研究者データベース

山田 敦 (ヤマダ アツシ)

  • 人間文化研究科文化と共生分野(地域づくり) 教授
メールアドレス: atsushihum.nagoya-cu.ac.jp
Last Updated :2025/08/27

研究者情報

通称等の別名

    やまだあつしを通常使用

学位

  • 文学修士(大阪市立大学文学研究科東洋史学)

ホームページURL

科研費研究者番号

  • 80322767

J-Global ID

プロフィール

  • 石の上にも(三年でなく)十年

研究キーワード

  • 植民地技術史   台湾   教育史   経済史   官僚制   

研究分野

  • 人文・社会 / 科学社会学、科学技術史
  • 人文・社会 / 日本史
  • 人文・社会 / アジア史、アフリカ史

経歴

  • 2010年04月 - 現在  名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授
  • 2007年04月 - 2010年03月  名古屋市立大学大学院人間文化研究科准教授
  • 2001年05月 - 2007年03月  名古屋市立大学人文社会学部助教授
  • 2000年04月 - 2001年04月  名古屋市立大学人文社会学部専任講師
  • 1996年01月 - 1998年12月  日本学術振興会特別研究員

学歴

  • 1990年04月 - 1995年12月   大阪市立大学   大学院文学研究科   博士後期課程東洋史学専攻
  • 1988年04月 - 1990年03月   大阪市立大学   大学院文学研究科   博士前期課程東洋史学専攻
  • 1984年04月 - 1988年03月   広島大学   総合科学部   地域文化コースアジア研究群

所属学協会

  • 日本国際政治学会   鉄道史学会   台湾史研究会   日本現代中国学会   日本台湾学会   アジア政経学会   社会経済史学会   

研究活動情報

論文

  • 川上瀧彌と台湾の植物学
    やまだあつし
    人間文化研究所年報 20 21 - 24 2025年03月
  • 田代安定の台東調査と『台東殖民地予察報文』
    やまだあつし
    人間文化研究 38 149 - 166 2022年07月
  • 押川則吉と台湾総督府殖産部(1895~1897)
    やまだあつし
    人間文化研究(名古屋市立大学) 37 119 - 130 2022年01月
  • 統治初期台湾の日本人移民計画 ―「殖民地撰定」事業を中心に
    やまだあつし
    人間文化研究(名古屋市立大学) 36 85 - 115 2021年07月
  • やまだあつし
    人間文化研究(名古屋市立大学) 28 125 - 140 名古屋市立大学大学院人間文化研究科 2017年07月
  • やまだあつし
    人間文化研究(名古屋市立大学) 28 141 - 154 名古屋市立大学大学院人間文化研究科 2017年07月
  • 鹿児島高等農林学校からみた台湾・沖縄・朝鮮
    やまだあつし
    ハルリム日本学(韓国・ハルリム大学校) 29 9 211 - 228 2017年01月
  • やまだあつし
    アジア遊学 204 76 - 85 勉誠出版 2016年12月 [招待有り]
  • やまだあつし
    いけ花文化研究 4 4 39 - 54 銀河書籍 2016年12月 [査読有り]
  • 1950年代日台政経関係にアジアや琉球はどう影響したか
    やまだあつし
    名古屋大學法政論集 260 57 - 73 2015年02月
  • 札幌農学校からの中等農業学校への就職についてー台湾への技術者送り出し経路という観点から
    やまだあつし
    現代台湾研究 45 19 - 34 2014年11月 [査読有り]
  • やまだあつし
    人間文化研究(名古屋市立大学) 19 91 - 98 名古屋市立大学大学院人間文化研究科 2013年06月
  • やまだあつし
    人間文化研究(名古屋市立大学) 18 213 - 222 名古屋市立大学大学院人間文化研究科 2012年12月
  • やまだあつし
    人間文化研究(名古屋市立大学) 18 223 - 234 名古屋市立大学大学院人間文化研究科 2012年12月
  • 1950年代における日本の台湾輸出
    やまだあつし
    人間文化研究(名古屋市立大学) 16 119 - 132 2011年12月
  • 奨励政策と技術者─養蚕業奨励初期における台湾総督府の養蚕技術者採用を例として
    やまだあつし
    人文社会学部研究紀要(名古屋市立大学) 17 35 - 48 2004年11月
  • 技師から見た植民地時代の台湾鉄道
    やまだあつし
    アジア遊学 48 125 - 131 2003年02月 [招待有り]
  • 1910年代台湾の地方農政ー米種改良事業を中心として
    やまだあつし
    人文社会学部研究紀要(名古屋市立大学) 13 1 - 22 2002年11月
  • やまだあつし
    現代台湾研究 19 87 - 94 台湾史研究会 2000年03月 [査読有り]
  • やまだあつし
    現代中国研究(中国現代史研究会) 1 3 - 18 中国現代史研究会 1997年10月 [査読有り]
  • やまだあつし
    人文学報(京都大学人文科学研究所) 79 79 59 - 76 学術雑誌目次速報データベース由来 1997年03月 [査読有り]
  • やまだあつし
    鉄道史学 15 61 - 67 鉄道史学会 1997年01月
  • 台湾茶業における台湾人資本の発展―1910年代を中心に
    やまだあつし
    社会経済史学 61 6 55 - 77 1996年02月 [査読有り]
  • 日本植民地時代台湾における米穀業ー1900年代の台湾中部を中心にして
    やまだあつし
    現代中国(日本現代中国学会) 69 158 - 166 1995年07月
  • 植民地時代台湾総督府の鉄道経路選定について
    やまだあつし
    鉄道史学 13 43 - 48 1994年12月
  • 明治期台湾における糖業殖産興業政策ー嘉義地方の小製糖業の実践と挫折を中心に
    やまだあつし
    現代中国(日本現代中国学会) 68 98 - 109 1994年07月
  • やまだあつし
    人文学報(京都大学人文科学研究所) 74 67 - 94 京都大学人文科学研究所 1994年 [査読有り]

書籍

  • 松田, 利彦; 陳, 姃湲; 通堂, あゆみ; やまだ, あつし; 鄭, 駿永 (担当:共編者(共編著者)範囲:)思文閣出版 2025年03月 ISBN: 9784784220915 iii, 629, xvip
  • 宮原, 曉; やまだ, あつし; 小野, 純子; 岡野, 翔太; 呉, 穎濤 (担当:編者(編著者)範囲:)図書出版みぎわ 2025年02月 ISBN: 9784911029152 xxi, 327p
  • 柴田, 哲雄; やまだ, あつし (担当:編者(編著者)範囲:)成文堂 2024年04月 ISBN: 9784792371142 viii, 205p
  • やまだあつし(第8章翻訳担当) (担当:その他範囲:第8章 二つの平和条約と日台経済――経済史の視座から(洪紹洋/やまだあつし翻訳))東京大学出版会 2022年04月 ISBN: 9784130362856 xv, 314p
  • 植民地帝国日本における知と権力
    やまだあつし (担当:分担執筆範囲:第3部第1論文「高等農林学校と植民地の知ー鹿児島高等農林学校での田代安定の講義を中心にー」、295-325頁)思文閣出版 2019年02月
  • 中国経済史(韓国語版)
    山田 敦 (担当:分担執筆範囲:台湾の経済開発)韓国・慶北大学出版部 2016年10月 445-448
  • 中国と博覧会ー中国2010年上海万国博覧会に至る道(第2版)
    やまだあつし (担当:共編者(共編著者)範囲:)成文堂 2014年12月 
    柴田哲雄との共編著
  • 岩波世界人名大辞典
    やまだあつし (担当:分担執筆範囲:顔雲年、顔国年、洪火煉、黄欣、黄純青、辜顕栄、陳炘、陳中和、陳逢源、李建興の項目)岩波書店 2013年12月
  • 中国経済史
    やまだあつし (担当:分担執筆範囲:台湾の経済開発)名古屋大学出版会 2013年11月 320 294-295
  • 岩波講座東アジア近現代通史 別巻アジア研究の来歴と展望
    やまだあつし (担当:分担執筆範囲:陸運)岩波書店 2011年09月 219-234
  • やまだあつし (担当:共編者(共編著者)範囲:)成文堂 2010年03月 ISBN: 9784792370879 
    柴田哲雄との共編著
  • 日本の朝鮮・台湾支配と植民地官僚
    やまだあつし (担当:共編者(共編著者)範囲:)思文閣出版 2009年04月 ISBN: 9784784214518 
    松田利彦との共編著
  • 東アジア資本主義史論Ⅱ
    やまだあつし (担当:分担執筆範囲:第3章)ミネルヴァ書房 2008年04月 115-137
  • 南洋群島と帝国・国際秩序
    やまだあつし (担当:分担執筆範囲:第2部第1章)慈学社出版 2007年02月 141-163
  • 日本資本主義と朝鮮・台湾─帝国主義下の経済変動
    やまだあつし (担当:分担執筆範囲:第1章)京都大学出版会 2004年02月 31-53

MISC

  • 書評 湊照宏・齊藤直・谷ヶ城秀吉著『国策会社の経営史 : 台湾拓殖から見る日本の植民地経営』 : 戦前の国策会社は、戦後の第三セクターと同様に、儲からなかった
    やまだあつし 日本台湾学会報 (26) 184 -189 2024年06月 [招待有り]
  • 陳柔縉 著・中村加代子 訳 東京堂『台湾博覧会1935 スタンプコレクション』
    やまだあつし 中国研究月報 76 (8) 33 -34 2022年08月 [招待有り]
  • 堀内義隆著『緑の工業化―台湾経済の歴史的起源』
    やまだあつし アジア研究 68 (2) 58 -61 2022年04月 [招待有り]
  • 齋藤尚文著『鈴木商店と台湾ー樟脳・砂糖をめぐる人と事業ー』(晃洋書房、2017年、293頁) 神戸生まれ、台湾育ちだった鈴木商店
    山田 敦 日本台湾学会報 (21) 238 -243 2019年07月
  • 神戸と台湾30 田健治郎と兵庫県
    やまだあつし 兵庫県台湾同郷会会報 (188) 12 -15 2018年09月 [招待有り]
  • 菊池一隆『台湾原住民オーラルヒストリー ―北部タイヤル族和夫さんと日本人妻緑さん』(福岡・集広舎、2017年、290頁)
    やまだあつし 現代台湾研究 (48) 77 -80 2018年07月
  • 角板山(桃園市復興区)と理蕃政策、そしてロシン・ワタン(林瑞昌)はどう生きたか 菊池一隆著『台湾北部タイヤル族から見た近現代史ー日本植民地時代から国民党政権時代の「白色」テロへ』(福岡・集広舎、2017年、346頁)
    やまだあつし 日本台湾学会報 (20) 164 -169 2018年07月
  • 1950年代における日本車両工業の台湾再進出
    やまだあつし 人間文化研究(名古屋市立大学) (29) 155 -166 2018年01月
  • 神戸と台湾28 田中薫(神戸大学名誉教授)と台湾の山
    やまだあつし 兵庫県台湾同郷会会報 (186) 16 -19 2018年01月 [招待有り]
  • 神戸と台湾25 官立神戸高等商業学校(現・神戸大学)と台湾?
    やまだあつし 兵庫県台湾同郷会会報 (183) 15 -18 2017年01月 [招待有り]
  • 烏山頭の賑わいを見ながら八田與一と三年輪作を考える 清水美里著『帝国日本の「開発」と植民地台湾-台湾の嘉南大圳と日月潭発電所-』(有志舎、2015年)
    やまだあつし 日本台湾学会報 (20) 150 -155 2016年08月
  • 神戸と台湾23 KANOは遅刻したのか?―新聞から見た嘉義農林野球部の夏の甲子園遠征
    やまだあつし 兵庫県台湾同郷会会報 (180) 17 -20 2016年01月 [招待有り]
  • 神戸と台湾21 クラーク博士の教え子、台湾から来て西神戸を救う
    やまだあつし 兵庫県台湾同郷会会報 (178) 10 -13 2015年05月 [招待有り]
  • やまだあつし 人間文化研究所年報(名古屋市立大学) (10) 41 -46 2015年03月
  • 柴田哲雄著『中国民主化・民族運動の現在 : 海外諸団体の動向』
    やまだあつし 現代中国研究 (34) 98 -102 2015年03月
  • 台湾における産業遺産ー鉄道を中心に
    やまだあつし 人間文化研究所年報(名古屋市立大学) (9) 60 -63 2014年03月
  • 神戸と台湾18 台湾博覧会の兵庫県展示
    やまだあつし 兵庫県台湾同郷会会報 (172) 43 -45 2013年05月 [招待有り]
  • やまだあつし 人間文化研究所年報(名古屋市立大学) (8) 63 -65 2013年03月
  • 老川慶喜・須永徳武・谷ヶ城秀吉・立教大学経済学部編『植民地台湾の経済と社会』
    やまだあつし 日本植民地研究 (24) 36 -40 2012年09月 [招待有り]
  • 神戸と台湾16 兵庫農科大学(現・神戸大学農学部)と台北帝国大学
    やまだあつし 兵庫県台湾同郷会会報 (169) 12 -14 2012年05月 [招待有り]
  • 神戸と台湾14 神戸で開催された第2回水産博覧会の台湾展示
    やまだあつし 兵庫県台湾同郷会会報 (167) 15 -17 2011年09月 [招待有り]
  • 神戸と台湾10 兵庫県知事と台湾総督府―県知事閣下、官僚世界を渡り歩く
    やまだあつし 兵庫県台湾同郷会会報 (161) 23 -27 2009年09月 [招待有り]
  • やまだあつし アジア経済 49 (12) 51 -59 2008年12月 [招待有り]
  • 神戸と台湾6 神戸水道と台北水道ー水道で見る神戸と台北との人的つながり
    やまだあつし 兵庫県台湾同郷会会報 (157) 16 -19 2008年07月 [招待有り]
  • 神戸と台湾4 神戸と砂糖-最後の拠点は神戸だった台糖株式会社
    やまだあつし 兵庫県台湾同郷会会報 (154) 10 -11 2007年10月 [招待有り]
  • 神戸と台湾2 兵庫生まれの車両たち-台湾を走った川崎重工業兵庫工場製の鉄道車両
    やまだあつし 兵庫県台湾同郷会会報 2007年05月 [招待有り]
  • 台湾(中国、東アジア、2004年の歴史学界ー回顧と展望)
    やまだあつし 史学雑誌 114 (5) 833 -835 2005年06月 [招待有り]
  • やまだあつし 歴史と地理(山川出版社) (584) 42 -45 2005年05月 [招待有り]
  • 台湾総督府民政部殖産局の技師について
    やまだあつし 人文社会学部研究紀要(名古屋市立大学) (12) 177 -192 2002年03月
  • やまだあつし 人文社会学部研究紀要(名古屋市立大学) (10) 191 -200 2001年03月
  • 日本植民地時代台湾における手押軌道の普及とその影響
    やまだあつし 台湾史研究(台湾史研究会) (8) 20 -30 1992年03月
  • 台湾縦貫鉄道について
    やまだあつし 台湾史研究(台湾史研究会) (7) 1 -8 1989年02月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2026年03月 
    代表者 : 山田 敦; 山田 美香
     
    本研究は、日本統治期(特に前期)の台湾林業史において、今まで無視・軽視されていた川上瀧彌や田代安定ら、植物学(植物分類学)者たちの役割を分析することを通じて、台湾林業はどのように植物学を、そして植物学や林学の背景にある欧米の知を受容したのかを、解明するものである。 2023年度は一次資料の読解を予定していたが、明治期くずし字に対応した有料OCRであるTOPPAN社の「ふみのはゼミ」が2022年末に開発されたため、それを読解補助に利用して、一次資料の中でも特に読解が難しい、手書きのくずし字文書の読解を(楷書の公文書や活字の書籍よりも)先に着手することとした。まず着手したのは、北海道大学大学文書館の宮部金吾旧蔵書簡の一部である、川上瀧彌の書簡(川上から恩師の宮部金吾に送られた書簡)である。川上は本研究で取り上げる中心的人物であり、かつ筆まめで任地(熊本を経て台湾へ赴任)での出来事や研究動向を逐一、恩師の宮部に報告している。これを読解することで公文書等ではうかがいしれない学問状況が明らかになる。書簡は88通もあり、また川上は書き癖が強いため、OCRを補助に利用しても年度内には全文解読まで至らなかったが、一定の知見を得ることができた。 調査(旅費は高知を除き、学内経費や私費から支出)は、北海度、東京、神戸、高知、台北での文献収集である。北海道では北海道大学大学文書館をコロナ後初めて訪問し、明治期文書を新たに撮影した。高知は、台湾で調査を行った最初の日本人植物学者の一人である牧野富太郎の出生地であり、牧野の名を冠した県立植物園を見学した。 2023年度の研究成果は、論文集等への執筆があるが、刊行は2024年度になってからである。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2019年04月 -2024年03月 
    代表者 : 山田 敦
     
    台湾の「殖民地撰定」事業は、台湾総督府民政局殖産部拓殖課の殖民地撰定掛が司った。事業規程として「殖民地撰定及区画施設仮規程」が定められ、殖民地とする原野を探すため、拓殖課から台湾各地へ調査者が派遣されていた。原野調査では、拓殖課の調査以前に地方行政機関による事前調査があり、その中で絞り込まれた原野を拓殖課が調査していた。 北海道と台湾との連続性は、「仮規程」が北海道の「殖民地撰定」に準拠しており、かつ台湾の事業責任者が、北海道の事業にも副責任者として従事していたことが象徴的である。また撰定された土地の排水問題など、北海道時代から事業に胚胎していた問題が、台湾で顕在化したことも注目できる。
  • 日米特殊関係による東アジア地域再編の政治経済史研究
    科研費・基盤研究A
    研究期間 : 2010年11月 -2015年03月 
    代表者 : 増田知子
  • 台湾・中国・香港・韓国における不良・犯罪少年の教育権の保証
    科研費・基盤研究C
    研究期間 : 2010年04月 -2014年03月 
    代表者 : 山田美香
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 北波 道子; 松田 吉郎; 山田 敦
     
    本研究プロジェクトの主要な活動内容は、3つに大別される。一つ目は、2010年度と2012年度に大規模なシンポジウムを開催し、そこに招聘した台湾人研究者と現在の台湾における研究の進展状況についての情報および意見交換を行うことであった。そして、これらを踏まえて、二つ目としては研究代表者および研究分担者がそれぞれのテーマに沿った資料調査を実施し、三つ目はその結果をそれぞれ研究報告及び論文として公にしていくことであった。各シンポジウムでの招聘研究者の報告テーマ、研究代表者および研究分担者の既発表論文等については「5.主な発表論文等」を参照されたい。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 山田 敦; 北波 道子; 前田 直樹; 平田 雅己; 山田 美香
     
    1950年代の日本企業は、製品においてはアメリカの経済援助も活用して、比較的スムーズに台湾再進出可能であった。そして製品保守のために、少なくない日本人技術者が台湾に滞在した。しかしながら、企業進出は制約が大きかった。特に商社や銀行の台湾進出は厳しく制約された。制約が緩和され、日本企業が台湾に進出し始めるのは1960年代を待たねばならなかった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2002年 -2004年 
    代表者 : 山田 敦
     
    本年度は、前年度にその重要性を見出した植民地養蚕業を中心として、日本植民地時代台湾農業における総督府技術者の位置付けとその役割の分析を行った。 総督府技術者については、前年度および今年度に収集した『台湾総督府公文類纂』の人事記録を用いて、総督府殖産局における養蚕技術者の採用・昇任過程と個々の技術者の役割について解明した。この成果の一部は(名古屋市立大学)『人文社会学部研究紀要』に発表済である。植民地養蚕業については、先行研究も少なく全体像もいまだ不明であるので、主として総督府の刊行物および当時の『台湾日日新報』の記事を読解することによって、養蚕業の全体像解明に取り組んだ。残念ながら現時点ではこちらの成果は刊行できていないが、台湾人地主層や在台日本人の積極的な養蚕への取り組みなどについて、近日中に発表の予定である。 また4月と5月に、湊照宏(東大経済院生)・堀内義隆(京大経済院生)と共同研究会を計2回開催し、日本植民地時代の台湾経済における総督府の役割、および植民地農業と工業との関係について討論した。この成果をもとに、6月の日本台湾学会において両名と共同で報告を行った。 研究費は、これら分析のための国内資料収集費(旅費、資料購入費およびコピー代等)、共同研究会のための旅費(院生2名の招聘旅費を含む)、そして台湾での調査旅費(8月に訪台)に使用した。台湾では、前年度に引き続き国史館台湾文献館にて『台湾総督府公文類纂』の複写と分析を行った。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1999年 -2001年 
    代表者 : 山田 敦; 堀 和生; 石田 浩; 中村 哲; 山田 敦
     
    本研究は「研究目的・研究実施計画」によれば、(1)資料の発掘収集、(2)資料を比較可能な形へ加工、(3)3国研究者による総合討論の積み重ね、であった。残念ながら交付決定額が申請額の半額であったため、(1)の悉皆調査や米国での資料調査ができなかったり、(2)のデータベース作成ができなかったりしたが、(3)の3国研究者による総合討論の積み重ねにおいては成果を得ることができた。すなわち、各年度とも合宿研究会を開催し、日本人研究者のみならず、韓国人研究者と台湾人研究者を招聘して、日本・韓国・台湾の研究者合同による報告と討論を行えた。合宿地は、平成11年度は台湾の国立台湾師範大学、平成12年度は韓国のソウル大学、平成13年度は日本の関西大学恭仁山荘(内藤湖南の旧別荘)であった。これら合宿により、単に議論を深めるのみならず、従来は日本人研究者間においてさえ研究者交流が少なかった韓国と台湾の間において、国際研究者交流を進めることができたと自負している。また研究状況の違い(具体的には台湾側の遅れ)も把握できた。もちろん(1)(2)も成果皆無ではない(1)については、台湾と韓国において日本植民地時代の総督府公文書の保存施設を訪問し、資料保存状況・公開状況・今後の整備予定について説明を受けるとともに、若干の資料調査を行えた。また(2)は研究に遅れが目立つ台湾側の資料整理を研究代表者が進めている。 研究成果は、裏面の研究発表に示すものの他、堀和生(旧・研究代表者、現・研究協力者)主導で、この研究成果をもとに日本と台湾で出版を行う計画が進行中である。各参加者の新たな知見はそこで報告される。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1998年 -1998年 
    代表者 : 山田 敦

担当経験のある科目

  • アジア史名古屋市立大学
  • 地域開発論名古屋市立大学
  • 社会経済史研究名古屋市立大学
  • アジア社会論名古屋市立大学
  • アジア経済史名古屋市立大学
  • アジア文化論名古屋市立大学
  • 外国史概論名古屋市立大学
  • 日本近代史名古屋市立大学

その他のリンク

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