日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
研究期間 : 2009年 -2011年
代表者 : 川端 康; 柳瀬 明彦; 倉田 洋; 大東 一郎
本研究は,東アジアに特徴的である垂直的な貿易構造の下で,自由貿易協定(FTA)を締結することが加盟国・非加盟国の経済厚生にどのような影響を与えるのかを理論的に分析する。中間財を輸出する1国と最終財を輸出する1国の間でFTAが締結されるという3国モデルを考える。FTAの締結によって,加盟国と非加盟国の3国すべての経済厚生が増加するケースもあるが,ほとんどのケースでは, 3国のうちいずれかの国の経済厚生が減少することになる。