症に関わったのかについて、本研究で検討した。結果、以下の点を明らかにした。本変異Asn505は、リガンド非依存性にc-mplの二量体形成を誘導し、下流のシグナルSTAT5,ERK1/2をリン酸化(活性化)させ、細胞増殖を誘導すること、C-mpl二量体形成に細胞外ドメインに存在するジスルフィド結合の関与があるかについて、細胞外ドメインの欠失体でも、二量体は形成されシグナルは活性化されること。さらに、自律性二量体形成能に関わる分子間力を検討するため、Asn505部位の様々な変異体を形成し、二量体形成、シグナル活性化につき検討したところ、アミノ酸として強い極性を有する残基(Asp, Gln, Glu等)にのみ自律性活性化能があることから、水素結合が本シグナル活性化の必須である二量体形成のための分子間力であることを明らかにした。弧発性血小板増多症20例の解析でc-mpl変異の有無を検討した結果、本Asn505変異はなく弧発性血小板増多症にはAsn505変異の関与性は示さなかった。以上の実験結果を得たが、これにより、受容体の膜貫通領域にあるAsn505変異遺伝子変異によりシグナル活性化が起きるメカニズムとして、これまで報告されていたジスルフィド結合の形成の他に、水素結合を分子間力として二量体形成がおき、活性化反応が引き起こされる機序を同定するに至った。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2004年 -2006年 
    代表者 : 上田 龍三; 飯田 真介; 小松 弘和
     
    ケモカインレセプターCCR4を標的としたT細胞系腫瘍の分子解明と分子標的治療の研究を進めてきた。結果、T細胞系腫瘍における両分子の発現解析として、成人T細胞性リンパ腫/白血病(ATLL)、peripheral T-cell lymphoma-unspecified、Anaplastic large cell lymphoma(ALK陰性)において高率にCCR4が高率に発現するとともに、予後不良因子であること、また、in vitro、in vivoにおいて抗CCR4抗体はADCCを介した抗腫瘍効果を発揮することを見出した。ATLL腫瘍細胞に発現する表面分子として、CD4,CD25陽性分画にはCCR4が発現すること、制御性T細胞のマーカーであるFOXP3が共発現することを見出しATLL細胞の細胞起源としての制御性T細胞の可能性を強く示した。ホジキンリンパ腫においてホジキン細胞にCCR4を発現する細胞株を検出し、in vitroでの抗CCR4抗体による抗腫瘍効果を確認した。皮膚原発T細胞性リンパ腫についても、in vitro及びin vivo (SCIDマウス)での抗CCR4抗体による抗腫瘍効果を確認した。ホジキンリンパ腫生検組織においてCCR4とFOXP3の二重染色によりホジキン細胞(Reed-Sternberg細胞)周囲の反応性リンパ球は制御性T細胞が集簇していることを示した。以上に結果より、CCR4分子はT細胞系腫瘍、さらにはホジキン病において重要な標的分子であるとともに、腫瘍免疫学的なその関与を示し、今後の研究領域をさらに拡大することができた。また、T細胞性腫瘍に対するヒト化抗CCR4抗体療法の第I相試験を実施し、13例に安全に投与できることが明らかになった。
  • 多発性骨髄腫における染色体転座の発症機構と腫瘍化への関与
    研究期間 : 2001年 -2003年
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2000年 -2003年 
    代表者 : 上田 龍三; 飯田 真介; 脇田 充史
     
    1.多発性骨髄腫に認められる新たな染色体転座切断点の解析 1)t(14;20)(q32;q11)転座の解析:t(14;20)を有するSK-MM-1、SACHI細胞株における転座切断点を二重色FISH法を用いて同定した。そして切断点に近接したMAFB遺伝子のみがt(14;20)と関連して異所性発現している事を明らかにした。 2)t(1;14)(p34;q32)転座の解析:t(1;14)を有するODA細胞の転座切断点をクローニングした。その結果1p34の切断点はE3/LAPTm5遺伝子の第1イントロンに存在し遺伝子を不活化していた。60%の骨髄腫細胞株で本遺伝子の発現消失が認められ、この現象は転写制御領域のメチル化により引き起こされていた。 2.MGUS/SMM(smoldering multiple myeloma)症例の14q32転座について検討: MGUS/SMM患者16名の形質細胞を純化し、免疫グロブリン重鎖遺伝子領域とMUM1,MAFB, FGFR3,CCND1遺伝子領域のプローブを用いた二重色FISH法を用いて14q32転座の検討を行った。16例中9例(56%)に14q32転座を認め、その内67%はCCND1座との転座であり、免疫染色でCyclinD1の核染色所見が認められた。 3.ヒト多発性骨髄腫の分子基盤に基づく亜型分類:CCND1,FGFR3,c-MAF, MAFB, MUM1,c-MYC遺伝子の定量PCR法を確立し、19細胞株と症例30検体について検討した。その結果、CCND1転座、FGFR3転座、c-MAFもしくはMAFB転座からはじまる最低3種類の異なった骨髄腫発症のパスウェイが存在する事を見いだした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1999年 -2001年 
    代表者 : 脇田 充史; 小松 弘和; 飯田 真介; 上田 龍三
     
    家族性血小板血症の一家系について家系調査を行い4世代にわたる42人の家系を明らかにした。このうち10人はすでに死亡しており死因が明らかになった症例は老衰2例、脳出血1例、脳梗塞1例である。生存者のうち18人について血液検査を行い発端者を含めて9例の患者を見いだした。生存している未検査の14人については可能な限り血液検査データを収集した。9例の患者は7歳から64歳であり経過中に64歳の症例が脳出血を併発しており、後に再出血のために死亡された。死亡時には血小板数は骨髄の繊維化のために減少していた。その他に血栓性合併症や出血性合併症を認めた症例はなかった。また血小板増多による症状は1例に頭痛および頭重感を認め1例にめまいがあったがいずれも軽度の物であった。血小板機能はADP凝集とEpinephrine凝集が患者で低下していたが家系内の正常者は異常なかった。血小板粘着能は患者でわずかに低下している傾向にあったが有意ではなかった。検査を試行し得た患者のうち7例の女性患者については採血と同時に口腔粘膜細胞の採取を行い口腔粘膜細胞より抽出したDNAをコントロールとして末梢血単核細胞のDNAでHUMARA遺伝子を用いたclonalityの解析を行った。この結果では有意にシフトしていた症例はなく、今回の方法ではclonalityを証明できなかった。血清のトロンボポイエチンを測定したところ患者ではいずれも正常ないしはわずかに上昇している程度であり、家系内の正常者は正常なレベルであった。2例の患者についてはトロンボポイエチンレセプターであるc-Mplの変異について検討し既知の変異は認められなかった。
  • 形質細胞性腫瘍の発生に関与する癌遺伝子の単離同定とその機能解析
    研究期間 : 1999年 -2000年
  • 難治性リンパ系腫瘍におけるヒストン脱アセチル化酵素阻害剤に対する耐性化機構の解明
    名古屋市立大学:
    代表者 : 飯田真介; 李政樹
  • リンパ系腫瘍におけるMUM1/IRF4の転写標的遺伝子の同定と治療標的分子の探索

社会貢献活動

  • 独立行政法人医薬品・医療機器総合機構(Pmda)外部専門委員
    期間 : 2012年04月 - 2013年03月
    主催者・発行元 : 行政
     名古屋市立大学桜山キャンパス 重篤な副作用症例に関する評価
  • 独立行政法人医薬品・医療機器総合機構(Pmda)外部専門委員
    期間 : 2012年12月27日 - 2012年12月27日
    主催者・発行元 : 行政
     医薬品・医療機器総合機構 新薬承認審査前のPmda内での審査報告書の審議
  • 公益社団法人日本看護協会 セミナー講師
    期間 : 2012年11月16日 - 2012年11月16日
    主催者・発行元 : 地域団体・NPO
     日本看護協会 神戸研修センター がん専門看護師養成セミナーの講師
  • 厚生労働省医薬食品局「必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」委員
    期間 : 2012年06月18日 - 2012年11月05日
    主催者・発行元 : 行政
     医薬品・医療機器総合機構 抗がんワーキンググループ委員として公知承認等の適切性の審議に参加(2012年6月18日、8月21日、11月5日)
  • 患者会 セミナー講師
    期間 : 2012年07月08日 - 2012年07月08日
    主催者・発行元 : 地域団体・NPO
     京都テルサ 日本骨髄腫患者の会主催のセミナー講師を務めた。

その他のリンク

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