研究者データベース

宮下 さおり (ミヤシタ サオリ)

  • 人間文化研究科都市社会と協働分野 ジェンダー・福祉・社会学コース 准教授
メールアドレス: miyashitahum.nagoya-cu.ac.jp
Last Updated :2024/03/19

研究者情報

学位

  • 博士(社会学)(一橋大学)

J-Global ID

研究キーワード

  • social security and tax system   Family   社会学   ジェンダー   職業・生活史   労働   中小企業   

研究分野

  • 人文・社会 / 社会学

経歴

  • 九州産業大学国際文化学部 准教授Faculty of International Studies of Culture
  • 一橋大学大学院社会学研究科 特任講師

所属学協会

  • 女性労働問題研究会   社会政策学会   日本労働社会学会   日本社会学会   東海社会学会   

研究活動情報

書籍

講演・口頭発表等

  • 小規模家族経営における家族労働:そのインフォーマル性の歴史的検討  [招待講演]
    宮下さおり
    経済社会研究フォーラム 2023年07月 口頭発表(招待・特別)
  • Gendered Formalization through Social Security and Tax Inclusion: The Case of Women Family Workers in Japan  [通常講演]
    Saori Miyashita
    XX ISA World Congress of Sociology 2023年06月 口頭発表(一般)
  • 「労働」から考える家族経営 ~自営業者の社会的役割~  [通常講演]
    宮下さおり
    名古屋市教育委員会・名古屋市立大学共催公開講演会 2023年05月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
  • 中小商工業者の組織化とその特徴――家族労働の無償性との関係から  [通常講演]
    宮下さおり
    日本社会学会第95回大会 2022年11月 口頭発表(一般)
  • 小規模家族経営における女性の働き方と家族生活を振り返る  [招待講演]
    宮下さおり
    日本家族社会学会第31回大会 2021年09月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 小規模企業における事業主の妻の労働と金銭的報酬  [招待講演]
    宮下さおり
    日本労働社会学会第30回大会 2018年10月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 家族経営のジェンダー分析  [通常講演]
    宮下さおり
    日本労働社会学会2017年第一回研究例会 2017年03月 口頭発表(一般)
  • 小企業の変容と経営者の妻の動員:高度成長期の小企業における事業と生活の分離に関わって  [通常講演]
    宮下さおり
    社会政策学会九州部会第98回研究会 2015年09月 口頭発表(一般)
  • 事業を営む人々の生活・労働・ジェンダー関係――JGSSおよびSSM調査の二次分析から  [通常講演]
    宮下さおり
    日本社会学会第88回大会 2015年09月 ポスター発表
  • Women's work in the family business: economic and social considerations focusing on the Japanese textile industry  [通常講演]
    Saori Miyashita
    International Labour Process Conference 2014 2014年04月 口頭発表(一般)
  • Case study on influence of economic and political factors on task assignment and compensation for family members running their textile business in Japan  [通常講演]
    Saori Miyashita
    BSA Work, Employment and Society Conference 2013 2013年09月 口頭発表(一般)
  • 戦後日本における女性の教育・就労・家族経験:東北・繊維産業地帯の事例 (2)雇用されずに働く女性の労働と報酬  [通常講演]
    宮下さおり
    口頭発表(一般)
  • 近代家族規範と女性労働の再検討(2)機業経営と労務管理  [通常講演]
    宮下さおり; 勝俣達也
    日本社会学会第83回大会 口頭発表(一般)
  • 自営業におけるジェンダー関係  [通常講演]
    宮下さおり
    社会政策学会九州部会第86回研究会 2008年02月 口頭発表(一般)
  • 男性稼ぎ手規範の普及と日本のジェンダー分析  [招待講演]
    宮下さおり
    社会政策学会第112回大会 2006年06月 口頭発表(招待・特別)
  • 戦後日本の労働者家族とマスキュリニティ―活版工の職業・生活史調査から  [通常講演]
    宮下さおり
    社会政策学会第104回大会 2002年05月 口頭発表(一般)
  • ホワイトカラーの職務とジェンダー間分離の変容:印刷業の事例から  [通常講演]
    宮下さおり
    日本労働社会学会第12回大会 2000年11月 口頭発表(一般)
  • 職場のジェンダー関係とその規定要因:印刷業における事例研究をもとに  [通常講演]
    宮下さおり
    日本社会学会第71回大会 口頭発表(一般)

MISC

受賞

  • 2023年06月 社会政策学会 奨励賞
     家族経営の労働分析:中小企業における家父長制の構造とジェンダー

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2022年04月 -2025年03月 
    代表者 : 宮下 さおり
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 宮下 さおり
     
    本研究課題は、中小企業政策が経営者とその家族をいかに組織し、中小企業経営に影響を与えたのかについて、ジェンダーの視角から歴史実証的な分析をふかめるものである。ジェンダー公正な中小企業経営は、グローバルな政策課題である。そのための基礎作業として、歴史を振り返り、その構造をさぐる研究がかかせない。本年度はこのために関連資料の読破と整理、各種中小企業団体の特徴の理解につとめた。 日本の中小企業政策は、中小企業団体の組織化の過程で、経営者本人のみならず家族の組織化もうながすこととなった。その具体的なありようを、各地の地域資料や商工団体資料等によって確認した。そこから明らかになったことは以下の点である。 一つ目に、当初想定していた法制化された地域経済団体(商工会議所、商工会)に関しては、婦人部の活動に関して、活動資金と諸準備に関して親会のそうとうな援助があり、他の婦人団体と異なる場合があったことである。このことの解釈や事例の位置づけにはさらなる資料発掘が必要であるが、組織の特徴を示す史料を発掘できた。二つ目の成果として、当初想定していた地域経済団体(商工会議所、商工会等)の役割という課題設定をこえる課題を確認できたことである。すなわち、中小企業税制は事業主家族内部の報酬配分にダイレクトな影響力を持ち、それに対して小規模企業経営者団体が独自の主張と運動を行ってきた具体的過程についての史料を入手できた。三つ目に、日本における女性家族従業者の組織の特徴を明確にするため、海外における中小企業者の動きに関して特にヨーロッパの資料の所在の把握につとめた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2012年04月 -2017年03月 
    代表者 : 石井 まこと; 宮本 みち子; 阿部 誠; 中澤 高志; 木本 喜美子; 中澤 高志; 長須 正明; 上野 景三; 宮下 さおり; 板本 洋子
     
    雇用基盤の脆弱な東北・九州といった地方圏若年者が抱えるキャリア・家族形成について、インタビュー調査等から、個人での模索=自助対応が続いてる点、および階層の固定化が進む傾向を示した。親からの支援を含む「若者収入」は低下しており、雇用劣化や親との同居による親支援から、ライフコース展望が見通せず、家族形成に影響している。公共セクターの拡充や自営業の支援も含めた総合的な社会政策によるライフコース支援が必要であることを明らかにした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2010年04月 -2014年03月 
    代表者 : 木本 喜美子; 千葉 悦子; 宮下 さおり; 勝俣 達也; 高橋 準; 中澤 高志; 萩原 久美子; 野依 智子; 早川 紀代
     
    本研究は、地方圏における女性労働史の実態調査による事例研究から、戦後日本の<女性労働と家族>の史的再構成への視座を得ることをめざしている。方法的関心は、近代家族論と階級・階層論を女性労働史に接合することにおかれる。具体的には、大手機業場を擁した福井県勝山市の織物産業における女性労働者に焦点をおき、その生活史の考察が中心となる。すでに調査を終えている零細機業場の集積地帯、福島県川俣町の事例も比較検討の対象として取り上げる。以上を通じて、主婦化が進展したとされる高度成長期に、結婚・出産後も継続的に就業する女性のライフコースが成立していたこと、およびその家族的諸条件および地域的特性を明らかにした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2008年 -2010年 
    代表者 : 石井 まこと; 阿部 誠; 中澤 高志; 宮本 みち子; 木本 喜美子; 長須 正明; 上野 景三; 宮下 さおり; 板本 洋子
     
    地方若年者が抱える職業キャリアと家族形成の課題について、経年追跡調査から以下の点が明らかになった。第1に、非正規雇用が未婚化・晩婚化を促進していること、第2に、地域経済の衰退およびキャリア形成視点を欠いた労務管理が職業的自立を阻害していること、第3に、親の階層が子どもの職業・家族形成に強く影響していることである。特に低い社会階層で、若年者の自立が進んでおらず、親の収入が途絶えると共倒れになる危険性が高い。地域社会の衰退に対応する有効な支援が待たれる。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2007年 -2009年 
    代表者 : 木本 喜美子; 笹谷 春美; 千葉 悦子; 高橋 準; 宮下 さおり; 中澤 高志; 駒川 智子; 橋本 健二; 萩原 久美子; 橋本 健二
     
    本研究は、長期雇用、年功賃金などの日本的雇用慣行が適用される「男性職」とは区別される形で、いかにして「女性職」が形成されてきたのかを探ることを通じて、女性労働史を再構成することを目的としている。そのために、女性労働の集積地域である福島県北・川俣町の織物産業に従事した女性労働者を調査対象としてとりあげ、そのライフヒストリー分析を軸に、雇用労働と家族生活とがどのように接合されてきたのかを明らかにした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2007年 -2009年 
    代表者 : 宮下 さおり
     
    戦後日本において比較的分厚い層をなしてきた都市自営業層は、近代家族とは異なる独自のジェンダー関係とジェンダー・アイデンティティを保持してきたと考えられている。本研究は、この層が戦後においてどのような政策的誘導を受け、自ら家族関係を変革するような集団的動きを見せてきたのか、また個人主体はどのようにそれを受けとめてきたのかを明らかにすることを課題とした。諸文書資料や聞き取り調査の結果から、自営業層が独自の特徴を持つに至る経緯を仮説的に示すことができた。

その他のリンク

researchmap



Copyright © MEDIA FUSION Co.,Ltd. All rights reserved.