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椎名 渉子 (シイナ ショウコ)

  • 人間文化研究科文化と共生分野(日本の文化) 准教授
メールアドレス: shiinahum.nagoya-cu.ac.jp
Last Updated :2024/03/19

研究者情報

学位

  • 博士(文学)(東北大学)

科研費研究者番号

  • 70765685

J-Global ID

研究キーワード

  • 留学生   育児語   幼児語   日本語教育   談話   表現法   言語行動   

研究分野

  • 人文・社会 / 日本語学 / 方言学

経歴

  • 2022年04月 - 現在  フェリス女学院大学(非常勤講師)文学部
  • 2020年04月 - 現在  愛知学院大学(非常勤講師)文学部
  • 2018年04月 - 現在  名古屋市立大学人文社会学部
  • 2015年04月 - 2018年03月  フェリス女学院大学国際センター 専任講師
  • 2013年04月 - 2018年03月  東京女子大学(非常勤講師)現代教養学部
  • 2014年04月 - 2015年03月  千葉大学(非常勤講師)文学部
  • 2011年04月 - 2015年03月  神奈川大学(非常勤講師)経営学部
  • 2011年04月 - 2015年03月  フェリス女学院大学文学部
  • 2007年03月 - 2010年02月  韓国 忠南大学校(大学)人文大学 日語日文学科専任講師

学歴

  • 2004年04月 - 2013年03月   東北大学大学院   文学研究科   言語科学専攻 博士後期課程
  • 2002年04月 - 2004年03月   東北大学大学院   文学研究科   言語科学専攻 博士前期課程
  • 1998年04月 - 2002年03月   フェリス女学院大学   文学部   日本文学科

所属学協会

  • 表現学会   日本語用論学会   中部日本・日本語学研究会   日本方言研究会   社会言語科学会   日本語教育学会   日本語学会   中部教育学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • 小林, 隆; 大西, 拓一郎; 篠崎, 晃一 (担当:分担執筆範囲:口承文芸と方言地理学—あやしことばの地域差)勉誠社 2023年05月 ISBN: 9784585380030 7, 400p
  • 全国調査による感動詞の方言学
    小林隆編; 執筆者; 竹田晃子; 田附敏尚; 櫛引祐希子; 椎名渉子; 坂喜美佳; 津田智史; 松田美香; 作田将三郎; 川﨑めぐみ; 中西太郎; 舩木礼子; 友定賢治; 有元光彦; 勝又琴那 (担当:分担執筆範囲:子どもをほめる言い方の地理的傾向)2022年11月 ISBN: 9784823411670
  • 名古屋市立大学特別研究奨励費 研究課題「名古屋市における持続可能な日本語・日本語教育のための基盤研究―教材作成と実践;な語(ご)やプロジェクトー」2021年度活動報告書 「名古屋市圏在住外国人のための日本語と日本語教材」
    (担当:編者(編著者)範囲:)2022年03月
  • 名古屋市立大学人間文化研究所 2020年度共同研究プロジェクト研究成果報告書『円頓寺説話の編集と研究(2)』
    (担当:編者(編著者)範囲:)2021年03月
  • 全国調査による言語行動の方言学
    小林隆; 篠崎晃一; 井上文子; 松田美香; 竹田晃子; 熊谷智子; 椎名渉子; 津田智史; 佐藤亜実; 櫛引祐希子; 尾崎喜光; 中西太郎 (担当:分担執筆範囲:不利益を被る場面における非難の言語行動の地域差)ひつじ書房 2021年03月
  • 生活を伝える方言会話[資料編・分析編]
    椎名渉子 (担当:分担執筆範囲:非難の言語行動の特徴―要素とその出現傾向の場面差に着目して―)ひつじ書房 2019年11月
  • 日本語の語彙
    小林隆編; 志村隆文ほか著 (担当:共著範囲:第2部 創造性が育てる言葉「第3章 育児語の方言語彙」)朝倉書店 2018年10月
  • 県別 方言感覚表現辞典
    真田信治; 友定賢治編 (担当:分担執筆範囲:千葉県、東京都)2018年08月
  • 方言学の未来をひらく
    川﨑めぐみ; 小林隆; 澤村美幸; 椎名渉子; 中西太郎 (担当:共著範囲:第3章 談話の方言学)2017年05月
  • 新日本言語地図―分布図で見渡す方言の世界―
    大西拓一郎編著 (担当:分担執筆範囲:育児語―神仏―、育児語―座る―)朝倉書店 2016年12月
  • 県別 方言感情表現辞典
    真田信治; 友定賢治編 (担当:分担執筆範囲:千葉県)2015年10月
  • 名古屋市立大学人間文化研究所 2019年度共同研究プロジェクト研究成果報告書『円頓寺説話の編集と研究(1)』
    椎名渉子・阪井芳貴 (担当:編者(編著者)範囲:)

講演・口頭発表等

  • 方言学視点で捉える名古屋らしさ  [招待講演]
    椎名渉子; 名古屋市立大学大学院人間文化研究科日本文化コース准教授; 水野太貴; 言語学ラジオパーソナリティー
    やっとかめ文化祭Doors 2023年11月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
  • コメント:梁敏鎬・孫東周「海を渡った渡来作物の流入に関する海域言語学的研究」  [招待講演]
    東北亜細亜文化学会・東亜細亜日本学会(韓国)「2022年 秋季総合国際学術大会 文化交渉から見た東北アジア」 2022年11月
  • 語用論的方言学の資料  [招待講演]
    椎名渉子
    第24回日本語用論学会シンポジウム 語用論的方言学への招待 2021年12月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 子どもをかわいがるときの感動詞―地理的バリエーションに着目して―
    椎名渉子
    第3回感動詞研究会 2021年09月
  • 配慮の発想と運用  [招待講演]
    椎名渉子
    表現学会シンポジウム「方言研究の最前線」 2021年06月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 子どもに対してい用いられる感動詞の地域差  [通常講演]
    椎名渉子
    中部日本・日本語学研究会 2021年03月
  • 「歌と語りの地域差・地域性-方言学的視点からー」  [通常講演]
    椎名渉子
    第8回Communicative Musicalty研究会 2019年09月
  • 幼稚園における物語創作サイコロを用いた言語表現活動の意義と可能性  [通常講演]
    椎名渉子
    中部教育学会第68回大会 2019年07月 口頭発表(一般)
  • 非難の言語行動の地域差―東北と近畿に注目して  [招待講演]
    椎名渉子
    東北大学 文学部/大学院文学研究科 言語学シンポジウム 2018年12月 口頭発表(招待・特別)
  • 「もっとやさしい日本語」と災害語彙データベース―多文化共生社会における円滑な災害時コミュニケーションをめざして―  [通常講演]
    山下暁美; 津田智史; 椎名渉子
    2016年度日本語教育国際研究大会:国際学会BaliNusaDua Convention Center(バリ, インドネシア) 2016年09月 口頭発表(一般)
  • 「育児語の全国分布―全国方言分布調査より―」  [通常講演]
    椎名渉子
    JLVC2015国立国語研究所字空間変異研究系合同研究発表会 2015年03月 ポスター発表
  • 「もっとやさしい日本語」の提案-災害時のよりよい情報共有のために-」平成26年度科学研究費補助金基盤研究(C)課題番号24520582,代表:山下暁美  [通常講演]
    津田智史; 椎名渉子
    韓国日本語学会 第30回国際学術発表大会 2014年09月 ポスター発表
  • 「子守歌詞章におけるほめ表現・けなし表現の地域差-表現類型の質的側面に着目して-」  [通常講演]
    椎名渉子
    第192回青葉ことばの会 2014年09月 口頭発表(一般)
  • 「初年次教育としての「文章表現法」と学部留学生の日本語科目との連携」  [通常講演]
    湯浅千映子; 椎名渉子
    早稲田大学日本語教育学会2014年秋季大会 2014年09月 ポスター発表
  • 被災地方言の記録と保存  [通常講演]
    津田智史; 魏ふく子; 田附敏尚; 椎名渉子; 川越めぐみ
    日本方言研究会第94回研究発表会 2012年05月 ポスター発表
  • 子守歌詞章の韓日比較―愛情の表現を対象に―  [通常講演]
    椎名渉子
    韓国日語日文学会 冬季学術大会 2008年12月 口頭発表(一般)
  • 子守歌詞章の地域的傾向  [通常講演]
    椎名渉子
    東北民俗の会学生部会 2006年11月 口頭発表(一般)
  • 子守歌の詞章展開  [通常講演]
    椎名渉子
    日本語学会 秋季大会 2006年11月 口頭発表(一般)
  • 子守歌詞章の地域差-おどし表現・甘やかし表現を中心に-  [通常講演]
    椎名渉子
    日本方言研究会第79回研究発表会 2004年11月

MISC

  • 名古屋・大須の言語景観―飲食店看板表記に着目して―
    椎名渉子; 黄淳雅; 青木壮馬; 青木凪; 稲葉りりか; 園原七海; 谷田きらら; 細江菜乃子; 山中陽菜 人間文化研究 39 131 -140 2023年01月
  • 語用論的方言学の資料
    椎名渉子 日本語用論学会 第24回 大会発表論文集 17 19 -24 2022年04月 [招待有り]
  • 書評『感性の方言学』『コミュニケーションの方言学』
    椎名渉子 『ことばと社会』 23 230 -234 2021年10月 [招待有り]
  • 書評「高浜市編 聞き書き冊子シリーズ」
    椎名渉子 『人間文化研究所年報』 16 48 -49 2021年03月 [招待有り]
  • 名古屋弁らしさのありか―円頓寺界隈の生活伝承とことばの聞き取りを通して
    椎名渉子 『人間文化研究所年報』 15 69 -72 2020年03月
  • 幼稚園における物語創作サイコロを用いた言語表現活動の意義と可能性
    椎名渉子 中部教育学会第68回大会 自由研究発表要網集 2019年07月
  • 聞き書き「土管屋さんがあったころ」(聞き書き調査、構成)
    椎名渉子 高浜のやきもの産業とくらし(新編 高浜市誌『高浜市のあゆみ』資料② 2019年03月
  • 評価に関わる言語行動の表現
    椎名渉子 文化庁委託事業報告『被災地方言の保存・継承のための方言の記録と公開2』 2019年03月
  • 子どものことばがけの分析を通した学び―「保育内容演習(言葉)」における指導法の考察―
    椎名渉子 人間文化研究 31 99 -114 2019年03月
  • 多文化共生社会におけることばに関わる災害支援ツールの必要性―災害支援カードのアンケート結果から―
    椎名渉子 多文化共生社会に向けての災害時コミュニケーションに関する総合的研究』(津田智史編,文部科学省科学研究費補助金基盤研究(C)「多文化共生社会に向けての災害時コミュニケーションに関する総合的研究」課題番号15K02672,研究成果報告書 30 -45 2018年03月
  • 「もっとやさしい日本語」と災害語彙データベース―多文化共生社会における円滑な災害時コミュニケーションをめざして―
    椎名渉子 2016年度日本語教育国際研究大会発表予稿集(国際学会)BaliNusaDua Convention Center(バリ, インドネシア)/共同発表者:山下暁美・津田智史 2016年09月
  • 「もっとやさしい日本語」の提案-災害時のよりよい情報共有のために-
    椎名渉子 韓国日本語学会 第30回国際学術発表大会 発表予稿集 2014年09月
  • かせつけ場面を中心とした育児の言語行動
    椎名渉子 宮城県・山形県陸羽東線沿線地域方言の研究 209 -222 2012年03月
  • 言語圏α【ことばの書架】友定賢治著『育児語彙の開く世界』
    椎名渉子 月刊言語 35 (2) 120 2006年02月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2022年04月 -2026年03月 
    代表者 : 小林 隆; 松田 美香; 櫛引 祐希子; 佐藤 亜実; 中西 太郎; 津田 智史; 川崎 めぐみ; 椎名 渉子; 澤村 美幸; 新井 小枝子; 田附 敏尚
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2022年04月 -2026年03月 
    代表者 : 樋口 倫代; サロンガ レジナルドバヤニ; 八田 早恵子; 上田 敏丈; 遠藤 晋作; 松浦 未来; 佐藤 由佳; 椎名 渉子
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 椎名 渉子
     
    本研究は、園内研究会における園児の談話の分析によって、子どものことばの習得やその変化を園内での表現活動という相互行為のなかでどのように実現されているのかということを明らかにするものである。また、言語学的側面からだけではなく、保育学的側面から養育者(本研究においては幼稚園教諭など)の子どもに対する言葉がけ、また、子ども同士のコミュニケーションが年少・年中・年長の過程でどう変化するのかについても見ていくものである。具体的には、「子どものことば」を「子ども自身が発する語・表現、及び、子ども自身が大人(保育者)の参与によって発する語・表現」と定義し、物語創作における子どもの語り(発話内容)の経年変化の実態を解明する。具体的には、次の観点から研究するものである。[1] 物語創作内容の分析;子どもの話す物語創作内容の言語行動・談話論的分析[2] 物語創作活動の分析;子どもの話す物語創作を引き出す役割を成す保育者と、創作内容に反応する聴衆としての子どもの発話を相互行為として捉えた言語行動・談話論的分析 2021年度は前年度に引き続き、調査対象となっている園での園内研究会における教諭と園児の談話収録を2回実施した。また、2019~2020年度中に収録した教諭と園児の談話を文字化し、データ整理を実施した。 調査対象の談話収録と文字化作業を進めながら、分析の観点の整理・検討作業を行った。 その際、次の点に留意しながらデータ整理を行った。(1)話者(発表者)の発話のデータにおける談話の単位の認定と調査対象となる談話資料の選定(2)聴者(聴衆)の発話データにおけることばがけの分類の検討(3)経年変化に焦点を当てる話者の選定・談話資料の検討
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2019年04月 -2023年03月 
    代表者 : 小林 隆; 松田 美香; 櫛引 祐希子; 佐藤 亜実; 中西 太郎; 椎名 渉子; 澤村 美幸
     
    本研究は、言語行動の枠組みに基づいて100場面の「場面設定会話」を収録し、それを主な資料とすることで、日本語方言における言語行動の地域差を明らかにしようとするものである。これまで『生活を伝える被災地方言会話集』1~4の作成で培ってきた方法論を軸に、全国の主要地域において、言語行動の枠組みに基づく100場面会話を収録する。そして、それらの比較・分析によって言語行動の地域差の解明を目指す。その際、補助的な方法として、多人数面接調査の結果や、全国800地点の地理的分布調査の結果を合わせ用い、言語行動の地域差を多角的に考察する。この目的を達成するため、次の3つの課題に取り組んだ。 (1)100場面会話の収集:まず、会話の収録にあたり、目的別に整理された言語行動の枠組みに基づき、100個の場面を設定した。その際、『生活を伝える被災地方言会話集』1~4を作成する際に構築した言語行動の枠組みを修正して用いた。収録地域としては、顕著な地域差が予想される宮城・東京・大阪・大分の4地域を選定した。本研究では、これらの地域で話者の選定を行い、準備的な調査を実施したが、コロナウィルス感染症の影響で本調査は予定通り進行することが難しかった。 (2)擬似会話型面接調査などの実施:(1)で述べた100場面会話の話者は少人数のため、結果に個人差が影響する可能性がある。そこで、会話風に質問を組み立てた「擬似会話型面接調査」の方式を用い、宮城県気仙沼市で多人数調査を実施した。また、全国800地点で実施済みの分布調査データベースを本研究に利用できるよう加工した。 (3)目的別言語行動の地域差の解明:(1)と(2)で作成した資料を総合的に分析することで、言語行動の地域差について考察した。特に(2)の全国800地点の分布調査データは本格的な分析を行い、言語行動の全国的な地域差を浮かび上がらせることができた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(A)
    研究期間 : 2016年04月 -2021年03月 
    代表者 : 木部 暢子; 新田 哲夫; 日高 水穂; 五十嵐 陽介; 三井 はるみ; 椎名 渉子; 田附 敏尚; 井上 文子; 熊谷 康雄
     
    本研究は、(1)諸方言を横断的に検索する日本語諸方言コーパスを構築・公開すること、(2)コーパスを使って言語分析を行い、新しい方言研究の方法を提示すること、(3)方言データを整備することにより各地の消滅危機言語・方言の記録・保存・公開を行うことを目標としている。30年度は以下のことを実施した。 文化庁の「各地方言収集緊急調査」(1977~1985)のデータのうち、『日本のふるさとことば集成』(国書刊行会)として公開されている談話データを使って、『日本語諸方言コーパス(Corpus of Japanese Dialects; COJADS)』モニター版を公開した。COJADSモニター版は、コーパス検索アプリケーション「中納言」で検索するように構築されている。標準語検索と方言検索の両方が可能で、標準語検索では中納言の検索機能(書字形出現形、語彙素、品詞、活用型、活用形など)を使うことができる。方言検索は、現在のところ文字列検索のみ可能である。将来的には方言でも形態素情報による検索ができることを目指しているが、それには、方言ごとの形態素辞書を作る必要があり、検討中である。 COJADSモニター版の公開と並行して、COJADSのデータを拡張するための作業を行った。今年度、新たに「各地方言収集緊急調査」の未公開データ14時間分のネイティブ・チェック作業、および昨年度整備した25時間分のデータに対する音声・方言テキスト・標準語テキストのアラインメント作業、タグ付け作業を実施した。 方言コーパスを使った新しい方言研究を開拓するために、方言コーパス研究発表会「日本語諸方言コーパスデータを使った方言の分析」、コーパス合同シンポジウム「コーパスに見る日本語のバリエーション―モダリティ―」を開催し、構築中のCOJADSを使って方言分析を行った。また、その成果を国内外の学会で発表した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2016年04月 -2020年03月 
    代表者 : 椎名 渉子
     
    本研究は、子守歌詞章や日常言語における語・表現・テクストについての地域性と多様性を明らかにし、日常言語と口承文芸のかかわりを探るものである。 当該年度に実施した項目は次のとおりである。まず、研究計画のうち「1.子守歌詞章と育児語の地域的特徴・関連性の解明(平成28年度)」については、『全国幼児語辞典』とそれにかかわる育児語資料の整理・分析をおこなっている。就寝にかかわる育児語の分布と、子守歌詞章に出現した就寝にかかわる育児語等を比較検討するものである。 また、「2.育児場面の言語行動の調査と地域的特徴・関連性の解明(平成29年以降)」においては、東北・近畿地方を中心に言語行動調査をおこない、地域差のありか・出現傾向をとらえる。東北大学方言研究センター実施の方言調査(2018年度、気仙沼市)」において東北地方の育児場面の言語行動、非難場面の言語行動の面接調査をおこない、報告書(「評価に関わる言語行動の表現」『文化庁委託事業報告『被災地方言の保存・継承のための方言の記録と公開2』 )にまとめた。 「3.子守歌以外の口承文芸のテクストの分析と地域的特徴・関連性の解明」については、子守歌以外の口承文芸のテクストを取り上げ、子守歌詞章の地域差に見出された傾向との相違について検討する。北原白秋編『日本伝承童謡集成第二巻―天体気象・動植物唄篇』(三省堂)などを分析対象としておこなっているところである。 以上に加え、育児語にかかわる論文を執筆・刊行(椎名渉子「育児語と方言語彙」『日本語の語彙8 日本語を彩る地域語の世界』)、また、言語行動のうち、非難場面の言語行動の地域差にかかわる発表(「非難の言語行動の地域差―東北と近畿に注目して」東北大学文学部/大学院文学研究科言語学シンポジウム) をおこなった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2015年04月 -2018年03月 
    代表者 : 津田 智史; 井上 史雄; 高丸 圭一; 中西 太郎; 山下 暁美; 林 青樺; 梁 敏鎬; 椎名 渉子; 斎藤 敬太
     
    災害時および防災時にいかなる語彙が必要になるのかの調査を、自治体の防災パンフレットや自治体ホームページ、また「平成28年熊本地震」後の地元新聞紙を対象として実施した。そこから、災害時に必要になる語彙およそ110語を選定した。 当初、研究期間内でのデータベース構築を目標としていたが、地震以外の災害語彙についての収集もおこなったこともあり、現在もデータベース構築・公開のための作業を継続中である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2012年04月 -2015年03月 
    代表者 : 山下 暁美; 井上 史雄; 半沢 康; 中川 祐治; 高丸 圭一; 田中 宣廣; 中西 太郎; 津田 智史; 椎名 渉子; 沢野 美由紀; 竹田 晃子; 武田 拓; 小林 初夫; 林 青樺; ヤン 敏鎬; 金 賢珠; 胡 暁睿; 上村 健太郎; 張 海燕; 高 源; 永島 恭子; 高須賀 萌; 胡 中華
     
    ☆『2014(平成26)年度版災害支援カード(もっとやさしい日本語訳付)Words to use in an Emergency』(制作者山下暁美・井上史雄・高丸圭一・中西太郎・津田智史・椎名渉子)、『平成 25年度版災害時命綱カード・共通語版(ひらがな表記付)』『平成25年度版災害時命綱カード(岩手(盛岡)方言訳付)』『平成25年度版災害時命綱カード(宮城方言訳付)』『平成25年度版災害時命綱カード(福島方言訳付)』を発行した。 ☆科学研究費補助金報告書『命綱としての日本語-緊急時コミュニケーションの社会言語学的総合研究-』を発行するとともに国内外の学会で研究発表を行った。

委員歴

  • 2023年03月 - 現在   名古屋市教育委員会事務局新しい学校づくり推進室   市立夜間中学の設置に関する有識者等会議委員
  • 2021年06月 - 現在   日本語学会   編集委員会(委員長補佐)
  • 2020年04月 - 現在   社会言語科学会   研究大会委員
  • 2019年04月 - 現在   名古屋市立大学 国際交流センター   副センター長
  • 2023年01月 - 2023年03月   名古屋市観光文化交流局観光交流部国際交流課   名古屋市ハイブリッド型地域日本語教室実施業務委託事業者評価委員
  • 2022年05月 - 2022年07月   名古屋市観光文化交流局観光交流部国際交流課   名古屋市ハイブリッド地域日本語教室実施業務委託事業者評価委員
  • 2017年01月 - 2021年05月   日本方言研究会   総務委員(世話人外委員)
  • 2016年06月 - 2018年05月   日本語学会   編集委員(委員長補佐)
  • 2015年06月 - 2016年05月   日本語学会   庶務委員

担当経験のある科目

  • 言語習得論名古屋市立大学
  • 日本文化の理解名古屋市立大学
  • 日本語教授法神奈川大学
  • 日本語評価法フェリス女学院大学
  • 日本語・文化セミナー名古屋市立大学
  • 言語表現名古屋市立大学
  • 保育内容演習(言葉)名古屋市立大学
  • 現代日本語論名古屋市立大学
  • 日本語学文献研究フェリス女学院大学
  • 日本語表現法東京女子大学
  • 文章表現法神奈川大学
  • 日本事情フェリス女学院大学
  • ことばの世界東京女子大学
  • 日本語の敬語フェリス女学院大学
  • 日本語の意味と語彙フェリス女学院大学

社会貢献活動

  • ストーリーキューブを使った表現活動
    期間 : 2018年09月 - 現在
    役割 : 講師
    種別 : その他
    主催者・発行元 : 学校法人渡辺学園 ながら幼稚園
  • 講義「日本の方言と名古屋ことば」
    期間 : 2023年12月13日
    役割 : 講師
    種別 : 出前授業
    主催者・発行元 : 名古屋市高年大学鯱城学園
  • 名古屋市観光文化交流局観光交流部の地域日本語教育にかかわるプロポーザル
    期間 : 2023年03月
    役割 : その他
  • 講義「日本の方言と名古屋ことば」
    期間 : 2022年12月14日
    役割 : 講師
    種別 : 出前授業
    主催者・発行元 : 名古屋市高年大学鯱城学園
  • 取材協力(愛知県立新城有教館高等学校)
    期間 : 2021年10月15日
    役割 : 取材協力
    種別 : その他
  • 名古屋市観光文化交流局観光交流部の地域日本語教育にかかわるプロポーザル
    期間 : 2021年07月01日
    役割 : その他
    種別 : その他
  • 上ノ原幼稚園研修会講師
    期間 : 2020年08月20日
    役割 : 講師
  • NCU日曜子育てフォーラム―絵本のおもしろさ(2)
    期間 : 2020年02月16日
    役割 : 司会
    種別 : セミナー・ワークショップ
    主催者・発行元 : 名古屋市立大学大学院人間文化研究科主催
    イベント・番組・新聞雑誌名 : NCU日曜子育てフォーラム
  • 名古屋市高年大学鯱城学園 専門講座の講義
    期間 : 2019年12月13日
    役割 : 講師
    主催者・発行元 : 名古屋市高年大学
  • NCU日曜子育てフォーラムー絵本のおもしろさ(1)
    期間 : 2019年11月17日
    役割 : 講師
    種別 : セミナー・ワークショップ
    主催者・発行元 : 名古屋市立大学大学院人間文化研究科
    イベント・番組・新聞雑誌名 : NCU日曜子育てフォーラム
  • 多文化共生と日本語
    期間 : 2018年11月01日
    役割 : 講師
    種別 : 出前授業
    主催者・発行元 : 愛知県立津島高等学校

その他

  • 2023年10月  進化型実務家教員養成プログラム(TEEP) コラム執筆 身近なコミュニケーションから「異文化理解」を考えてみよう。 
    https://teep-consortium.jp/column/20231031/
  • 2019年08月 - 2019年08月  名古屋市立大学・名古屋市教育委員会 高大連携企画「NCUグレイド・スキップ・チャレンジ」 
    「SDGsと防災―多文化共生の視点から―」(担当者:曽我幸代・椎名渉子)
  • 2012年03月  【語彙リスト整理に参加】「東北方言オノマトペ(擬音語・擬態語)用例集 : 青森県・岩手県・宮城県・福島県」 
    竹田晃子著「東北方言オノマトペ(擬音語・擬態語)用例集 : 青森県・岩手県・宮城県・福島県」(冊子)の作成にあたり、語彙リスト整理を担当した。
  • 『方言ずかん』(第三章:内容指導・資料提供) 
    『方言ずかん』(篠崎晃一監修,ほるぷ出版,2021年10月30日刊行)の第三章に関する内容指導と資料提供を行った。

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