日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(A)
研究期間 : 2019年04月 -2023年03月
代表者 : 上島 通浩; 上山 純; 加藤 沙耶香; 榎原 毅; 佐藤 博貴
小児の肥満は成人期の2型糖尿病、脂質異常症、高血圧等の発症に結びつく公衆衛生上重要な課題である。本研究では、脂肪生成や体脂肪蓄積の促進要因として環境化学物質(肥満促進物質obesogen、OB)が作用するという概念に着目し、愛知県における出生コホート研究参加児を対象に、幼児期におけるOB候補となりうる化学物質への曝露を調べるとともに、曝露と体格指標との関連解明を目指した。化学物質への曝露量は、尿中に排泄される親物質または代謝物の測定により評価し、複合曝露を網羅的に評価するための手法開発をモデル化学物質を用いて行った。また、化学物質の体内動態の観点から幼児期の腸内細菌叢解析を行った。