好酸球の上昇は腎癌におけるipilimumab・nivolumab併用療法に伴うirAEの発症を予測するバイオマーカーとなる。(Eosinophil level elevation might be a biomarker of immune-related adverse events in ipilimumab and nivolumab-treated renal cell carcinoma)
ヒストン脱メチル化酵素(LSD1)は精巣腫瘍において高発現しており、LSD1阻害剤であるNCL1とNCD38は精巣腫瘍の増殖を抑制する(Lysine-specific demethylase 1(LSD1) is elevated in testicular tumor and LDS1 inhibitors, NCL1 and NCD38, suppress testicular tumor cell proliferation)
膀胱癌の術前化学療法の際に骨格筋量を維持することは予後に寄与する(Maintenance of skeletal muscle in receiving neoadjuvant chemotherapy improves the prognosis for patients with muscle invasive bladder cancer)
ヒストン脱メチル化酵素(LSD1)は精巣腫瘍において高発現しており、LSD1阻害剤であるNCL1とNCD38は精巣腫瘍の増殖を抑制する(Lysine-specific demethylase 1(LSD1) is elevated in testicular tumor and LDS1 inhibitors, NCL1 and NCD38, suppress testicular tumor cell proliferation)
非筋肉浸潤性膀胱癌の光力学的診断における経口5-アミノレブリン酸誘発性低血圧に関連する危険因子の探索(Analysis as to risk factors associated with oral 5-aminolevulinic acid-induced hypotension in photo-dynamic diagnosis for non-muscle invasive bladder cancer)
去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)は、薬物治療に耐性を示すことが多い。私たちはこれまで独自のCRPCモデルを用いて、酸化ストレス(ROS)制御機構がCRPCの増殖に強く関わることを証明してきた。そして今回、天然食品由来のフラボノイドであるルテオリンの抗酸化作用に着目し、新規治療法の樹立に向けた解析を行った。その結果ルテオリンはin vitro, in vivoどちらにおいても、CRPCの増殖抑制効果を認め、そのメカニズムはROSを介したアポトーシスの制御を柱とした分子ネットワークの変化であることが解明された。ルテオリンは有望な治療薬となる可能性があり、今回の解析に基づいた治療法の樹立が期待できる。
ヒストン脱メチル化酵素Lysine Specific Demethylase 1(LSD1)は精巣腫瘍における治療標的として注目されている。本学で創製した新規LSD1阻害剤であるNCL1およびNCD38の精巣悪性腫瘍への治療効果について検討した。
WST-8アッセイでは、LSD1阻害剤は濃度依存的に生存細胞数を抑制し、アポトーシスを誘導した。マウスモデルにおける検討では、コントロール群に比較し、LSD1阻害剤投与群では腫瘍体積の増加が抑制されていた。血清AFPは、LSD1阻害剤投与群において低かった。上記より、NCL1およびNCD38は精巣腫瘍において、新規治療薬となる可能性が示された。