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鈴木 良明 (スズキ ヨシアキ)

  • 薬学研究科細胞分子薬効解析学分野 講師
メールアドレス: yoshisuzphar.nagoya-cu.ac.jp
Last Updated :2024/06/11

研究者情報

学位

  • 博士(薬学)(名古屋市立大学大学院薬学研究科)

ホームページURL

科研費研究者番号

  • 80707555

J-Global ID

研究キーワード

  • 軟骨細胞   血管平滑筋細胞   血管リモデリング   蛍光イメージング   カルシウムシグナリング   

研究分野

  • ライフサイエンス / 薬理学

経歴

  • 2018年04月 - 現在  名古屋市立大学大学院薬学研究科細胞分子薬効解析学分野講師
  • 2013年04月 - 2018年03月  名古屋市立大学大学院薬学研究科細胞分子薬効解析学分野助教
  • 2010年04月 - 2013年03月  日本学術振興会 特別研究員(DC1)

学歴

  • 2008年04月 - 2013年03月   名古屋市立大学大学院薬学研究科   Graduate School of Pharmaceutical Sciences
  • 2004年04月 - 2008年03月   名古屋市立大学   薬学部   薬学科

所属学協会

  • 日本炎症再生医学会   日本薬学会   日本循環薬理学会   日本平滑筋学会   日本薬理学会   

研究活動情報

論文

MISC

産業財産権

  • 特願2016-214685:イオンチャネルに作用する化合物のスクリーニング用材料及びその利用(追加特許出願)  
    今泉祐治, 山村寿男, 鈴木良明, 川崎桂輔, 成田寛

受賞

  • 2024年03月 日本薬理学会 第39回 学術奨励賞
     
    受賞者: 鈴木良明

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 血管リモデリング形成に対する平滑筋カルシウムマイクロドメインの役割の解明
    公益財団法人 武田科学振興財団:研究助成
    研究期間 : 2023年11月 -2028年03月
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2024年03月 -2027年03月 
    代表者 : 鈴木 良明
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2026年03月 
    代表者 : 鈴木 良明
  • 血管リモデリングの発生と成熟に対する平滑筋カルシウムマイクロドメインの役割の解明
    公益財団法人 堀科学芸術振興財団:研究助成
    研究期間 : 2024年04月 -2025年03月
  • 軟骨細胞のカルシウムシグナルと変形性関節症の関連の解明
    公益財団法人 中冨健康科学振興財団:研究助成
    研究期間 : 2024年03月 -2025年03月
  • カルシウムマイクロドメイン構成分子を標的とした血管リモデリング形成機構の解明とその創薬へ の応用
    公益財団法人持田記念医学薬学振興財団:研究助成
    研究期間 : 2023年12月 -2024年12月
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2021年07月 -2024年03月 
    代表者 : 鈴木 良明
     
    本研究では分子<オルガネラ<細胞<組織<個体の多階層検証により、血管平滑筋細胞(VSMC)を主軸とした代表者独自の血管リモデリング形成仮説を包括的に実証することを目指す。 1. VSMCによるCa2+ストレスセンシングの分子機構の解明:これまでに、Ca2+/CaM dependent kinase kinase-2 (CaMKK2)の下流分子として、CaMK1aを見出した。初代培養および急性単離したVSMCを用いた解析から、脱分極刺激に伴う細胞内Ca2+濃度上昇により、CaMK1aが細胞膜あるいはカベオラから核内へ移行することを明らかにした(Suzukiら、PNAS, 2022、鈴木ら、論文投稿中)。また、ゲノム編集により、CaMKK2-KOマウスを作製した。DNAシーケンス解析とウェスタンブロッティングにより、CaMKK2がゲノム、タンパク質レベルで消失していることを確認した。 2).生体内VSMC特異的刺激を用いた本研究仮説の個体での実証:個体レベルで新規仮説を検証するには、生体内でVSMCのみにCa2+ストレス負荷を与えて、実際にMΦが動脈へ集積するか検証する必要がある。そこで、SMC特異的チャネロドプシン発現(SMC-ChR2-YFP)マウスを用いた光遺伝学による生体内VSMC特異的刺激系を新たに導入する。当該年度では、ジャクソン研究所より、3系統の遺伝子改変マウスを導入した。SMC特異的にCreを発現するマウスとChR2-YFPマウスを掛け合わせることで、実際にSMC特異的にYFPが発現することと、光刺激により細胞内Ca2+濃度が上昇することを明らかにした。
  • 興奮転写連関を介した血管リモデリング形成機構の解明
    公益財団法人 日本応用酵素協会:Vascular Biology Innovation に関する研究助成(VBIC)
    研究期間 : 2022年08月 -2023年07月
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2018年10月 -2023年03月 
    代表者 : 今泉 祐治; 大矢 進; 山村 寿男; 鈴木 良明; 鬼頭 宏彰
     
    1,IL-10/IL-17Aを産生する制御性T細胞は、炎症性腸疾患(IBD)のような自己免疫疾患の発症・増悪の抑制に関与することが知られている。我々はIBDモデルマウスやin vitroで誘導した制御性T細胞において、Ca2+活性化K+チャネル(KCa3.1)阻害薬がBlimp1、E4BP4、KLF4といったIL-10/IL-17Aの転写制御因子の発現が亢進することで、IL-10/IL-17A発現を亢進させることを明らかにした。(Ohya et al., 2021)。さらに、JNK阻害薬がKCa3.1阻害によるIL-10発現上昇を抑制することと、KCa3.1阻害薬がリン酸化JNKおよびc-Junの発現を上昇させることを見出した。これにより、JNK/c-Junシグナルが、制御性T細胞におけるKCa3.1阻害誘導性のIL-10発現亢進に関与することを明らかにした (Matsui et al, 2022)。 2,敗血症では、炎症反応による骨芽細胞障害を介したIL-7産生抑制が免疫細胞数の減少を引き起こす。我々は、マウス骨芽細胞株MC3T3-E1の骨芽細胞分化に内向き整流性K+チャネルKir2.1の機能亢進が重要な役割を果たすことを明らかにした。さらに、miR-106p-5pの発現減少がKir2.1の発現上昇に寄与することが明らかとなった。現在、慢性炎症時におけるKir2.1やmiRNAの発現活性変化と骨芽細胞機能との関連について検討中である。 3,血管に対する持続的なストレス負荷が興奮転写連関を介してケモカインなど白血球集積を引き起こす分子の遺伝子発現の転写を引き起こすことを明らかにした。これにより、マクロファージが血管壁に集積して慢性炎症が引き起こされることで、血管リモデリングが引き起こされることを見出した(Suzuki et al, 2022)。 4,門脈圧亢進症モデルマウスの門脈平滑筋細胞では、アンジオテンシンⅡのはたらきによりTMEM16Aの発現が減少して、自発運動に異常が生じることを明らかにした(Kondo et al, 2022)
  • CaMKK2を標的とした血管リモデリング疾患の新規治療薬の開発
    公益財団法人 鈴木謙三記念医科学応用研究財団:2021年度 調査研究の助成
    研究期間 : 2021年12月 -2022年11月
  • 興奮転写連関を標的とした血管リモデリング疾患の新規治療法の確立
    公益財団法人 薬理研究会:2021年度研究助成
    研究期間 : 2021年07月 -2022年10月
  • オルガネラ間カルシウムネットワークによる平滑筋リモデリング疾患成立機構の解明
    日本学術振興会:基盤研究(B)
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 鈴木 良明
  • Ca2+マイクロドメイン構成分子群を標的とした変形性関節症の新規治療法の開発
    三井住友海上福祉財団:研究助成 高齢者部門
    研究期間 : 2019年04月 -2020年03月 
    代表者 : 鈴木 良明
  • 興奮-転写連関による転写遺伝子の特異的選択機構の解明
    日本学術振興会:若手研究(A)
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 鈴木 良明
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2016年04月 -2018年03月 
    代表者 : 今泉 祐治; 山村 寿男; 鈴木 良明
     
    本研究では、イオンチャネル標的創薬のための大規模高効率探索法の開発・実用化を目的とした。申請者らが独自に確立した独自のセルベースアッセイ系「1発の活動電位発生により確実に死ぬ細胞(PCT/JP2011/064967)」に対して、低濃度Ba2+を投与することで活動電位をより簡便に誘発する手法を開発した(特願2016-214685)。創薬標的チャネルとして様々な疾患発症に関わる2ポアドメインK+(K2P)チャネルを選択した。K2Pチャネルを上述の細胞に発現させたところ、K2Pチャネルの活性変化を細胞の生死で測定することに成功した。化合物ライブラリーを用いたスクリーニングを進行中である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2018年03月 
    代表者 : 今泉 祐治; 山村 寿男; 鈴木 良明; 樋口 恒彦; 浅井 清文; 広野 修一
     
    非興奮性細胞(軟骨細胞や血管内皮細胞など)において、Ca2+活性化K+(KCa)チャネルやストア作動性Ca2+(SOC)チャネルなどが正帰還Ca2+制御機構の中心的分子として機能し、各種刺激応答や病態形成に関与することを明らかにした。軟骨細胞では大コンダクタンスCa2+活性化K+チャネルチャネルやCa2+遊離活性化Ca2+チャネル(Orai1、Orai2)、ClC-3、ClC-7の発現変動がOA病態の形成に関与しうることを明らかにした。脳血管内皮細胞では低酸素刺激により、Kir2.1発現上昇→正帰還機構の亢進→細胞増殖の促進、という反応が起こり血液脳関門の崩壊機構の一端を担うことが示唆された。
  • オルガネラCa2+ネットワークの平滑筋増殖への関与
    公益財団法人 上原記念生命科学財団:研究奨励金
    研究期間 : 2017年04月 -2018年03月 
    代表者 : 鈴木 良明
  • カルシウムマイクロドメイン形成分子の軟骨細胞機能および変形性関節症への関わり
    公益財団法人 中冨健康科学振興財団:研究助成
    研究期間 : 2017年04月 -2018年03月 
    代表者 : 鈴木 良明
  • 貪食細胞におけるサイレントカリウムチャネルのon-off スイッチング機構の解明
    日本学術振興会:挑戦的萌芽研究
    研究期間 : 2016年04月 -2018年03月 
    代表者 : 鈴木 良明
  • Ca2+関連チャネルリモデリングと変形性関節症病態の関
    公益財団法人 武田科学振興財団:薬学系研究奨
    研究期間 : 2016年04月 -2017年03月 
    代表者 : 鈴木 良明
  • 大コンダクタンスCa2+活性化K+チャネル新規修飾サブユニットによる気管支平滑筋機能の制御と気管支病態形成への関与
    公益財団法人 ソルト・サイエンス研究財団:研究助成
    研究期間 : 2016年04月 -2017年03月 
    代表者 : 鈴木 良明
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2016年03月 
    代表者 : 今泉 祐治; 山村 寿男; 鈴木 良明
     
    本研究課題では、イオンチャネル標的創薬のための革新的探索方法の開発を目的とした。本課題の研究成果は以下の通りである。 (1)HEK293細胞にKir2.1と変異型Nav1.5を定常発現させ、刺激による1発の活動電位発生により細胞死が引き起こされる細胞(新規作成細胞)を樹立し、維持法を確立した。さらに創薬標的候補となるイオンチャネルを発現させ、複数の作用薬を用いて細胞死測定による高効率探索が可能か試験的に評価したところ、パッチクランプに匹敵する精度の容量作用曲線が得られた。 (2)新規作成細胞を新規高効率スクリーニングシステムへ応用展開するため、96穴プレートで同時に電気刺激する装置を開発した。
  • カルシウム活性化カリウムチャネル新規バリアント体のユニークな性質と疾患との関 連
    日本学術振興会:若手研究(B)
    研究期間 : 2014年04月 -2016年03月 
    代表者 : 鈴木良明
  • 日本学術振興会:特別研究員奨励費(DC1)
    研究期間 : 2010年04月 -2013年03月 
    代表者 : 鈴木良明
     
    (1)カベオリン3(cav3)は骨格筋において筋構造の形成・維持に重要な因子であり、肢帯型筋ジストロフィーの原因遺伝子となる。BKチャネルは近年、骨格筋において機能発現し、興奮性制御に寄与すると報告されている。本研究では、HEK細胞を用いて、BKチャネルとcav3の関係を解明することを目的とした。蛍光標識したBKチャネル(BKα-mCh)とcav3(GFP-cav3)をHEK細胞に共発現させTIRF顕微鏡で可視化解析したところ、両者が共局在し一体としての挙動を示した。また、BKα-YFPとCFP-cav3の間でFRETが観測された。BKαのC末端にあるcav1 binding motif(^<1072>YNMLCFGIY^<1080>)を欠損させた変異体(BKαΔCB-YFP)とCFP-cav3の間のFRET効率はBKα-YFPと比べて有意に減弱した。また、共免疫沈降の結果からも、両者がcavlbinding motifを介して分子間相互作用を有することが示唆された。以上より、cav1と同様、cav3もBKチャネルの細胞膜発現あるいは機能を修飾すると考えられる。 (2)ヒト軟骨肉腫由来細胞から同定したBKチャネル新規バリアント体(BKαΔe2)の生理的機能を明らかにすることを目的とした。BKαΔe2及びBKαの細胞外N末端にFLAG、細胞内C末端にmCherryを融合させた変異体を作製した(F-BKαΔe2-mCh及びF-BKα-mCh)。これらをHEK細胞に発現させ、ホールセルパッチクランプ法によってBKチャネル電流を測定したところ、F-BKαΔe2-mCh発現細胞ではBKチャネル電流は観測されなかった。抗FLAG抗体でFLAGを検出し、各BKα変異体が細胞膜に発現するかを調べた。その結果、F-BKαΔe2-mChは細胞膜に移行しなかった。両者をHEK細胞に共発現させてホールセル電流を解析した結果、BKαΔe2はBKaのチャネル機能を抑制した。また、ヒト軟骨組織においてBKαΔe2のmRNA発現が示唆された。以上より、BKαΔe2は軟骨細胞においてBKチャネルの機能的発現量を抑制し、細胞内カルシウム動態を制御する可能性が示唆された。

委員歴

  • 2019年 - 現在   日本薬理学会   次世代の会 運営委員
  • 2018年 - 現在   日本薬学会   薬理系薬学部会 若手世話人
  • 2017年04月 - 現在   日本薬理学会   学術評議員
  • 2017年04月 - 2019年03月   日本薬学会   ファルマシア トピックス小委員会

その他のリンク

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