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湯浅 博昭 (ユアサ ヒロアキ)

  • 薬学研究科薬物動態制御学分野 教授
メールアドレス: yuasaphar.nagoya-cu.ac.jp
Last Updated :2021/07/28

研究者情報

学位

  • 薬学博士(東京大学)

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J-Global ID

プロフィール

  • 生物薬剤学(薬物体内動態)及び関連の研究を展開

    (1) トランスポーターの薬物動態学的,生理学的,及び病態生理学的役割

    (2) 薬物動態の評価及び予測の方法論

研究キーワード

  • 薬物療法   トランスポーター   薬物動態   医薬品開発   

研究分野

  • ライフサイエンス / 医療薬学 / 生物薬剤学(薬物動態学)

経歴

  • 2002年 - 現在  名古屋市立大学薬学研究科教授
  • 2000年 - 2002年  名古屋市立大学薬学部教授
  • 1992年 - 2000年  名古屋市立大学薬学部助教授
  • 1991年 - 1992年  名古屋市立大学薬学部講師
  • 1989年 - 1991年  ミシガン大学薬学部博士研究員
  • 1986年 - 1991年  名古屋市立大学薬学部助手

学歴

  • 1985年 - 1986年   東京大学   薬学系研究科   博士課程(中退)
  • 1983年 - 1985年   東京大学   薬学系研究科   修士課程(修了)
  • 1979年 - 1983年   東京大学   薬学部(卒業)

所属学協会

  • American Society for Pharmacology and Experimental Therapeutics   International Society for the Study of Xenobiotics   International Pharmaceutical Federation   Controlled Release Society   American Association of Pharmaceutifical Scientists   日本薬剤学会   日本薬物動態学会   日本薬学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • Drug absorption from the colon in situ
    Hiroaki Yuasa "Drug Absorption Studies: In Situ, In Vitro and In Silico Models" ed. by Carsten Ehrhardt and Kwang-Jin Kim, Springer, New York, NY, pp. 77 - 88 (Ch. 3) 2008年
  • 消化管吸収の評価法
    湯浅 博昭 「分子薬物動態学」,杉山 雄一,楠原 洋之編,南山堂,東京,pp. 447 - 459(第24章) 2008年
  • 消化管吸収性の予測:in vitroからin vivoへ
    湯浅 博昭 「薬物バイオアベイラビリティ評価と改善の科学:より良き医薬品開発のために」,杉山 雄一編,現代医療社,東京,pp. 229 - 245(第7章,第1部) 1998年
  • 腸管吸収の予測:in vitroからin vivoへ
    湯浅 博昭 「ファーマコキネティクス研究の方法と技術」,日本薬物動態学会ワークショップ実行委員会編,日本薬物動態学会,東京,pp. 169 - 181(第8章) 1993年
  • 薬物生体膜輸送のヒトへの外挿
    湯浅 博昭 「続医薬品の開発(第4巻):薬物の生体膜輸送と組織標的化II」,寺田 弘,辻 彰編,廣川書店,東京,pp. 518 - 523(第5章,第8節) 1991年

MISC

産業財産権

  • 特願2017-152034:小腸上皮細胞特異的な尿酸トランスポーター及びその利用  2017年08月04日
    湯浅 博昭, 保嶋 智也, 井上 勝央, 山本 俊輔

受賞

  • 1995年 日本薬物動態学会 奨励賞
     
    受賞者: 湯浅 博昭
  • 1993年 日本薬学会東海支部 学術奨励賞
     
    受賞者: 湯浅 博昭

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 新規ポリアミントランスポーターの機能及び生理的役割の解明
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 湯浅 博昭; 保嶋 智也; 山城 貴弘
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2013年04月 -2016年03月 
    代表者 : 湯浅 博昭; 太田 欣哉
     
    aquaporin 10が主要核酸塩基類(adenine,guanine,cytosine,thymine,uraci1)の他,核酸塩基誘導体医薬品である5-f1uorouraci1及び6-mercaptopurineに対する輸送機能を有することを見い出すことができた.また,その輸送機能が,非飽和性を特徴とするチャネル様であることが示唆された.一方で,Caco-2細胞(小腸上皮細胞モデル)でのその関与を検証できるには至らなかった.今後,Caco-2細胞のモデルとしての妥当性を含めての研究の継続・展開を要すると考えられる.
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
    研究期間 : 2011年 -2012年 
    代表者 : 湯浅 博昭; 井上 勝央; 太田 欣哉
     
    蛍光性プローブ基質としての 5-AF(5-aminofluorescein)の細胞内(小胞体部位)局在集積性評価により,ヒト VOAT1(樹状細胞小胞体膜局在性トランスポーター)に対する抗アレルギー薬群,抗炎症薬群,内因性の脂肪酸(酸化物)類等の特異的阻害活性が見い出された. VOAT1 が脂質性メディエーター類の輸送を介して炎症ないし免疫に関与し,また抗アレルギー薬の薬効にも関与する可能性を示唆する知見であり,定性的(蛍光画像)評価レベルではあるが,VOAT1 の機能特性評価が大きく進展した.ただし,定量的輸送活性評価による裏付けの点で,課題が残った.
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2008年 -2010年 
    代表者 : 湯浅 博昭; 井上 勝央; 太田 欣哉
     
    発現クローニング法及び遺伝子データベースのバイオインフォマティク検索法によりNa+依存性グリセロールトランスポーターの同定に取り組んだが,同定には至らなかった.一方,アクアグリセロポリン群がトランスポーター様メカニズムによるグリセロール輸送機能を有することが見い出された.Na+依存性グリセロールトランスポーターの実体ではないとみられるが,興味深い知見であり,グリセロール動態に関わるトランスポーター群の全容解明に役立つものと考えられる.
  • HCT-15細胞モデルにおけるグリセロールトランスポーターの分子的実体と輸送機能
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2006年 -2007年 
    代表者 : 湯浅 博昭; 林 弥生; 井上 勝央
     
    glycerolトランスポーター群の機能解明の手がかりを得る目的で,HCT-15細胞におけるNa^+依存性トランスポーターによるglycerol取り込みに対する1)butyrateによる細胞分化誘導処理の影響,2)glycerol誘導体等の類似構造物質の阻害活性,の解析を試みた. butyrate処理の結果,glycerol取り込みの最大輸送速度が約5倍に上昇にしたが,ミカエリス定数(親和性)はほとんど変化しなかった.Na^+依存性及び類似薬物等による阻害特性にも影響はなく,非処理細胞で機能しているトランスポーターが誘導されたものと考えられた.さらに,actinomycin D(遺伝子転写阻害剤)及びcycloheximide(タンパク合成阻害剤)により取り込み増大効果はほぼ完全に抽制された.これらの知見は,glycerol取り込みに関わる特異的輸送タンパク質(glycerolトランスポーター)の存在を裏付けるものである. 類似構造物質の阻害活性解析の結果,glycerolのエステル誘導体であるmonoacetin及びmonobutyrinが強い競合阻害活性を示した.薬物のエステル誘導体がglycerolトランスポーターの基質となる可能性があり,本トランスポーターを利用したドラッグデリバリーも期待できると考えられる.また,1,2-propanediolについて,阻害活性は弱いながら,競合的かつエナンチオ選択的(R体とS体の鏡像異性体間での差異)な特性がみとめられた.これらの特性も,トランスポーター介在性輸送に特徴的であり,特異的輸送タンパク質の存在を裏付ける証拠の一つである. 以上,HCT-15細胞型Na^+依存性glycerolトランスポーターの実体解明に向けて情報を積み重ねることができた.クローニングの実現に加え,その機能及び生理的役割の解明が望まれるところである.
  • 腸管でのグリセロール吸収を担う新規トランスポーターの機能と生理的役割
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2004年 -2005年 
    代表者 : 湯浅 博昭; 林 弥生; 井上 勝央
     
    ラット小腸の摘出反転腸管組織を用いてグリセロール取り込みの解析を行った.反転腸管でのグリセロール取り込みは顕著な濃度依存性(飽和性)を示し,担体輸送の関与が示唆された.受動輸送の関与もみとめられたが,担体輸送が線形となる低濃度域では,担体輸送が主な輸送メカニズムとなっていた.さらに,この担体介在性グリセロール輸送は,グリセロール及び一部の類似物質に特異的なNa^+依存性の二次性能動輸送担体(トランスポーター)によるものであり,高い輸送効率で知られるD-グルコースのトランスポーターに匹敵する輸送効率を有することが示唆された.ラット小腸の閉鎖腸管ループ及び一回灌流系でのグリセロール吸収についても一連の検討を行い,その吸収(輸送)特性が反転腸管で見出された輸送特性とほぼ合致することを確認した.以上により,腸管組織レベルにおいてグリセロール特異的なトランスポーターの存在を機能的に検証することができた. Na^+依存性のグリセロール担体輸送機能を有するモデル培養細胞系としてHCT-15細胞が見出されたが,グリセロール輸送のミカエリス定数(15μM)はラット腸管での値(1mM程度)を大きく下回り,異なるタイプのトランスポーターの存在が示唆された.しかし,各種薬物等による阻害特性には大きな差異はみとめられなかった.したがって,HCT-15細胞をグリセロールトランスポーターの基質(ないし阻害剤)の探索等の目的に利用することは可能と考えられる.また,HCT-15細胞は,Na^+依存性グリセロールトランスポーター群の同定及び機能解明のためのモデル細胞系として有用と考えられる.本トランスポーターの経口薬物送達経路あるいは医薬品開発の標的としての利用等が期待されるところである.
  • 結腸の吸収機能の薬物動態学的及び細胞生物学的解析:経口徐放剤設計の最適化のために
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2000年 -2002年 
    代表者 : 湯浅 博昭; 井上 勝央; 林 弥生
     
    ラット結腸でのリボフラビン輸送に小腸の輸送系と同様のNa^+依存性の担体輸送系が関与することが明らかとなった.リボフラビンに対する親和性が若干異なることから,両部位の輸送系は同一ではない可能性があるが,結腸の輸送系は小腸の輸送系に匹敵する高い活性を示した.また,リボフラビンと類似の三環型構造を持つクロルプロマジン等が特異的にリボフラビン輸送を阻害することが見出された.今後の検討を要するが,基質として輸送されるものも含まれると期待される.なお,両腸管部位において,各種薬物による阻害実験の結果はほぼ同様であったことから,基質(ないし阻害剤)の認識特性に大きな差異はないものと考えられた.D-グルコース,胆汁酸の輸送系等についても結腸での若干の輸送活性が認められたが,リボフラビン輸送系の活性の高さが際立った.リボフラビン輸送系が,結腸を介する経口薬物送達への応用という点で最も有望と考えられる.本輸送系に適合する分子設計(修飾)により,小脇から結腸までの広範囲で同等に良好に吸収され,徐放剤化による吸収持続性に優れた医薬品の創出が可能となることが期待される. ラットの結腸及び小腸からの吸収性の比較検討から,CYP3Aの基質薬物(シクロスポリン等)が両腸管部位でほぼ同等の有意な初回通過代謝を受けることが明らかとなった.したがって,CYP3A代謝の面では,結腸は小腸に比べて薬物送達のうえで不利とはならないと予想される.しかし,P糖タンパク質を介する分泌輸送によって制限されるシクロスポリンの腸管膜透過性については,結腸において小腸よりも低いことが明らかとなった.したがって,CYP3A及びP糖タンパク質の両者の基質となる薬物に関しては,結腸を介する薬物送達は,P糖タンパク質活性の腸管部位差を主要因とするバイオアベイラビリティ低下を招く危険性があると考えられる.
  • 経口薬物吸収の生理機構論的解析
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 奨励研究(A)
    研究期間 : 1994年 -1994年 
    代表者 : 湯浅 博昭
     
    経口投与後の薬物の胃腸管内動態のモデル解析により,胃排出および腸管吸収の速度定数を推定する方法を考案した.腸管吸収速度定数は,さらに,腸管腔内容積,腸管膜透過性という二つの生理学的パラメーターにより記述される.解析方法の妥当性の確認を兼ねて,ラットにおいて,L-glucose(モデル薬物)の吸収に及ぼす投与液量,摂食条件(絶食,非絶食)の影響を検討した結果,投与液量の増大に伴う胃排出の促進と腸管吸収の低下,および絶食による腸管吸収の上昇が認められた.さらに,腸管吸収の変動は主として腸管腔内容積の変化によるものであり,腸管膜透過性には変化がないことが示された.今回の実験処置が腸管膜透過性に影響を及ぼす可能性は本来極めて小さいことから,解析方法の妥当性が確認されたものと判断した. 応用として,ラットにおいてD-xylose(腸管吸収機能検査薬)の経口吸収の加齢に伴う変化に関する解析を行い,吸収速度定数およびその決定因子としての胃排出,腸管腔内容積,腸管膜透過性に変化がないことを見出した.また,同時に,加齢に伴う吸収率の増大を認めたが,これは腸管通過の遅延によるものと考えられた. また,ラットでの麻酔下灌流法が腸管膜透過性の評価のためのモデル系として汎用されているが,麻酔条件により腸管膜透過性が変化することが示された.データの解釈ならびに上述のモデルに適用しての経口吸収の予測には注意を要すると考えられる.経口投与時(in vivo)における膜透過性との関係を明らかにし,補正方法等を考案することが,今後必要であろう.

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