研究者データベース

黒柳 元 (クロヤナギ ゲン)

  • 医学研究科共同研究教育センター 助教
メールアドレス: kokuryugenyahoo.co.jp
Last Updated :2024/03/19

研究者情報

科研費研究者番号

  • 80790831

J-Global ID

研究キーワード

  • 大腿骨頭壊死症   大腿骨転子部骨折   細胞内情報伝達   骨芽細胞   インターロイキン6   骨壊死   虚血性骨壊死   

研究分野

  • ライフサイエンス / 整形外科学 / 大腿骨頭壊死症
  • ライフサイエンス / 細胞生物学 / 骨代謝 骨芽細胞 細胞内情報伝達
  • ライフサイエンス / リハビリテーション科学 / 歩行解析
  • ライフサイエンス / 整形外科学 / 人工股関節置換術、変形性股関節症、骨折

所属学協会

  • 日本骨免疫学会   日本人工関節学会   日本骨粗鬆症学会   日本リウマチ学会   日本整形外科学会   

研究活動情報

論文

MISC

  • 杉浦 健之; 太田 晴子; 徐 民恵; 草間 宣好; 酒井 美枝; 近藤 真前; 黒柳 元; 水谷 潤; 吉戸 菜摘; 江崎 哲夫; 藤澤 瞳 ペインクリニック 40 (8) 1029 -1041 2019年08月
  • TKAにおけるbicruciate機能の未来 TKAにおける温存ACL,PCLの機能 BCR, CR, AS, UKAの術中コンポーネントgapと術後X線立位側面ならびにgravity sag viewの検討
    野崎 正浩; 小林 真; 永谷 祐子; 三井 裕人; 吉田 雅人; 黒柳 元; 安間 三四郎; 川西 佑典; 井口 普敬 日本整形外科学会雑誌 93 (2) S335 -S335 2019年03月
  • Gen Kuroyanagi; Naga Suresh Adapala; Ryosuke Yamaguchi; Harry K. W. Kim JOURNAL OF BONE AND MINERAL RESEARCH 32 S341 -S342 2017年12月
  • Gen Kuroyanagi; Naga Suresh Adapala; Harry K. W. Kim JOURNAL OF BONE AND MINERAL RESEARCH 32 S192 -S193 2017年12月
  • MTX関連リンパ増殖性疾患発症後のRA再燃にトシリズマブが有効であった1例
    黒柳 元; 永谷 祐子; 野崎 正浩; 後藤 英之; 小林 正明; 大塚 隆信 中部リウマチ 46 (1) 35 -36 2016年05月
  • Gen Kuroyanagi; Takanobu Otsuka; Naohiro Yamamoto; Rie Matsushima-Nishiwaki; Akira Nakakami; Jun Mizutani; Osamu Kozawa; Haruhiko Tokuda International journal of molecular sciences 15 (10) 17886 -900 2014年10月
  • 骨芽細胞においてresveratrolはPGF2αによるosteoprotegerin産生を抑制する
    貝沼 慎悟; 黒柳 元; 近藤 章; 山本 尚弘; 水谷 潤; 徳田 治彦; 小澤 修; 大塚 隆信 日本整形外科学会雑誌 88 (8) S1414 -S1414 2014年08月
  • 骨芽細胞においてRho-kinaseはBMP-4によるosteocalcin産生を抑制する
    山本 尚洋; 近藤 章; 黒柳 元; 水谷 潤; 徳田 治彦; 小澤 修; 大塚 隆信 日本整形外科学会雑誌 88 (8) S1680 -S1680 2014年08月
  • 骨芽細胞においてRho-kinaseはthyroid hormoneによるosteocalcin産生を抑制的に制御する
    近藤 章; 加藤 賢治; 黒柳 元; 山本 尚洋; 水谷 潤; 徳田 治彦; 小澤 修; 大塚 隆信 日本整形外科学会雑誌 87 (8) S1387 -S1387 2013年08月
  • 骨芽細胞においてカテキンはinterleulin-1(IL-1)によるIL-6産生を促進的に制御している
    黒柳 元; 近藤 章; 水谷 潤; 西脇 理英; 徳田 治彦; 小澤 修; 大塚 隆信 日本整形外科学会雑誌 87 (8) S1389 -S1389 2013年08月
  • 骨芽細胞においてSAPK/JNKはinterleukin-1によるinterleukin-6産生を抑制的に制御している
    山本 尚洋; 加藤 賢治; 近藤 章; 黒柳 元; 水谷 潤; 徳田 治彦; 小澤 修; 大塚 隆信 日本整形外科学会雑誌 87 (8) S1390 -S1390 2013年08月
  • 骨芽細胞においてWnt3aはTGFβによるVEGF産生を促進的に制御している
    近藤 章; 夏目 英雄; 加藤 賢治; 黒柳 元; 水谷 潤; 徳田 治彦; 小澤 修; 大塚 隆信 日本整形外科学会雑誌 86 (8) S1066 -S1066 2012年08月
  • 骨芽細胞におけるIL-1によるIL-6産生に対するAMPKによる制御
    加藤 賢治; 近藤 章; 黒柳 元; 水谷 潤; 徳田 治彦; 小澤 修; 大塚 隆信 日本整形外科学会雑誌 86 (8) S1345 -S1345 2012年08月
  • 骨芽細胞においてカテキンはthyroid hormoneによるosteocalcin産生を抑制的に制御している
    黒柳 元; 加藤 賢治; 夏目 英雄; 近藤 章; 水谷 潤; 徳田 治彦; 小澤 修; 大塚 隆信 日本整形外科学会雑誌 86 (8) S1345 -S1345 2012年08月
  • H Tokuda; K Kato; H Natsume; A Kondo; G Kuroyanagi; R Matsushima-Nishiwaki; Y Ito; T Otsuka; O Kozawa Journal of molecular endocrinology 49 (1) 47 -55 2012年08月

受賞

  • 2023年05月 公益財団法人杉浦記念財団 第12回杉浦地域医療振興助成
     大腿骨近位部骨折患者の二次性骨折を予防する医療システムの構築
  • 2020年03月 日本股関節研究振興財団 令和2年度股関節海外研修助成
  • 2017年09月 アメリカ骨代謝 2017 ASBMR Young Investigator Award
     
    受賞者: 黒柳 元

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2019年04月 -2023年03月 
    代表者 : 黒柳 元
     
    我が国では小児や成人において大腿骨が腐る(大腿骨頭壊死症)は広く知られているが、有効な治療法がないため難病指定を受けている。申請者は全米第1位の小児整形外科の専門病院であるTexas Scottish Rite Hospital for Children(TSRH)と共同研究を開始し、同グループが開発した虚血性骨壊死マウスモデルを用いて、interleukin-6(IL-6)が骨壊死後の骨リモデリングを抑制する分子機序を世界で初めて報告した(Kuroyanagi G, et al. Bone. 2018))。また、TSRH研究グループは、骨壊死発生後に壊死に陥った細胞から放出されるdamage associated molecular patterns(DAMPs)がtoll-like receptor 4(TLR4)を介したマクロファージでのinnate immune systemを引き起こし、IL-6などの炎症性サイトカインの放出を促進することが骨壊死の病態に深く関与していると報告している。 本研究の目的は骨壊死におけるTLR4の役割のさらなる解明を進め骨壊死の新たな治療法を確立することである。骨壊死におけるTLR4の機能が解明されれば、骨壊死を制御しうる可能性があり、新たな治療薬開発などの可能性を秘めている。本研究が、現在までの骨壊死治療体系に大きな変化をもたらす可能性があり、整形外科学の発展に資する重要な研究であると確信している。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2019年04月 -2023年03月 
    代表者 : 神谷 宣広; 黒柳 元
     
    小児大腿骨頭壊死症は学童期に発症する難病で大腿骨頭の変形・圧潰により歩行・生活困難となる。また、30歳代から早期の変形性関節症をきたし、股関節痛に生涯苦しむ。病態の発症ならびに進行の機序は不明であり有効な治療法はない。申請者は2009年より本疾患の研究を開始し科研費を活用した結果、多角的な研究手法(ヒト-動物-細胞)により、①骨壊死モデルマウスの開発(CORR 2015)、②患者関節液中のインターロイキン-6(IL-6)蛋白濃度の高値(JBMR 2015)、③IL-6産生源は骨壊死周囲の関節軟骨である(JBJS Am 2016)、④IL-6欠損マウスで骨壊死後修復が促進する(Bone 2018)ことを報告してきた。本研究は申請者が開発した骨壊死モデルマウスを用い、本疾患の分子病態にIL-6が大きく関与しているか、を問うものである。IL-6レセプターの中和抗体をマウスに投与することにより、壊死の進行が抑制され、かつ、病巣の骨形成が促進した結果を得ている(Osteoarthritis and Cartilage 2019)。さらに、IL-6の上流として、炎症性起因物質(DAMPs)や白血球(特に好中球やマクロファージ)の解析を行った。結果として、骨壊死部には死細胞から放出される炎症起因物質(DAMPs)の一つであるHMGB1が多く存在していることを同定した。さらに、HMGB1が壊死部から周囲の関節軟骨に働きかけて軟骨細胞からのIL-6分泌が促進されている結果を世界に先駆けて新たに報告した(JBMR Plus 2021)。また、海外の研究機関と共同研究を推進し、IL-6受容体に対する中和抗体が病態の進行を抑制する可能性について骨壊死ブタモデルを用いて検討・報告した(JBMR 2021)。さらに、骨壊死後の修復過程が発症年齢により大きく異なる可能性についても動物モデルを用いて検討・報告した(J Orthop Res 2021)。今後さらに、本疾患に関与する病態メカニズムをIL-6を中心に解析予定である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2018年04月 -2022年03月 
    代表者 : 小栗 雄介; 永谷 祐子; 川口 洋平; 黒柳 元
     
    近年、関節リウマチ (RA) に対する新規薬剤 (生物学的製剤、ヤヌスキナーゼ阻害剤) が次々上市されているが、未だ関節破壊の制圧は達成されていない。関節機能障害をきたし生活の質の低下をもたらすRA制御のために、さらなる治療ターゲットの探索が必要である。グリオスタチン (GLS) は、様々な細胞に対して多彩な生理活性を有するタンパク質であり、滑膜に対しては起炎症作用とパンヌス形成作用を示す。またテネイシンC (TNC) は、Toll様受容体4を活性化する。これまでのGLSに関する研究とTNCの作用機序から、TNCとGLSの分子相間機構を明らかにした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2017年08月 -2019年03月 
    代表者 : 黒柳 元; 神谷 宜広; 永谷 裕子
     
    インターロイキン6(Interrleukin-6;IL-6)は炎症反応の重要な因子であり、大腿骨頭壊死の発症に関与することが報告されているが分子レベルでの病態の詳細は明らかでない。本研究ではIL-6遺伝子ノックアウトマウスを使用して虚血性骨壊死に関するIL-6の役割を検討した。その結果、IL-6遺伝子ノックアウトマウスでは野生型マウスと比較して骨壊死後の骨量低下を抑制することを見出した。その理由の一つとしてIL-6遺伝子ノックアウトマウスでは野生型マウスと比較して、優位に骨壊死後の骨リモデリングにおける骨芽細胞の数と骨形成率が増えていることを世界で初めて明らかとした。

その他のリンク

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