研究者データベース

澤田 雅人 (サワダ マサト)

  • 医学研究科神経発達・再生医学分野 講師
Last Updated :2024/04/24

研究者情報

学位

  • 博士(医学)(2012年03月 名古屋市立大学)

ホームページURL

科研費研究者番号

  • 20645288

ORCID ID

J-Global ID

研究キーワード

  • 成体脳のニューロン新生   脳室下帯   ニューロン移動   ニューロン-グリア相互作用   神経幹細胞   ニューロン成熟   神経発生   神経再生   光操作   ライブイメージング   ケミカルバイオロジー   

研究分野

  • ライフサイエンス / 神経科学一般

経歴

  • 2018年10月 - 現在  名古屋市立大学大学院医学研究科再生医学分野講師
  • 2014年04月 - 2018年10月  名古屋市立大学大学院医学研究科再生医学分野助教
  • 2017年12月 - 2018年02月  Universitat de València, Instituto Cavanilles,Laboratorio de Neurobiología Comparada,Visiting Scientist
  • 2013年04月 - 2014年03月  名古屋市立大学大学院医学研究科再生医学分野特任助教
  • 2012年04月 - 2013年03月  日本学術振興会特別研究員PD
  • 2011年04月 - 2012年03月  日本学術振興会特別研究員DC2

学歴

  • 2008年04月 - 2012年03月   名古屋市立大学大学院   医学研究科   生体防御・総合医学専攻 博士(医学)
  • 2006年04月 - 2008年03月   慶應義塾大学大学院   理工学研究科   基礎理工学専攻 修士(理学)
  • 2002年04月 - 2006年03月   慶應義塾大学   理工学部   生命情報学科 学士(理学)

所属学協会

  • Society for Neuroscience   日本神経化学会   日本神経科学学会   

研究活動情報

論文

書籍

講演・口頭発表等

  • 脳傷害部への新生ニューロンの移動促進による機能回復  [招待講演]
    中嶋智佳子; 大野雄也; 澤田雅人; 金子奈穂子; 澤本和延
    第64回日本神経病理学会総会学術研究会/第66回日本神経化学会大会合同大会 2023年07月
  • 光操作技術を用いたニューロンの移動・形態制御機構の解析  [招待講演]
    澤田雅人; 澤本和延
    第128回日本解剖学会総会・全国学術集会 2023年03月
  • 成体脳のニューロン新生における死細胞の貪食過程と意義  [招待講演]
    澤田雅人; 澤本和延
    第64回日本神経化学会大会 2021年09月
  • Mechanisms for maintenance and termination of neuronal migration in the postnatal brain.  [招待講演]
    Sawada M; Sawamoto K
    第126 回日本解剖学会総会・全国学術集会 / 第98 回日本生理学会大会 合同大会 2021年03月
  • 基礎研究者が患者として経験した新生児脳疾患医療から得たもの  [招待講演]
    澤田 雅人
    第61回 日本小児神経学会学術集会 2019年05月
  • Morphological changes and migration termination in newborn neurons controlled by Sema3E-PlexinD1 signaling  [招待講演]
    Masato Sawada, Kazunobu Sawamoto
    The 3rd NCU&HALLYM International Joint Symposium 2018年11月
  • Mechanisms for proper migration and positioning of newborn neurons in the postnatal brain circuits.  [招待講演]
    Sawada M; Sawamoto K
    The 21st Annual Meeting of the Korean Society for Brain and Neural Sciences 2018年08月
  • PlexinD1 signaling controls morphological changes and migration termination in newborn neurons  [招待講演]
    Masato Sawada; Kazunobu Sawamoto
    日韓神経発生学共同シンポジウム2018 2018年06月
  • Mechanisms for migration and maturation of new neurons in the adult brain.  [招待講演]
    Sawada M; Sawamoto K
    The 8th Research Conference of Developmental Neurobiologists in South Korea 2016年
  • 成体脳における新生ニューロンの移動・成熟機構と嗅覚入力の役割  [招待講演]
    澤田雅人
    生理学研究所研究会「シナプス機能の普遍性と多様性」 2014年
  • 嗅覚入力による成体嗅球新生ニューロンの種類と位置の決定機構  [招待講演]
    澤田雅人
    第479回 衛生学研究会 2012年
  • Sensory input regulates spatial and subtype-specific patterns of neuronal turnover in the adult olfactory bulb glomeruli  [招待講演]
    Masato Sawada; Kazunobu Sawamoto
    The 34th Annual Meeting of the Japan Neuroscience Society 2011年

MISC

産業財産権

  • PCT/JP2020/47678:脳疾患治療剤及びその利用  2020年12月21日
    澤本和延, 澤田雅人, 五十嵐道弘, 中嶋智佳子  名古屋市立大学
  • 特開2020-018796:脳障害の治療用材料、脳障害の治療方法、脳の神経細胞の再生用材料、及び、脳の神経細胞の再生方法  2020年02月06日
    澤本 和延, 神農 英雄, 澤田 雅人, 味岡 逸樹, 赤池 敏宏  公立大学法人名古屋市立大学, 国立大学法人 東京医科歯科大学, 赤池 敏宏, ソマール株式会社
  • 特願2019-231442:脳疾患治療剤及びその利用  2019年12月23日
    澤本和延, 澤田雅人, 五十嵐道弘  公立大学法人 名古屋市立大学、 国立大学法人 新潟大学
  • 特開2007-204380:新規化合物及びその医薬用途  2007年08月16日
    渡邉 秀典, 久保 伸一郎, 井本 正哉, 澤田 雅人  株式会社Pharmish , 国立大学法人 東京大学

受賞

  • 2018年10月 名古屋市立大学 平成30年度 学長表彰
     
    受賞者: 澤田雅人
  • 2017年02月 第12回 成体脳のニューロン新生懇談会 優秀演題賞
     
    受賞者: 澤田雅人
  • 2016年03月 第9回神経発生討論会 Developmental Neuroscience Award
     
    受賞者: 澤田雅人
  • 2015年03月 第8回神経発生討論会 Developmental Neuroscience Award
     
    受賞者: 澤田雅人
  • 2012年12月 名古屋市立大学医学会賞
     
    受賞者: 澤田雅人
  • 2012年03月 名古屋市立大学大学院医学研究科 名古屋市立大学大学院医学研究科最優秀論文賞
     
    受賞者: 澤田雅人

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2024年04月 -2027年03月 
    代表者 : 澤田 雅人
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 澤田 雅人
     
    近年の研究で、成体哺乳類の脳においても、ニューロン移動が観察されることが明らかになった。脳室下帯の神経幹細胞から産生された新生ニューロンは、吻側移動流(RMS)と呼ばれる特殊な移動経路を通って、嗅覚の一次中枢である嗅球へと移動する。RMSでは、 新生ニューロンは鎖状に連なり、アストロサイトが形成するトンネルの中を高速で移動する。 最近では、ヒト新生児脳においても、脳室下帯の新生ニューロンが嗅球や大脳皮質へと移動することが報告され、新生ニューロンの移動は生後脳の機能発達に極めて重要と考えられている。 細胞外マトリックス分子群は、生後の神経回路の維持に必須である。細胞外マトリックス分子群は、発達期には成熟した神経回路の構築に関与するほか、傷害脳では、軸索の再生過程を正または負に制御することが報告されている。しかし、生後脳のニューロン移動における役割は不明である。 2021年度は、マウス脳や霊長類モデルであるコモンマーモセット脳における局在および発現細胞を解析した。また、新生ニューロンの鎖状移動や周囲の細胞群との相互作用について、透過型電子顕微鏡・連続ブロック表面走査型電子顕微鏡を用いた微細形態解析や共焦点顕微鏡を用いた組織学的解析、培養した新生ニューロンのタイムラプスイメージング解析を実施した。さらに、生後脳のRMSを移動する新生ニューロンを採取し、新生ニューロンに発現する移動関連タンパク質を網羅的に同定した。
  • 成体脳のニューロン移動における成長円錐制御の意義
    堀科学芸術振興財団:研究助成
    研究期間 : 2021年04月 -2023年03月 
    代表者 : 澤田雅人
  • 成体脳のニューロン移動を制御する細胞外環境
    名古屋市立大学:特別研究奨励費
    研究期間 : 2021年 -2023年03月 
    代表者 : 澤田雅人
  • 糖鎖による脳傷害後のニューロン移動・再生過程の制御機構
    テルモ生命科学振興財団:研究開発助成
    研究期間 : 2022年
  • 光操作による移動するニューロンの成長円錐制御機構の解明
    日東学術振興財団:第38回 研究助成
    研究期間 : 2021年12月 
    代表者 : 澤田雅人
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
    研究期間 : 2018年10月 -2021年03月 
    代表者 : 澤本 和延; 金子 奈穂子; 澤田 雅人
     
    生後の脳において神経幹細胞から生まれる新生ニューロンは、脳機能の維持および脳傷害後の神経再生・機能回復に関わっている。我々はこれまでに、様々なモデル動物を用いて、正常脳および傷害脳における新生ニューロンの移動メカニズムおよび周囲の細胞との相互作用を明らかにしてきた。本課題は、海外の研究室と共同で、移動する新生ニューロンと周囲の細胞の接着および細胞形態変化のメカニズムと、その意義を明らかにすることを目的としている。さらに、応募者の研究室に所属する若手研究者を参画させ、国際的に活躍できる研究者として養成する。本年度は、以下の研究を実施した。 (1)新生ニューロンの構造の解析:脳内を移動するニューロンの微細構造や他の細胞との関係について、名古屋市立大学および海外の研究機関で解析を行った。(2)傷害脳における新生ニューロンと血管の接着の解析:我々はこれまでに、ニューロンが血管を足場にして移動することを明らかにしてきた。ニューロンと足場としての血管の相互作用の詳細を理解するため、その微細構造等について海外の研究機関と共同で解析した。(3) 神経幹細胞の分化・移動調節因子の解析:新生ニューロンの移動・分化の分子メカニズムを明らかにするため、新生ニューロンの移動や分化調節に関わる遺伝子について、名古屋市立大学および海外の研究機関で解析を行った。 本研究の成果は、脳可塑性の未知のメカニズムの解明と、新たな神経再生技術の提供につながる可能性がある。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 澤田 雅人
     
    嗅覚の一次中枢である嗅球では、成体でもニューロンの細胞死およびそれに続くニューロン再生が生じている。応募者らは、2光子顕微鏡を用いた嗅球ニューロンのin vivoイメージング法を確立し、ニューロンが死んだ場所で同じ種類のニューロンが再生するという嗅覚入力依存的メカニズムを報告した。さらに、嗅球の血管近傍に存在するミクログリアが、死んだニューロンを貪食することでニューロン再生を促進することを示唆するデータを得た。本研究では、感覚入力依存的なニューロン再生において、ミクログリアによる死細胞の貪食が果たす役割を解明し、その生物学的意義を明らかにする。 H30年度は、まず、嗅球においてニューロン再生が生じる微小環境を理解するため、電子顕微鏡を用いて、ミクログリアやその貪食嚢、死んだ細胞及び周囲の微小環境の微細形態を観察した。また、再生するニューロンと周囲の環境との相互作用についても明らかにした。次に、ミクログリアによる死細胞の貪食に嗅覚入力が与える影響を解析した。さらに、ミクログリアの貪食がニューロン再生に果たす役割を明らかにするために、嗅球ミクログリアによる死細胞の貪食を抑制した際の嗅球ニューロンの再生について解析した。上記の結果から、嗅球においてミクログリアが死細胞を貪食し、ニューロン再生に重要な役割を果たすことが示唆された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
    研究期間 : 2016年04月 -2018年03月 
    代表者 : 三宅 美緒; 上島 通浩; 坂本 龍雄; 伊藤 由起; 澤本 和延; 澤田 雅人; 大矢 奈穂子; 若山 貴成; 佐藤 博貴
     
    後日再提出時に記載させていただきます。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(A)
    研究期間 : 2014年04月 -2018年03月 
    代表者 : 澤本 和延; 金子 奈穂子; 澤田 雅人; 神農 英雄; 藤掛 数馬; 藤岡 哲平
     
    (1)足場との関係:新生ニューロンに発現するβ1integrinが、鎖状の細胞塊を形成しながら血管に沿って効率良く移動するために必要であることが明らかになった。(2)移動速度の調節と停止:ニューロンが移動を停止する際の詳細な形態学的特徴と、その制御機構が明らかになった。(3)感覚刺激による定着・成熟:嗅覚刺激が新生ニューロンの定着・成熟を促進する新規メカニズムの手がかりが得られた。(4)移動制御による再生促進:新生ニューロンの移動を促進することによって、ニューロンが再生し、脳機能の回復が促進されることが示唆された。
  • 移動する新生ニューロンの先導突起に局在する分子群の機能解析
    武田科学振興財団研究助成(医学系研究継続助成):
    研究期間 : 2018年 
    代表者 : 澤田 雅人
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2014年04月 -2017年03月 
    代表者 : 澤田 雅人
     
    生後の脳には神経幹細胞が存在し、産生された新生ニューロンは嗅球へと長距離を移動する。しかし、嗅球に到着した新生ニューロンがどのようなメカニズムで適切な位置で移動を停止し、成熟を開始するかは不明だった。本研究では、嗅球内を移動する新生ニューロンが、未熟な形態を維持するためにSema3E-PlexinD1シグナルを必要とすることを明らかにした。本結果は、移動ニューロンの形態制御メカニズムが分化のタイミングを調節し、脳内のニューロンの配置を制御するメカニズムとして、神経生物学分野における新しい概念となり得る。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
    研究期間 : 2014年04月 -2016年03月 
    代表者 : 澤本 和延; 金子 奈穂子; 澤田 雅人
     
    脳内におけるニューロンの再生と血流の関係を調べるため、2光子顕微鏡を用いたin vivoライブイメージングを行なった。嗅球内の特定のニューロンが蛍光で標識されたマウスを用いて、生きたマウスの嗅球における新生ニューロンを一ヶ月間隔で繰り返し観察した。血流を可視化するために、血管内に緑色の蛍光色素(fluorescein dextran)を注入し、血球の影を追跡して速度を算出した。これらの実験手法によって、血流とニューロンの再生効率に相関があることを示唆するデータが得られた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 研究活動スタート支援
    研究期間 : 2013年08月 -2015年03月 
    代表者 : 澤田 雅人
     
    成体脳の脳室下帯では、生涯を通じて新生ニューロンが産生され、嗅球へと移動して神経回路へ組み込まれる。これまでに研究代表者は、二光子顕微鏡を用いた生体イメージング法を確立し、嗅球新生ニューロンの成熟場所を決定するメカニズムを明らかにした(Sawada et al., J. Neurosci., 2011)。この結果にもとづき現在は、新生ニューロンを嗅球内で適切に配置するメカニズムを研究しており、Sema3E-PlexinD1による制御の可能性を見いだしている。本研究では、Sema3E-PlexinD1シグナルの新生ニューロンにおける役割を解明し、新生ニューロンの嗅球内配置機構を明らかにすることを目的とした。 新生ニューロンは分化・成熟過程でleading processから分岐したlateral processを形成する。Lateral processの役割を解析するため、スライス培養法および固定組織を用いて観察した結果、嗅球に到着した新生ニューロンがアクチンを豊富に含むlateral processを形成し、形態が複雑になるにつれて移動が遅くなることを明らかにした。また、二光子顕微鏡下で新生ニューロンの分化・成熟過程を観察するため、細胞移植およびエレクトロポレーションを用いた新生ニューロンの形態観察法を確立した。 Lateral process形成の分子メカニズムについて、Sema3Eの効果とアクチン重合の関係を調べるため、EGFP-UtrCHを新生ニューロンに導入し経時観察を行った。その結果、Sema3Eは新生ニューロンのアクチン重合を抑制することが示唆された。また、lateral process形成に重要な分子を新生ニューロンのFRETイメージングで探索し、アクチン制御因子Rac1を同定した。このRac1の活性化はSema3E添加で抑制されることを明らかにした。
  • 光操作技術を用いた新生ニューロンの移動形態制御メカニズムの解析
    堀科学芸術振興財団研究助成:
    研究期間 : 2014年 -2015年 
    代表者 : 澤田 雅人
  • Sema3E-PlexinD1シグナルによる新生ニューロンの移動停止位置の制御機構
    第27回ノバルティス研究奨励金:
    研究期間 : 2014年 -2015年 
    代表者 : 澤田 雅人
  • 移動する新生ニューロンの停止位置調節における嗅覚入力の役割
    武田科学振興財団研究助成:
    研究期間 : 2015年 
    代表者 : 澤田 雅人
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
    研究期間 : 2011年 -2012年 
    代表者 : 澤田 雅人
     
    個体の発生期において、神経系及び血管系の発生メカニズムは多くの点で共通である。一方、成体脳では神経系及び血管系が完成しているが、神経幹細胞から産生される新生ニューロンは血管と相互作用することが報告されており、成体脳における神経血管相互作用の重要性が示唆されている。我々は嗅球ニューロンのターンオーバーが血管近傍で生じることを見いだしたので、嗅球ニューロンのターンオーバーの場所を規定する血管性ニッチの分子基盤を解明することを本研究の目的とした。前年度に、嗅球ニューロンの移動がSema3E-PlexinD1シグナルで制御されることを示唆するデータを得たため、本年度はその分子メカニズムと血管との相互作用について解析した。 1.FACSで分取した細胞種で候補分子の発現をRT-PCR法で確認する。 FACSの代わりに、細胞種特異的な発現を明らかにすることができる免疫染色法で発現パターンを調べた結果、Sema3Eは表層の嗅球介在ニューロンの一部に発現することを明らかにした。 2.shRNAを用いて候補分子をノックダウンする。 PlexinD1のshRNAもしくはcDNAを発現するレンチウィルスを作製し、in vivoにおけるPlexinD1ノックダウン実験および過剰発現実験を行った結果、PlexinD1が新生ニューロンの移動を促進することを明らかにした。次に、Sema3Eが新生ニューロンに与える影響をin vitroで検討した結果、Sema3Eは新生ニューロンの移動形態を制御していることが分かった。この効果はPlexinD1のノックダウンでキャンセルされることも確認した。 3.In vivoイメージング法で候補分子欠損の影響を明らかにする。 二光子顕微鏡を用いてin vivoで新生ニューロンの形態を解析するために、Dcx-GFPマウスを用いた移植法を確立し、固定脳で二光子顕微鏡観察できることを確認した。また、新生ニューロンの定着および細胞死が血管近傍で生じていることを定量的に解析した。 以上より、Sema3E-PlexinD1による新生ニューロンの移動形態の制御が、新生ニューロンの血管近傍での定着の過程に関与する可能性がある。

委員歴

  • 2023年04月 - 現在   日本神経化学会   将来計画委員

担当経験のある科目

  • 実験手法概論名古屋市立大学大学院医学研究科
  • 博士課程 発展研究特別講義 II名古屋市立大学大学院医学研究科
  • 医学部3年 先端研究ユニット名古屋市立大学医学部
  • 修士課程 病理系医学基礎「再生医学」名古屋市立大学大学院医学研究科
  • 医学部3年 基礎自主研修名古屋市立大学医学部
  • 医学部2年 学術論文入門ユニット名古屋市立大学医学部
  • 生命科学特論慶應義塾大学大学院理工学研究科
  • 医学部2年 生化学(分子生物学)実習名古屋市立大学医学部

社会貢献活動

  • 大学丸ごと研究室体験
    期間 : 2014年 - 現在
    役割 : 運営参加・支援
    主催者・発行元 : 名古屋市立大学
  • 桜台高校研究室体験
    期間 : 2014年
    役割 : 運営参加・支援
    主催者・発行元 : 名古屋市立大学

学術貢献活動

  • 成体脳のニューロン新生懇談会 運営委員
    期間 : 2022年 - 現在
    役割 : 企画立案・運営等
  • 名古屋大学 脳とこころの研究センター 東海地区連携拡大ワークショップ(名古屋市立大学 幹事)
    期間 : 2022年 - 現在
    役割 : 企画立案・運営等
    種別 : 学会・研究会等
  • 第17回神経発生討論会・第20回成体脳のニューロン新生懇談会 合同大会事務局
    期間 : 2024年03月08日 - 2024年03月09日
    役割 : 企画立案・運営等

その他のリンク

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