日本学術振興会:科学研究費助成事業 研究活動スタート支援
研究期間 : 2016年08月 -2018年03月
代表者 : 吉川 寛美; 矢野 久子; 村端 真由美; 住田 千鶴子; 鈴 美里
医療関連感染予防のため小児外来の玩具や環境の衛生管理について検討した。2施設にて①小児及び付添い者89名を対象に質問紙と行動観察調査、②感染管理認定看護師を対象に質問紙調査、③玩具や環境327か所の洗浄前後にATP(adenosine triphosphate)検査による清浄度調査を行った。待合室では20/66名(30.3%)が床に触れていた。絵本や布製玩具の衛生管理に苦慮していた。洗浄前のATP値(中央値)は、5,063RLU(Relative Light Unit)であり洗浄後は2,608RLUであった(p<0.001)。小児外来の玩具等の衛生管理には改善の余地のあることが明らかとなった。