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川端 康 (カワバタ ヤスシ)

  • 経済学研究科経済学専攻 教授
メールアドレス: kawabataecon.nagoya-cu.ac.jp
Last Updated :2024/03/19

研究者情報

学位

  • 東京大学大学院経済学研究科経済理論/修士(経済学)

J-Global ID

研究キーワード

  • 関税   地域貿易協定   国際経済学   

研究分野

  • 人文・社会 / 経済政策

経歴

  • 1998-2003 名古屋商科大学商学部 専任講師2003-2010 三重大学教育学部 准教授

学歴

  •         - 1993年   東京大学   経済学部   経済学科

所属学協会

  • 日本経済政策学会   日本国際経済学会   日本経済学会   

研究活動情報

論文

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 川端 康; 寳多 康弘
     
    本研究は,関税削減・撤廃による貿易自由化だけでなく,製品基準の調和・相互承認も含む深化した地域貿易協定(RTA)に関する理論的考察を行うものである。 2021年度において,研究代表者・分担者は,共著論文“Deep trade agreements and harmonization of standards”を海外査読誌Southern Economic Journalに掲載した(科研費を用いて論文をオープンアクセス化している)。この論文では,製品基準の調和を含む深化した自由貿易協定(FTA)と関税同盟(CU)について,(1)国際貿易・経済厚生に与える影響(静学的分析),(2)マルチ(多国間)の貿易自由化・基準の整合化に及ぼす効果(動学的分析)という観点から理論的に分析している。主な結果として,基準の調和を含む深化したFTAはマルチの貿易自由化・基準の調和を阻害するかもしれないが,深化したCUはそれらを阻害しない(ただし,国や企業の異質性を考慮に入れると,CUのケースでもマルチの貿易自由化・基準の調和は阻害される)ことを得ている。 また,研究代表者は,論文“Deep Free Trade Agreements with the Harmonization of Production Subsidies”を作成した。この論文では,生産補助金の調和を含む深化したFTAが,小国と大国(小国よりも大きな国内市場と多くの企業をもつ)の間で締結されるとき,各国の経済厚生にどのような影響を与えるかを明らかにしている。 これらの研究成果は,深化したRTAと従来の関税撤廃だけのRTAについての分析結果の比較,FTAとCUについての分析結果の比較を通じて,マルチの貿易自由化につながるRTAの指針を示す上で重要な貢献を果たしていると言える。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 寳多 康弘; 川端 康
     
    遠距離国間の地域貿易協定の締結の増加と多角的貿易自由化による国際貿易の増大に伴って、国際輸送の役割はますます重要となっている。貿易の拡大による国際輸送からの汚染排出量の増加が懸念されており、国際輸送に対する環境規制の強化が必要とされている。現実には、国際海運に関する環境規制は強化されつつあり、国際航空についてもEUを中心に環境規制の動きが出てきているので、政策的にも非常に重要な研究である。
    輸送サービスならではの特徴を考慮に入れた国際貿易の理論モデルを構築して、貿易国間の輸送量と貿易品目の違いによる輸送コストの非対称性が、各国の汚染排出量にどのような影響を与えるかについて考察した。
    研究成果として、一方的に輸送部門に排出量取引制度を導入したときの効果、国際的な排出量取引制度を構築したときの効果に分けて考察した論文が、査読付きの学術雑誌に掲載が決まった(Takarada, Ogawa, and Dong, 2022)。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2013年04月 -2017年03月 
    代表者 : 川端 康; 柳瀬 明彦; 寳多 康弘; 倉田 洋
     
    本研究は,国際寡占の3国モデルを用いて,基準認証制度のハーモナイゼーション(調和)と地域貿易協定(RTA)について理論的に考察する。モデルにおいて,基準を高くすることは,消費に伴う負の外部性を減少させるが,企業の生産費用を上昇させる。主な結果として,負の外部性が国境を越える程度が高い場合,地域内での基準の調和が,グローバルな調和を阻害するかもしれない。また,RTA加盟国間で基準を調和させることは,RTA締結からの利益を増加させることになる。
  • 垂直的な貿易構造の下での自由貿易協定と多角的貿易自由化に関する理論的研究
    全国銀行学術研究振興財団:研究助成
    研究期間 : 2013年 
    代表者 : 川端 康
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2009年 -2011年 
    代表者 : 川端 康; 柳瀬 明彦; 倉田 洋; 大東 一郎
     
    本研究は,東アジアに特徴的である垂直的な貿易構造の下で,自由貿易協定(FTA)を締結することが加盟国・非加盟国の経済厚生にどのような影響を与えるのかを理論的に分析する。中間財を輸出する1国と最終財を輸出する1国の間でFTAが締結されるという3国モデルを考える。FTAの締結によって,加盟国と非加盟国の3国すべての経済厚生が増加するケースもあるが,ほとんどのケースでは, 3国のうちいずれかの国の経済厚生が減少することになる。
  • 垂直的な産業・貿易構造の下での自由貿易協定に関する理論的研究
    日本経済研究奨励財団:奨励金
    研究期間 : 2008年 
    代表者 : 川端康; 柳瀬明彦; 倉田洋

社会貢献活動

  • 授業公開の担当教員
    期間 : 2012年04月16日 - 2012年07月23日
    主催者・発行元 : 大学
     名古屋市立大学滝子キャンパス 平成24年前期の「国際経済学」の担当教員として一般市民30名に対する授業公開を行った。

その他のリンク

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