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金澤 智 (カナザワ サトシ)

  • 医学研究科神経発達症遺伝学分野 助教
メールアドレス: kanasmed.nagoya-cu.ac.jp
Last Updated :2024/11/23

研究者情報

学位

  • 埼玉大学理工学研究科生物環境科学専攻/博士(理学)・博士(学術)(博士)

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J-Global ID

プロフィール

  • 炎症から始まる慢性、進行性疾患の原因を解明する。現在は、早期関節リウマチ発症に関わるPAD4分子を標的とした新たな関節炎治療薬作りを進めている。また関節リウマチ合併症としての間質性肺炎および特発性肺線維症のモデル解析をもとに、線維症発症のメカニズム解明を進めている。

研究キーワード

  • 関節リウマチ関連間質性肺炎   特発性肺線維症   間質性肺炎   関節リウマチ   免疫   

研究分野

  • ライフサイエンス / 実験動物学
  • ライフサイエンス / 薬系化学、創薬科学
  • ライフサイエンス / 呼吸器内科学
  • ライフサイエンス / 膠原病、アレルギー内科学

経歴

  • 2002年02月 - 現在  名古屋市立大学 大学院医学研究科大学院医学研究科 神経発達症遺伝学分野
  • 1996-2002 カルフォルニア大学サンフランシスコ校
  • 1983-1996 オリエンタル酵母工業株式会社

学歴

  • 1993年04月 - 1996年03月   埼玉大学   大学院理工学研究科   博士後期課程生物環境科学専攻
  • 1979年04月 - 1983年03月   埼玉大学   理学部   生体制御学科

所属学協会

  • 米国呼吸器学会   日本炎症・再生医学会   日本分子生物学会   日本呼吸器学会   日本リウマチ学会   

研究活動情報

論文

講演・口頭発表等

  • 抗線維化薬ニンテダニブは、関節リウマチ関連間質性肺炎疾患モデル(iRA-ILD)における肺線維症を改善した  [通常講演]
    金澤 智; 三浦陽子
    第65回日本リウマチ学会 2021年04月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
  • iUIPマウスモデル由来PCLS ex vivo培養を用いた線維化状態の比較検討  [通常講演]
    三浦陽子; 金澤智
    第61回日本呼吸器学会 2021年04月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
  • 二峰性線維化状態を示す間質性肺炎モデルマウス、induced-UIP mouse model  [通常講演]
    金澤 智; 三浦陽子; 武仲敏子
    第22回間質性肺炎細胞分子病態研究会 2019年08月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
  • Runx2+, Sox9+ positive synovial cells differentiate into hyperplastic chondrocytes; it results in bony ankylosis  [通常講演]
    三浦 陽子; 金澤 智
    第62回日本リウマチ学会 2018年 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
  • A novel interstitial pneumonitis mouse model, D1CC+/+ x D1BC+/+ mouse shows chronic inflammation with severe fibrosis in lung.  [通常講演]
    Satoshi Kanazawa; Yoko Miura
    Keystone Symposia, The Resolution of Inflammation in Health and Disease 2018年 ポスター発表
  • Nintedanib attenuates histopathology of interstitial pneumonia in a transgenic mouse model of arthritis  [通常講演]
    Yoko Miura; Satoshi Kanazawa; Hirotsugu Ohkubo; Akio Niimi
    ATS conference 2018 2018年 ポスター発表
  • Ectopic expression of B7.1 (CD80) in chondrocytes leads to chronic inflammatory arthritis in mice,  [通常講演]
    Yoko Miura; Satoshi Kanazawa
    19th Takeda Science Foundataion Symposium on Bioscience (Osaka) 2017年 ポスター発表
  • 関節リウマチマウスモデル(D1CCxD1BCマウス)における間質性肺炎誘導  [通常講演]
    金澤 智
    第60回日本リウマチ学会総会 2016年04月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)

MISC

産業財産権

  • 特願2017-249589:新規抗PAD4抗体  2017年12月26日
    金澤 智
  • 特許第5888693:間質性肺炎モデル動物及びその用途    2016年02月26日
    金澤 智
  • 特願2015-044518:新規抗PAD4抗体  2015年03月06日
    金澤 智
  • 米国特許番号US7745690:Transgenic nonhuman mammal representing the pathologic conditions of human rheumatoid arthritis  
  • 特許第5099550号:ヒト関節リウマチの病態を再現するトランスジェニック非ヒト哺乳動物  
  • 特許第4857450号:ヒト関節リウマチの病態を再現するトランスジェニック非ヒト哺乳動物  

受賞

  • 2012年 第33回日本炎症・再生医学会 優秀演題賞
  • 2011年 第32回日本炎症・再生医学会 優秀賞
  • 2006年 名古屋市立大学医学会賞

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 抗PAD4抗体を用いた治療薬開発
    AMED:橋渡し研究戦略的推進プログラム シーズA(継続)
    研究期間 : 2019年04月 -2020年03月 
    代表者 : 金澤 智
  • 活性阻害型抗PAD4抗体を用いた関節リウマチおよび間質性肺炎抑制メカニズムの検討
    日本学術振興会:基盤C
    研究期間 : 2017年04月 -2020年03月
  • 抗PAD4抗体を用いた治療薬開発
    AMED:橋渡し研究戦略的推進プログラム シーズA
    研究期間 : 2018年04月 -2019年03月 
    代表者 : 金澤 智
  • ヒト化抗PAD4抗体を用いた関節リウマチ治療へ向けての基礎検討
    日本学術振興会:基盤C
    研究期間 : 2014年04月 -2017年03月 
    代表者 : 金澤 智
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2013年04月 -2016年03月 
    代表者 : 寺崎 泰弘; 松井 祥子; 寺崎 美佳; 三宅 弘一; 金澤 智; 功刀 しのぶ; 小倉 高志
     
    IgG4関連肺病変は他職器合併の典型例での検討でリンハ路自体を首座とするリンパ球形質細胞浸潤性の肉芽性病変で、鑑別であるMulticentric Castlem an’s disease肺病変は肉芽性変化が乏しいが硝子化線維化を伴い濾胞形成などリンハ球、形質細胞浸潤・増殖が主体でリンパ路隣接の肺胞領域が病変主座である違いを報告した。 D1CCマウスでのRA肺モデルは、気管支血管周囲の広義間質から周囲末梢肺にリンパ球、顆粒球の細胞浸潤と線維化の病変の伸展がみられヒトRA肺病変に類似し有用なモデルと思われた。抗酸化抗炎症作用ある高濃度水素水投与で同病変は抑制され、この治療の臨床応用が期待できた。
  • 自己免疫疾患の早期原因分子に対する抗体医薬 開発
    経済産業書:戦略的基盤技術高度化支援事業
    研究期間 : 2014年04月 -2015年03月 
    代表者 : 金澤 智
  • 関節リウマチ早期治療を目的と した抗PAD4抗体医薬の検討
    日本学術振興会:基盤C
    研究期間 : 2011年04月 -2015年03月 
    代表者 : 金澤 智
  • 早期リウマチ原因因子をターゲットにした新規関節リウマチ抗体医薬の開発
    科学技術振興機構:研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)顕在化タイプ
    研究期間 : 2012年04月 -2013年03月 
    代表者 : 金澤 智
  • 科学技術振興機構:研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)探索タイプ
    研究期間 : 2012年04月 -2013年03月 
    代表者 : 金澤 智
  • 特発性間質性肺炎モデル樹立を目指した既存治療薬による実用試験
    科学技術振興機構:研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)探索タイプ
    研究期間 : 2011年04月 -2013年03月 
    代表者 : 金澤 智
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2007年 -2008年 
    代表者 : 金澤 智
     
    新規トランスジェニックマウス (D1CC マウス)のホモ化(トランスジーンをホモに持つ)を試みた。 Real-time PCR 法を用いる事でホモとヘテロマウスを同定する事が可能となり、ホモマウスを用いた系統維持が可能となった。また本マウスに抗リウマチ薬(推奨度 A)を投与する事で、関節炎の抑制効果が確認された(論文準備中)。 加えて関節外病変として生じる間質性肺炎を組織学的に捉える事に成功した(論文準備中)。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2004年 -2005年 
    代表者 : 岡本 尚; 金澤 智; 朝光 かおり
     
    遺伝子発現プロフィール解析を用いてHIV転写活性化因子Tatによって制御される宿主細胞遺伝子を検索した。その結果、活性酸素によるDNA障害を修復する酵素OGG1がTatによって誘導されることを見いだした。OGG1遺伝子プロモーター領域中のTat標的配列を検索したところ、転写因子AP-4結合領域に一致した。この配列に変異を加えたところOGG1転写活性の上昇が見られ、Tatによる転写活性化作用は消失した。クロマチン免疫沈殿法を用いて検索したところ、通常状態でAP-4はOGG1プロモーターDNAと結合しているが、Tat発現に伴い、DNAから遊離した。免疫沈降・ウエスタンブロット法で、その際にTatがAP-4と結合することを見いだした。ゲノム上の酸化DNA修飾の結果生じる8-oxo-dGの量を定量したところ、細胞ゲノム中の8-oxo-dG量は、Tat発現によって著しく低下した。HIVウイルス複製に伴って細胞内活性酸素ROSの量が増加する事と考え合わせると、TatはあらかじめOGG1を転写誘導する事によって活性酸素によって生じるDNA傷害をあらかじめ防止していると考えられた。このことは、TatがHIV感染細胞において細胞及びHIVプロウイルスDNAの遺伝情報の維持に重要な役割を演じている事を示唆した。 他方、HIV潜伏感染細胞からのウイルス増殖の誘導に宿主転写因子NF-κBが主要な役割を演じているが、NF-κB活性化カスケードに関与するIKKに対する新たな阻害剤ACHPによるHIV複製誘導阻害作用を検索した。HIV潜伏感染細にTNFなどの炎症性サイトカインを投与するとNF-κBの活性化に続いてHIV複製が誘導されるが、ACHPは細胞障害性を生じる濃度よりはるかに低濃度でHIVの増殖を阻害した(IC50値が0.5μMであるのに対してCC50値は15μMであった)。この結果は、HIV感染者においてNF-κB阻害剤投与が潜伏感染細胞からのウイルス増殖を抑え、AIDS発症予防につながることを示唆した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2003年 -2003年 
    代表者 : 岡本 尚; 金澤 智
     
    NF-κBは発がんからその進展に至る様々な段階で促進的に作用することから、がん治療の有望な標的として注目されている。実際にその阻害剤の多発性骨髄腫や腎細胞癌などでアポトーシスを誘導し、臨床での有効性が確認され、すでにFDA認可を受ける薬剤もでてきた。我々はNF-κBの作用機構を分子レベルで明らかにし、さらに分子標的を絞り込むために、NF-κBの主要サブユニットp65(RelA)との相互作用因子の遺伝子クローニングを包括的に行ってきた。昨年までに、転写のコアクチベーター活性(FUS/TLS)やコレプレッサー活性(Groucho family)を同定したが、今年度の研究よりFUS/TLSがCBPをp65にリクルートすることにより転写活性を促進することを明らかにした。また、新たにE2ユビキチンリガーゼ類似蛋白AO7とRNA helicase A(RHA)をNF-κB転写促進因子として見い出した。AO7は核内に存在し、NF-κBによる転写の活性化を促進する。AO7の中央領域に存在するRING fingerはユビキチンリガーゼ活性に必須と考えられているが、このドメインを欠失したタンパクはdominant negativeにNF-κBの作用を抑えたことからAO7はNF-κBによる転写の活性化に必須であることが明らかになった。他方、ATPase活性を欠失させたRHA変異体はdominant negativeにNF-κの作用を抑え、RNAiで内在性RHAをノックダウンすることにより種々の刺激によるNF-κB依存性転写を抑えた。以上のことより、AO7とRHAはいずれもNF-κBの転写活性に必須であることが明らかになった。

委員歴

  • 2009年 - 2011年   名古屋アポトーシス研究会   幹事
  • 2006年 - 2008年   財団法人 中部化が鵜技術センター   プロジェクト形成研究会 代表幹事

担当経験のある科目

  • 実験手法概論名古屋市立大学 医学部
  • 生命倫理入門名城大学 人間学部
  • Science Writing and Presentation名古屋市立大学 医学部

メディア報道

  • SARS-CoV-2 感染により引き起こされる病態⽣理学的状態は ACE2(SARS-CoV-2 レセプター)の発現を減少させる 〜PCLS, ex vivo 培養を利⽤した肺線維症の解析〜
    報道 : 2022年11月11日
    発行元・放送局 : 名古屋市立大学
    名古屋市立大学 Webサイト 報道発表 インターネットメディア
  • 特発性肺線維症、発症メカニズムの解明につながる動物モデル ~間質性肺炎発症機序の詳細を探る~
    報道 : 2002年02月22日
    執筆者 : 本人
    発行元・放送局 : 名古屋市立大学
    名古屋市立大学 Webサイト 報道発表 インターネットメディア

学術貢献活動

  • 名古屋市動植物実態調査
    期間 : 2017年04月01日 - 現在
    役割 : 学術調査立案・実施
    種別 : 学術調査
    主催者・責任者 : 名古屋市

その他のリンク

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