日本学術振興会:科学研究費助成事業 研究活動スタート支援
研究期間 : 2015年08月 -2017年03月
代表者 : 杉山 大介; 西川 博嘉; 土井 俊彦
がんに対する治療方法として、体内に備わっている免疫機能を利用したがん免疫療法が注目されている。本研究では、胃がん患者体内の免疫応答を解析し、新規がん免疫療法の開発につながる知見を得ることを目的とした。
胃がん患者の血液あるいは腫瘍組織中の免疫細胞を解析したところ、血液に比べ腫瘍組織中では免疫応答を抑制する制御性T細胞の割合が多く、それらがICOSまたはCTLA-4といった細胞表面分子を強く発現していた。これらの結果から、ICOSやCTLA-4を標的とした制御性T細胞の除去によるがん免疫応答の向上効果が期待できる可能性が示唆された。