本年度も、既存研究の整理とともに、論文作成をおこなった。月に2回の頻度でオンラインツールzoomを使って共同研究者2名と定期的にやり取りが続いている。
論文「Tax Deduction Matters: The Laffer Curve, the Elasticity of Taxable Income, and the Tax Revenue Elasticity」を、昨年度の研究実績で予定した通りに、日本経済学会2021年度春季大会(オンライン)に報告することができた。京都大学の西山先生がコメンテーターであったが彼およびフロアのコメントをもとに改訂し、査読雑誌へ投稿した。最初の雑誌については残念ながらリジェクトであったが、いくつかの建設的なコメントをもとに改訂中である。
また昨年投稿中であった、論文「An Industrial-Organization Approach to Conventional and Unconventional Monetary Policy」が国際査読雑誌Economic Notesに掲載された。現在、これをもとに新たな論文を作成中であり、次年度中の完成を目指している。
また本年度、税務大学校との共同研究の応募があり、そこでは租税に関する個表データが扱えるということで申請した。4月に結果が発表され、研究課題の方向性が同じであった中央大学の國枝先生たちのグループと共同で採択されることになった。これを活用して、本研究課題の成果をより充実させたい。