Masahiro Sekimizu; Fukano R; Koga Y; Mitsui T; Fujita N; Mori T; Hori D; Tanaka M; Ohki K; Iwafuchi H; Nakazawa A; Mori T; Kobayashi R; Hiroya Hashimoto; M Saito A; Kamei M; Lymphoma Committee of Japan Children’s Cancer Group
再発/難治性のCD22陽性小児急性リンパ性白血病に対するイノツズマブ オゾガマイシンの第I相試験(INO-Ped-ALL1)(Phase I Study of Inotuzumab Ozogamicin in Children with Relapsed/Refractory CD22-Positive Acute Lymphoblastic Leukemia in Japan(InO-Ped-ALL-1))
G. Saito; Y. Kogure; A. Kada; H. Hashimoto; S. Atagi; Y. Takiguchi; H. Saka; N. Ebi; A. Inoue; T. Kurata; T. Yamanaka; M. Ando; T. Shibayama; H. Itani; Y. Nishii; Y. Fujita; N. Yamamoto; A. Gemma Annals of Oncology 32 S1020 -S1021 2021年09月
R3年度、NOGマウスの多機能性T細胞(PFC-T cells)の実験では、NOGマウスにヒト末梢血を移入し、day7にIL-2/IL-2抗体複合体を腹腔内注射し、さらにCTLA4-Igを持続投与させることで、ヒトT細胞が多機能性T細胞に分化する(PFC-T cells in vivo model)。我々が確立したヒトPFC-T cells in vivo modelを利用して、この脾臓からヒトT細胞を採取(hNOG-PFC-Tcells)し、以後の解析にもちいるため凍結保存した。また、比較コントロールとして、MHC発現を抑制したΔMHC-NOGマウスを用いて、同様に(ヒト末梢血を移入し、day7にIL-2/IL-2抗体複合体を腹腔内注射し、さらにCTLA4-Igを持続投与)行い、脾臓からヒトT細胞を採取、凍結保存した。
ヒトリウマチ性疾患におけるPFCーT cellsの解析の研究では、関節リウマチ初診の末梢血、SLE初診の末梢血、および健常人の末梢血のMass cytometryによる高次元データを解析中である。
本研究の目的は、疾患登録が存在する状況において、集団類似性を利用し治療効果を広い集団に一般化する方法を開発することである。特に単群試験や小規模な比較試験の場合に疾患登録を利用することを想定している。本年度は、介入試験の対象集団と疾患登録の対象集団の類似性の確認をし、介入の効果を推定する試みを、希少難治性てんかん疾患登録を利用する限局性皮質異形成II型の薬剤介入試験の事例で確認した。各集団の対象者数は15人と60人であり、アウトカムに関与すると考えられる複数の変数において集団間の違いが大きかった。さらに、再発又は難治性の小児急性リンパ性白血病の事例においても、2つの異なる臨床研究の対象者集団の類似性を確認した。2つの集団の対象者数は68人と159人であった。この場合もアウトカムに関与すると考えられる変数において、集団間の違いが大きかった。対象者数が限られている場合の課題が抽出された。
また、単群試験のアウトカムが生存時間である状況において、サンプルサイズが小さい場合のRMST(restricted mean survival time)の信頼区間について検討した。複数の変数変換を行った場合の性能評価を行い、特徴を把握し、論文を投稿した。