研究者データベース

伊藤 由起 (イトウ ユキ)

  • 医学研究科環境労働衛生学分野 准教授
Last Updated :2024/04/24

研究者情報

学位

  • 博士(医学)

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J-Global ID

研究キーワード

  • 衛生学   環境化学物質   リスク評価   環境保健   バイオモニタリング   毒性学   環境疫学   生物学的モニタリング   

研究分野

  • ライフサイエンス / 衛生学、公衆衛生学分野:実験系を含まない
  • ライフサイエンス / 衛生学、公衆衛生学分野:実験系を含む
  • 環境・農学 / 化学物質影響
  • 環境・農学 / 放射線影響
  • 環境・農学 / 環境影響評価

経歴

  • 2019年10月 - 現在  名古屋市立大学大学院医学研究科 環境労働衛生学分野准教授
  • 2013年06月 - 2019年09月  名古屋市立大学大学院医学研究科 環境労働衛生学分野講師
  • 2009年06月 - 2013年05月  名古屋市立大学大学院医学研究科 環境労働衛生学分野助教
  • 2007年11月 - 2009年05月  名古屋大学男女共同参画室特任助教
  • 2007年04月 - 2007年11月  名古屋大学大学院医学系研究科医学教育研究支援センター特任助教

所属学協会

  • 日本衛生学会   日本産業衛生学会   国際疫学会   日本疫学会   日本毒性学会   日本毒性病理学会   環境ホルモン学会   東海公衆衛生学会   日本公衆衛生学会   

研究活動情報

論文

MISC

受賞

  • 2023年11月 名古屋市立大学 令和5年度理事長表彰「研究B」領域
     
    受賞者: 伊藤由起
  • 2021年05月 日本産業衛生学会 産業衛生技術部会 2021年度奨励賞
     
    受賞者: 伊藤由起
  • 2021年05月 日本産業衛生学会 2020年度優秀査読者賞
     
    受賞者: 伊藤由起
  • 2020年10月 名古屋市立大学 学長表彰
     
    受賞者: 伊藤由起
  • 2018年03月 日本衛生学会 2017年度 日本衛生学会奨励賞
     
    受賞者: 伊藤 由起
  • 2015年 日本衛生学会 2014年度日本衛生学会最優秀論文賞
     
    受賞者: 伊藤 由起
  • 2014年 第84回日本衛生学会学術総会 若手優秀演題賞
     
    受賞者: 伊藤 由起
  • 2013年 第83回日本衛生学会学術総会 若手優秀演題賞
     
    受賞者: 伊藤由起
  • 2009年 第79回日本衛生学会学術総会 若手研究者のための学術総会会長賞(学会長賞)
     
    受賞者: 伊藤由起
  • 2008年 第78回日本衛生学会学術総会 学会長賞(若手対象)
     
    受賞者: 伊藤由起

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2025年03月 
    代表者 : 伊藤 由起
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2021年07月 -2023年03月 
    代表者 : 伊藤 由起
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2019年06月 -2022年03月 
    代表者 : 伊藤 由起
     
    2-エチル-1-ヘキサノール(2EH)は、長期的に比較的高濃度で室内空気中に検出される事例が日本中で報告されている物質であり、シックビル症候群(SBS)の原因物質の1つである。SBSでは、鼻、喉、目などの症状に加え、皮膚症状を訴える症例が数%報告されている。2EH反復曝露により皮膚症状が生じるか、2EH慢性吸入曝露マウスの皮膚を評価した。2EH曝露開始22週目からマウス臀部から背中にかけて紅斑、脱毛と皮膚硬化、表皮の肥厚を有する個体が増加したが、真皮の変化とは一致しなかった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 伊藤 由起; 冨澤 元博
     
    有機リン系 (OP) 殺虫剤は、神経のアセチルコリンエステラーゼ (AchE) と同様の触媒構造をもつ酵素にも作用することが近年分かってきた。そこで本研究では、OP殺虫剤による神経発達毒性がヒトで観察されるか?に焦点を当てて研究を展開した。疫学研究において、7.5歳と8歳時に精神神経発達に関する質問紙調査を実施し、それぞれ約2600名の結果を集計した。粗解析の結果、幼児期のOP曝露濃度とその時点の発達影響との関連は見られなかったが、今後調整すべき共変量等を十分に検討した上で、関連を解析する必要がある。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 伊藤 由起; 冨澤 元博
     
    後日改めて報告します。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2016年04月 -2018年03月 
    代表者 : 三宅 美緒; 上島 通浩; 坂本 龍雄; 伊藤 由起; 澤本 和延; 澤田 雅人; 大矢 奈穂子; 若山 貴成; 佐藤 博貴
     
    後日再提出時に記載させていただきます。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2013年04月 -2016年03月 
    代表者 : 伊藤 由起; 那須 民江
     
    フタル酸ジ‐2-エチルヘキシル(DEHP)は、ポリ塩化ビニル製品の主要な可塑剤として汎用されている。一方、DEHPのヒトでの発がんリスクについてはたびたび議論されてきた。DEHPの代謝物は核内に存在する受容体のアゴニストとなるため、その受容体の発現が低く、機能も異なるヒトでは発がん作用はみられないとされてきた。しかし、ヒトと同じ機能を有する受容体を持っているマウスにおいてもDEHP投与により肝腫瘍の形成が見られた。しかし、腫瘍形成経路に違いが見られた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2013年04月 -2016年03月 
    代表者 : 上島 通浩; 伊藤 由起; 上山 純; 仲井 邦彦; 榎原 毅; 加藤 沙耶香; 小栗 朋子; 佐藤 博貴
     
    近年、小児における低用量化学物質曝露の健康影響リスクが注目されている。本研究課題では神経系への作用を殺虫機序とする殺虫剤に着目し、個人曝露量として尿中曝露マーカーの測定が可能な出生コホートを設定するとともに、胎児期(妊婦)の曝露マーカーの検出状況を調べた。また、コホート参加児を対象とした将来の殺虫剤曝露の評価に向けて、3歳児における横断的検討を行った。さらに、体内での代謝の個人差が尿中のマーカー濃度に影響を与えるかについて、曝露量の多い集団で横断的に解析した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2012年04月 -2016年03月 
    代表者 : 上島 通浩; 那須 民江; 内藤 久雄; 山ノ下 理; 伊藤 由起; 王 海蘭; 黄 漢林
     
    トリクロロエチレンは、金属部品やプリント基板その他工業製品の脱脂洗浄剤等として、世界的に大量に使用されている有機溶剤である。これを原因物質とする重症薬疹に酷似する全身性皮膚・肝障害が、中国で1990年代末以降多発している。本研究は、この疾患の発症・重症化リスクを明らかにする目的で実施した。曝露量、個人の感受性要因に加え、潜伏感染しているヒトヘルペスウイルス6型の再活性化のバイオマーカーを検討した。従来の職場衛生基準では発症の完全予防は困難であり、新たな基準を提言した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2012年04月 -2015年03月 
    代表者 : 三宅 美緒; 坂本 龍雄; 上島 通浩; 伊藤 由起
     
    2-エチル-1-ヘキサノール (2EH) はシックビル症候群の原因である揮発性有機化合物の一つであり、におい刺激と関連がある。本研究は、2EHの亜慢性吸入による嗅覚系、特に鼻腔の嗅上皮と嗅球に及ぼす組織病理学的変化を明確化することを目的とした。 2EH吸入は、曝露1週間と3カ月後に嗅上皮の炎症、変性、壊死、落屑、再生を引き起こし、さらに、3カ月曝露は嗅神経の投射先である嗅球に組織学的な変化をもたらした。これらの変化は、2EHによるシックビル症候群に関連しているかもしれない。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2011年 -2012年 
    代表者 : 伊藤 由起
     
    大気汚染の主要成分であるディーゼル排気ガス中にはナノサイズの粒子が多く含まれるが、このようなナノ粒子の肝臓への影響はほとんど研究がなされていない。本実験では、ナノ粒子を多く含むディーゼル排気ガス(NR-DE)曝露が肝臓にもたらす影響を 1 ヶ月曝露後のラットを用いて DNA マイクロアレイで網羅的に解析を行った。パスウェイ解析の結果、脂質ホメオスタシスの撹乱を引き起こしていることが明らかになった。そこで、NR-DE から粒子を除いた群(F-DE)を追加し肝臓中の脂肪酸の測定を行ったところ、NR-DE、F-DE 群ともに肝臓中の脂肪酸量を増加させた。以上から、NR-DE は脂質ホメオスタシスを撹乱させるが、粒子除去の効果は見られないことが明らかとなった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2008年 -2010年 
    代表者 : 伊藤 由起
     
    大気汚染の主要成分であるディーゼル排気ガス中にはナノサイズの粒子が多く含まれるが、このようなナノ粒子の肝臓への影響はいまだ明らかではない。本実験では、雄性のラットにナノ粒子を多く含むディーゼル排気ガス(NR-DE)曝露を環境中での曝露状況を加味して行った。1ヶ月曝露後環境基準値付近の濃度においても炎症が観察された。しかし、2ヶ月以降では炎症は観察されなかった。この炎症には肝臓の核内受容体が関与していることが示唆された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2008年 -2010年 
    代表者 : 上島 通浩; 高木 健次; 上山 純; 那須 民江; 伊藤 由起; 柴田 英治
     
    有機リン系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤について、尿中代謝物の高感度測定系を開発・確立し、殺虫剤の種類ごとに体内曝露量を評価する生物学的モニタリング手法を検討した。この手法を一般生活者集団および殺虫剤に比較的高用量曝露する職域集団に適用し、曝露量を測定した。また、雄性生殖器系への影響に着目し、動物実験により代謝物量と影響との関係を検討した。個別殺虫剤に着目した代謝物量測定のみではリスクの過小評価につながる可能性が明らかになった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2007年 -2008年 
    代表者 : 伊藤 由起
     
    浮遊粒子状物質の一つであるディーゼル排気微粒子は、大気汚染の主要成分であり、呼吸器系・循環器系・免疫系・生殖器系への影響を及ぼすことが明らかにされている。ディーゼル排気ガスにはさまざまな粒径の粒子が含まれており、体内での挙動は粒径により異なるが、ディーゼル排気中のナノ粒子(ナノDEP)の毒性は未だほとんど明らかになっていない。ナノDEPの長期曝露に伴う動脈硬化の発症も危惧されていることから、動脈硬化に関係のあるperoxisome proliferator activated receptor alpha (PPARα)に注目し、肝臓での脂質代謝と動脈での炎症を検討した。対照群(13.61μg/m^3)と、粒径23〜27nmのナノ粒子を含む24.49、36.25、133.69μg/m^3を、7週齢雄性F344ラットに1日5時間、週5日間、1カ月、2か月、3ケ月間吸入曝露を行った。曝露終了後、ラットを曝露チャンバーから取り出し、血清、大動脈、肝臓を採取した。血清中の炎症マーカーは1カ月曝露後濃度依存的に上昇していた。脂質代謝と炎症の両面で動脈硬化に関わるPPARα-mRNAやそのタンパク量、脂質代謝に関わるPPARα標的遺伝子-mRNAは肝臓で1ケ月曝露後のみ誘導されていたが、2ケ月、3ケ月曝露後変化は見られなかった。一方動脈中のTNFα-mRNAは、2ケ月、3ケ月曝露後濃度依存的に上昇していた。ナノDEP曝露によりPPARαは早期に誘導されるものの、その標的遺伝子が誘導されないため、脂質代謝の促進や抗炎症作用が十分に発揮されず、3ケ月曝露により中性脂肪の蓄積と動脈での炎症が始まるのではないかと考えられた。

委員歴

  • 2023年03月 - 現在   日本産業衛生学会   許容濃度委員会委員
  • 2021年03月 - 現在   日本産業衛生学会 産業衛生技術部会   幹事
  • 2021年01月 - 現在   日本衛生学会   エキスパート
  • 2020年08月 - 現在   名古屋市   環境審議会 委員
  • 2020年03月 - 現在   日本衛生学会   代議員
  • 2019年04月 - 現在   愛知県   環境影響評価審査会 委員
  • 2019年04月 - 現在   環境省エコチル調査   曝露評価専門委員会 委員
  • 2018年04月 - 現在   環境省エコチル調査   曝露評価専門委員会 精度管理分科会 委員
  • 2014年 - 現在   日本毒性学会   Fundamental Toxicological Sciences Editorial Board
  • 2013年03月 - 現在   日本衛生学会 生殖次世代影響研究会   世話人
  • 2012年11月 - 現在   日本産業衛生学会   本部代議員
  • 2009年03月 - 現在   日本産業衛生学会 産業技術部会 東海地方会   世話人
  • 2017年03月 - 2023年02月   日本産業衛生学会   許容濃度委員会 起案委員
  • 2021年12月   第31回日本産業衛生学会全国協議会   運営組織委員
  • 2015年04月 - 2020年12月   日本衛生学会   評議会員
  • 2019年05月 - 2020年06月   名古屋市環境審議会   土壌及び地下水汚染規制部会 専門委員
  • 2020年03月   日本産業衛生学会   Journal of Occupational Health Editorial Board
  • 2013年03月 - 2019年02月   日本産業衛生学会 東海地方会   理事
  • 2018年 - 2019年   第89回日本衛生学会学術総会組織委員会   企画運営委員
  • 2018年 - 2019年   第92回日本産業衛生学会学術総会   企画運営委員
  • 2016年 - 2019年   金城学院大学   非常勤講師
  • 2017年04月   名古屋大学   非常勤講師
  • 2016年04月 - 2017年03月   環境省エコチル調査   調査計画策定ワーキンググループ委員
  • 2016年03月 - 2017年02月   日本産業衛生学会   許容濃度委員会 臨時起案委員
  • 2014年   東京農業大学   非常勤講師
  • 2014年   金城学院大学   非常勤講師
  • 2011年03月 - 2013年02月   日本産業衛生学会 東海地方会   監事
  • 2013年   日本産業衛生学会   産業保健スタッフのための研修会企画委員会 委員
  • 2009年03月 - 2012年02月   日本衛生学会 若手の会   世話人
  • 2010年   日本産業衛生学会   産業保健スタッフのための研修会企画委員会 委員
  • 2009年   日本産業衛生学会   産業保健スタッフのための研修会企画委員会 委員

その他のリンク

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