研究者データベース

堀田 祐志 (ホッタ ユウジ)

  • 薬学研究科病院薬剤学分野 准教授
メールアドレス: yhottaphar.nagoya-cu.ac.jp
Last Updated :2024/04/26

研究者情報

学位

  • 博士(薬学)(名古屋市立大学)

ホームページURL

科研費研究者番号

  • 90637563

J-Global ID

研究キーワード

  • 下部尿路機能障害   性機能障害   腎機能障害   

研究分野

  • ライフサイエンス / 医療薬学
  • ライフサイエンス / 泌尿器科学
  • ライフサイエンス / 腎臓内科学

経歴

  • 2023年03月 - 現在  名古屋市立大学病院薬剤部副部長
  • 2023年03月 - 現在  名古屋市立大学大学院医学研究科臨床薬剤学分野准教授
  • 2019年10月 - 2023年02月  名古屋市立大学病院 薬剤部薬剤師(兼務)
  • 2017年04月 - 2023年02月  名古屋市立大学大学院薬学研究科講師
  • 2012年04月 - 2019年09月  名古屋市立大学病院薬剤部薬剤師(非常勤)
  • 2012年04月 - 2017年03月  名古屋市立大学大学院薬学研究科助教

学歴

  • 2009年04月 - 2012年03月   名古屋市立大学大学院薬学研究科   博士後期課程
  • 2007年04月 - 2009年03月   名古屋市立大学大学院薬学研究科   博士前期課程
  • 2003年04月 - 2007年03月   名古屋市立大学   薬学部   薬学科

所属学協会

  • 日本抗加齢医学会   日本腎臓学会   日本平滑筋学会   日本薬学会   日本薬理学会   日本排尿機能学会   日本性機能学会   International Continence Sciety (ICS)   Asia Pacific Society For Sexual Medicine (APSSM)   International Society For Sexual Medicine (ISSM)   日本医療薬学会   American society of nephrology   

研究活動情報

論文

書籍

  • Bioenvironmental Issues Affecting Men’s Reproductive and Sexual Health
    堀田 祐志 (担当:範囲:Chapter 31.495-501.)Elsevier publishing group/Academic Press 2017年11月

講演・口頭発表等

  • ワークショップ4, ED治療における新たな選択肢
    堀田祐志; 木村和哲
    第109回日本泌尿器科学会総会 2021年12月
  • シンポジウム3 性機能研究:基礎と臨床の新しい流れ 神経障害性EDモデル動物を用いた光制御可能なNOドナーの効果の検証  [招待講演]
    堀田祐志; 木村和哲
    第108回日本泌尿器科学会総会 2020年12月
  • 光制御可能なNOドナーを利用した新たな勃起不全治療薬の開発  [招待講演]
    堀田祐志; 木村和哲
    第62回日本平滑筋学会総会 2020年08月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

MISC

産業財産権

受賞

  • 2019年08月 日本平滑筋学会 第61回日本平滑筋学会総会優秀演題賞
     
    受賞者: 堀田 祐志
  • 2019年02月 World Journal of Men's Health WJMH Best Reviewer Award
     
    受賞者: 堀田 祐志
  • 2017年09月 日本排尿機能学会 河邉賞
     
    受賞者: 堀田 祐志
  • 2012年09月 日本性機能学会 日本性機能学会学術総会賞
     
    受賞者: 堀田 祐志

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2021年04月 -2025年03月 
    代表者 : 窪田 泰江; 嶋崎 義浩; 佐藤 和佳子; 安井 孝周; 山田 紀代美; 堀田 祐志; 小嶋 雅代
     
    わが国の高齢者人口は29%を超えたが、日常生活が制限なく送れる「健康寿命」と「平均寿命」との間には、男女とも約10歳の差がある。「健康寿命の延伸」は、活力ある超高齢社会を築くために喫緊の課題である。「健康長寿を延伸」するには「自立排泄」が必須であるとの考える。尿失禁とQOLは密接に関わり、排尿に不安があると外出が低下し、フレイルにつながることを見出した。 本研究の目的のうち、排泄状態とフレイルならびに認知機能との関係分析について2021年度は取り組んだ。60歳以上の高齢者男女各2000人、合計4000人を対象にインターネット調査を行った。以下の結果を示す。 健康状態については、「健康に不安があるものの普通に日常生活を送っている」が51.3%で最も高く、「健康である」が43.9%。一方で「健康に不安があり、日常生活を送るのにも不都合」が3.1%、「病気や障害などで日常生活を送るのに大きな支障がある」が1.7%であった。定期的な身体活動については、「散歩」が44.7%で最も高く、「軽い運動」が22.0%、「その他」が6.8%。一方で「特にしていない」が37.6%。排尿に関する症状や悩みについては、「尿が近い」が28.8%で最も高く、「夜何度もトイレに起きる」が20.2%、「我慢がしづらい」が10.1%であった。一方で、「排尿に関する症状や悩みはない」が50.6%であった。排尿に関する症状や悩みがある方の中で、病院を受診したことがあるかについては、「はい」が19.0%、「いいえ」が81.0%。また、受診したことがある方の中で、排尿の症状に関して投薬を受けたかについては、「はい」が78.5%、「いいえ」が21.5%。さらに、投薬を受けたことがある方の中で現在も内服中かについては「はい」が59.0%、「いいえ」が41.0%であった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2021年07月 -2024年03月 
    代表者 : 木村 和哲; 家田 直弥; 片岡 智哉; 中川 秀彦; 堀田 祐志
     
    下部尿路機能障害は、患者の生活の質を著しく低下させる。特に膀胱頸部や尿道の弛緩不全による尿排出障害は患者の生死に関わるため治療介入が必須となる。膀胱頸部、尿道を弛緩させる主な因子として一酸化窒素(NO)があげられる。これまでのNO製剤は、NOが標的臓器以外へも作用してしまうことや、排尿時以外にも作用してしまい薬効の開始と終了を制御できないことが問題だった。これらの点を解決するため、我々は、光応答性NOドナーに着目し研究を進めてきた。光応答性NOドナーは、光照射を利用することでNOの放出を空間的制御(3次元)と時間軸での制御(1次元)が可能という特徴を有する。これまでに我々は独自に光応答性NOドナーの開発に取り組み、最近では化合物の改良により組織透過性が高い赤色光(630-690 nm)に応答する「NORD-1」の開発に成功した。NORD-1と赤色光を用いたこれまでの研究から、膀胱頸部組織における弛緩反応の制御が可能であることを明らかにした。本研究では、NORD-1と赤色光を用いて下部尿路機能障害の治療へ応用が可能か明らかにすることを目的とし研究を進めている。 無処置のラットを用いて、in vivoでの試験を実施した。膀胱内にNORD-1を30分間貯留させ、その後排出させた。NORD-1投与後、膀胱内圧測定を実施し、途中で光照射を行った。1例で光照射に伴う減圧が確認できた。しかしながら、in vivoでの実施で再現性の取得が困難であった。そこで摘出した膀胱体部標本および膀胱頸部標本、内尿道標本を用いてIsometric tension studyによりNOに対する反応性を確認することとし、現在それぞれの反応性を検討している。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 松本 成史; 堀田 祐志; 木村 和哲; 山本 徳則
     
    間質性膀胱炎は、膀胱痛や頻尿、尿意亢進、尿意切迫感などを主訴とする原因不明の難治性の膀胱炎であり、本邦の指定難病対象疾病である。間質性膀胱炎には、水圧拡張術やDMSOの膀胱内投与などが施されるが、効果は十分とは言えない。最近では幹細胞による細胞治療効果が基礎研究で報告され注目を集めている。しかしながら、幹細胞治療は細胞自体を身体に投与するため、目的の細胞以外への分化、他家移植時の拒絶反応、保存・管理の煩雑さなどの問題点を抱えている。これらの問題点を解決するため、我々は幹細胞の内容物に着目し「幹細胞濾液(FSCL)」を作成し、独自に検討を進めてきた。これまでに、間質性膀胱炎モデルラットに脂肪由来幹細胞濾液(FADSCL)を“膀胱内”に投与することで頻尿症状が改善することを初めて明らかにした。しかしながら、本製剤FADSCLを臨床へ応用するためには、FADSCL中に含まれる有効成分(活性本体)と作用機序の同定、既存治療との比較、安全性試験、大型動物での効果の実証、など多くの課題が残されている。そこで、この知見に対しさらに詳細に検討することを目的とした。 2021年度は既存薬DMSOを用いて比較検討を行った。塩酸を膀胱内に投与した間質性膀胱炎モデルを用いて、塩酸投与の翌日に50%DMSOを膀胱内投与した。7日後に膀胱内圧測定を行った。50%DMSOによりある程度の改善効果はみられたものの、FADSCLの投与に比べて効果は低かった。このことから、FADSCLによる治療効果は既存薬に比べて優位であると考えられる。次年度以降、他細胞濾液による効果の差異と成分解析を進める予定である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 日比 陽子; 木村 和哲; 片岡 智哉; 堀田 祐志
     
    「せん妄」は急激に認知機能障害や興奮・妄想・幻覚などの統合失調症症状が現れ、患者自身やその家族、治療にあたる医療者にも負担となる。せん妄は、認知症の既往などの脳の脆弱性がリスクでありストレスやベンゾジアゼピン系薬剤が要因の一つと考えられている。一方、転写因子Neuronal PAS domain 4 (NPAS4)はGABA神経の分化・シナプス形成に関わり、抑制と興奮のバランスを取り脳の恒常性維持に働く重要な因子であることが示されている。全身性NPAS4遺伝子欠損 (NPAS4-KO) マウスは多動、不安関連行動の減少、記憶の低下、協調運動や運動学習能力の低下を示し、Npas4-KOマウスの脳各部位においてGABA受容体のmRNAレベルが顕著に低下している。GABAシグナル系はせん妄発症との関わりが深い上、Npas4はストレス負荷によりグルココルチコイド受容体活性化やDNAメチル化亢進を介して発現低下することから、この転写因子がストレス・GABA神経系障害・せん妄発症の関係の鍵であると考えられる。そこで本研究では、Npas4発現低下による精神疾患様行動発現との関わりを解析し、NPAS4およびその下流因子をターゲットとしたせん妄治療薬の開発を目的とする。今年度は、臨床現場における末期患者のオピオイドや各種眠剤の使用状況とせん妄発現の状況および医療チーム介入後の変化について情報を集めた。また、これまでに見出したNpas4プロモーター活性上昇化合物の中からNpas4発現上昇の有無を解析した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 片岡 智哉; 木村 和哲; 前田 康博; 堀田 祐志
     
    我々は世界に先駆けて、抗がん剤による男性性機能への影響を解明する研究プロジェクトを開始した。先行研究として、大規模副作用データベース(FEARS)解析により抗がん剤が勃起障害(ED)を引き起こすことを見出し、これらの抗がん剤をラットに投与するとEDを発症することを明らかにした。中でもDoxolubicin(DOX)とVincristine(VCR)では、休薬後もEDが遷延し、現時点では効果的な治療法を見出すことには至っていない。そこで本研究では、難治性EDを引き起こす抗がん剤(DOXおよびVCR)投与に伴う勃起機能低下のメカニズムを陰茎海綿体および海綿体神経への作用に着目して明らかすることで治療ターゲットに結び付け、予防策を構築することでがんサバイバーのQOL向上を目指す。 実験では抗がん剤の投与中および休薬後の陰茎海綿体と海綿体神経での変化を分子生物学的に検討し、障害発症メカニズムを明らかにすることで治療ターゲットを探索する。さらに、大規模データベース解析により導出した新規治療法の有効性を分子薬理学的手法により明らかにすることを目的とした。 4週間の抗がん剤投与後、4週間の休薬期間を設けてもこれらの勃起機能の改善効果は期待されなかった。一方、新規治療ターゲットとして検出された物質Xおよび同種同効薬YをVCR投与したラットに投与したところ、物質Xで有意な勃起機能の改善効果が見られた。また、リアルタイムPCR法により、物質Xによる効果を解析したところ、VEGFやMCP-1などの血管機能に関与する増殖因子の発現が増加することが明らかとなった。また、物質Xにより炎症反応を抑制することも明らかとなった。 一方、DOXを投与したラットに対して物質Zを投与したところ、有意な勃起機能改善効果が得られ、現在、その詳細なメカニズムを明らかにしている。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 堀田 祐志; 木村 和哲; 家田 直弥; 片岡 智哉; 中川 秀彦
     
    糖尿病や前立腺全摘手術後の患者では、NO 産生能が低下しているためPDE-5 阻害薬の効果が低いことが報告されている。これらの患者には、NO補充療法が有効と予想されるが全身への副作用から実用には至っていない。これまでに我々は光応答性NOドナーに着目し、光照射で勃起現象を制御できないか検討を進めてきた。光応答性NOドナーの開発と修正を繰り返し、最近では組織透過性が高い赤色光(630-690 nm)に応答するNOドナーである「NORD-1」の開発に成功した。さらに、NORD-1と光照射により生体(in vivo)レベルでの勃起反応を増強することにも成功した。本研究では、難治性EDに対する光応答性NOドナーと赤色光の有効性の検討をすすめることとした。 本年度は、難治性EDモデルとして初めに海綿体神経損傷EDモデルを用いた。損傷後4週目にEDモデルでは、海綿体神経刺激による海綿体内圧の上昇が低下した。このモデルに対してNORD-1を陰茎脚から投与し赤色光を照射したところ、明らかな内圧上昇の改善が見られた。このことからNORD-1と赤色光は神経障害性の難治性EDモデルの勃起機能を改善することが示唆された。次に当初予定していたもう一つのモデルであるストレプトゾトシン(STZ)投与により膵臓機能を低下させた糖尿病性EDモデルを使用してNORD-1と赤色光の効果を検討した。STZ投与後1週目で血糖値を測定し250 mg/dl以上を示す個体を使用した。STZ投与後4週目に勃起機能を陰茎海綿体内圧の測定により同様に評価した。STZ投与したラットでは海綿体内圧の上昇は明らかに減少したが、NORD-1を陰茎脚から投与し赤色光を照射したところ、明らかな内圧上昇の改善が認められた。このことから、重度糖尿病性EDモデルに対してもNORD-1と赤色光がED改善に有効であることを見出した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2019年04月 -2023年03月 
    代表者 : 和知野 千春; 木村 和哲; 片岡 智哉; 中村 敦; 堀田 祐志
     
    薬剤耐性菌(AMR)の拡大の背景として、抗菌薬の不適切な使用や濫用か指摘されている。AMR対策には、抗菌薬の適正使用(AS)の推進が重要である。AS実施のための評価指標を作成する上で、抗菌薬使用状況や薬剤耐性菌のサーベイランスが、重要な基礎データとなるが、小児に注目した抗菌薬使用状況の継続的監視や、AMRの変化や拡大の予兆を的確に把握する専門的な管理体制は整備されていない問題がある。研究代表者らの先行研究から、小児ASを推進する上で、利便性が高く、適切な評価指標が定まっていない課題が明らかとなった。そこで、本研究では、小児感染症のAMR対策に着目し、AS推進による感染症診療の質向上と耐性菌の抑制を目的に、①新たな小児AS評価指標の構築と②臨床実用化、の大きく2つの観点で研究を行う。 2019年度は、レセプト情報・特定健診等情報データ(NDB)の入手に向けて申請準備およびビッグデータ解析を実施可能な高度なセキュリティー環境とプログラム作成が行える高性能な電子計算機器の使用ができる研究環境の構築(共同研究先の決定)を図った。 今後は、共同研究機関と連携を図りながら、NDBへ申請手続きを行い、ビッグデータ解析ができるよう新たにプログラム作成に取り組む計画である。加えて、新たに調査する対象としては、抗菌薬使用量調査と同期間に抗菌薬処方を受けた16歳以下の患児抽出、対象患児の年齢、抗菌薬処方量、処方日数、感染症名等を対象とし、申請書類の作成に着手していく計画である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 加藤 順子; 木村 和哲; 片岡 智哉; 川出 義浩; 前田 康博; 堀田 祐志
     
    食生活の欧米化による肥満者の増加が進む一方で、ダイエットも流行している。近年のダイエットブームの中、炭水化物制限食による『低インスリンダイエット』が流行している。この『低インスリンダイエット』はRobert Atkins博士が提唱したもので、血糖値の上がりにくい食品を食べ、インスリンの過剰な分泌を抑えることでダイエットが可能というものである。この方法で減量に成功した人も多いが、その危険性も報告されている。スウェーデンで4万人以上の女性を対象に行われた研究では、炭水化物制限食を摂取していたグループで心血管疾患の発症リスクを高め、突然死を引き起こす可能性が示唆されている。 本研究では、『低インスリンダイエット』が男性性機能へ及ぼす影響を解明し、心血管機能への影響および回復可能性を男性ホルモンに着目して解明する。本研究では、下記の①『低インスリンダイエット』による性機能への影響、②『低インスリンダイエット』による心血管機能への影響、③通常食に戻したときの回復可能性の検討の3つの項目に着目して研究を遂行する。 本研究では実験モデルとして、性成熟が完了した12週齢の雄性Wistar STラットを用い、『低インスリンダイエット』として炭水化物制限食(lowcarbohydrate diet; LCD)を飼料として与えるLCD群と通常食を与える通常食群の2群を作成した。 等尺性張力測定により経壁電気刺激による弛緩反応を測定したところ、LCD群で有意な反応の低下が観察された。また、リアルタイムPCR法を用いて、陰茎海綿体における神経型一酸化窒素合成酵素(nNOS)の発現変動を検討したところ、LCD群で有意な低下が観察された。これらの結果より、『低インスリンダイエット』により、神経系を介した勃起障害の発症が示唆される。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究
    研究期間 : 2018年04月 -2020年03月 
    代表者 : 堀田 祐志
     
    本研究では光制御可能なNOドナーを用いて勃起不全(ED)治療への応用を検討した。研究期間中に新たに組織透過性が高い赤色光(630-690 nm)応答性NOドナー「NORD-1」の開発に成功した。in vitroおよびin vivo試験から、NORD-1と光照射により陰茎海綿体の弛緩制御および勃起反応の増強が可能であることを見出した。PDE5阻害薬難治性として知られる神経性EDモデルを用いて、NORD-1と光照射の有効性を明らかにした。また用いた波長の光は厚さ1㎝の肉片でも光を透過することを確認した。これらの成果から、光制御可能なNOドナーは新たなED治療法として有用である可能性が示唆された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2017年04月 -2020年03月 
    代表者 : 木村 和哲; 片岡 智哉; 堀田 祐志; 前田 康博; 川出 義浩
     
    ドキソルビシンの投与量や回数が増加するにつれ、勃起障害を発症する可能性が示唆された。また、DOX投与群では精巣の萎縮を伴うテストステロン欠乏症を発症することが示された。これに対し、テストステロン補充療法ではラットの勃起機能が改善されなかったことから、テストステロン低下がDOX投与による勃起障害の直接的な原因とはなっていないことが考えられる。 一方、本研究ではアントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤の血管外漏出に対する治療薬dexrazoxaneを前投与することによりラットの勃起機能を改善させることが示唆された。
  • 4次元制御可能なNOドナー「NO-Rosa」の軟膏製剤化とED治療への応用
    科研費 若手研究
    研究期間 : 2018年04月 -2019年03月 
    代表者 : 堀田 祐志
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
    研究期間 : 2016年04月 -2018年03月 
    代表者 : 堀田 祐志; 木村 和哲; 家田 直弥; 片岡 智哉; 佐々木 昌一; 中川 秀彦; 矢萩 亮; 中村 大学
     
    本研究では、独自に開発した青色光に応答して一酸化窒素(NO)を放出するNOBL-1を用いて勃起制御を試みた。陰茎海綿体は白膜という結合組織により包まれており、青色光が白膜を透過できない問題点が生じた。光の透過性は波長が長い方が優れるため方針を変更し、より長波長の光によりNOを放出する化合物を新たに開発することにした。その結果、黄緑色光によりNOを放出する化合物NO-Rosa、近赤色光によりNOを放出する化合物NORD-1の二つの化合物を新たに開発することに成功した。両化合物ともに、陰茎、大動脈での弛緩反応の制御が可能であることも明らかにした。現在、両化合物の生体レベルでの応用をすすめている。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2016年04月 -2018年03月 
    代表者 : 片岡 智哉; 深本 絢子; 浅野 岳人; 日高 隼也; 鈴木 純; 堀田 祐志; 前田 康博; 木村 和哲
     
    慢性的時差ボケ(CJL)処理による睡眠障害モデルラットを作成し、性機能への影響を検討した。通常、ラットは12時間毎の明暗サイクル下で飼育されるが、明暗サイクルを2日毎に8時間前進させる処理を行う慢性的時差ボケ(CJL)処理を行った。CJL処理の1週後ではICP/MAPが0.81±0.12であり、変化は見られなかった。また、2週後では0.73±0.12であり変化しなかったが、4週後では0.35±0.05と有意な低下が観察された。CJL処理4週後のラットの陰茎海綿体を用いてeNOSおよびリン酸化eNOSの発現をウエスタンブロッティング法により検討したところ、CJL処理群で有意な低下が観察された。
  • 4次元制御可能なNOドナーによる新規ED治療法の開発
    科研費 萌芽研究
    研究期間 : 2015年04月 -2017年03月 
    代表者 : 堀田 祐志
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2013年04月 -2016年03月 
    代表者 : 木村 和哲; 前田 康博; 堀田 祐志; 佐々木 昌一; 片岡 智哉
     
    2005年に男性型脱毛症治療薬のフィナステリド、2009年に前立腺肥大症治療薬のデュタステリドが承認された。これらの薬剤は5α還元酵素を阻害する薬剤であり、これまでの報告によると5α還元酵素阻害剤服用患者で勃起障害(ED)の副作用が見られたことを報告されている。EDと同様の機序で動脈硬化が進行することが知られており、本研究では5α還元酵素阻害剤による心血管機能への副作用を検討した。 ラットにデュタステリドを連日投与したところ、4週後および8週後の時点でEDを発症した。一方、大動脈を用いて血管内皮機能を薬理学的に評価したところいずれの期間においてもデュタステリド投与による変化は観察されなかった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2013年04月 -2016年03月 
    代表者 : 堀田 祐志; 木村 和哲; 前田 康博; 片岡 智哉
     
    本研究では、思春期の食生活の偏りが将来の性機能に悪影響を与えるか小児ラットを用いて検討した。その結果、小児期のフルクトース(果糖)の過剰摂取は将来の勃起機能に悪影響を与えることを明らかにした。果糖の過剰摂取が勃起機能を低下させるメカニズムとして終末糖化産物の蓄積による炎症や酸化ストレスの関与が示唆された。次に勃起機能の低下が果糖の過剰摂取を中止した後も継続するか否か検討したところ、一定期間の中止することで勃起機能がある程度改善することを明らかにした。本研究から思春期における過剰な果糖摂取は将来の勃起機能を温存する上で避けるべきであることが明らかになった。
  • 思春期の偏った食生活が将来の勃起機能に与える影響
    科研費 若手研究B
    研究期間 : 2012年04月 -2014年03月 
    代表者 : 堀田祐志

委員歴

  • 2022年 - 現在   日本排尿機能学会   代議員
  • 2018年04月 - 現在   公益社団法人日本薬理学会   学術評議員
  • 2017年09月 - 現在   一般社団法人日本性機能学会   代議員
  • 2022年09月 - 2024年09月   日本性機能学会   専門医制度委員会
  • 2021年06月   日本アンドロロジー学会   評議員
  • 2021年01月   日本薬理学会   薬理学エデュケーター

社会貢献活動

  • 医療薬学フォーラム2015/第23回クリニカルファーマシーシンポジウムでシンポジストとして講演
    期間 : - 2015年07月15日
    主催者・発行元 : 公益社団法人日本薬学会医療薬科学部会
     名古屋 医療薬学フォーラム2015/第23回クリニカルファーマシーシンポジウムで「虚血に伴う勃起不全および下部尿路症状に対するPDE-5阻害剤の「連日」投与による効果」について講演
  • 第25回日本性機能学会中部総会でシンポジストとして講演
    期間 : - 2015年06月20日
    主催者・発行元 : 東 治人
     大阪 第25回日本性機能学会中部総会でシンポジストとして「勃起現象は何に制御されるか? 〜創薬へとつなげる標的分子〜」の講演を行った。
  • 14thAPSSMでシンポジストとして講演
    期間 : - 2013年06月02日
    主催者・発行元 : 並木幹夫
     金沢 The 14th Biennial Meeting of the Asia-Pacific Society for Sexual Medicineにて『Effects of Oral l-Citrulline Supplementation on Erectile Dysfunction』というタイトルで講演
  • 第23回日本性機能学会東部総会、ランチョンセミナーの講師
    期間 : 2013年03月09日 - 2013年03月09日
    主催者・発行元 : 米澤章彦
     東北薬科大学(仙台) ランチョンセミナー『性機能の最近の話題』『PDE5阻害剤の「連続」投与の効果とその可能性 − 動脈性EDモデルから得た知見 −』と題して講演を行った。
  • チーム医療に貢献する薬局薬剤師の養成事業広報委員
    期間 : 2012年04月 - 2013年03月
    主催者・発行元 : 大学
     名古屋市立大学 チーム医療に貢献する薬局薬剤師の養成事業の広報委員を務めた。
  • 第22回日本性機能学会中部総会シンポジウムのシンポジスト
    期間 : 2012年08月04日 - 2012年08月04日
    主催者・発行元 : 奥山明彦
     大阪 シンポジウム『PDE5阻害剤無効例に対する対応—最新の知見を交えて-』S-3. 『シトルリンによるED改善の効果について』を講演した。

その他のリンク

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