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斉藤 貴志 (サイトウ タカシ)

  • 医学研究科認知症科学分野 教授
Last Updated :2021/09/17

研究者情報

学位

  • 医学博士(2002年03月 大阪大学)

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科研費研究者番号

  • 90360552

J-Global ID

プロフィール

  • 私たちの研究グループでは、認知症・アルツハイマー病を中心に神経変性疾患等の発症メカニズムの解明、そこから見いだす予防、治療、発症遅延のための創薬研究を行っています。また将来的には、様々な環境要因(体内環境・体外環境)との連関を視野にいれ、新しい研究分野の開拓にも注力していきたいと思っています。

研究キーワード

  • タウ   サイトカイン/ケモカイン   神経炎症   ネプリライシン   アルツハイマー病   アミロイドβペプチド(Aβ)   ソマトスタチン   モデルマウス   アミロイド前駆体蛋白質(APP)   プレセニリン1(PS1)   創薬   神経栄養因子   ノックインマウス   ソマトスタチン受容体4   神経ペプチド   ソマトスタチン受容体   

研究分野

  • ライフサイエンス / 病態医化学
  • ライフサイエンス / 神経科学一般
  • ライフサイエンス / 薬系化学、創薬科学

経歴

  • 2019年07月 - 現在  名古屋市立大学認知症科学分野教授
  • 2018年04月 - 2019年06月  国立研究開発法人理化学研究所神経老化制御研究チーム副チームリーダー
  • 2011年11月 - 2018年03月  国立研究開発法人理化学研究所・神経蛋白制御研究チーム副チームリーダー
  • 2012年10月 - 2016年03月  独立行政法人科学技術振興機構さきがけ研究者(兼任)
  • 2002年04月 - 2011年10月  独立行政法人理化学研究所・神経蛋白制御研究チーム研究員

学歴

  • 1998年04月 - 2002年03月   大阪大学大学院   医学系研究科   生体制御医学専攻
  • 1996年04月 - 1998年03月   熊本大学大学院   薬学研究科   衛生化学専攻
  • 1992年04月 - 1996年03月   熊本大学   薬学部   薬科学科

所属学協会

  • 日本神経科学会   北米神経科学会   日本認知症学会   日本生化学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • Chronic Inflammation: Mechanisms and regulation
    斉藤貴志 (担当:分担執筆範囲:Chronic neuroinflammation underlying pathogenesis of Alzheimer’s disease.)Springer Book 2016年10月

講演・口頭発表等

  • アルツハイマー病の脳内環境を知る  [招待講演]
    齊藤貴志
    第73回日本薬理学会西南部会 2020年11月
  • アルツハイマー病病態形成における認識・選別インフラの役割
    齊藤貴志
    第93回日本生化学会 2020年09月
  • Towards prevention and treatment of Alzheimer's disease
    齊藤貴志
    第63回日本神経化学会 2020年09月
  • Recognition and communication of glial cells underlying pathogenesis of Alzheimer’s disease  [通常講演]
    Takashi Saito
    第43回日本神経科学会 2020年07月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
  • アルツハイマー病の克服を目指して~モデルマウスの開発からの応用展開  [招待講演]
    斉藤貴志
    第68回脳の医学・生物学研究会 2020年02月
  • 次世代型アルツハイマー病モデルマウスの開発からの応用展開  [招待講演]
    斉藤貴志
    名古屋市立大学医学会総会特別講演 2019年12月
  • アルツハイマー病の発症機構の解明を目指して  [招待講演]
    斉藤貴志
    第3回医・理・工連携みらい会議 2019年11月
  • アルツハイマー病異常タンパク質蓄積病態の伝播モデル  [招待講演]
    斉藤貴志
    第41回神経組織培養研究会シンポジウム 2019年11月
  • マウスモデルにおけるAβ, ApoE, タウ  [通常講演]
    斉藤貴志
    第38回日本認知症学会学術集会シンポジウム 2019年11月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • アルツハイマー病モデルマウスの開発からの応用展開  [招待講演]
    斉藤貴志
    第29回日本医療薬学会年会 2019年11月
  • Neuroinflammation in mouse models of Alzheimer’s disease  [招待講演]
    Takashi Saito
    Special Lecture at Munich Center for Neuroscience, Ludwig-Maximilians Universiy, Germanry 2019年03月
  • 次世代型アルツハイマー病モデルマウスの有用性とその応用  [招待講演]
    斉藤貴志
    第24回創剤フォーラム若手研究会 2018年09月
  • Neuroinflammation underlying pathogenesis of Alzheimer’s disease  [通常講演]
    Takashi Saito
    第41回日本神経科学会シンポジウム 2018年07月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
  • アルツハイマー病研究のこれまでとこれから  [招待講演]
    斉藤貴志
    カン研究所特別セミナー 2017年12月
  • アルツハイマー病モデルマウス  [招待講演]
    斉藤貴志
    第7回 都医学研シンポジウム 2017年11月
  • アルツハイマー病におけるアミロイド仮説とタウ仮説  [招待講演]
    斉藤貴志
    福島県立医大特別講演 2017年10月
  • 次世代型アルツハイマー病モデルマウスの開発とその応用  [通常講演]
    斉藤貴志
    第47回日本神経精神薬理学会シンポジウム 2017年09月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
  • アルツハイマー病モデルマウスの創出と応用  [招待講演]
    斉藤貴志
    第60回日本神経化学会大会 2017年09月
  • 認知症・アルツハイマー病の基礎研究の現場から  [招待講演]
    斉藤貴志
    熊本大学薬学部同窓会・東京支部卒後研修講義 2017年05月
  • グリア病態からみたアルツハイマー病  [招待講演]
    斉藤貴志
    国立長寿医療研究センター研究会 2017年05月
  • アルツハイマー病研究に資するモデルマウスの開発と応用  [通常講演]
    斉藤貴志
    日本認知症学会・学会賞受賞記念講演 2016年12月 口頭発表(基調)
  • Biology of Time: Humanization of entire murine tau gene for a better model of AD  [通常講演]
    Takashi Saito
    2016年11月 口頭発表(一般)
  • 異分野融合:繋ぐことの大切さ  [招待講演]
    斉藤貴志
    熊本県立宇土高等学校 平成28年度創立記念講演 2016年10月
  • 次世代型アルツハイマー病モデルマウスの開発  [招待講演]
    斉藤貴志
    第31回日本薬物動態学会年会 2016年10月
  • アミロイドをターゲットとした認知症予防の試み  [招待講演]
    斉藤貴志
    第6回日本認知症予防学会学術集会 2016年09月
  • 遺伝子改変マウスを用いた認知症の病理メカニズムの解析  [招待講演]
    斉藤貴志
    福島県立医大特別講演 2016年07月
  • Somatostatin receptors regulate brain Aβ levels via the modulation of neprilysin activity
    Takashi Saito
    The 39th Annual meeting of the Japan Neuroscience Society 2016年07月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
  • アルツハイマー病モデルマウスの新展開  [招待講演]
    斉藤貴志
    東北大学脳科学シンポジウム 2015年12月
  • アルツハイマー病病態形成における神経炎症の役割  [通常講演]
    斉藤貴志
    BMB2015 2015年12月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
  • アルツハイマー病研究に資するモデルマウスの開発と応用  [通常講演]
    斉藤貴志
    日本認知症学会 2015年10月 口頭発表(一般)
  • アルツハイマー病研究に資するモデルマウスの開発とその応用  [招待講演]
    斉藤貴志
    東北大学加齢研セミナー 2015年09月
  • アルツハイマー病の予防・治療・診断法の確立を目指して  [招待講演]
    斉藤貴志
    九州薬科学研究教育連合主催合宿研修・創薬研究講義 2015年07月
  • アルツハイマー病研究に資するモデルマウスの開発と応用  [招待講演]
    斉藤貴志
    東京都医学総合研究所セミナー 2015年03月
  • アルツハイマー病の予防・治療・早期診断に向けてのブレイクスルー  [招待講演]
    斉藤貴志
    大分薬学ネットワーク研究会 2014年10月
  • 次世代型アルツハイマー病モデルマウスの開発から応用へ  [招待講演]
    斉藤貴志
    東北大学薬学研究科セミナー 2014年04月
  • 新規アルツハイマー病モデルの作製と応用  [通常講演]
    斉藤貴志
    日本薬学会 2014年03月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
  • Aβ代謝・蓄積と炎症反応の相互作用の解明  [通常講演]
    斉藤貴志
    分子イメージング研究戦略推進プログラム成果報告シンポジウム 2014年02月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • アルツハイマー病の予防・治療・診断法開発のためのブレイクスルー  [招待講演]
    斉藤貴志
    関西学院大学特別講演 2013年12月
  • Update of novel type and more relevant model mouse for Alzheimer’s disease  [通常講演]
    Takashi Saito
    Alzheimer’s Association International Conference 2013 2013年07月 口頭発表(一般)
  • アルツハイマー病の治療・予防・診断法の確立を目指して  [招待講演]
    斉藤貴志
    日本生化学会関東支部会 2013年06月
  • アミロイドβ43によるアルツハイマー病の病態発症・促進機構に関する研究  [通常講演]
    斉藤貴志
    日本生化学会・奨励賞受賞講演 2012年12月 口頭発表(基調)
  • 新規APPノックインマウスの作製と応用  [通常講演]
    斉藤貴志
    日本認知症学会 2012年10月 口頭発表(一般)
  • アルツハイマー病を克服するために今後必要なこと  [招待講演]
    斉藤貴志
    熊本大学拠点形成研究セミナー 2011年06月
  • Novel type of “knock-in” mouse model for Alzheimer’s disease  [通常講演]
    Takashi Saito
    The 84th Annual meeting of the Japanese pharmacological Society 2011年03月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
  • 家族性アルツハイマー病変異R278I-Presenilin1がもたらす新知見  [招待講演]
    斉藤貴志
    熊薬若手研究者シンポジウム 2009年10月
  • アルツハイマー病の予防・治療のための新たな局面  [招待講演]
    Takashi Saito
    The Global COE Liaison Laboratory Seminar at Kumamoto University 2008年07月
  • アミロイドβ分解を軸としたアルツハイマー病の創薬  [招待講演]
    斉藤貴志
    第1回創薬シンポジウム 2008年02月
  • アミロイドβペプチド分解機構賦活化によるアルツハイマー病への創薬の可能性  [招待講演]
    斉藤貴志
    大阪大学大学院医学系研究科特別講演 2005年05月

MISC

受賞

  • 2015年10月 日本認知症学会 日本認知症学会学会賞
     アルツハイマー病研究に資するモデルマウスの開発と応用 
    受賞者: 斉藤貴志
  • 2013年04月 文部科学省 文部科学大臣表彰・若手科学者賞
     アルツハイマー病の病態発症・促進機構に関する研究 
    受賞者: 斉藤貴志
  • 2012年10月 日本生化学会 奨励賞
     アミロイドβ43によるアルツハイマー病の病態発症・促進機構に関する研究 
    受賞者: 斉藤貴志

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 脳卒中・認知症の完全回復に向けた持続可能な神経回路の再構築を実現する治療開発
    AMED-CREST:革新的先端研究開発支援事業(適応・修復研究開発領域)
    研究期間 : 2020年10月 -2026年03月 
    代表者 : 七田崇; 斉藤貴志
  • 臓器連関の包括的理解に基づく認知症関連疾患の克服に向けて
    科学技術振興機構:ムーンショット
    研究期間 : 2021年04月 -2025年11月 
    代表者 : 高橋良輔
  • ケモカインクロストーク制御によるアルツハイマー病発症分子機構の解明
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2020年04月 -2024年03月 
    代表者 : 斉藤 貴志
  • 革新的多段階作用型中枢移行性脳アミロイドーシス治療薬の開発
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 有馬 英俊; 北岸 宏亮; 川上 茂; 山吉 麻子; 斉藤 貴志
  • アルツハイマー病早期発見に資する新規血液診断マーカ―の確立と診断法開発に関する研究
    AMED:認知症開発研究事業
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 道川誠、松川則之、斉藤貴志
  • アルツハイマー病病態におけるタウ病理の本質解明
    公益財団法人豊秋奨学会研究助成
    研究期間 : 2020年10月 -2022年09月 
    代表者 : 斉藤貴志
  • 「血液くも膜関門排出輸送に基づく中枢解毒」仮説の実証研究
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)
    研究期間 : 2019年06月 -2022年03月 
    代表者 : 立川 正憲; 斉藤 貴志; 吉良 潤一
  • 神経炎症を標的とする神経変性疾患・認知症の分子病態解明と治療法開発
    公益財団法人堀科学芸術振興財団研究費助成
    研究期間 : 2020年04月 -2022年03月 
    代表者 : 山中宏二; 斉藤貴志
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 濱口 卓也; 田中 謙二; 木村 生; 西道 隆臣; 齊藤 貴志
     
    まず,マウス研究において長期漢方薬投与における意欲評価に適した行動評価系を確立した。続いて,この行動評価系を用いてアルツハイマー病モデルであるAppNL-G-F/NL-G-Fマウスの意欲評価を39週齢まで行った結果,一部のマウスで意欲低下を認めた。組織学的検討では,有芯アミロイド斑が線条体に多く沈着しているほど意欲が低下することを発見した。また,ウエスタンブロット 解析で線条体を含む皮質下でドパミントランスポーターが低下していることを発見した。これらの結果は,線条体における有芯アミロイド斑沈着がドパミントランスポーターの障害を介して意欲低下を引き起こす可能性を示唆した。
  • 次世代型アルツハイマー病モデルマウスを用いたω3脂肪酸による認知症の周辺症状緩和への展開
    糧食研究会研究助成金
    研究期間 : 2018年04月 -2019年03月 
    代表者 : 斉藤貴志
  • アルツハイマー病における神経細胞死機構の解明とそれを標的とする治療法の確立
    内藤記念科学振興財団研究助成金
    研究期間 : 2018年04月 -2019年03月 
    代表者 : 斉藤貴志
  • 孤発性アルツハイマー病アミロイド蓄積の原因に即した治療薬と診断用バイオマーカーの開発
    AMED:脳科学研究戦略推進プログラム
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 岩田修永、岩田淳、斉藤貴志
  • アルツハイマー病の病態悪性化と炎症反応の相互作用の解明
    科学技術振興機構:さきがけ
    研究期間 : 2012年10月 -2016年03月 
    代表者 : 斉藤貴志
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2014年 -2016年 
    代表者 : 斉藤 貴志
  • アルツハイマー病発症機構の解明
    細胞科学研究財団助成金
    研究期間 : 2013年04月 -2015年03月 
    代表者 : 斉藤貴志
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(A))
    研究期間 : 2011年 -2012年 
    代表者 : 斉藤貴志
  • 文部科学省:科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究)
    研究期間 : 2011年 -2012年 
    代表者 : 斉藤貴志
  • 文部科学省:科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究)
    研究期間 : 2009年 -2010年 
    代表者 : 斉藤貴志
     
    アルツハイマー病(AD)発症の主因の一つとされるアミロイドβペプチド(Aβ)。このAβを脳内で分解する主要プロテアーゼ「ネプリライシン(NEP)」の活性制御機構を明らかにすることは、脳内Aβレベルを制御する上で極めて重要である。これまでに神経栄養因子NGF,BDNF,NT-3,NT-4の作用により、NEPの活性が著しく低下する事が確認された。この機構には、MAPキナーゼ(MAPK)経路が関与していた。さらに、NEPの細胞質領域(N末端)にある5カ所のセリン/スレオニン残基のうち、ある特定のセリン/スレオニン残基のリン酸化が、NEPの活性制御に関与していることが明らかとなった。しかも、リン酸化型NEPは、細胞膜上から細胞内へと局在を変化させることも明らかとなった。これらの結果から、NEPは、N末端のリン酸化により、細胞表面からの局在が変化することで、細胞外に分泌されたAβに対する分解能が低下していることが明らかとなった。一方、NEPのN末端の脱リン酸化の効果を検討するために、フォスファターゼ阻害剤を用いた解析も行った。その結果、PP1Aとカルシニューリンの各阻害剤によりNEP活性の低下が認められた。脱リン酸化をミミックした(リン酸化を受けない)NEPコンストラクトに恒常的活性化能があることも見出された。総じて、NEPは、細胞質領域(N末端)のリン酸化状態によって、細胞表面での活...
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(A))
    研究期間 : 2007年 -2009年 
    代表者 : 斉藤貴志
     
    我々は、新規アルツハイマー病(AD)モデルマウスとして、2種類のノックインマウスの作製に成功した。これらマウスは、既存のADモデルマウスの問題点を精査して作製しており、既存のADモデルマウスでは得られなかった、実際のAD病理により忠実表現型が認められており、さらなる解析が望まれている。今後は、本研究で作製したADモデルマウスを用いて、ADの予防・治療・創薬のための研究基盤を再構築する研究へ発展すると考えられる。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(B))
    研究期間 : 2005年 -2006年 
    代表者 : 斉藤貴志
     
    アルツハイマー病(AD)の予防・治療法の確立は、本邦における重要な課題の一つである。ADの発症は、脳内のアミロイドβペプチド(Aβ)の蓄積に起因すると考えられており、脳内においていかにAβを制御できるかが重要な手がかりとなる。ネプリライシンは、Aβ分解の主要プロテアーゼであり、この活性・発現制御機構の解明が、脳内Aβ量の減少によるADの予防・治療法の確立のために大きく貢献すると考えられる。昨年度の成果において、我々は、神経ペプチドの一つソマトスタチン(SST)が、脳内ネプリライシンの活性・発現を制御している因子として同定した。SSTは、ソマトスタチン受容体(SSTR)を介して様々な生理作用を発揮することが知られており、これまでに5種類が同定されている。もし、どのSSTRがネプリライシンの活性・発現を制御しているのかが明らかになれば、その特異的なアゴニストにより、ネプリライシンの活性を高め、効率的にAβ量を減少させることができ、かっ副作用も小さいと予想される。本申請課題では、SSTR3とSSTR4欠損マウスを用いて、これらの脳内におけるネプリライシンの活性・発現及びAβ量の定量を行った。その結果SSTR4欠損マウスでは、野生型と比較してネプリライシンの活性・発現、Aβ代謝に関する他の因子の活性等に差が認められないものの、脳内でのAβ42/Aβ40比が有意に増加していることが明ら...
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(B))
    研究期間 : 2003年 -2004年 
    代表者 : 斉藤貴志
     
    アルツハイマー病(AD)は、脳内のアミロイドβ(Aβ)の過剰な蓄積に起因すると考えられており、この蓄積したAβ量を減少させることがADの治療、予防に有効であることが報告され始めている。我々が標的にしているネプリライシンは、脳内におけるAβ分解の主要プロテアーゼであり、この活性・発現制御機構の解明が、脳内Aβ量の減少によるADの治療・予防法の確立へ大きく貢献すると考えられる。本研究課題において、まずネプリライシンの活性・発現を制御する因子のスクリーニングを行った。我々が確立したネプリライシン活性染色法(ネプリライシン活性を視覚的にとらえる方法)によりスクリーニングを行った結果、唯一ソマトスタチンがネプリライシン活性を増加させることが明らかとなった。ソマトスタチンは、AD患者の脳内で減少している神経ペプチドの一つとしても知られている。初代培養神経細胞を用いてさらに検討を進めたところ、ソマトスタチンの効果はネプリライシン選択的であることが明らかとなり、ネプリライシン活性を賦活化することで培養上清中のAβ42レベルを低下させることが明らかとなった。そこで、ソマトスタチン欠損マウスを用いて解析を行った。その結果、ソマトスタチン欠損マウスでは脳内ネプリライシン活性が低下しており、その反作用として脳内Aβ量の増加が認められた。しかもそれはAβ42選択的であることが明らかとなった。さらに詳細...

委員歴

  • 2020年09月 - 現在   日本生化学会   評議員
  • 2019年04月 - 現在   日本認知症学会   倫理委員
  • 2018年10月 - 現在   日本認知症学会   基礎研究促進委員

学術貢献活動

  • Frontiers in Molecular NeuroscienceのReview Editor
    期間 : 2020年05月 - 現在
    役割 : 査読
    種別 : 査読等

その他のリンク

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