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坡下 真大 (ハシタ タダヒロ)

  • 薬学研究科臨床薬学分野 講師
Last Updated :2024/04/24

研究者情報

学位

  • 博士(臨床薬学)(富山医科薬科大学大学院)

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J-Global ID

研究キーワード

  • 生体模倣システム(MPS)   血小板   薬物代謝   iPS細胞   血液脳関門   

研究分野

  • ライフサイエンス / 医療薬学

経歴

  • 2015年10月 - 現在  名古屋市立大学薬学部 臨床薬学教育研究センター講師
  • 2013年08月 - 2015年09月  群馬大学医学部医学教育センター助教
  • 2011年04月 - 2013年07月  群馬大学医学部附属病院薬剤部助教
  • 2008年04月 - 2011年03月  信州大学医学部附属病院薬剤部薬剤師

学歴

  • 2004年04月 - 2007年03月   富山医科薬科大学   大学院 薬学研究科 博士後期課程

所属学協会

  • 日本再生医療学会   日本化学療法学会   日本薬物動態学会   日本医療薬学会   日本薬学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • 松永 民秀; 坡下 真大; 岩尾 岳洋 (担当:共著範囲:41(2);134-8)実験医学増刊・(株)羊土社 2023年02月 ISBN: 9784758104081 
    医薬品開発には多額の研究開発費と長い年月が必要とされる.創薬研究における予測精度を高める1つの手法としてマイクロ流体デバイスを用いて生体内環境を模倣したmicrophysiological system(MPS:生体模倣モデル)が,創薬研究において重要となる臓器・組織を中心に研究開発が進んでいる.本稿では今後どのように研究が進展し,創薬研究に利用されようとしているのか,マイクロ流体デバイスを用いたMPSについてわれわれの開発研究を紹介しつつ,これまでの経緯と今後の展望について概説する.(著者抄録)
  • 名市大ブックス 4巻, 変化するワクチン
    明石恵子; 中村 敦; 坡下真大; 大原弘隆; 木村和哲; 川出義浩; 野村孝泰; 鈴森伸宏; 林祐太郎; 山田敦朗; 徐 民恵; 山下純也; 安川 力; 間瀬光人; 中根明宏 (担当:共著範囲:18-29)中日新聞社 2020年
  • 岩尾岳洋; 坡下真大; 松永民秀 (担当:共著範囲:35(4);319-330)Drug Delivery System・じほうビジネスサービス 2020年 
    薬物の膜透過性の評価に生体由来の初代ヒト腸上皮細胞と脳毛細血管内皮細胞(BMECs)を使用することが望ましいが、低い生存率や細胞の寿命が短いなど使用において制限がある。加えて、医薬品候補化合物の薬物動態試験や安全性試験などの創薬研究のために、初代ヒト腸管上皮細胞やBMECsを入手することは非常に困難である。ヒトの小腸および血液脳関門(BBB)における薬物動態を正確に予測するには、生体由来の正常なヒト腸管上皮細胞やBMECsと同等の機能を有するヒト人工多能性幹(iPS)細胞由来の腸上皮細胞および脳毛細血管内皮細胞様細胞の開発が必要とされている。本総説では、創薬研究支援モデルを構築するために、iPS細胞から腸管上皮細胞、腸管オルガノイドおよびBMECの作製について筆者らの研究を中心として紹介する。(著者抄録)
  • 臓器チップ(Organ-on-a-chip)システムの開発
    坡下真大; 松永民秀 (担当:共著範囲:47(1);30-33)Histo-Logic・サクラファインテックジャパン株式会社 2019年
  • 臨床検査データブック
    荒木拓也; 坡下真大; 山本康次郎; 麿; 黒川清 編 (担当:共著範囲:750-770)医学書院 2015年
  • 佐久間勉; 坡下真大; 根本信雄 (担当:共著範囲:49(8);25-30)(株)じほう 2007年
  • 佐久間勉; 坡下真大; 根本信雄 (担当:共著範囲:3(5);515-520)(株)じほう 2006年

講演・口頭発表等

  • 創薬応用を目指したiPS細胞由来血液脳関門モデルの開発  [招待講演]
    坡下真大
    日本実験動物代替法学会総会第35回大会 2022年11月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 創薬応用を目指したiPS細胞由来血液脳関門モデルの開発  [招待講演]
    坡下真大
    日本薬物動態学会第37回年会 2022年11月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 血液脳関門(BBB)モデルを目指したヒトiPS細胞由来脳毛細血管内皮細胞の開発と課題  [招待講演]
    坡下 真大
    実験動物代替法学会 第32回年会 2019年11月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

MISC

産業財産権

  • 松永 民秀, 坡下 真大, 青木 啓将  公立大学法人名古屋市立大学  201803012687394929
  • 特許第7251812号:多能性幹細胞から脳毛細血管内皮細胞への分化誘導方法  
    松永民秀, 坡下真大, 山下美紗季

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 圧力駆動型生体模倣システムを活用した血液脳関門培養モデルの確立と薬剤中枢移行性評価試験法の開発
    AMED:再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業
    研究期間 : 2022年04月 -2027年03月
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 坡下 真大; 松永 民秀; 諫田 泰成
     
    運動ニューロンが障害を受ける筋萎縮姓側索硬化症(ALS)の脳内神経変性部位において、血液脳関門(BBB)が破綻していることが近年報告されており、神経変 性要因の一つと考えられている。脳毛細血管内皮細胞、脳ペリサイト、アストロサイトから構成されるBBBの破綻には、炎症反応を活性化するミクログリアが関 与していると考えられているが、ミクログリアによる炎症反応がどうのようにBBBを破綻させているのかは分かっていない。本研究では、ALSにおけるBBB破綻の メカニズムを解明するために、iPS細胞から構築したBBB構成細胞とALS患者iPS細胞由来ミクログリアを共培養した炎症反応模倣in vitro BBB評価系を構築することを目的としている。 本年度は、健常人iPS細胞から分化誘導した血管内皮前駆細胞およびペリサイトを、セルカルチャーインサート内にて共培養できる条件設定を行い、経内皮電気抵抗値が上昇する共培養法を確立した。現在、健常人iPS細胞由来ミクログリアおよび健常人iPS細胞由来アストロサイトとの共培養法の確立を目指している。また、健常人iPS細胞からミクログリア前駆細胞の分化誘導に成功し、前駆細胞を増殖させる低分子化合物の検討を行っている段階である。加えて、ALS患者iPS細胞を本年度後半に入手することができたため、現在、ALS患者iPS細胞からミクログリアへの分化誘導の検討を行っている。
  • 医薬品の脳内移行性を評価可能な3次元血液脳関門(BBB)デバイスの開発
    AMED:再生医療・遺伝子治療の産業化に向けた基盤技術開発事業
    研究期間 : 2020年04月 -2022年03月
  • iPS細胞由来巨核球を用いた多検体血小板減少評価系システムの構築
    第一三共:TaNeDS
    研究期間 : 2018年11月 -2021年03月
  • 分化制御培養法によるiPS細胞由来血液脳関門モデル細胞の安定的な製造・供給体制の構築
    AMED:再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業
    研究期間 : 2017年10月 -2020年03月 
    代表者 : 坡下 真大
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2017年04月 -2020年03月 
    代表者 : 坡下 真大; 松永 民秀; 降幡 知巳
     
    後日報告します。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2015年04月 -2018年03月 
    代表者 : 山本 康次郎; 荒木 拓也; 坡下 真大; 永野 大輔
     
    抗HIV薬であるダルナビルは免疫担当細胞内で薬効を発現し、その細胞内濃度はP糖蛋白質により制御されているが、臨床では併用されているリトナビルによりP蛋白質が阻害されており、細胞内からの排泄が遅延して血漿中濃度の変動を必ずしも反映していないことが明らかになった。ガドキセト酸は複数の幾何異性体の混合物であり、細胞内からの排泄に関与する能動輸送担体が異性体間で異なることが明らかとなり、能動輸送担体の機能により造影効率に差が現れることが示唆された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2013年04月 -2017年03月 
    代表者 : 中村 智徳; 坡下 真大; 佐藤 浩子; 山本 康次郎; 手塚 淑人; 青森 達; 鈴木 小夜; 小林 典子; 地引 綾
     
    和漢薬と西洋医薬品との併用の有効性・安全性の評価法確立と、西洋医薬品の副作用回避のための和漢薬併用を検証する目的で、群馬大学病院和漢診療科との共同研究を開始し、胃がんや大腸がんの術後において、モサプリドクエン酸塩に大建中湯を併用することで、消化管運動促進、制吐作用等を期待できることが分かった。 慶應義塾大学医学部漢方医学センターとの共同研究では、甘草やグリチルリチン製剤服用患者での偽アルドステロン症発症は、D-Bil高値やAlb低値の患者で頻度が高く、D-Bil高値の方が精度が高かった。 国立がん研究センター東病院薬剤部との共同研究で、抗がん薬による吃逆を柿蔕湯が抑制する可能性が示唆された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2012年04月 -2015年03月 
    代表者 : 山本 康次郎; 坡下 真大; 青森 達
     
    非侵襲的な血中濃度モニタリングを実現するためには、わずかな侵襲で得られる微量試料を用いた高感度測定法が必要である。また血液試料を血漿と血球に分離しないスポット法などを利用する必要があり、非侵襲的血中濃度モニタリングによる測定値と従来の血漿中濃度との関係を評価するためには薬物の血球移行を正確に評価しておく必要がある。本研究により、抗HIV感染症治療薬ダルナビルの超高感度微量定量法を確立し、血中および血球細胞中ダルナビル濃度の測定が可能になった。血球中/血漿中ダルナビル濃度比には大きな個人差が認められ、何らかの薬物輸送担体の個人差の寄与を考慮する必要があることが明らかとなった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2012年04月 -2014年03月 
    代表者 : 坡下 真大
     
    本研究では分子標的治療薬の中でも血小板減少を高頻度で起こす薬剤について、その血小板減少の作用機序をヒトiPS細胞から作製した巨核球を用いて解明することを目的とした。本研究過程において、VEGFの添加によりCD33陽性細胞が減少することを発見した。また、分化培地の違いによって巨核球への分化能力が異なることも発見した。現在、得られた巨核球を用いて引き続き研究を継続している。
  • 日本学術振興会:奨励研究
    研究期間 : 2008年04月 -2009年03月 
    代表者 : 坡下 真大
     
    1. 研究目的:がん化学療法におけるテーラーメイド医療の研究の多くは、遺伝子多型を解析することで、個別に対応した抗がん剤療法を行うことを目的としている。しかし、遺伝型と表現型は一致しないことがあるため、遺伝子多型解析の結果を臨床に応用できることは、現時点では稀である。従って、生体内に類似した環境で培養できる癌細胞そのものを用いる解析は、有用であると考えられる。本研究では、患者から得られた癌細胞を培養し、抗がん剤に対する感受性を、多チャンネル培養細胞解析測定装置を用いて解析するシステムを構築することを目的とした。 2. 研究方法:ヒト肝がん細胞のHepG2細胞を用いて、多チャンネル培養細胞解析測定装置による細胞増殖のモニタリングを行った。また、乳癌患者から摘出手術で得られた癌組織を細かく刻み、濃度勾配遠心法にて癌細胞を分離した。その後、ゲル素材を用いて三次元的に細胞を培養した。1週間培養後、細胞を回収し、コラーゲンコートを施したディッシュに播種し、その後20日間培養した。 3. 研究成果:多チャンネル培養細胞解析測定装置により、HepG2細胞増殖の良好なモニタリングが可能となった。そこで、乳癌患者のがん細胞について検討する前に培養法について検討した。乳癌患者から得られる組織は1cm^3程度であるが、その組織から得られる癌細胞は少量である。そのため、細胞回収日初日から解析を行うことは難しく、一旦癌細胞を培養、増殖する必要があることが判明した。乳癌患者から得られた細胞を三次元的に培養することで、乳癌細胞培養系に混入してくる線維芽細胞の増殖をある程度抑えることができた。また、その細胞を、コラーゲンコートを施したディッシュに再度播種したが、培養20日程度まで線維芽細胞の増殖を認めなかった。現在、線維芽細胞の増殖が認められ始める培養20日目ごろまでに、解析できるよう験方法を改良中である。

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