内木 綾 (ナイキ アヤ)
| |||
病理形態学を基盤として、発がんを中心とする病態の機序解明に取り組んでいます。主な研究テーマは、MASH・肝発がん、泌尿器腫瘍、ナノマテリアルの肺・胸膜有害性および発がんリスク評価です。
病理専門医としての診断経験を活かし、病理形態から生じる問いを出発点に、動物モデル、分子病理学的解析、ヒト臨床検体、臨床研究、規制科学を行き来しながら、病態の本質に迫る研究を進めています。得られた知見を、発がん予防・治療や安全性評価へつなげていくことを目指しています。
MASH・肝発がんの病態解析と介入法開発
細胞間コミュニケーション、酸化ストレス、慢性炎症、線維化に着目し、MASHの進展および肝発がんに至る病態機序を解析しています。動物モデルを基盤として、病態進展を規定する分子機構の解明と、予防・治療につながる介入法の開発を目指しています。
泌尿器腫瘍の進展・治療抵抗性機構の解明と予防・治療法開発
前立腺癌、膀胱癌、精巣腫瘍を対象として、腫瘍進展や治療抵抗性に関与する分子病理学的機構を解析しています。モデル動物、腫瘍組織、臨床研究を組み合わせ、発がん予防から治療抵抗性克服までを視野に入れた研究を展開しています。
ナノマテリアルの肺・胸膜毒性および発がんリスク評価法の開発
カーボンナノチューブをはじめとするナノマテリアルについて、肺・胸膜における有害性および発がんリスクを病理学的に評価しています。長期発がん性試験で得られる病理学的所見を基準として、発がんリスクを予測可能な短期評価系およびin vitro評価法の開発を進め、実用的な安全性評価体系の構築を目指しています。