日本学術振興会:科学研究費助成事業
研究期間 : 2020年04月 -2024年03月
代表者 : 赤津 裕康; 正木 克由規; 村上 里奈; 明石 惠子; 松川 則之; 渡邊 航平; 川出 義浩; 望月 直樹; 井之上 浩一; 間辺 利江; 加藤 昇平; 山口 知香枝; 大原 弘隆; 鈴木 匡
A-1a,c,d: ”歩行波”の標準化:波形解析において名工大 加藤教授と波形分析を進めた。地域高齢者の介入研究で取得した波形データの解析を進めた。また、同時に取得した筋量、筋力情報等のデータも加味し現在解析を進めている。ただ、同期解析を進めたことで、重力方向での正確な波形取得が困難であることが判明し、2022年度は歩行波の解析に対して方針転換を行う必要が生じた。しかし、3次元各方向の加速度データに対して時間領域特徴量と周波数特徴量を算出し、時間領域特徴量として最大値,最小値,算術平均,標準偏差、尖度,歪度の6種類の統計量を算出し,3軸より計18種類を特徴量として抽出できた。周波数領域特徴量はハニング窓で短時間フーリエ変換後に,25Hz分 の周波数を1Hzごとの帯域で等間隔に分割した各周波数ビンの平均値であるパワーバンドを25種とし,各周波数ビンのパワー値の合計値であるエネルギーを1種とし,3軸の計78種を特徴量として抽出できた。
A-1b/B-1:療養者、歩行不全者のデータ取得に関しては進捗が滞っている。
B-2a, b: 栄養評価表を用いて地域高齢者の栄養摂取状態の把握を行った。現在、胆道系疾患を持つ群との比較解析を進めている。地域高齢者に対して行った血液採取のデータ、サンプル整理を進めた。
B-2c:国立循環器病研究センターでの研究体制の構築を進め、吹田コホートとの連携体制も出来た。
トレーニングメニューの開発全体に関しては、今年度新たに名古屋市健康福祉局の委託事業との関連でアンクルウェイトを用いた高齢者向けの体操プログラムの概要を策定した。