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池内 和忠 (イケウチ カズタダ)

  • 薬学研究科薬品合成化学分野 講師
Last Updated :2024/09/07

研究者情報

学位

  • 博士(薬学)(静岡県立大学大学院薬学研究科)

J-Global ID

研究キーワード

  • 反応開発   天然物合成   有機化学   

研究分野

  • ライフサイエンス / 薬系化学、創薬科学
  • ライフサイエンス / 生物有機化学
  • ナノテク・材料 / 有機合成化学

経歴

  • 2022年08月  名古屋市立大学 大学院薬学研究科講師
  • 2018年03月 - 2022年07月  北海道大学大学院理学研究院助教
  • 2015年04月 - 2018年03月  関西学院大学理工学部助教
  • 2014年05月 - 2015年03月  コロラド州立大学Robert M. Williams研究室博士研究員
  • 2013年10月 - 2014年04月  静岡県立大学薬学部医薬品製造化学分野特任助教

学歴

  • 2010年04月 - 2013年09月   静岡県立大学   大学院薬学研究科   博士課程修了
  • 2008年04月 - 2010年03月   静岡県立大学   大学院薬学研究科   修士課程修了
  • 2004年03月 - 2008年03月   静岡県立大学   薬学部   製薬学科 卒業

研究活動情報

論文

講演・口頭発表等

MISC

受賞

  • 2023年03月 JAICI賞
  • 2023年03月 日本薬学会 日本薬学会奨励賞
  • 2022年03月 日本化学会第102春季年会(2022) 第36回若い世代の特別講演会講演証
  • 2022年01月 EurJOC EurJOC Lecture Award 2021
  • 2021年11月 第65回香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会 ベストプレゼンテーション賞
  • 2021年07月 天然物化学談話会奨励賞
  • 2015年12月 有機合成化学協会 田辺三菱製薬 研究企画賞
     
    受賞者: 池内 和忠
  • 2013年03月 第133回日本薬学会年会 優秀発表賞
     
    受賞者: 池内 和忠
  • 2011年11月 第100回有機合成シンポジウム 優秀ポスター賞
     
    受賞者: 池内 和忠

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2026年03月 
    代表者 : 池内 和忠
  • GABA受容体拮抗作用を示す天然物の短工程合成と血液脳関門透過性研究への応用
    研究期間 : 2024年04月 -2026年03月
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2021年04月 -2023年03月 
    代表者 : 池内 和忠
     
    パランビンA,Bは2012年に中国産コケ植物から単離されたノルジテルペノイドである。本天然物は二つのノルボルナン構造が内在した三環性骨格を有しており、このユニークな骨格の効率的合成法は未だ開発されていない。また、本天然物はドキソルビシン耐性ヒト白血病細胞に対する選択的毒性活性を示すことが分かっているが、活発現機構の詳細は明らかになっていない。本研究では、この特異的三環性骨格を容易に化学合成できる方法論の開発と全合成によるパランビン類及びその構造類似体の量的供給を目的としている。 2021年度は、パランビン類の主骨格構築法の開発を目指した。その手法に最近見出した5員環1,4-ビスシリルエノールエーテルをジエンとして用いる分子内Diels-Alder反応を応用した。すなわち、Diels-Alder生成物に存在する2つの橋頭位酸素の内、一つの酸素官能基を利用したセミピナコール転位反応による骨格転位により、所望の三環性化合物の合成を試みた。 検討の結果、2位にメチル基と末端にジブロモオレフィン部位を有するアルキル側鎖を有する1,3-シクロペンタンジオン体にシリル化剤と塩基で処理すると、5員環1,4-ビスシリルエノールエーテルの生成、分子内Diels-Alder反応、セミピナコール転位が一挙に進行し、目的の三環性骨格を得ることに成功した。本反応はジブロモオレフィン部位のどちらの臭素も必須であり、一つの臭素を欠落させた(E)-オレフィンまたは(Z)-オレフィンを用いて同様の反応を行なった場合、前者は分子内Diels-Alder反応しか進行せず、後者は5員環1,4-ビスシリルエノールエーテルの生成で反応が止まることが分かっている。さらに、側鎖のアリル位に酸素官能基を有した基質を同様の反応条件に付しても、望みの反応が進行することを確認した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2019年04月 -2021年03月 
    代表者 : 池内 和忠
     
    ツチンはドクウツギから単離されたピクロトキサンセスキテルペノイドの一種であり、高度に官能基化された5,6-cis縮環骨格を有した天然物である。ツチンは神経毒を示すが、その誘導体は活性を示さないことが最近報告されている。構造の複雑さと、微妙な構造の差異によって活性が変化することに興味を持ち、それらの全合成に取り込んだ。その結果、ツチンの2位のヒドロキシ基が欠如したコリアミルチンの形式全合成を達成した。鍵反応に、L-プロリンを用いた分子内アルドール反応を用い、5,6-cis縮環骨格を高立体選択的に構築した。現在、本反応をツチンの合成に応用するために、反応前駆体の効率的合成法を開発している。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2015年04月 -2017年03月 
    代表者 : 山田 英俊; 池内 和忠
     
    糖ピラノース環の立体配座を柔軟化して、グリコシル化反応の効率を高めることを目的に、グルコースの3,6位酸素間に架橋基を導入して立体配座の柔軟性と反応性の変化を調査した。その結果、ビベンジルビスメチレンを架橋基とした場合、グルコースの立体配座が広い範囲で可動になること、および、架橋した糖の反応性の向上を観測した。さらに、高いα-選択性で反応を進行させる反応条件を見出した。化学的なグリコシル化反応は、これまで立体配座を固定して行ってきたため、本研究は斬新な試みである。また、開発したα-選択的なグリコシル化反応を利用して、α-グルコース-1,4-環状オリゴ糖の合成に展開した。

その他のリンク

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