日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
研究期間 : 2015年04月 -2018年03月
代表者 : 川嶋 将司; 清水 陽子; 堀場 充也
パーキンソン病は、ドパミン神経系の障害により特徴的な運動障害を呈するだけではなく、認知機能障害をきたす疾患である。本研究では、軽度認知機能障害を伴うパーキンソン病患者に脳機能画像法、神経心理検査を組み合わせた多角的評価を行い、パーキンソン病の前頭葉機能障害の脳機能画像の特徴とメマンチンの効果を検討した。軽度認知機能障害を伴うパーキンソン病患者では、視空間性作業記憶の障害と関連して中前頭回と下頭頂小葉の機能が低下していた。メマンチンの薬理効果をfunctional MRIで検討した初の研究であり、視空間性n-back testをもちいたfMRIは、薬剤の効果を評価する方法としても利がある。