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神農 英雄 (ジンノウ ヒデオ)

  • 医学研究科新生児・小児医学分野 助教
Last Updated :2024/06/11

研究者情報

学位

  • 博士(医学)(2016年03月 名古屋市立大学)

J-Global ID

経歴

  • 2023年04月 - 現在  名古屋市立大学大学院医学研究科 新生児・小児医学分野助教

研究活動情報

論文

MISC

産業財産権

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2024年03月 
    代表者 : 神農 英雄
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2017年04月 -2021年03月 
    代表者 : 加藤 丈典; 齋藤 伸治; 神農 英雄
     
    新生児脳障害に対する新たな治療法の開発に際し、脳内の脳室下帯とよばれる領域に存在する神経幹細胞に着目した。この部位でのニューロン新生が神経再生にどのように寄与するかはまだ明らかにされていない。本研究では新生児脳傷害モデル動物において、傷害部へのニューロンの移動を制御する分子メカニズムを解明し、これを応用した移動の足場を傷害脳に移植することで神経再生を促進できるかを評価した。また脳障害時に脳室下帯に存在するさまざまな細胞に生じる遺伝子発現変化を単一細胞レベルで捉えることで神経再生に関与する因子を分子レベルで同定し、新たな神経再生を促進する治療薬候補の同定のための基盤技術の開発に取り組んだ。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2017年04月 -2021年03月 
    代表者 : 神農 英雄
     
    本研究課題の実績である「新生児期のみにそなわるニューロン再生能力とそのメカニズム」、すなわち、①新生児期では脳傷害後に、脳室下帯の神経幹細胞から産生されたニューロンが接着分子N-cadherinによる接着構造の形成を介して放射状グリアに沿って効率よく傷害部へ移動すること、②放射状グリアを模倣してN-cadherinが結合した足場スポンジを脳傷害部へ移植することによって、ニューロン移動・成熟ならびに神経学的機能の改善が促進させること、について、一般小児科医に広く知っていただくため、日本小児科学会学術集会における教育講演を行った。また、啓蒙活動として、本知見を含めた新生児期に関連する脳障害後の神経再生能力について、神経幹細胞が存在する脳室下帯に着目し、日本小児科学会誌へ総説の執筆をおこなった。 実験については、これまでの実績を発展する方針とした。これまでの研究成果は新生仔マウスを用いたものであるが、マウスとヒトの脳には大きさ・脳回の有無・脳室下帯の構造など様々な違いがある。新生児脳傷害の再生医療の実現化のためには、ヒトに構造が類似した動物種を用いて新生児脳が持つ再生能力を検討する必要がある。そこで、新生仔ブタ脳がヒト新生児脳と類似構造を持つことに着目し、新生仔ブタ脳を用いた研究を行っている施設と協力して、マウスと同様にニューロン再生能力を持つか検討中である。具体的には、新生仔ブタの脳傷害モデルを確立してニューロン新生が見られるか解析中である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2014年04月 -2018年03月 
    代表者 : 澤本 和延; 金子 奈穂子; 澤田 雅人; 神農 英雄; 藤掛 数馬; 藤岡 哲平
     
    (1)足場との関係:新生ニューロンに発現するβ1integrinが、鎖状の細胞塊を形成しながら血管に沿って効率良く移動するために必要であることが明らかになった。(2)移動速度の調節と停止:ニューロンが移動を停止する際の詳細な形態学的特徴と、その制御機構が明らかになった。(3)感覚刺激による定着・成熟:嗅覚刺激が新生ニューロンの定着・成熟を促進する新規メカニズムの手がかりが得られた。(4)移動制御による再生促進:新生ニューロンの移動を促進することによって、ニューロンが再生し、脳機能の回復が促進されることが示唆された。

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