研究者データベース

宮嶋 ちはる (ミヤジマ チハル)

  • 薬学研究科細胞情報学分野 講師
Last Updated :2025/06/21

研究者情報

J-Global ID

研究分野

  • ライフサイエンス / 細胞生物学

研究活動情報

論文

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 井上 靖道; 林 秀敏; 宮嶋 ちはる; 今村 健志
     
    上皮間葉転換 (EMT) は、がんの浸潤・転移をはじめとしたがんの悪性化に深く関与している。しかしながら、EMT研究においては、in vitroで得られた結果と、in vivoでの研究結果との間で整合性がつかないことも多く、両者を隔てる原因として、生体における腫瘍の時間空間的多様性が考えられる。本研究では、EMTを起こしたがん細胞の生体内動態を可視化できるイメージングシステムを構築して、EMT形質の獲得および腫瘍化に重要な因子やシグナル伝達を明らかにし、がん転移を予防または克服する薬の創造的開発につながることを目的とした。 今年度の研究で以下の結果を得た。 (1)ヒトビメンチン(Vim)プロモーター、マウスVimプロモーターを元にしたEMT可視化レポータープラスミドを用いて、NMuMG及びA549をはじめとした各細胞株に導入しTGF-β、TNF-αによるEMT誘導とレポーター活性化を確認した。ビメンチン以外にも、間葉系マーカーN-cadherinとテネイシンC、上皮系マーカーE-cadherinを利用した可視化プローブの検討も実施した。(2)作成したEMT可視化を用いて、がん原遺伝子c-MycによるSnail誘導を介したEMT誘導機構の分子メカニズムを解析した。加えて、脱ユビキチン化酵素USP17がc-Mycの脱ユビキチン化を介してc-Mycタンパクを安定化させ、c-Mycによる細胞増殖とワールブルグ効果様代謝変化を促すことを明らかにし論文発表した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2018年04月 -2022年03月 
    代表者 : 宮嶋 ちはる
     
    本研究では、高脂血症おいて最も罹患数が多いヒトⅡa型家族性高脂血症のモデルマウスであるLDL受容体およびRNA編集酵素APOBEC1のダブル欠損マウス(Ldlr-/-/Apobec1-/-)からプラスミノーゲン(Plg)を欠損させ、動脈硬化の発症に対するPlgの影響を解析した。PlgはMφのLDL取り込みに関与するスカベンジャー受容体の発現には影響せず、直接LDLのサイズを制御することによってMφの泡沫化を制御し、動脈硬化の増悪をコントロールする新たな病態発症メカニズムが示唆された。

その他のリンク

researchmap



Copyright © MEDIA FUSION Co.,Ltd. All rights reserved.