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浅野 実樹 (アサノ ミキ)

  • 医学研究科心臓血管外科学分野 教授(診療担当)
Last Updated :2025/06/21

研究者情報

学位

  • 医学博士(名古屋市立大学)

J-Global ID

研究キーワード

  • 虚血再還流障害 フリーラジカル 肺高血圧 単心室循環 小児心臓移植 異種移植 免疫寛容   

研究分野

  • ライフサイエンス / 心臓血管外科学

経歴

  • 1999年 - 2001年  ロマリンダ大学医学部心臓胸部外科主任研究員

学歴

  • 1986年 - 1989年   名古屋市立大学大学院医学研究科外科系専攻
  •         -   名古屋市立大学医学部   Graduate School, Division of Medicine

研究活動情報

論文

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2024年04月 -2029年03月 
    代表者 : 赤津 裕康; 正木 克由規; 三田 有紀子; 河合 憲康; 浅野 実樹; 兼松 孝好; 渡邊 航平; 川出 義浩; 井之上 浩一; 金田 大太; 間辺 利江; 宮崎 景; 稲田 充; 吉子 彰人; 大原 弘隆
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2013年04月 -2017年03月 
    代表者 : 三島 晃; 石田 章真; 浅野 実樹; 鵜飼 知彦; 野村 則和
     
    大動脈に奇形がある子供の心臓手術では、人工心肺を使用し選択的脳灌流法と呼ばれる特殊な方法で脳に血液を送る。私たちは簡便な選択的脳灌流法をラットで開発し、チアノーゼのある子供に適した灌流法を見出すために、酸素濃度の低い環境で飼育した若齢ラットを用いて選択的脳灌流の実験を行った。脳の神経細胞の障害は、早期の変化を捉える特殊な顕微鏡検査で調べた。低酸素下で飼育した若齢ラットは正常ラットに比較し脳障害が強く、チアノーゼの子供の選択的脳灌流には一層の注意と工夫が必要である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2006年 -2007年 
    代表者 : 武田 裕; 三島 晃; 大手 信之; 浅野 実樹; 土肥 靖明; 水野 寛太郎; 福富 達也
     
    平成18年度に引き続き研究を継続し、通算で成人先天性心疾患患者20名からデータを収集した。NYHA心機能クラスは2.4±0.6で、問診法による運動耐容能は5.1±1.3METsであった。単変量回帰分析によると、血漿エンドセリン-1濃度(標準化回帰係数[β]=-0.446,p=0.049)、尿中ノルエピネフリン濃度(β=-0.536,p=0.015)、尿中バイオピリン濃度(β=-0.535,p=0.015)がそれぞれ運動耐容能と逆相関した。SpO_2が90%以上か未満かで分けた場合、低酸素を呈する群で運動耐容能が低い傾向があった(β=0.396,p=0.084)。一方、血漿ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド濃度は理論に反して運動耐容能と正相関した。前方ステップワイズ法で変数を選択して重回帰分析を行うと、低酸素の有無(β=-0.439,p=0.023)と尿中ノルエピネフリン(β=-0.569,p=0.005)が有意な因子として残った。尿中ノルエピネフリンと尿中バイオピリンとの間に強い正相関を認めた(β=0.806,p<0.001)。本研究において、脳性ヒトナトリウム利尿ペプチドが重症度の指標性を失っていることを示し、これに代わり尿中ノルエピネフリン、尿中バイオピリン、血漿エンドセリン級が重症度指標となりうることを示した。また、尿中ノルエピネフリンと尿中バイオピリンが強い相関を示すことから、酸化ストレスの制御や交感神経の過剰充進の制御が、成人先天性心疾患の治療戦略となる可能性があるとの知見を得た。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2002年 -2003年 
    代表者 : 三島 晃; 浅野 實樹
     
    【方法】4週齢雄Wistarラットをnormoxia群(n=12)、CT-1+normoxia群(n=11)、hypoxia群(n-12)、CT-1+hypoxia群(n=10)の4群に分けた。normoxiaの2群は室内空気環境下で、hypoxiaの2群はO_210%環境下で9日間飼育した。同期間にCT-1投与の2群にはmouse recombinant CT-1 50μg/kgを、他の2群には同量のリン酸バッファー液を1日1回腹腔内投与した。(i)10日目に肺動脈リングを採取しnorepinephrineで収縮後にacetylcholine(ACh)またはsodium nitroprusside(SNP)を加え、AChまたはSNP各濃度(10^<-9>〜10^<-5>M)における内皮依存性および非依存性の血管弛緩能(%relaxation)を比較検討した。(ii)摘出した肺をホルマリン固定し、Hematoxylin-Eosin染色とElastica-Masson染色した組織標本で肺動脈中膜肥厚を評価した。 【結果】(i)AChによる%relaxation(normoxia群、CT-1+normoxia群、hypoxia群、CT-1+hypoxia群)はACh10^<-5>Mでそれぞれ59.5±17.4、52.8±15.5、17.4±4.8、42.3±14.8%であり、CT-1+hypoxia群ではhypoxia群と比べ内皮依存性血管弛緩反応の障害が軽減された(P<0.01)。SNPによる%relaxationではCT-1+hypoxia群とhypoxia群の間に差はなく、CT-1は内皮非依存性血管弛緩反応に影響を与えなかった。(ii)径200-1000μmの肺動脈ではCT-1+hypoxia群、hypoxia群とも中膜肥厚は著明でCT-1投与による差はなかった。 【総括】CT-1は内皮依存性血管弛緩反応の障害を軽減させた。前年度の研究でCT-1が肺動脈圧の上昇を抑制することを明らかにしているが、このメカニズムにCT-1の内皮依存性血管弛緩反応障害軽減作用が関与すると考えられた。CT-1は肺高血圧の治療に有効であると考えられた。
  • 心移植および異種移植における免疫寛容誘導
  • 心筋および肺血管床における虚血再還流障害

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