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正木 彩子 (マサキ アヤコ)

  • 医学研究科臨床病態病理学分野 准教授
Last Updated :2026/03/10

研究者情報

J-Global ID

研究分野

  • ライフサイエンス / 血液、腫瘍内科学

研究活動情報

論文

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2025年04月 -2028年03月 
    代表者 : 山村 寿男; 正木 彩子; 近藤 るびい; 山村 彩
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2025年03月 
    代表者 : 山村 寿男; 中山 貴文; 正木 彩子; 近藤 るびい; 山村 彩
     
    肺動脈性肺高血圧症は肺血管の攣縮やリモデリングによって起こる難病である。その5年生存率は選択的治療薬の開発により改善しているが、根治治療には至っていない。そのため、新たな作用メカニズムを有する治療薬の開発が期待されている。本研究課題では、イオンチャネルに着目し、肺動脈性肺高血圧症の病態解明と標的創薬を目指した。 肺動脈性肺高血圧症患者由来の肺動脈平滑筋細胞において、2ポアドメイン型カリウムチャネルKCNK1とKCNK2の発現亢進を見出した。肺高血圧症細胞の増殖や遊走の亢進は、KCNKチャネル阻害薬(キニーネやテトラペンチルアンモニウム)によって抑制された。また、KCNK1やKCNK2チャネルのsiRNAノックダウンによっても阻害された。以上の結果、KCNK1とKCNK2チャネルの発現増加が、肺血管リモデリングを促進していることが示唆された。 昨年度、バナバ葉に含まれるコロソリン酸が、モノクロタリン誘発性肺高血圧症ラットの病態を改善することを報告したが、その分子機構は不明であった。肺高血圧症ラットにおいて、コロソリン酸はリモデリングした肺動脈の周囲のマクロファージの集積を抑制した。肺高血圧症細胞において、コロソリン酸は血小板由来増殖因子によって誘導される細胞増殖や遊走を抑制した。コロソリン酸は、血小板由来増殖因子受容体βやその関連シグナル(STAT3やNF-κB)の発現や活性を減少させた。以上より、マクロファージや肺動脈平滑筋細胞において、コロソリン酸は血小板由来増殖因子~血小板由来増殖因子受容体β~STAT3/NF-κBシグナルを減弱させた結果、肺血管リモデリングを改善することが示唆された。 本研究成果は、肺動脈性肺高血圧症の病態機構の解明や標的創薬(イオンチャネル創薬)につながる有益な知見である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2025年03月 
    代表者 : 山村 寿男; 正木 彩子; 中山 貴文; 近藤 るびい
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 稲垣 宏; 加納 里志; 中黒 匡人; 奥村 嘉英; 岩井 大; 丹生 健一; 草深 公秀; 櫻井 一生; 山元 英崇; 河田 了; 村瀬 貴幸; 田口 健一; 正木 彩子; 羽藤 直人; 多田 雄一郎; 川北 大介; 花井 信広; 大上 研二; 長尾 徹; 長尾 俊孝
     
    唾液腺癌は稀な腫瘍であるが、われわれは多施設共同研究組織を構築し、これまでに多数の症例を収集した。2021年度は以下の研究を行い、論文発表を行った。 1. 粘表皮癌は唾液腺癌の中で最も頻度の高い腫瘍であるが、その組織学的多様性は十分明らかになっていない。我々は粘表皮癌117例を亜型分類したところ、Classical (74%), Clear/oncocytic (8%), Warthin-like (3%), Clear cell (3%), Oncocytic (2%), Spindle (2%), Sclerosing (2%), Mucinous (3%), Central (2%)であることを明らかにした。Ciliated, Mucoacinar, High-grade transformationは認められなかった(Histopathology, 2021, PMID: 34657306)。 2. 粘表皮癌に次いで頻度の高い腫瘍である腺様嚢胞癌は、組織学的に、充実性腫瘍成分により悪性度を推定することが多いが、それを正確に判定することはしばしば困難である。われわれは腺様嚢胞癌195例を臨床病理学的に検討し、充実性腫瘍成分の短径が客観的な悪性度指標であることを明らかにした(Cancer Sci, 2021, PMID: 33377247)。 3. 粘表皮癌は稀に胸腺に発生するが、その詳細は明らかではない。われわれは国際共同研究を行い、胸腺粘表皮癌の臨床病理学的、分子病理学的特徴を系統的に解析した。興味深いことに、CRTC1-MAML2融合遺伝子は56%の症例に認められ、患者の予後良好と関連した(Am J Surg Pathol, 2022, PMID: 35319525)。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2018年04月 -2023年03月 
    代表者 : 正木 彩子
     
    難治性疾患である成人T細胞白血病(ATL)を対象とした新しい抗腫瘍免疫療法の開発に関する研究を実施している。 健常人から採取した末梢血単核球中からTCR遺伝子導入用レトロウイルスベクターを用いてNY-ESO-1に対して特異的に反応するTCR遺伝子導入Tリンパ球(TCR-T)を作成し、NY-ESO-1特異的TCR-Tが、in vitroにおいて細胞株にアポトーシスを起こさせることを、annexin Vの発現を検出することにより、確認した。 近年、抗腫瘍免疫抑制機構の一つとしてトリプトファン代謝は注目されており、トリプトファンをキヌレニンに分解する経路の律速酵素であるindoleamine 2,3-dioxygenase(IDO)は、代謝産物の蓄積もしくは局所でのトリプトファンの枯渇により、T細胞の増殖抑制やアポトーシスの誘導を引き起こし、腫瘍細胞が宿主免疫を回避するのに適した微小環境を形成すると考えられている。IDO活性が上昇すると、トリプトファンは分解されて減少し、キヌレニンが産生されて増加する。申請者らは低トリプトファン、高キヌレニンの環境下において、NY-ESO-1特異的TCR-Tの活性が低下する傾向にあることを見出した。 申請者らはこれまでに、成人T細胞白血病やホジキンリンパ腫において、IDO活性の上昇が全生存率の低下と関連することを報告してきているが、今回、新たに多発性骨髄腫(MM)においても同様にIDO活性の上昇が全生存率の低下と関連することを見出した。また、CD8陽性細胞のインターフェロン(IFN)-γおよび腫瘍壊死因子 (TNF)-α産生能はレナリドミドにより増強されるが、IDO活性の上昇がこれを抑制することを見出した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 稲垣 宏; 加納 里志; 中黒 匡人; 奥村 嘉英; 岩井 大; 丹生 健一; 草深 公秀; 櫻井 一生; 山元 英崇; 河田 了; 村瀬 貴幸; 田口 健一; 正木 彩子; 羽藤 直人; 多田 雄一郎; 川北 大介; 花井 信広; 大上 研二; 長尾 徹; 長尾 俊孝; 内藤 健晴
     
    唾液腺癌は稀な腫瘍であるが、多施設共同研究により多数の唾液腺腫瘍症例を収集し、臨床病理学的解析を行った。腺様嚢胞癌では鑑別の難しい良性腫瘍のタイプを明らかにし、また新規悪性度分類を提唱した。粘表皮癌患者の予後は特異的融合遺伝子が陽性の場合、極めて良好であり、術後放射線治療を省ける可能性などを報告した。これらの研究により、唾液腺癌の分子病態解明が進み、唾液腺癌の層別化・個別化治療へ直接的・間接的に応用されることを期待する。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2016年04月 -2018年03月 
    代表者 : 正木 彩子
     
    Indoleamine 2,3-dioxygenase(IDO)はトリプトファンをキヌレニンに分解する経路の律速酵素で、がんの抗腫瘍免疫応答の抑制に関与する。我々は成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)のみならず、ホジキンリンパ腫や濾胞性リンパ腫など、種々の造血器悪性腫瘍においてIDO活性の上昇が独立した予後不良因子であることを見出した。これらの結果は、IDOがさまざまな造血器悪性腫瘍の予後予測因子として有用であるとともに、IDOが抗腫瘍免疫療法の治療標的として有望であることを示すものである。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2012年04月 -2015年03月 
    代表者 : 稲垣 宏; 山田 勢至; 正木 彩子
     
    アジアにおける成人縦隔発生リンパ増殖性疾患の特徴を分子病理学的に検討した。胸腺MALTリンパ腫では多くのがん抑制遺伝子にメチル化が認められた。特にp14ARFメチル化は腫瘍径と相関し、腫瘍進展との関連が示唆された。原発性縦隔大細胞性Bリンパ腫について欧米から異常が指摘されているCIITAおよびPDE5A遺伝子についてFISH法による検索を行った。しかし明らかな異常は認められず、欧米症例との差異が示唆された。この20年間の胸腺MALTリンパ腫研究の進歩を検討した。著名な血液病理医と議論を行い、その結果を第4版胸腺腫瘍WHO分類に筆頭著者として著した。

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